【 少女とバカンス 】


                                
『 浜辺 』 


 押し寄せては返す波の感触を、裸足になった素足に楽しみながら少女は、歓声を上げて砂浜を走り回る。
 買ってあげたばかりの白い上着とお揃いの白いスカート、それが波の飛沫で濡れないようにと、スカートの裾を腰の辺りまで捲り上げながら、砂が波によって足の下から取り去られていく感触と、剥きだしとした足に掛かる飛沫の感触を楽しみ、それに声を上げて反応する。
 捲り上げられたスカートから除く陽に焼けた素足――捲りあげたスカートの下から下着が見えるのもかまわずに、浜辺にいる私に手を振りながら、はしゃぎまわり続けていた。

 そして、夕闇が迫る時刻なり、ようやくに海と戯れる事に満足した少女の手を引いて私は、逗留している浜辺のホテルへと向かう道を、少女と二人で歩いていく……手を掴んでは、前になり後ろになり、私に纏わりついていたかと思うと、手を振り解いて突然に先へと駆け出し、大きな声を出して私を呼ぶ……そんな事を楽しそうに繰り返しながら、ホテルへと向かった。
 
 元々は由緒ある古城を改築し、その古城を基礎にして建てられたと言うホテル、私が毎夏のバカンスの時に利用しているホテルだ。そのホテル内の古風なロビーでルームキーを受け取った私と少女は、明日までの予定で泊まっている部屋へと戻る。
 このホテルに逗留して、すでに一週間と言う日が過ぎ去っており、明日にバカンスを終えて私と少女は、街へと戻る予定であった。
 
 このまま、何事も無く眠りについて、明日の朝に少女が目覚めると同時に、私達は街へともどる事になり、この一週間と言う日々は、一夏の楽しい出来事として、少女の記憶の中に楽しくも綺麗な思い出として、長く残る事になるだろうと考える。
 事実そうする事も出来る――しかし、今から私は少女のその思い出を、一番無残な形で破壊しようと考えているのだ。
 古くからの付き合いのある一家……そう少女が生まれる以前から、知り合いだった少女の両親に対して、私はかなりの額の金を貸していた。
 本来なら、数週間前に返済される金であったが、長引く不景気のせいもあり、少女の両親はその金を返済する事が出来なくなっていた。
 返済できなくなった理由は問題ではない、問題は返済できないと言う事実……実際の事を言えば、私は待っていたのだ、この時が来るのを……
 私は返済を繰り延べする条件を一つだけ提示する事にした。その条件を聞いた時に、少女の両親は、私の事をを散々に罵ったが、やがてその条件を承諾した。
 それから一ヵ月後――そして今から一週間前に、私は少女を連れてこの浜辺にバカンスに訪れた。
 幼い頃からの知り合いであり、兄のように慕ってくれていた少女と一緒にすごした、この一週間……少女が私に対して向ける、心の底からの信頼と愛情を感じながら、私は少女が眠っている部屋へと向った。

 夏ごとに逗留したホテル、そのホテルで私は部屋を三つ取っていた。一つは私の部屋、もう一つは少女の部屋……そして残る一つは、そのホテルの地下にある秘密の部屋であった。
 少女の部屋に向かった私は、ベッドで小さな寝息を立ながら眠っている少女の身体を抱え、地下にある秘密の部屋に向かった。


                       
『 お兄ちゃんとのバカンス 』


 素足にかかる飛沫の冷たさが気持ち良かった。足元の砂をさらっていく波の動きが面白かった。
 パシャパシャと波打ち際を駆け回りながら、その感触を楽しみながら、それでも買って貰ったばかりの白い服とスカートを濡らさない様に気をつけ、思いっきりスカートを捲り上げて波と遊ぶ、向こうの浜辺ではのんびりとこちらを見ているお兄ちゃんがいる。
 そんなお兄ちゃん向かって私は、思いっきり手を振って全身で言う。
 『楽しいよ!お兄ちゃん!』
 やがて夕闇が迫る頃、私はお兄ちゃんに手を引かれて、泊まっているホテルへと向かう。

