サブマリン707R


                            速水家の崩壊〜第四章


                                【 土曜日 】             


 夫である速水洋平が任務の航海へと旅立ったのは今週の月曜日の事であった。
 その日から5日間と言う日数が過ぎた、それは同時に速水みゆきが男達の欲望の餌食となり続けた5日間のでもあった。
 月曜日…夫を見送り帰宅した直後に行なわれた輪姦劇…それを以前に行われた凌辱を一幕目とするのなら、二幕目であり、その二幕目は上演され続ける事となる、翌日の火曜日、そして水曜日…木曜日…金曜日と、それは繰り返し続け、第三幕目が上演されようとしていた。

 毎日であった。あの日から彼女は男達に犯され続ける毎日を過ごしてた。
 娘であるあゆみが学校へ行った後に、男達は待ち構えていたように家へと押しかけ来る、ぞろぞろ家の中へ入り込んでくる男達、そして行なわれる凌辱の宴…抵抗の叫びも、哀願の声も男達の欲望の前には無力であり、彼女は男達の欲望を受け止める肉便所となり続ける。
 そして土曜日、さすがに土曜・日曜は、娘のあゆみの学校が休みと言う事もあってか、男達が押しかけて来る事は無かったが、その代わりとでも言うように電話がかかって来たのである。

「お母さん!電話だよ」
 電話に出たあゆみが、母親であるみゆきに伝える、別室で受話器を受け取ったみゆきは、絞り出すような声で言う。
「御願いします、もう勘弁してください…お金で解決する事なら工面しますから、もう止めてください」
 そんな、みゆきの哀願を電話の向こうで聞いている男は、平然とした口調で言い返す。
「金なんかいらないよ、俺がほしいのは…奥さん、あんたのその美味しい肉体だけさ…」
 絶句するみゆき…更に男は言い続ける。
「だから早い所、近所にある〇〇公園に来な…それとも家に押しかけられて、娘の前で犯されるのが好みなら、お前さんの好みに合わせてやっていいんだぜ?」
「やめて!行きますから、家にはこないで…こないで…」
 電話は切られる、受話器を持ったまま、その場に崩れ落ちそうになるみゆきであったが、何とか意識を保たせると、玄関へと向かう。
「あれ、お母さんどこかに出かけるの?あゆみも一緒に行きたいな」
 ここ暫らく、お母さんの様子が少し変だと感じ始めているあゆみが、不満そうに言う。
「ごねんね…急な用事ができてしまって、お留守番を御願い…」
母親の何時に無く真剣と言うか、緊張している表情を見たあゆみは、それ以上の事を言わずに静かに頷く、だが一言だけ言った。
「お母さん…早く帰ってきてね」
 あゆみは、漠然とした不安を感じ始めていた…お母さんが、このまま居なくなってしまう様な…そんな予感…
 自分を見る娘の不安そうな表情、思わずあゆみを抱き締めたみゆきは、何か言おうとしたが声が詰ってしまい、言い出す事が出来ない…だが、何とか詰った声を戻し、搾り出すようにして言う。
「大丈夫、ケーキ買ってくるから、お留守番を御願いね」
 そして彼女は出て行く、ドアを閉める直前に見た娘の姿、それは夫である洋平さんと共に、絶対に守らなければならない、宝物であった…

 指定された公園へ出向いたみゆきを待っていたのは、最初に彼女を犯した男だけであった。
 その男が、みゆきの姿を見つけて近寄ってくる、そして手を掴むと強引に止めてあった車へと誘い込むと、車を発進させた。
 助手席で、脅えたように身体を強張らせるみゆきの姿を横目で見ながら、男は薄笑いを浮べながら言う。
「今日は、撮影に付き合ってもらうぜ、安心しな…表には出ない裏専用だから、旦那や娘にばれる事はないさ…」
 男の言葉を聞いても、みゆきは逃げ出す事が出来なかった…すでに自分が男達に凌辱されている姿は、無数と言って良いほどに撮影され、実際にそれを見せられながら凌辱された事もある…みゆきにとって、夫と娘のこの事実を知られないという事が、最重要な事へとなっていた。


