異色!熱き漢達の炎!闘う麻雀漫画
【 デスパイ! 】
ネットで調べたところ麻雀の起源は、意外に新しく19世紀中頃の中国が起源だそうです。
(ただし現在一般的な麻雀ルールは、中国式麻雀ではなく戦後の進駐してきたアメリカ軍によってもたらされた。アメリカ式麻雀が基本となっているそうです)
そんな麻雀ですが、漫画に置いては、かなり昔から麻雀漫画と言うジャンルが確立されおり、現在でも『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』(どうでも良いが、鷲巣麻雀を10年間打ち続けているのはすごいな)が人気だったりします。
そんな中、あの!島本和彦先生が描いた麻雀漫画があったりします。
通常麻雀漫画は、理屈と天運によって物語が展開されていくのですが、さすが島本先生は違っている!
島本先生の麻雀漫画は『漢の熱い情熱』で物語が進んで行きます!
その漫画の題名は……
『デスパイ』
(注意・これは変身ポーズではありません)
余談ですがSF作家・小松左京氏の書いたSF小説で「エスパイ」と言うのがありまして1974年に映画化され、その主人公・田村良夫役で藤岡弘が主演していたりします。
題名の元ネタは、そこら辺からのような感じですね。
(ちなみに自分もTVで放送されたのを見た記憶があるんですが、ヒロイン役の由美かおるが、下着姿と言うかセミヌードになったシーンしか記憶に無かったりします。)
この「デスパイ」世界では、すべての事が麻雀を中心に物事が運びます!
と言うか掲載されていた雑誌の他の漫画も、みんなそうなんですが……別名・竹書房(麻雀漫画雑誌を数多く出している出版社)ワールドと呼ばれているらしいです。
そんな世界で、末端価格90億円分のヘロインを賭けて麻雀の戦いが繰り広げられます。
麻雀を打つのは、この四名なんですが……顔をひと目見て、誰が主役か一発で解るキャラクター達だったりします。
ちなみに飛岡の必殺技は、ライダーキック……ではなくて「無敵のリーチ」だそうですが、詳しい説明は当然のようにありません!
戦いは当然のように主役の飛岡弘(これのモデルと言うか、元になったキャラクター……1号ライダーこと藤岡弘さんですね)が勝利します。
そして他の三人様は……こうなります。南無阿弥陀仏〜
しかし飛岡は、賭けに勝って手に入れた90億円のヘロインを燃やします。
そう、彼にはヘロイン以外の目的があったのだ!
(でも…『俺には必要の無いものだ…!!』と言って、勝手に公園の敷地らしき場所でヘロイン燃やすのは、何かと問題があるような気がするのですが……見咎められたら、どういって言い訳するつもりだったんでしょうか?もっと場所を選んだ方がいいと思うぞ)
その目的とは、彼は元々刑事であったのだが、麻薬密売の走査中に、恋人の兄で同僚である親友と、その妹を麻薬組織に殺され、非合法の組織「デスパイ」のメンバーになったのだ!
え〜「デスパイ」の組織については、下のカット読んでください
そんなこんなで第二の敵を倒して、お次の敵はと言うと、島本漫画では珍しい肉感的(悪魔で島本漫画に置いてであるが)な美女!
この美女のテクニックは、マニキュアを利用したガンパイ(麻雀牌に目印をつけて、それで配牌を知ると言うイカサマです)です。
ある意味、在り来たりなイカサマテクニックなんですが、飛岡さん……なんか、異様に驚いています。
本当に大丈夫か?
そんな心配もしましたが、無事にガンパイを逆手に取り勝利しました。
(それにしても、この女性も驚きすぎでは?)
そして突如現れるヘリコプター!
このヘリコプターを操縦しているのは、美女のお兄さん(名前は松大陽作……モデルは、どうみても松田裕作だったりします)で妹を逃す(勝負に負けたら殺されてしまうから)為に乱入して来たのですが、やることが無茶です!