 毎年恒例だった夏のバカンス……でも御父さんと御母さんの仕事が大変だとかで、今年は連れて来てもらえない事になっていたのを、近所に住んでいるお兄ちゃんが、つまらなさそうにしている私を見かねたのか……
『自分一人で、バカンスに行くのもつまらないから、一緒に行かないかい?』
 と、私を誘ってくれた。
 壱もにも無く、私はうなづいて返事をする。
『うん!行く!』
 御父さんと御母さんに、この事を言う。御父さんと御母さんは、すぐに了承してくれたけど、なんとなく……行くなと言っているように思えたのは、私の気のせいなのかな?

 お隣のお兄ちゃん……私が生まれる前から、近状に住んでいたと言う。御母さんに聞いた話だと、私が赤ん坊の頃は、オシメを取り替えてくれた事もあると言う。
(なんだか少しだけ、恥ずかしいような気がする……)
 それから、ず〜と仲良くしてもらっている優しいお兄ちゃん――バカンスに連れ来てくれて、本当にありがとう!楽しいよ!

 バカンスは一週間!そして今日が最終日……夕飯も食べ終わって、お風呂にも入ったし、あとは寝て起きて朝が着たらバカンスはおしまいになってしまう。
 だから、私は寝ないようにがんばる!
 寝たら楽しいかったバカンスの日々が終わりになってしまうから、だから眠らないで少しでも楽しい日々を続けたい!……でも遊び疲れている私に睡魔は、容赦なく襲い掛かってくる。
 寝たら今日が終わってしまう。でも眠い……眠る気は無いけど、ベッドで少しだけ横になり休もう……そう思い、自分の部屋のベッドの上がった瞬間、私の意識は、不意に途切れてしまった。

 不意に身体を持ち上げられる感触があった……抱きかかえて、運ばれている感覚……ゆらゆら揺れる感じは不快ではない、くたりと力を抜いている私の身体を持ち上げて、運んでくれている感覚……夢の中にいるようで、何か楽しい感覚……
「わらぁし……どぉぉこぉぉにぃぃ……いきゅにょ……?」
 寝ぼけて、意味不明な事を言っている私を見てる、お兄ちゃんの顔がぼんやりと見える。なんだろ?……いつものお兄ちゃんと違うような気がする。でも……眠い、寝ちゃダメ……楽しいかった日々が終わっちゃうから……でも……でも…
 私は後になって気がつく――楽しかったお兄ちゃんとの日々が、本当に……この時に終わってしまった事を…


                            
『 欲望の部屋 』


 少女を抱きかかえ、地下へと向かう途中に少女が眼を覚ます。
「わらぁし……どぉぉこぉぉにぃぃ……いきゅにょ……?」
 しかし寝ぼけたような事を言って、すぐにクタリと眠りの花園へと帰っていく……せめて、あと少しの間だけでも、何も知らずに眠っていた方が幸せだろう。
 やがて、私は地下室のドアの前にたどりつた。
 少女を抱いたままドアを開けるのは、少し難儀であったが、なんとか部屋の中に入ることが出来た。
 どちらかと言えば、殺伐とした印象を見る者に与える部屋の内部である。中央に備え付けられたベッドが一つに、周囲には磔台や天上から垂れ下がる鎖、各種多様な拷問器具が整然と言うのか、雑然と言うのか充分に手入れをされ並べられており、直ぐにでも使用可能な状態だ。ご苦労な事に、備え付けらている暖炉には火が入っており、その暖炉の中には各種の焼印の小手が突っ込まれ出番を待っている。
 無論の事、それらの道具類を実際に使用する気は私には無い、この部屋の雰囲気をおぞましくさせる為の小道具と言ったところなのだ。

