「 いもうとおもいのちっちゃなエルフたんの遭難 』


                               おねえちゃん


「ニニィ!!」
 私の名前を呼ぶ女の子の声……それは、何処か聞き覚えのある声、もう忘れたと思っていた懐かしい声……私は、その声が聞こえてくる方を虚ろな意識の中で見る……
「……あっ……ナナぁ……おねえちゃん?」
 私の唇から漏れ出したのは、一つ年上のおねえちゃんの名前……
「……ああぁ……おねえちゃんも捕まったんだ……」
 虚ろなった意識の中で、そんな事を考える……
 私がトロルに捕まって、幾日が過ぎたのだろう?
 ほんの数日のような気もすれば、何年も経っているようにも思える。
 その間に何度もトロルたちに犯され続け、私のアソコは痛みすら感じる事も無くなり、ただアソコや口、そしてお尻の穴には、トロルたちの汚くて臭い汁が乾く間もなく染み込まされ続けている。
「……おねえちゃん……かわいそう……」
 これから……私と同じ目にあうのだろう……それを考えると、おねえちゃんの事がかわいそうでならなかった……


                                  いもうと


 一つ年下のニニが、トロルが徘徊すると言われている【丘向こうの森】で行方不明になったのは十日前の事……
『おねえちゃん、いっしょに森に山菜を取りに行こうよ』
 少し甘えたような口調で私を誘う妹のニニ、何時もなら一緒に行ってあげたのに、その日は用事があって一緒に行ってあげる事が出来なかった。
『またこんどね、今日は大事な用事があるから……ニニ、ごめんね』
 大事な用事……隣に住んでいる幼馴染の男の子と、一緒の別の森へ行くと言う約束、私の言葉にニニは、少しだけ寂しそうな顔を見せたけど、取ってきた山菜を見せてあげるからと言って、元気よく森へと駆け出す……それが、私が見たニニの最後の姿だった。

 私が家に帰った時、一番初めに聞かれたのは、ニニの姿を見なかったかと言う事……何時までも帰らないニニの姿を、村の人たちが総出で探し回ったが、ついにニニを見つけ出す事は出来ずに、その代わりとでも言うように【丘向こうの森】の奥深く……その闇溜まりで、引き裂かれたニニの衣服とあらそいの痕跡だけが見つけ出された。
 何が起こったのか、引き裂かれた衣服とその痕跡から全てを察した村人が、大急ぎで自警団と討伐隊を組織して【丘向こうの森】に出現したトロルを退治するためとニニを助け出すために向ったが、トロルを探し出して退治する事もニニを救い出す事も出来なかった。
 そして十日の日数が過ぎた頃には、ニニの生存も諦められてしまい、急遽組織された自警団と討伐隊も解散されてしまい、ニニの捜索は打ち切られる事なる。そして【丘向こうの森】に行く事も厳重に禁止される事となった。
 そんな中で、私はコッソリと家を抜け出し【丘向こうの森】へと向う……ただ一人の妹であるニニの姿を捜し求めて……

「ニニ〜……どこにいるのぉ〜……」
 【丘向こうの森】の中、ニニの名前を呼びながら、その姿を捜し求めるが、当然のように返事は無い……
 父さんと母さんは、ニニの事は諦めなさいというけど……私は信じない!
 小さなニニ、もしもあの時に私が一緒に森に行ったなら、大切な妹であるニニを失わずにすんだだろうか? それを考えると、胸が張り裂けるように締め付けられ、涙が目頭に滲み出してくる。
 大切なニニ……妹は、この暗い森の中で絶対に生きている、そして姉である私が助けに現れるのを待っているんだ!
 私はそう信じている……そう信じているから、行く事を厳重に禁止された【丘向こうの森】に足を踏み入れ、ニニを必死に探し回る。
そして何度目か、森の奥に向けて私はニニの名前を呼ぶ
「ニニ〜……どこにいるのぉ〜……返事してよぉ……」
 返ってこない返事、ただ静寂を続ける森の闇……その時に、不意に背後で物音がした。
「ニニ?」
 微かな期待を込めて振り向いた私の目先にニニはおらず、その代わりとでも言うように、凶悪なトロルが一匹立っていた。
「ひぃ!」
 恐怖のため身体が硬直して動かない、そしてトロルの腕は私の方へと延ばされ、軽々と言う感じで私の身体を抱え上げる。
「いやぁ、いやぁぁーー、はなして、はなしてよぉぉーー!」
 ジタバタと足掻く私を抱え込んだまま、トロルは森の中へと消えて行った。


