ついには、両腕から発射するようになる!
『爆裂』て…あんたそれは、石川賢先生が、御自分
で描いていた漫画【邪気王爆裂】とごっちゃになって
いるのではないでしょうか?
でも、そんな事を一々気にしないのが、石川賢だ!
凄いぞ!
(と言うか…酷いぞ?)
ちなみに、織田信長が登場する話の以前に描かれた物語では、一応原作の【ミスター仙人九十九乱蔵・闇狩り師】から、『蘭陵王』や『怪士の鬼』、『班の鬼』や『餓鬼魂』などのエピソードを抽出して、組み合わせて物語の中に入れておりましたが、この織田信長の話は石川賢先生のオリジナルで、原作には織田信長は出てまいりません!
んで、石川賢版の織田信長さんは原作に登場した妖怪と比べてどうだと言うと…
言うと、負けてませんと言うか、むしろ勝ってます!・・・
人気小説の漫画化と言うのは、かなりあります。
特に今回紹介します夢枕獏先生は、御本人がかなりの漫画好きのせいもあってか、相当数の作品が漫画化されており、例を上げるなら…岡野玲子嬢が作画を担当した「陰陽師」、板垣恵介氏が作画を担当した「餓狼伝」、谷口ジロー氏が作画を担当した「神々の山嶺(いただき)」…等など、他にも多数の作品が漫画化されていますが、今回取り上げる作品『ミスター仙人 九十九乱蔵 【闇狩り師】』は、映画にもされた事がある上に、なんと三人の漫画家によって時期は別々ですが漫画化されています。
最初の一人は、原作を忠実かつ作品の魅力余す事無く画の乗せて読書を魅了させてくれた来留間慎一氏の作品(残念ながら絶版!)間一つ飛ばして、原作の世界観+再構築した舞台で繰り広げられる木村周司氏の作品!
んで、なんで間一つを飛ばしたかと言うと、今回紹介するのが間一つ飛ばした作品で、作画を担当したのが…石川賢と言う、ある意味一番凄い作品だったりします。
こちらが主人公の九十九乱蔵さんです。
小説の設定では
『身長2メートル体重145キロ、頭と同じくらい太い首に、縦と横幅が同じくらいの分厚い筋肉に包まれた樽の様な体型、美男とは言え無い顔だが、笑うと堪らないほど人をひきつける魅力が出る顔』
だそうですが、石川版では、多少人間らしい体格描かれております。
(余談ですが、乱蔵に追いかけられた時は、狭い路地に逃げ込めば、追いかけてこれないので大丈夫だという話があります…)
ちなみにこの原作小説の魅力の一つに、安易な超能力的な力を使わないで、乱蔵が怪異と対峙して、そのパワーによって怪異を含めた事件を解決していくのが、重要な魅力であり面白さとなっておりますが、石川版においては、関係ありません!
石川版では、初っ端これです!
『寸指破――!!』て、あんた…
原作では技の名前は出てきますが、当然ながら、このような【手からビーム!】のような技ではありません
ボクシング漫画とかで、登場する【ワンインチパンチ】のような、隙間がほとんど無い状態(相手に密着したような状態)から繰り出される突き技の一種の筈です。
(ちなみに寸指破自体は、九十九乱蔵よりも実の弟が出演している「キマイラ・シリーズ」にて、弟の九十九三蔵が、時々使用しております)
そしてさらに破壊力はパワーアップだ!
ちなみにこの漫画にて、九十九乱蔵が技を出す時
その流派の名を冠した技の名前を言うのですが…
師匠に当たる真壁雲斎先生が、九十九乱蔵に教え
ていた流派は仙術と言うか確か…円空流と言うは
ずだったんですが?
師匠の流派の名は無視なんだろうか?
まあ、乱蔵は過去に台湾に渡って修行をしたそうな
ので、その時にこれらの流派を習得したと思うのだ
が、本当にこんな技が実在するのかは不明だ!?、
そして、果てしなくパワーアップして行くのだが、
ここまでくると乱蔵の師匠は、真壁雲斎先生で
はなくて・・・
亀の甲羅を背負った、エロ仙人ではないのかと
思うのだが、どうであろうか?
それだったら納得できるのだが・・・
ついには気合一発で妖魔も消滅だ!
すごいぞ九十九乱蔵!
しかし、ここまで九十九乱蔵がパワーアップすると、もはや普通の妖魔では相手にもならないので、ついにと言うか、とうとうと言うか…真打の登場だ!
この手の話の常連さんで、その名も!
しかし実際に九十九乱蔵が、どれ程までに強いかと言う疑問が、皆さんの間に沸いて来るのではないかと思うので、その強さを物理的な対象物を相手にすることによって示して見たいと思います。
例を上げるなら…牛を倒した空手バカ一代!大山先生や熊を倒したウィリーウィリアム!
それらの先人達を遥かに越える九十九乱蔵の強さを証明する決定的な証拠となる、相手とは!
スゲェぞ!九十九乱蔵!巨大な肉食恐竜【よくわからないけれど、アロサウルスのようだ】も一撃粉砕だ!
もはや人類では、敵なしだ!
やっぱりあんたの正体、地球にやってきたサイヤ人だろ?
北斗の拳に登場した黒王号くらいある、巨大な馬がその相手なのでしょうか?
いえ!そんなチンケな相手でありません、九十九乱蔵が倒した相手とは!
【巨大な馬にブレンバスターを喰らわす九十九乱蔵…】
はい、、その「まさか」です。
第六天魔王こと!織田信長だったりします。
何か知らないけど、凄いのを吐出したりして頑張ってます!
その上に、この織田信長は魔界の妖魔と合体した上に、宇宙開発用ロボットとも合体します。
ほとんど『スカルキラー邪鬼王』の世界です!
それでも、なんとか織田信長を退治するのですが、最後に織田信長が・・・
最後は原作に敬意を示したのか九十九乱蔵の基本設定である『祟られ屋』を強調してたりします。
石川先生のせめてもの良心だったのでしょうか?
九十九乱蔵が偉そうに言っておりますが、科学が進んでいなくても、あんた以外に誰が、あんなのと対抗
できるかを是非に教えてください!
オマケ
この二人は誰でしょうか?
向かって左の修験行者は玄角なんですが、原作及び他の漫画家さんが描いた「闇狩り師」では、非常に美形な存在として描写されているのですが、石川版では3枚目で登場して、狂言回してきな役割をしています。
右のご老人は、九十九乱蔵の師匠にあたる真壁雲斎先生、原作の方では若者のような衣装を身に着けて登場する機会が多いですが、石川版ではいかにもと言うような格好で登場しました。
ちなみに原作では、結構なエロ仙人でパソコンでエロゲーを楽しんでいました。
ちなみにこの作品を、原作者の夢枕獏氏は大絶賛しております!
しかも、リップサービスではなくて本気で!
と言うか、これを見たら大絶賛をするしか無いでしょう!
【ちなみにこの後にも、夢枕獏氏原作の「アモンサーガ」を石川賢氏は描いております。】
そして最後に言いたい事が一つ・・・この漫画が掲載された雑誌て小学館の小学4年生だったのですが、これ程までに濃い漫画を小学4年生に読ませようと、いったい誰が企画を進めたのか、是非にあって話を聞きたいです。
私は、その人を尊敬します!
懐かしの漫画館へ戻る