『 明彦の哀しみ 』

                                  序  


彼ら三人は仲の良い友人同士であり、恋人達であった。
リーダー格の難波裕一、その恋人の斉藤千秋、そして裕一の友人で千秋の双子の弟、斉藤明彦…幼稚園からの付き合いは、高校になっても代わらずに続いている、それぞれの思いを心の奥底にしまいこみながら……
 
難波裕一は、不良と言うわけでは無いが、近在の高校でその名を知らない者がいないと言う有名人であった。
強気を挫き弱きを助ける!曲がった事は大嫌いで、面倒臭いと言いつつも、頼られれば損得抜きで助けの手を差し出す。
そんな性格だから、自然に周囲に人が集まり、気がつけば近在の学校すべてを配下に納める首領(古い言い方をすれば番長と言う所か?)として、一目置かれる存在となっていた。
そして、友人の斉藤明彦は参謀役と言うか、何も考えずに突っ走りまくる裕一のお目付け役を兼ねており、何かと気苦労が多い毎日であったが、気にはならなかった。
なぜなら、彼は難波裕一の事を愛していたからである、無論そのような事を裕一に言える筈も無い、姉である千秋とお互いに愛し合っているのは理解しているし、裕一が普通の感覚を持つ…男性よりも女性を愛する人間である事も知っているから、友人であり、彼の参謀役であり、恋人の弟であると言う立場に、多少の哀しさを覚えながらも満足しているつもりであった。

日曜の午後、彼…斉藤明彦は暇を持て余していた。
友人であり、姉の恋人である難波裕一は、久しぶりに姉と二人だけでデートの真っ最中の筈だ、裕一と姉は二人だけと言うのに気兼ねしたのか、自分を誘ってくれたが、そこまで無粋な真似はしたくなかったし、なによりも楽しそうにしている二人の姿を見るのが、苦痛に感じる自分が存在しているのに気がついていたからである。
幼稚園、小学校、中学校…そして、高校と自分と姉の千秋、そして裕一の三人は何時も一緒だった。
でも、ふと気がつく、姉の千秋と裕一の間に自分とは別の絆が形作られている事に、それに気がついたときに自分も気がつく、自分がその絆で裕一と繋がりたかったという事を…
結局、自分は裕一を諦める…それしか道が無かったから、自分の気持ちを裕一に言えば、幼い頃から三人の間で形作られてきた絆が、壊れてしまうのを避ける事が出来ない、それに自分は姉が好きだった。
自分と同じ時を赤ん坊の頃から一緒に過ごした、双子の姉…可愛くて、優しくて、そして少し泣き虫だけど、小さな頃からそっくりだった容姿は、同じ服を着たらいまだに、両親と裕一を別にすれば区別がつく人はいないくらいに似ている、大好きな千秋姉さん…だったら今のままでいた方がいい…そう思っていた。
そうこの日の午後までは……


                                 始


 男達にとって、それはチョイとした手違いであった。本来なら難波裕一に敵対していた不良グループが拉致する予定の人物は、難波裕一の恋人である斉藤千秋のはずであった。
しかし、彼らが拉致した相手は、斉藤千秋では無くその弟の斉藤明彦であった。
双子であるのだから似ているのは当たり前といえるかも知れないが、男と女の違いがあるはずだったが、彼らは見事に間違えてしまったのだ、それは明彦が少女と見間違うほどの、美少年だったからかもしれない……


