エターナルメロディ




                              『 這出る魔獣 』                


                                   カイル

                                 夢であった…
                               小さな頃からの夢…
                             今になっても捨てない夢…
                           我々魔族のよるこの世界の征服…
                          その夢の為ならば全ての物を捨て去る…
                         そう決意をしたにはいつであったどろうか…


                                  「 卵 」


 この世界を我々魔族が支配する!それは、妄想の類の考えだと周囲の魔族は無論の事、その他の種族の者達にも、蔑みと同情と哀れみを浮かべた表情で言われ続けていた。
 しかし、数年前ようやくに手に入れたこの魔獣の卵!(正確には卵ではなく、魔獣を封じこめた卵の形をした深紅のクリスタルなのだが)この卵より、孵った魔獣の力を使えば、この世界の支配するという事は、けして不可能ではなく現実味を帯びるはずであったのだが、問題が一つあった。
 魔獣の卵を孵化させるために必要な素体である、この手の魔獣を孵化させるためには、素体となる女が必要不可欠なのである。
 並の在り来たりな魔獣であるならば、そこそこ条件のあった女(生まれた星の位置は?何歳か?処女か?…等々…)を探し出し、その女を素体として子宮の奥深くに魔獣の卵を埋め込み孵化させるという事が可能であったが、この魔獣のように高い魔力を持ちうる貴重な卵に合致する、素体となるべき女を探し出す事は現実的に言えば、不可能とは言えないが、あまりにも可能性の低いことと言えた。
 すなわち、日と月と星の微妙な位置関係…それと、天と地と刻の複雑な組合せ…その他にも細かな、条件が重なり合った刻に生まれ出でた女…しかも、一度も男を受け入れた事のない処女の子宮でしか、この魔獣は孵化し得ないのである…しかも、更に厄介なことは孵化したあとに子宮内部で、外の出てくるまで成長するためには糧が必要であった。
 物質的な糧は別として、魔獣を魔獣たらしめる魔力の源となる精神的な糧、素体となる女の精神構造、他者に対しては女神の如く自愛に満ち、人を疑う事を知らぬ無垢なる魂、たとえ裏切られたとしても、その人を許して再び手を差し伸べる事が出来る強く優しき心…
 現実的に、このような素体を探し出す事は、実際的に不可能であった…(それゆえに、今まで誰に孵化される事なく、こうしてカイルの手に渡ってきたとも言えるのであるが…)
しかし…カイルは見つけた…見つけてしまった…魔獣の素体に肉体的にも、精神的にも合致する娘を…紅若葉という娘を…


                               「 パーティー 」


「はぁ〜…カイルさん、お待たせ致しました」
 両手に買い込んだ品物をぶら下げた若葉が、若葉以上に両腕に荷物を抱えこんだカイルのところに戻ってきて言う。
 買物に付き合ってください…その言葉に誘われて、街に出かけたカイルは、両手いっぱいに若葉が買い込んだ荷物を持つ羽目になっていた。
 本来は、異世界から落っこちてきた男が、自分の世界に帰るために、なんでも願いをかなえてくれると言う「暁の女神」と呼ばれる女神に会う為に必要な五つの魔宝…それを横取りして「暁の女神」に自分の望み…世界征服!…をかなえてもらう為に、結成したパーティだったのだが、気がつけば…食欲魔人のアルザ・ロウ…能天気うさぎ娘のキャラット・シールズ…ボケボケ娘の紅若葉達と一緒に「カイルと仲間たち」のお笑い珍道中御一行様!と言う感じで、突き進んでる事に気がつく、しかも問題なのは自分が、この世界征服を目指してるダークヒーローな自分が、このアホとしか思えない珍道中を楽しんでいる事に気がつく…
 魔族による世界征服!それは、ハッキリ言えばあまりにも馬鹿馬鹿しく、愚か者の戯言でしかありえなかった、同じ魔族の仲間は無論のこと、他の種族の連中からもカイルは、馬鹿にされ無視されつづけていた…
 天才は!先行者たる者は!常に迫害され無視されつづける物ある!…などと、ほとんど虚勢に近い見栄を張っても、その実は友達もいなく、一人寂しい日々を過ごしていたカイルにとって、このパーティを組むようになってから少しずつ変化が起こってきたのがわかる、仲間といえる存在がカイルの心に少しずつ変化をもたらして行った。
 以前のカイルなら、誘われたとしても若葉と一緒に買物などするはずもない、なのに誘われるままに買物に付き合う…目立った変化といえた。

「すいません…今日…六月六日は、実は私の誕生日なんです…腕によりをかけて、お料理を作りますので、楽しみにしてください〜」
 若葉が作る料理、その言葉に引き攣った笑いで応えるカイルの表情が微妙に変化する…
「今日は六月六日か…六月六日…」
 意識の奥底に仕舞い込んでいた記憶を穿り出す…魔獣を孵化させる女の条件の一つ…六月六日に生まれた娘である事…
「どうしたんですか?」
 考えこむ表情をしているカイルを訝しげに若葉は見る、カイルは改めて若葉に質問をする。
 生まれた時間は何時なのか?血液型は?…細々とした事を若葉に聞く…おかしな事を聞くものだと思いながらも、若葉はカイルの質問に答える…最初笑っていたカイルの表情が、だんだんに真面目な…と言うよりも、恐いような…苦しそうな…なんと言えない表情に変化していく…
「あの…どうしたんですか?気分が悪いんですか?」
 若葉の問いかけに、カイルは笑って応える。
「いやいや!なんでもないぞ!…そう…なんでもない!」
 慌てた様に言いつくろうカイル…若葉の心配そうな視線を横を向きそらした顔には、言いようのない心の苦痛を滲み出させていた…