バルカン砲で麻雀卓をぶち壊すは、他に麻雀を打っていた奴を射殺(えらい迷惑ですが、この作品内に置いては、敵味方関係なく主役と準主役以外に人権はありません!)するわの大騒ぎをしたあげく、飛岡の助けも会って妹を連れて逃げて行きました。
ちなみに、このお兄さんはなかなかに義理堅く、逃してくれたお礼に飛岡が拠点にしている麻雀荘「アミーゴ」(これも元ネタは、仮面ライダーシリーズに登場した立花のおやっさんの経営している喫茶店からなんだろうな…それらしきキャラクターもいるし)にやってきて麻雀を打ちます。(ちなみにこの麻雀荘、刺客に襲われて全滅したりしますが…)
(ちなみにこの麻雀荘、刺客に襲われて全滅したりしますが…)
そして、ついに悪の黒幕が登場!
その名もドッグフェイサー!
個人所有の島に巨大な芥子畑を持ち、その島でヘロインを精製して世界中にばら撒いている悪の化身のような男!
仮面ライダーで言えば、ショッカーの首領のような存在だ。
(でも最終回でゴリラの骨格標本にはならない)
もしも連載が、今も続いていたなら……黒幕の正体は某北の国の首領様だったかもしれない!
所で話の展開と言うか、物語の進み方が、この回から異様に早くなるのだが、もしかしたら…この話しを描いている前後に、連載の打ち切りを通知されたからなのだろうか?
(詳しい情報知っている人いたら教えて下さい)
そして、その島で繰り広げられる島の支配権を賞品にした死の麻雀!
次々に破れて死んでいく麻雀の名人達!
ちなみにチョイ役で、こんな感じのキャラクターでてきてます…扱いが、他のキャラクターに比べて酷いです。
(どう見ても太陽にほえろに登場したマカロニ刑事だわな…)
……でも片っ端から麻雀の名人級を殺しまくってるんですが、これって近年、麻雀人口が減り、麻雀が少しずつ衰退し始めている原因の一つになったんじゃないでしょうか?
そしてラストバトルと言うか最後まで生き残った奴らが、ドックフェイサーと仲良く麻雀を打ちます。
まず主役の飛岡弘、そしてイカサマの達人であるジャック樹葉、そして……チョイ役と言うか、単に人数合わせ的なキャラになってるんですが、この人……龍(ロン)て、これどうみても李小龍ことブルース・リーやがな!
(このシーンは、麻雀をする前の準備なんですが……どういう意味あるんだろう?)
ちなみに麻雀の打ち方もこんな感じだったりします……
これって、うるさいと言われ射殺されても文句言えないと思うぞ。
少なくともチョンボ扱いされても、文句言えないと思うぞ!
そんなこんなで、多少(と言うかかなり)うるさい中で麻雀は進んでいきます。
そして勝負は飛岡が劣勢!
どうした飛岡!何時もの不条理な熱い麻雀はどうしたんだ!
実は、ドックフェクサーが催眠術を使って、他のメンバーの意識を支配していると言う事だったりします(なんか安易に思えるな…)
ピンチに立つ飛岡!
その時に飛岡に向かって放たれる銃弾!
撃ったのは、密かに島に潜入していた松大陽作!催眠術に掛かった飛岡の目を覚まさせるために撃ったのです。
だけど……見事に腹を撃たれてます!どう見ても致命傷です!もう少し手加減して、撃つ場所を考えろ松大陽作!
致命傷を受けたけど催眠術から覚めた飛岡の反撃で、ドックフェクサー轟沈!
ついでに仕掛けられていた爆弾が爆発して、床が崩落ちてその下敷きになって死亡!
面倒が無くてちょうど良かった。(笑
(ちなみに一緒に麻雀をしていた他の二名、ジャック樹葉と龍(ロン)の生死は不明です…催眠術に掛かったまま、お亡くなりになった可能性が大きいです)
そして悪が滅び大団円となりました。
主役の飛岡弘の生死は、不明ですがラストの方で、何となく生き残っている様な描写がありましたが…連載自体が打ち切られたようなので、あんまり意味がありません!
と言う事で島本和弘先生入魂(島本先生の場合、常に入魂状態なんですが)の麻雀漫画「デスパイ」でした。
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