 抱いてきた少女をベッドの上に降ろす。
「くぅぅ〜…ん…」
 なにやら仔犬を思わせるような、小さな声を出したが、起きる様子も無く、そのまま……くぅ〜くぅ〜と言う、かわいらしい寝息を立てながら、眠り続けている。
 白シーツの上に横たわる少女の姿……それを見ながら、私は自問自答する。
 ――今ならまだ間に合う。このまま少女を再び抱きかかえ部屋に戻れば、少女との平穏な幸せな日々を過ごしていけるのだと……
「それが、どうした…」
 心の中の問い掛けに私は、声を発して答える・
「それが、どうした…俺は待っていたんだ!11年間も待っていたんだ……この瞬間を得るために!」
 日々成長していく少女の姿……それを欲望の対象として見始めたのは、2年前の事であった。
 この淫らな欲望を別の手段で満足させる為に、俺は地下オークションで買った別の少女を、このホテルのこの場所に連れ込んで犯した。
 最初に買った少女は、金髪を二つに分けた元気で活発な少女であった。俺は少女に服を買い与える、黒を基調にしたドレス服……嬉しそうに、そのドレスを着てクルクル回りながらはしゃぐ少女……その少女を、この場所に連れ込んで犯した。
 買い与えた服を引き裂く!そうだ、俺はその服を着た少女を犯したかったから、その服
を買い与えたのだ。
 少女は何も知らなかったのだろう。自分が売られたと言う事も、俺に犯されるという事も、そして自分がどうなるのかと言う事もだ。もしかしたら俺が地下オークションから、自分を助け出してくれたとでも思っていたのかもしれない……
 俺は服を引き裂き少女を全裸にする。そして背後からいきなり尻の穴を犯した。悲鳴をあげ、舌を突き出しながら悶絶する少女の感触に俺は満足しながら、足りないものを感じ
ていた……俺が犯したいのは、この少女ではない、俺が犯したいのは……
 満たされぬ欲求が、残酷に少女を凌辱すると言う行為に転化されて行き、更に少女を無残に弄び嬲る。
 薬や道具の使用は無論の事、前技すらしていない肛門への挿入は、挿入した俺に残酷な快楽を与えたが、挿入された少女には地獄の苦痛を与える。
 肛門を引き裂く自分の男根を意識しながら、さらに深くそして奥へと捻る込む、押さえつけられ足掻く少女の抵抗と、その押さえつけている柔らかな肌の感触を感じ取りながら、更に凌辱を続けて行った。
 腸に欲望を吐き出した後、改めて膣へと男根を捻り込むが、すでに抵抗をする気力をなくしたのか、痛みによって感覚が麻痺でもしたのか、膣口へと肛門同様に引き裂きながら挿入したのに、抵抗はまるで無く、挿入した瞬間に身体を痙攣させて後は、時折身体を引くつかせる程度であった。

 そして去年の夏に、一人目同様に地下オークションで買い求めた少女は、東洋人の少女であった。
 長い黒髪が印象に残る少女……一人目の時の少女よりも、いっそう小柄な身体つきが、どこか儚げな印象を与えた。
 その少女には絵本を買い与える。書かれている文字読めないが、綺麗な異国の風景とお姫様の姿が描かれている絵本……その本をキラキラと眼を輝かしながら、食い入るように見る少女……その少女を、この場所に連れ込んで犯した。
 夢を見た後に、その夢を引き裂き現実を突きつけて、絶望の底に叩き落とす――そうだ、俺はその絶望に歪む表情を見たかったから、絵本を与え夢を見させたのだ。
 少女は何も知らなかった。自分が買われたと言う事を、そして自分がどうなるのかと言う事も……絵本を買い与えられた時には、何か新しく希望のある明日という日が自分に訪れるとでも思っていたのかもしれない……
 俺は、少女の目の前で買い与えた絵本を破り捨て、暖炉で燃やす。そして、燃えて行く本を見詰める少女をベッドの押し倒して、絶望を与えながら犯していった。
 大きく広げた両足を抱え上げて、濡れていない股間に俺の狂気を捻じ込んで、突き動かす。
 絶望に顔を歪めながら、壊れていく少女……薄い胸に指を這わせ、皮膚一枚の下にある肋骨の感触を味わいながら、その薄い胸を嬲る。
 平たい胸の上に、小さく丸く……そして薄く広がっている乳輪に舌を這わせ、中央にある小さな乳首を舌で包み引っ張る。
 ビクビクと苦痛に身体を硬直させながら、異国の言葉で泣き叫び続ける少女……何と叫んでいるのか?予想はつくが、それを聞く気などある筈も無く、ただひたすらに少女の肉体を弄び嬲り続ける。
 身体の上に覆い被さる強引に肉体を歪ませ、欲望を吐き出し続ける……時折鈍い音が聞え、その度に少女の悲鳴が激しくなり消えて行くが、それを無視しながら欲望を満たし続けた。