                               「 決断 」


 宿屋の一室、ベッドの上で寝転がってるカイルが、薄暗いランプの灯に、血に染め上げられたような深紅の色合いを見せている魔獣の卵…それを、かざし見ながら思考を漂わせる…
 この魔獣の卵を孵化させるための必要条件の全てを揃えた娘が、これほどまでに自分の身近にいたという事にたいする驚きと戸惑い…すぐに若葉を拉致して、魔獣の卵を体内に埋め込み、魔獣を孵化させる事は簡単に出来るであろう、何年も待ち望んでいた素体が見つかったのだ…すぐに実行に移すべき事である…しかし…ヤメロ!…と言う声がカイルの心の中に存在している…初めての仲間…このまま旅を続けても良いのではないだろうかと言う思い…二つの思考の間にカイルの心は乱れる…そして決心をする。
 見つめていた「魔獣の卵」をポケットにしまうと、同じポケットから一枚のコインを取り出す。
「表が出れば、このまま皆と一緒に旅を続ける…裏がでたならば…」
 コイン・トス…コインに運命を託して、己の心を決める…ある者は晩飯の種類を決める為に弾いたかもしれない…ある者は一国の命運を賭けてコインを弾いたかもしれない…何百年もの昔から…恐らくはコインという物が、この世界で初めて造られた時から何千、何万と繰り返され、恐らくはこの先、何百年もの時が経ったとしても、コインが存在する限り、永遠に繰り返されるであろう…コインによる運命の選択…コイン・トス…
『ピーン!』
 弾かれたコインが、澄んだ音をたてて、クルクルと回りながら宙に舞う…そして、再びカイルの掌に戻ってくる…
『パシッ!』
 掌の背の部分に置かれたコイン…上に置かれた掌が、ゆっくりと退けられ。カイルの目にコインの姿が刻みこまれる…

                                   ★

 コンコンコン…
 不意に、カイルの部屋のドアがノックされる。掌の背に置かれてたままであったコインをベッドの上に放り出したカイルの視線がドアに向けられる。
「あの〜紅若葉ですが…カイルさん…おきていますでしょうか?」
 ドアの向こうから、若葉の声がする。
「あっあ…おきてるよ、カギも開いているからどうぞ…」
 カチャリ…と開いたドアから心配そうな表情をした若葉が顔をだす。
「よかった…あの…買物から帰って来てから、なんでしょうか…カイルさんの元気がなく なったような気がして…それで心配になりまして…」
 実に若葉らしい行動のパターンといえた。
「ああ…大丈夫!ちょいと考え事があってな…それも決着がついたよ」
 心配そうであった若葉の顔に、安心の笑みが戻る。
「良かったです…でも、何を考えていたのでしょうか?…何か私で、お役に立てるような事は、なかったでしょうか?」
「そうだな…それじゃ、ちょいと付き合ってくれるか?アルザやキャラットには内緒で?」
「はい!私でお役に立てるのでしたら、喜んで!」
 カイルがベッドから起き上がり、ドアの前に立っていた若葉を連れて部屋の外にへと出て行く…あとには、裏面を見せているコインが一枚…ベッドの上に残されているだけであった。


                                「 挿入 」


 仮にも世界征服を考えている魔族である、口先だけではなく、実際に行動も起こしているカイルであった。
 主な街や意外と言える場所に秘密裏に作り上げられた秘密の部屋…カイル達が宿泊した街の郊外の廃屋…その地下にも秘密の地下室が造られており、カイルは若葉をその地下室に連れこんだ。