                                   とろる


 どれくらいトロルに抱えられいただろうか?
「キャウッ!」
 どさりと投げ下ろされ、小さな悲鳴を上げる私……そして周囲を見渡せば、私と同様に連れ来られたと思える人間種族とエルフ種族の女の人が数名、トロル達に……犯されていた。
 悲鳴を上げ足掻いている少女、半分笑ったような表情を浮かべながら、ただトロルの凌辱に身を任している女性、生きているのか死んでいるのか、それすら解からずにトロルに体を嬲られ続ける女の子達の姿の中に、私は捜し求めていたニニの変わり果てた無残な姿を見つけ出す。
「ニニィ!!」
 ひときわ大きなトロル、それに抱かかえられたニニが、トロルの巨大な欲棒によって股間を貫かれ、ユサユサと揺り動かされ続けている。
「……あっ……ナナぁ……おねえちゃん?」
 虚ろな視線が私の方へと向けられ、微かに唇が動き私の名を呼ぶ……ニニの所に駆け寄ろうとした私の腕が掴まれ、トロルの方へと引き寄せられる。
「いやぁぁーー!」
 目の前で、大きなトロルに股間を貫かれているニニの姿、それは数分後の自分の姿だと私は悟る。

 何とかトロルの腕から逃れようと、ナナは悲鳴をあげながら暴れるが、吐き出した悲鳴は逆に他のトロル達を引き寄せ、着ている服を強引に引き剥がされてしまう。
 裸に剥かれたナナの幼い乳房をトロルは、味見でもするかの様に舐めあげ、その小さな乳首を指先で挟んで嬲る。
「ひぎぃぃ――!」
 潰されて行く小さな乳首、だが完全に挟み潰される寸前に指先の力は緩められるが、ナナの悲鳴を逆に自分達の喜悦と感じたトロル達は、更にナナの肉体を嬲る。
「いぎっ! ぎゃぁぁーーー!」
 苦痛の悲鳴をあげるナナが面白いのか、奇妙な笑い声を上げながらトロルは、ナナの頭を掴みあげると、苦痛の悲鳴をあげ続ける口の中へと、その巨大で歪な欲棒を捻じ込む。
「ぐふぅぅ!」
 ガコン! とあごの間接が半分外れ、口を閉じ合わせる事もできない、突き込まれるトロルの欲棒が喉の奥底に捻じ込まれ、息をする事すら出来ずにいるナナ、空気を求める口の動きは、突き込まれたトロルの欲棒を刺激する。
「ひぐぅぅぅ……んぁっ! ひゅぐぅぅゅゅぎぃひぃぃ!」
 口を完全に塞がれる格好となり、呻くような声を吐き出す事くらいしか出来ない、腕を振り回し逃れようとしたが、その腕も後ろに回され押さえつけられる。
 最初は空気を求め紅潮した顔が、次には酸欠によって青白く変化して行く……
「ひゅぐぅ……んっんぁぁーー! ……はぁぐぅぅ……」
 苦しさのあまり見開かれた瞳から涙が溢れ出すが、その見開かれたままの瞳は何も写さず、ただ自分が落ちて行く暗黒を見続ける……そして酸欠死する直前、苦痛に蠢くナナの口の中へと、ようやくにトロルは大量の精液を吐き出す。
「げぇふぅ、うぐぇぇぐぅぅふっ!」
 あまりにも巨大なトロルの欲棒は、ナナの唇を少し裂くほどだった……そして口の中に吐き出された大量の精液、それが口の中から溢れ出してくるナナの唾液と混じり合い、半開きになったままのナナの口から、混合汁となり大量に吐き出される。
 体に滴る唾液と精液の混合汁……白く柔らかなナナの肌を濡らし、微かな膨らみを見せ始めたばかりの乳房を滴り、下半身の方へ垂れ落ちて行く、そして酸素を求め喘ぎ続けるナナの体が、グイッ! と持ち上られ宙に浮かぶ。
「ひぃ、ひぃぎゃやぁぁ――!!」
 トロルの巨大な欲棒を突き込まれ、半分顎が外れかけた口は、満足な悲鳴を吐き出せる事も出来なくなっており、そんなナナの体を持ち上げたトロルは、寝転んだ姿勢のまま己の欲棒を高々と勃起させている別のトロルの上へと、ナナの頭を掴みながら押し付けるようにして突き下ろす。
「ひぃがぁぁーーーー!」
 怒張したトロルの欲棒、その先端……全体の二割ほどが、ナナの未成熟な穴へと一気に突き込まれるが、裂けた部位から溢れ出した鮮血と口から垂れだし、体を伝い股間へ流れていた唾液と精液の混合汁によって、ズルリと滑ると途中で抜け落ちる。
 ペタンという感じで、巨大な欲棒の上に跨る格好になるナナ、それでも刺激を受けたトロルの欲棒は、その姿勢のまま大量の精液を吐き出し、ナナの体を汚し続ける。
「ひぎぃ、はぁがぁぁ……はぁひぃ」
 頭を押え付けられながら、精液に塗れた欲棒の上を、裂けた傷口から血を滴らせながら、ズリズリと擦るように刺激させられ続けるナナ……
「あぎぃ! ひぎゅぅぅ……ぎゅふるぅぅ!」
 すでにナナ自身、なんと言っているのか……叫んでいるのか理解できない、ただ激しい苦痛が続く中、顎が半分外れた口で声と言うより、苦痛の音を吐き出し続ける……なぜなら、それがいまのナナに許されている唯一つの事であったからだ。