 全ての事が終わった後、ベッドの上には壊れた少女人形が、本来ならあり得ない方向へと手足を歪ませ、呻くような声を出しながら存在していた。
 その壊れた少女人形を見ながら、俺は満足していた……いや、満足したつもりであった。だが、俺が本当に犯して壊したいのは、絶望の表情を見たいのは……俺は、再び壊れた少女を蓋たぶ犯し始める……満たしたい欲望と満たされない欲望を確認するかの様に……

 俺が犯し壊した二人の少女が、その後どうなったかなどは、知らない……散々に弄んだ末に、買値の5分の1以下の値段で再び地下オークションに出品したからだ。はたして誰かに買われたのか、それすら興味の対象外の事であった。
 運がよければ、何処かで男の慰み者として、生きていく事ができるかも知れない……運が悪ければ、臓器を抜き取られた末に死んだかもしれない……さらに運が悪ければ、死を望んでも死ねない状態で生かされているかも知れない……どの道、俺にはもはや関係のない次元の話だった。


                              『 凌辱の儀式 』


 ベッドの上で、寝息を立てながら横たわる少女の身体から、着ている服を脱がして行く、日に焼けた褐色の肌と日に焼けていない白く透きとおるような肌……面白いように、二色に色分けされた二つの肌色が目に眩しい、そして最後に残された股間を包んでいる下着に手をかけて、するりと足元から引き抜いた。
 まだ、何も生えていない無垢な股間が、俺の目の前に曝される……赤ん坊の頃に、何度もオシメを取り替えてやった時以来に見る少女の股間へと、俺は唇を近づけ……秘められていた箇所へと唇を触れさせた。
「……うぁん!」
 微かな少女の声……唇を開き舌を出し、俺は秘められた箇所に舌を這わせて行く――上から下へ、下から上へ……薄く割れている周囲を広く舐め、一本の筋に沿って線を引くように舌先で舐め上げていく……ゆっくりと舐め上げ、唾液を注ぎながら、沁みこませるように舐め上げて啜る。
 数分もそのように、股間を舐めたであろうか?
 微かな喘ぎ声を出して反応をし始めている少女……しかし睡魔を追い払い、少女の蒼く固い股間を充分に湿らせ、広げさせるには、まだまだ不十分であり、少女の身体は処女の硬さを持ち乾いている。
 俺は用意していたオリーブ油を右手の掌に掬い取ると、少女の股間に塗りつける。
「う、うぅん……」
 広がるオリーブオイルの芳香と、股間に付着したオリーブ油の冷たさと感触が、少女に小さな声を上げさせる。
 舌と唇で愛撫を繰り返した股間……その微かな湿り気を辛うじて見せ始めている股間にオリーブ油を塗りこめ、周囲をマッサージするように指先で愛撫を繰り返し塗りこめ、割目にも指先で塗り込んで行く……今まで細い筋に過ぎなかった割目が、少しずつ開き始め、どこk内臓を思わせるようなピンク色の地肌を剥き出しにさせ始め開いて行く……オリーブ油の独特の芳香が、室内に漂い満ちていく…それに、相対するように少女の股間は、緩みながら広がって行った。
 開き始めた股間、その開き始めた部分をオリーブ油が染み込んだ掌で嬲るようにしながら、さらにマッサージを繰り返し、指先を開いてきた割目の内部に少しだけ入る。
「あっ!あうっ……」
 睡魔は、まだ少女を眠りから覚まさせないが、少女の身体に加えられる刺激は、少女の身体に未知の感覚を……快感を与え始めている。そして少女はその感覚に、まだまだ未発達な女の部分で反応し始めていた。
 指先が股間を嬲る。すでにオリーブ油以外の液体が、嬲る指先を濡らし始めている……半分眠り、半分覚醒し始めた少女が、ビクビクと身体を蠢かして、股間から這い上がってくる快感に反応を示し始めている。
 指先が股間を刺激するたびに、びくびくと身体に電気でも走ったかのように動かし、喘
ような声を口元から発し始めている…準備は、終わった…
 右手が股間から離される、ヌルリとした糸を引きながら、指先が秘所から離れていく、俺はヌルヌルと掌に粘りついているオリーブ油と、少女の身体から溢れだした液体の混合液を舐めて、その味を確かめる。美味い……如何なる代物より、芳醇で濃厚な味わいが口中に広がった。