                                 嬲


 人気の無い河原に車が一台止められている、大型のブラウンのミドルバン型の車である、黒く張られミラーシーとのせいで外から中はまるで見えない、しかしその車の中からうめくような声が洩れ聞こえてくる。
「ぐううっ…やめろ…頼むからからやめて…くれ…もう…ぐふっ!…」
車の中で少女と見間違うかのような美少年が二人の男達に前後から犯されていた、そしてそれとは別に犯されている少年の姿を構えているビデオカメラ越しに見ながら写し込んで行く男が一人いる。
「ちっ!ほんとはよ、お前じゃなくて、お前の姉貴の方を拉致る予定だったのに…まあ、てめえの尻の穴の具合に免じて犯してやってるんだ、感謝してサービスしろよ!」
男達は、狭い車内で少年を前と後から責め立てる、服をすべて剥ぎ取られ全裸にさせられた上、犬のように四つんばいさせられた少年の尻を抱えこみながら執拗に腰を蠢かせてペニスをアナルに突き立てる。
 男が腰を蠢かし突き立てる度に少年の身体が揺れ動く…白いかっては傷ひとつなかったであろう背中には男達に加えられた凌辱の傷痕が無惨な蚯蚓腫れや歯形と唾液の痕、そして煙草の火でも押付けられ出来たのであろう痛々しい火傷の痕が無残に刻み込まれいる。
ズルリと、少年の口から突き込まれていたペニスが引きぬかれる、尻を犯していた男と口を犯していたパン!とタッチをして前後の位置を後退して入れ替わる、目の前にいる男に対して少年は途切れ、途切れの言葉で言う。
「たのむから、たのむから勘弁して、もう駄目だから、だからお願いだ、もうやめくれ…」
涙声で哀願する少年の前に立った男が、その唇に自分の精液と女の愛液と糞と血でヌラヌラと濡れそぼるペニスを再び突き入れ哀願を中断させる。
「さてと手前の血と糞で汚れた俺様の物を綺麗にしてもらおうか、綺麗にできたらご褒美に良い物をまた下の穴にプレゼントしてやるからな」
突き入れられた男のペニスが口中いっぱいに膨らみ軟口蓋にあたる、嫌悪感とこみあげてくる吐き気で少年は鳴咽をもらす。
「うっぐぐ…」
男は少年の頭を押さえつけると腰を前後に揺すり、唇を嬲るかのように汚す。口中深く侵入して来た男のペニスが口一杯に膨らみ舌を圧迫する、ペニスに押さえつけられた舌が男のペニスにからみつくかの様な動きをし、ペニスについていた血と糞を舐めとる。
「へへへっ、良いぞ、いま熱い物をやるから残さずに綺麗に飲み乾せよ」
次の瞬間、男の呻き声と共に欲望の塊が少年の口中に吐き出される。
「うげっ、けほっけほ、うええっーーー」
少年は反射的に飲みこんだ男の欲望の塊を吐き戻す。唇から白く濁った涎が糸をひき零れ落ちる。
「もう、もう嫌だ!、なんで僕がこんな目にあわなくちゃいけないんだ!、この僕が、この斉藤明彦が!、やめくれ…やめろーー!」
半狂乱に泣き叫ぶ明彦に今度は、後ろの男が尻に手をあてがったかと思うと血の滲むアヌスに狙いを定めてペニスを一気に突き立てズブッズブと埋没させる。
「ぐああ、あっぐぅぅぅぎぃぃ…いっ…たい…」
明彦は声にならない呻き声をあげる事しかできなかった。
男の腰が容赦なく前後に激しく動き明彦を荒々しく責めたてる、もはや哀願の言葉すら出せずに明彦は車のシートに爪を立て歯を食いしばり、必死に痛みにたえる事しか出来なかった。
「もっと、もっと締め付けるんだ、どうせ毎日これより太いのをここから放り出してるんだろが、締め付けるんだ、もっと、もっと強くな!」
男が尻を嬲りながら明彦を口汚なく罵りる、やがて男が欲望の塊を雄叫びの声と共に明彦の内臓の中に注ぎ込む、熱い塊が明彦の身体に広がるその瞬間、明彦の身体が痙攣し力無く倒れ伏した。


                                 