 数度……ナナの吐き出した混合汁、そして裂けた股間からの出血によって扱かれた欲棒は、驚くほどの精液を吐き出し、ナナの体をドロドロに汚す。
 そして再びナナは体を持ち上げられ、こんどこそその無垢であった体を、トロルの欲棒によって貫かれて行く……裂けた股間が、トロルの指で更に大きく裂かれる。
「はぁぎぃ! ひぎぃぃぃーー!」
 体を必死に揺り動かし、迫り来る欲棒から逃れようと下半身を足掻かせるナナ……だが裂かれた股間へと、トロルの欲棒はずれる事無く、さらにナナの肉体を引き裂きながら侵入して行った。
「うがゃあぁぁががぃぃぁぁぁーーっ!」
 肉を引き裂かれる苦痛……それがナナの初体験の全てであった。見開かれた瞳からは、恐怖と激痛の涙が溢れ出し、半開きとなったままの口からは、溢れ出した叫び声とともに吐き出される混合汁が飛び散り、その無垢であった体を汚し続けていた……
「あがぁっ! ああぁぁ……ぎぃひぃぃ!」
 犯され続けるナナ……うつろな視線で、同様に犯され続けているニニの姿を見た時に、ナナは信じられないものを見る。
 それは犯されている私の姿を見て、笑みを浮かべるニニの姿……そして微かに聞こえる小さな笑い声のようなもの……
『なぜ……ニニ!』
 笑みを浮かべ続けるニニに、何か叫ぼうとした瞬間、その口に再びトロルの欲棒が突き込まされ、その声を塞ぐ……見開かれた視線の先、ナナは奇妙な笑みを浮かべるニニの姿を見続けながら犯され続けた。


                                  いっしょ


「……ナナ……おねえちゃん……かわいそう……」
 無残に犯されて行く姉の姿を見ながら、ニニは感情の無い声で呟く……そして自分の中に奇妙な感情が湧き上がって来るの感じる……自分だけではなく、大好きなおねえちゃん一緒に酷い目にあうと言う事に対して、この場所に連れて来られた始めての……それは、酷く螺子くれた……奇妙な満足感に似たものを感じた。
「ほんとうに……おねえちゃん……かわいそうだ……クククっ……」
 何時しか漏れ出す小さな声……それは笑い声にとても良く似ていた。




                                                          おわり




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