                             【 廃墟での撮影 】


 真っ直ぐにその場所へ向かったのか、それとも時間をかけて回り道をして、その場所へと到着したのかみゆきには判らなかった。
 ただ車が止まり、みゆきが男に促されて降りた場所は、廃墟のような建物が立っている場所であり、生い茂っている雑草や広い廃墟の空間により、周囲とは完全に切り離された場所であり、すでに数名の男達が撮影の準備をしながら、みゆきが到着するのを待ち構えていた。
「ほい、まずは着替えてももらおうかな?」
 そう言って、みゆきに衣装が手渡される、手渡された衣装は下着類も含めて、およそ非現実的な衣装であり、男達が思い描いている欲望を具現化させたような淫靡な衣装であった。
 その手渡された衣装を持ったまま立ち尽くしみゆきに向かって男が言う…
「いま着ている服をボロボロにされて、その衣装を着て帰る方が良いと言うなら、すぐに撮影を始めるが…早い所決めな」
「わかりました…着替えてきますから…」
 そういって別の場所へ行こうとした、みゆきの腕がつかまれ押し留められる。
「ば〜か、ここで着替えるんだよ、勿論それも撮影させてもらうからな、早く着替えな…それとも、着替えを手伝ってほしいのか?」
「そんな…」
 驚いたような表情を見せ、助けを求めるように周囲を見るみゆきであったが、既に自分に向けられているビデオカメラを見つけた瞬間に、すでに手遅れである事を悟り、着ている服を脱ぎだす…微かな音を出しながら、ビデオカメラはその姿を記録し始めた。

 みゆきが着てきた服は、ごく普通の衣服であった。
 膝の下が隠れるくらいの水色のスカート、そのスカートの合わせた同系色のブラウスの上に、薄い物を羽織っている、その羽織っている物を最初にみゆきは脱いだ。
 カタカタと震えているのがわかる、震えながら脱いだ物を丁寧に畳み下へ置く…少しで時間を稼ぐための手段であるが、時間を稼いだ所でどうなる筈も無く、スカートへと手をかける事になる。
 スカートを留めているホックが外され、ファスナーが下へと下ろされて行くストンとあっけなく足元へ落ちるスカート、まだ着ているブラウスにより下半身は多少隠されているが、パンストとその下の下着が曝される、ピッチリと足を覆うパンスト、ある意味で言えば素足よりも艶かしく妖しい感じを見る者に与える。
「次だ!早く脱げ!」
 男が脱衣を催促する、その命令に従うようにみゆきは、ブラウスのボタンへと指をかけた。
 ブルブルと震える指先、うまくボタンをつまむ事が出来ない…だが、何とかボタンに指かけ、一つずつボタンを外して行く…外されて行くボタン、開き始めるブラウスの前、その下に着けている下着が見え始める、ベージュ色のシンプルなブラジャーが見える…
 ボタンが全て外され、前が大きく開く…開いた前を押えたゆかりに、男の罵声が跳んだ
「バカヤロウ!早く抜いて、用意してやった奴を着ろ、あと5分で着替えなかったら、すぐに撮影を始めるぞ!」
 その罵声に、みゆきは前を押えていた手を緩め、ブラウスを脱いだ…30を過ぎ、子供を一人産んでいるとは思えないその肉体、まだ下着に隠されているとは言え、その豊満で熟成された肉体がビデオカメラに記録されて行く、パンストへと手は動いて行く…
 ピッチリと身体に密着しているパンストが脱ぎ下ろされる、脱いだパンストが小さく纏まり、塊となってその場に放置される、スキャンティとブラジャーだけとなったその身体…
「全部脱いでから着ろよ…あと4分だ…」
 従う他に何も出来ない、ベージュ色のシンプルなブラジャーが外され、その下に隠されていた乳房が溢れ出るように開放される、その乳房を手で隠しながらスキャンティを脱ぐ、そして用意されていた代わりのスキャンティを身に着ける。
用意されていたスキャンティは、下着と言う物の意味を否定するような物であった。透けるだけ透けている布地と、前の部分には大きな切れ目が付けられており、股間を隠すと言う意味を成しておらず、逆に股間を曝け出す事を目的に創られている、ブラジャーの方の造りも似た様な物であり、透ける生地がその下にある乳輪を含めた乳首を透け見せており、肩紐すら細く肌を隠さない事を目的に創られていた。
「あと2分…」
 男の声に脅されるように、淫靡な下着を身に纏ったみゆきが、用意された服へと手を伸ばし、それを身に着ける、ある意味で言えば下着とマッチした淫靡な衣服…身体の線を限界までに剥き出しにしようと意図で考え、作られた衣装と言えた。
 明らかに、美由紀の着る服よりも一回りは小さなその衣装、身体を締め付ける布地は、腰を縊り胸を溢れさせ尻を締め付ける、競り上がって来るスカートは下半身を露出させ、スキャンティを剥き出しにさせる…
「時間だ…」
 男の言葉が時間切れを宣言する、何とか用意された衣装に着替え終わったみゆきは、競り上がって来るスカートを抑えながら、男の方を見る…男もまた、そんな姿のみゆきを見ていた。
 黒い革製のボンテージな衣装、サイズが合わない衣装からはみ出している肉体…それが、実に淫靡で興奮を誘ってくれる。
「上出来だ…それじゃ、早速に撮影を開始しようか?」
 男が背後の奴らに合図をする、今までみゆきの着替えを見ていた男達が服を脱ぎ始める、そして白いブリーフ、縞のトランクス、黒いボクサーパンツ、赤いフンドシ…各々別の種類の下着を身に着けた男達が、みゆきの方へと向かっ行った。