 そんな明彦を男がさらに責め立てる、倒れている明彦の上に男がのっかると明彦のペニスを握り締める。
「ぐっ!」
 握りつぶされる様に握られたペニスの感触に明彦が呻き声を出す。
「へへへ…こっち、ばかり出してルのも悪いからな…お前も出しな、気持ち良いぜ!」
 男が明彦のペニスを扱きながらアナルに指を突き込み前立腺を刺激する、ビクビクと明彦のペニスが男の掌の中で屹立していく…
「ほれほれ、男に犯されて勃起するなんてよ、てめえぇはホモだな?好きな男の一人や2人くらいいるんじゃねいのか?…たとえば、難波裕一とかよ!」
 裕一の名を出された瞬間、勃起していた明彦のペニスの先端から大量の精液が溢れ出す…
「ほ〜…図星か_」
「ちがっ!…ぐぐうぃ…あっ!」
 ビュクビュクと溢れ出す精液…それを搾り出すかのように男の掌が動き、最後の一滴まで搾り出させていく…
「気持ち良かったろ?出すときゃ、難波の野郎の面でも思い出したか?可愛コちゃん?」
そう言いつつ男は握っていた明彦のペニスを離し、明彦を解放する。
口、アヌス、その二つの穴から男の欲望の滓を無残に滴らせながら斉藤明彦が放心したように横たわっている、裂けたアナルから滴り落ちいる血塗れの下半身が無残さを一層引き立てる。
「まっこんなものですね、ご苦労様でしたね、明彦くん」
それまで明彦が犯されるさまを冷然と見ていた男が声を掛ける、そして懐から財布を出すと一万円札を十数枚取り出し、放心状態の明彦の身体の上に放り出すようにばら撒き言う。
「ご苦労様、本当は姉上の千秋さんを招待する予定だったんですが…まさか参謀役の明彦くんを御相手に出来るとは、私には嬉しい誤算でしたね?明彦くんの、お尻の処女も美味しく頂け増したし…まっ、それなりに面白いシーンを撮影する事が出来ましたよ、このビデオを見れば、いくら難波裕一さんでも譲歩せざる得ないでしょうしね…本当にありがとう…明彦くん」
明彦は、のろのろと起き上がりながら屈辱に歪んだ顔で男を睨みつけ言う。
「よくも…よくも…僕を…裕一は…負けない…僕をこんな目にあわしても…」
「その時は…改めて、あなたのお姐様をご招待してあげます。そう言えば、彼の性格から見て間違いなく、あの件について譲歩してくれる筈ですよ…あっ!そのお金は出演料と治療代ですから遠慮せずに取っといて下さい、なんなら領収書でも書きますか?」
「なっ!」
「売春代金とホモ強姦ビデオ主演出演料…どちらの宛名が良いですか?」
「ばかに、ばかにするな!」
男は憎悪の言葉をぶつける明彦に言う。
「怖いですね、まっ用件は終わりましたし…お開きにしますか」
 明彦を犯していた男が再び明彦を抑えつける。
「なっ!これ以上なにする気なんだ!…放せ!」
男は自動車の床に散らばった万札を集めると、十枚ほどを一まとめにして丸める、そして男に尻を向ける格好で抑えつけられてる明彦のアヌスに突き刺す様に捻じ込んだ。
「ヒィギャッ!」
男達は悲鳴を上げのたうつ明彦をドアを開け車から突き落とす。そして明彦が着ていた服や下着をぶつけるように放り投げると、そのまま車を急発進させる、後には全裸の斉藤明彦がその無残な姿を河原にさらしていた。
「くっ、くっ…くっそ…ううう・・・・・・」
明彦は、その姿のまま起き上がる事もせずに鳴咽を漏らす、やがてそれはむせび泣きになり、しゃくりあげるような泣き声が人気の無い河原に細く長くいつまでも途切れる事なく流れていた・・・・・・


                                  


 結局はこの事件は怒り狂った難波裕一人が、個人だけで敵対グループの人間すべてを叩き伏せ屈服させた上で敵対グループを壊滅させ終りになる、とくに明彦を犯した男達は、行方不明となった。(ただ黒幕と思われる人物は一早く行方をくらませたが…)

 しかし真の悲劇は終わっていなかった。この時から、この時から明彦の中で、なにかが壊れたのかもしれない…
    
                                  悲劇 


 自分の身体の上で荒い息をしている男がいる、その男は私の乳房を揉み、身体中を舐りまわす。
縛られた手足は動かせず、ろくに身動きも出来ない、口に詰め込まれた自分の下着で声も出せない…そのような状態で、私は何度も犯され続ける。
薄暗い部屋のベッドの上、その場所で千秋は犯され続けている、虚空を映し出す瞳、乱れた髪の毛がシーツに広がる、その髪に…唇に…頬に…こびりつくかのように男の精液が滴っている…
 首筋から胸に、両の乳房に刻みこまれた、薄っすらと血の滲む歯型と唾液の痕、腹の上に滴り落ちている濁液と臍の下の薄く淡い茂みに、滲み出した愛液と男の精液が、引き裂かれた痕からの出血と混ざり合い、恥毛を赤黒く濡らし汚している。
千秋は、知る…股間に刻まれた焼け付くような痛みが教える、夢ではない現実を、この悪夢のような出来事が現実であったことを……
口に詰め込まれた下着が引き出される。
「あっ…うぁ…あき…ひこ…なぜ、どうし…て…?」
わずかに開かれた千秋の唇が震えて声が漏れる、しかしその声は誰にも…千秋自身にも聞こえないほど…小さく…細く…悲しい声であった。
「おねえちゃん…」
 明彦の手が床に転がっていた千秋の眼鏡を拾い上げる、ベッドの上に全裸で縛り付けられている、壊れた人形のような千秋の顔に、その眼鏡をそっとのせ笑顔を見せながら言う…
「これで、僕達同じだよ、また前と同じだよ…」
 明彦は微笑む…
「こんどは…裕一くんも、そう裕一くんも一緒に、昔のように3人で一緒に楽しみだ…ねえ?…おねえちゃん…」
 明彦は微笑む、優しげに、そして哀しげに微笑み続ける…


                                              終了




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