 寝ている少女の乳房に指を這わせる。
 しこりを感じさせる、微かな膨らみの感触と手に吸い付くような肌の柔らかさ……小さなころころとした乳首の触感……
「うっ、いっ……あん!」
 成長を始めたばかりの小さな膨らみは、刺激に敏感になっている。柔らかく触れたつもりだったが、それでも軽い痛みが走るのだろう。少女は微かな声を出し、乳房を這う掌を無意識に払いのけようとした。
 手を払いのけようとした少女の手を、俺は優しく掴むと、自分の方へと引き寄せながら、顔を少女の方へと近づけ、唇を少女の唇へと重ねあわる。
 柔らかな感触が、唇に広がっていく……重ね合わせた唇を舌で割開け、その舌を少女の口中に挿し込み、蠢かせながら少女の舌を探し出し、強く絡ませまがら唇を吸う。
 少女の眼は、まだ覚める事無く夢を見る……そんな少女の柔らかな感触、唇を貪るようにしながら、その唇と舌の柔らかな感触を味わった後に唇を離す。
 口付けで濡れた唇を見ながら、少女の広く可愛いオデコにキスをして、太く濃い眉毛の間を舌で舐めながら、鼻を軽く噛み、鼻の穴に舌先を入れて、少しだけしょっぱい鼻汁を啜り、柔らかなほっぺたを舐めながら、首筋を通り鎖骨の窪みへと舌を休ませた後、微かな膨らみを見せ始めている乳房に舌を這わせ、乳首の先端を舌先で摘まんでから、腹部にへと舌を移動させて、臍の孔に舌を捻じ込み溜まっている汚れを綺麗に舐め取る。薄い皮膚と肉を透かして腰骨の硬さを直接に感じ取れる腰部から、さらにその下……右足の太腿に舌を動かし、爪先へと舌を下ろし……足先の爪を噛み……足指の間に舌を這わせながら、指をしゃぶり上げ、指全体を口の中に頬張り感触を味わう。
 舌が右足から左足に移動し、今度は逆に足先から足の甲に、脹脛から太腿にと舌を這い上がらせていく……蠢き彷徨う舌が、少女の股間にたどり着く……すでに処女の防壁は固さを喪失している。俺の唾液とオリ−ブ油、そして少女が自らが染み出させた液により、股間はべとべとに濡れて開き始めていた。
 俺は、顔を上げて横たわっている少女の姿をもう一度良く見る。まだ穢れていない、少女の肢体を瞼に焼き付けるように見詰めた後、俺は少女の両足を大きく左右に開き、その間の自分の身体を置く……すでに硬く勃起している男根は、先端から透明な汁が滲み出し、細く糸を引いて少女の身体に落ち始めている。