 逃げた所でどうなる筈もないし、逃げられる筈も無い事は判っていた…判っていたが、みゆきはその場から逃げ出そうとする、だが逃げようと後ろを向いた瞬間、その長くしなやかな髪を男に掴まれ、引き倒され逃亡を阻止される。
「おい、俺が済んでからだぞ」
 背後にいる男達に、そう言ってからその男は、引き倒したみゆきに襲い掛かった。

 自分の下に組み伏せたみゆきの姿を見ながら、男は奇妙な事を思い出す…男が女に服をプレゼントするのは、そのプレゼントした服を脱がしたいからだ…と言う言葉、だとしたら俺はこの女を好きなのだろうかと思う。
 確かにこの女は最高だ、最初に見た時から気に入っていたが、長く楽しむために素性を調べているうちに、欲望だけではない感覚を持ち始めたのかもしれない…
 組み伏せた女が足掻く、ぴっちりとした衣装は扇情的で興奮を誘ってくれる、俺はその衣装に襟首を掴んで一気に引き裂く!
「いやぁぁ――!」
 激しい悲鳴が耳を揺さぶり、刺激を与えてくれる、その悲鳴を聞きながら俺は、さらに服を引き裂き、大きく引き裂かれ剥き出しとなった胸元へ手を捻子込んで、やたら挑発的なブラジャーに包まれた乳房を存分に揉み始める、薄い布地越しに感じる柔らかで弾力に満ちた感触、それをな嬲りながら薄い布地を引き千切り、直に胸を揉み乳首を指先で嬲る。
「ひっ!ひぃっ!」
 喘ぐような抗いの呻き声、胸を揉み嬲る度にその声色が変わり、高く低く変化して行く
「ひぃぎぃ!」
 指先で嬲っている乳首を捻子潰す様に嬲る、苦痛の悲鳴が心地好く響き耳を揺さぶり、興奮を誘う、布切れと化した服は既に肌に少しだけ張り付いているだけとんり、引き千切られたブラジャーも同様である、下半身に伸びた手は大きく開け広げられた部分から、直接に秘部を嬲り、その透明な汁を掌に溢れ出せている。
「いぐっ!いあぁ!ひぃあっぁ――!」
 股間を嬲られる感覚、恥毛を掴み引っ張り捻じり、ブチブチと千切る痛み、その度にみゆきは悲鳴を上げ、身体を震わせながら抗いを見せのたうつ…
 まだスキャンティは着けたままだが、着用して意味はまるで無い…大きく剥き出しとなっている股間部、そこへ俺は自分のペニスを押し当てるように捜す…そして、ペニスの先で探し出した湿り気を帯びた穴へと、ペニスを強引に突きこんだ。
「いやぁぁ―――!」
 ひと際高く張り上げられる絶望の叫び、その叫びを聞きながら俺は突き込んだペニスを、更に深く捻子込みながら身体を密着させ、みゆきの身体を嬲り犯して行く…
 組み伏したまま乳房を押し潰し、乳首に歯をたて噛み傷痕を刻み込む、密着させた身体を突き動かし激しく突き動かす、ペタペタと肌が触れ合い、わさわさと陰毛同士が触れ合い、濡れて行きながら糸を引き始める、それでも抗いの悲鳴をあげて、無駄な抵抗を繰り返すみゆきの反応が面白く楽しく嬉しくなってくる…だから俺は言ってあげた…
「出すぞ…」と…
 驚愕に見開かれた瞳が良い…押し出そうとでも言うように身体を緊張させる感触が心地好い…やめて!と叫ぶ声の響きすら嬉しくなってくる…それらの快感を堪能しながら俺は、みゆきの胎内へ射精をした…



                                        第五章へ続く・・・



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