 一瞬……そう一瞬だけ、俺は躊躇する――だが、それは本当に一瞬でしかなく、俺は先端部を少女の割目に添えると、少女の肉体へと男根を一気に突き込んだ!
 最初は、ゆっくりと少女の抵抗と肉の感触楽しみながら挿入するつもりだった……しかし、先端を添えた瞬間に我慢できなったのだ!肉を裂いていく感触!激しい抵抗感!そして少女の絶叫!
「ひぃっ!ぎぃぎゃぁぁぁぁーっ!!」
 身体を引き裂く激痛は、少女を精神を睡魔から引き剥がし、突然この場に引き戻した。
「いたぁぃぃー!いたいよぉぉー!おかあさぁぁぁーん!おとううぅぅーさーん!いたいよぉおぉぉぉぁー!!おにいちゃぁーん!たすけてぇっ!いたいよぉぉぉー!!」
 何が起こったか?何が起こっているのか?知るわけもない少女は悲鳴をあげ、母に……父に……そして、大好きなおにいちゃんに助けを求めて、絶叫し悲鳴を張り上げる。
 大きく見開かれた瞳には、まだ何も写っていない……ただ、身体を引き裂く激痛だけが、意識を拡大させていった。


                                『 夢 』


 ふわふわしか感触がする…
 足の間……おしっこをするあたりで、おかしな感じがする……
 気持ち悪いような……気持ちいいような……おかしな感じ、おしっこを我慢した後で、一気に出した時のような気持ちのいい感じ……
 時々、身体が自分の身体じゃないみたいに、ビクビクと動いてしまう。体の奥底から声が湧き出てきて、口走ってしまう…
「…うぁん!」
 なんだろう?
 おしっこをする場所に、ひやりとしたような、ぬるりとしたような……おかしな感触を感じる。
「う…うぅん…」
 声がまた出ちゃう。
 熱いような冷たい感じ、何かが触っている……なんだろう?
 確かめようか?でも眠い……とても眠い……
 胸の上を何かが這っている。チクリとした軽い痛みを感じる……やだよ、やめてよ……
「うっ、いっ……あん!」
 胸の痛みが消えて、それと入れ替わるように、口に何かが入ってくる……柔らかい感触……なんだか面白いと思っちゃう。
 その柔らかい感触が、体中を動き回って少しくすぐったい……そして声がまた漏れちゃう……なんなんだろう……?
 あっ……何かが、足の間……おしっこする所にあたっている……
 次の瞬間!身体を引き裂く痛が広がった!
「ひぃっ!ぎぃぎゃぁぁぁぁーっ!!」
 大きな悲鳴を私は叫ぶ!
 半分以上眠っていた私、それが一挙に引き裂かれて目が覚める。悲鳴をあげて、私は叫
ぶ!それしか出来ないでいる。
いたぁぃぃー!いたいよぉぉー!おかあさぁぁぁーん!おとううぅぅーさーん!いたいよぉおぉぉぉぁー!!おにいちゃぁーん!たすけてぇっ!いたいよぉぉぉー!!」
 痛みに泣きながら私は助けを呼ぶ、お母さん!お父さん!そして大好きなお兄ちゃん!助けて!
 誰かが、私の身体の上にいる。涙を流している眼を目を見開き、私の上にのしかかっていいる人影を見るが、それが誰だかわからない!
 何がどうなっているのかわからない、意識が千切れるように広がっていく、頭を振り回しまがら両手で人影を殴る。どいてよぉ!やめてよぉ!お兄ちゃん助けてよぉ!
 そして、私の上にいる人が、誰なのか理解する。
「おにいちゃん!なんで!いたいよぉぉー!やめてぇぇー!!」
 泣きながら大きな声で叫んでいる私を見下ろしているお兄ちゃん顔は、悪魔のように見え……そして笑っていた。


                           
『 バカンスは続く…… 』               


「おにいちゃん!なんで!いたいよぉぉー!やめてぇぇー!!」
 どうやら、自分を犯している……と言うよりは、痛いことをしている男が、俺だと認識したらしい、泣き叫んでいる少女を見下ろしながら俺は笑う……どのような笑みを浮べているのだろうか?さぞかし酷い笑みであろうことは想像できる。
 少女の股間に突きたてている男根を容赦なく激しく突き動かしながら、乳房とも言えない膨らみを揉みしだく、愛撫では無く欲望を満たす手段としての動き、当然の様に少女の口から吐き出されるのは、悲鳴のみであった。
 哀願、悲鳴、苦痛、呪詛、罵倒……負の言葉のみが、少女の口から吐き出されて、俺に浴びせかけられ続ける。
 当然の結果だ――未成熟な股間に男根を突きこまれ、激しく出し入れされる感覚は、少女にとって錆付き切れない鈍らなナイフが、肉を切り裂きながら身体を抉って行くようなものであろう……膨らみ始めたばかりで、シコリのある幼い乳房を容赦無く揉まれるのは、万力で肉を押し潰されながら引き千切られていくようなものであろう……男根を突き入れ、乳房を揉んでいる俺にとっては、例えようの無い快感であり、快楽に打ち震えるほどに、喜悦を感じる行為は、少女にとってみれば、拷問以外の何物でもない……

 暴れる手足が俺を打つが、それすらも快感であり心地よい、爪が俺の素肌を引っ掻き、何本もの蚯蚓腫れを刻む、腕に噛み付かれた綺麗な歯型が刻まれるのも構わない、俺は小
柄な少女の身体を抱え上げ、男根が繋がったままで、一気に立ち上がる。
「ひぃぃぎゃぁぁーー!!」
 少女自身の体重で更に身体の奥深くに、男根がめり込んでいく……すでに人以外の絶叫を放ちながら、身体を痙攣させるように暴れる少女の肉体……少しでも、身体を突き刺している男根から逃れようと、俺の身体にしがみ着きながら、身体を這い上がろうと足掻くが、俺は少女を抱きかかえたまま部屋の中を歩き回り始めた。
 歩き回る度に、身体にしがみ付く少女の掌が腕が滑り、繋がったままの男根が深く突き刺さり、更なる苦痛を少女に与える。
「いやぁぁーーっ!!やめてよぉぉー!お兄ちゃん!やだぁぁよぉぉー!!」
 泣き叫ぶ少女を抱きかかえたまま、室内を三周ほどする……そして三周目が終わった時には、悶絶して白目を剥き、口から泡を吹き出し、根元まで男根を股間に飲みこんでだ少女が硬直して、俺の身体にへばりついていた。
 俺は、少女を抱きかかえていた手を離す。ドサリと落ちていく少女の肉体から、ズルリと男根が股間抜け落ち、そして少女の身体が俺の足元の落ちる。
 床に崩れるように倒れている少女……大きく広がった両足の間、男根が抜けた股間から大量の精液が、破瓜の血と混ざり合い、ピンク色になって溢れ出しており、裂けた膣口から流れ出した血と交じり合い、小さなため池を作り始めていたが、とうの少女自身は、完全に意識を失っており、ピクリとも動かないままであった。

 そんな少女の姿を見下ろしながら俺は、脱ぎ捨てた自分の服から携帯電話を取り出すと、ホテルのフロントに電話を入れる。
「予定が変わった……もう暫く滞在する事にしたよ、無論の事…三部屋とも、そのままキープしてくれ……」
 こうして俺と少女のバカンスは、もう暫くの間、続く事になった。



                                        おわり



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