「あの〜…カイルさん…ここは何処なんでしょうか?…それと、どうして私を縛りつけてるのでしょうか?」
 四肢を台座に固定され、身体を縛められている若葉が不思議そうに質問をする…人を疑うと言う観念が欠落している若葉にとって、このような状況も、これから自分の身にどのような事が起こるのか…想像する事すら出来なかった。
 ただ、このように台座に縛りつけられて状態が、非常に不思議な事であった。
若葉が固定されている台座…その大きさは、横の長さが2m半ほど、縦の長さも2m半ほど、そして厚さが30cmほどの長方形の板であり、ちょいと見には巨大なまな板にも見える、そのまな板の上に若葉は縛められている…両手は広げられ、横の方に手首を固定されている、両足も大きく広げられ下方に固定されている…ちょうど『大』の字のような格好で縛められている。
「カイルさん…聞こえていますでしょうか?」
 若葉の問いかけに、背を向けて応えずに、何やら黙々と作業をしているカイルであったが、何度目かの若葉の問いかけに、ようやくの事に振返る…
薄暗い地下室の照明の中…魔獣の卵を持ったカイルが、縛りつけらえている若葉を見下ろして言う。
「受け入れろ…若葉…」
「何を受け入れるんですか…カイルさん?」
 どこかピントのずれた若葉の受け答え…カイルは、もうなにも言わない…縛められている若葉の足の方に移動する…そして、若葉に身につけてる衣服、スカート状になっている裾を一気に捲り上げる。
「キャッ!」
 初めて若葉が悲鳴を上げる。
「カイルさん!何をするんですか!やめて下さい!」
 当然の様にカイルは若葉の言葉を無視する、大きく捲れあがった裾…露になった素足…その、奥底に隠された秘所が露になり曝け出される。
「いやぁぁーーー!!」
 外気に曝される秘所の感覚に、若葉が抗いの声を上げ固定されている足をばたつかせるが、身体は固定された手足を中心に僅かに蠢くのみであった。
 無言のままカイルが、露になった秘所に舌を這わせていく
「あうっ!」
 若葉が息を呑み、くぐもった呻き声を咽喉の奥底から吐き出す。
 乾いた秘所をカイルの舌が舐めあげて唾液で濡らしていく、口にためた唾液を舌に掬い乗せるようにしながら、ぴたりと閉じ合わさった肉の筋に添って塗りこめて行った。
「あうぅぅ…いやぁぁ…」
 ぬちゃりとした感覚が、染み込むように秘所を中心にして広がっていく
「いやです!やめぇえ!やめてください、おねがいします」
 ごそり…カイルがポケットから魔獣のクリスタルを取り出すと唾液で濡らした秘所に埋め…いや、押し込んでいく
「いぎぃぃーー!」
 鶏卵くらいの大きさのクリスタルである、カイルの唾液に濡らされ、ゆっくりと開きかけていたとは言え、まだまだ狭く堅い若葉の秘所には無謀とも言える大きさであり、押し込めれた膣口が裂け血は滴る…その血がクリスタルに染み込み、更にクリスタルを紅く鮮やかに染め上げていく、血の滴りにより滑りを増したクリスタリが、強引に押し込め沈みこまされていった。
「いだぁぁい!いたいぁいぃいぃぃぃ!」
 閉じあわされた肉を引裂くようにしながら、確実にクリスタルが若葉の胎内に押し込まれいく…
「うあぁぁ…いうぁぅぅ…」
 完全に若葉の子宮内に押し込まれたクリスタル…もはや言葉にならない声を咽喉から絞り出すだけとなった若葉の姿をカイルは見下ろす…

 魔獣をクリスタルから解放するには選ばれた娘の子宮が必要であり、その開放された魔獣を己の意のままに操るには、まだ魔獣が娘の子宮の中にいるうちに己の精をあたえなければならない…
 クリスタルの魔獣が子宮の中で復活するまで数分の時しかかからない、そして約一時間後には子宮から膣を通り、この世界に這い出て繰る。その短時間の内に娘の子宮に己の精液を溢れ出さんばかりに注ぎ込む必要があった。

 溢れ出した涙…呆然とした眼差し…下半身を曝け出し、秘所から血を滴らせている若葉の姿を見ながらカイルは思考を漂わせる…
今までに若葉達と一緒に旅をしてきた思い出を…今なら、まだ間に合う…若葉の子宮の中で復活した魔獣を再びクリスタルに再封印することを…
「カ…カイ…ル…さん…」
 若葉が自分を見下ろすカイルの瞳を見て、絞り出すような声でカイルの名を呼ぶ…しばしの沈黙…そして若葉は見る、カイルの表情の変化を…苦しそうな表情と泣き出しそうな表情が、一瞬の内にカイルの表情の上を通り過ぎたかと思うと次の瞬間には、何かから解放たれたような不気味な笑みを顔面に張り付かせるのを…そして、カイルは自らの服を脱ぎ捨てると若葉の上に覆いかぶさった。
「もう…もう…やめてぇぇ…いやぁぁ…」
 小さな抗いの声が、若葉の口からかすかに漏れる…カイルは、その哀れな声になんの躊躇いも見せずに若葉のからだを犯し始めて行った。
 すでに決めていた…しょせん自分と言う魔族は、このような者であると言う事を、後戻りする道は無い、ならばこの状況を楽しもうではないか?
 最初の頃は、胸をえぐるようであった若葉の悲鳴も、すでに心地よい旋律となって耳に聞こえている。哀願の声も心の奥底から沸きあがる欲望をさらに加速させるだけとなっていた。
 若葉の手足を戒めていた拘束具をはずし、体を自由にさせる。無論、好きな体位で若葉の肉体を貪り犯すためだ、改めて上半身の衣服を引き下ろし胸を露出させる。
 抵抗と言うよりは、かすかな身動ぎと言った方が良い動きをする若葉の剥きだしになった僅かな膨らみ、息づいている薄い胸に唇を這わせる…白い肌…薄く淡い乳輪の真中にある小粒を舌先で弄び音をたてて乳首を吸う。
「やだぁ…やめ…て…おねがい…おねが…い…」
 微かな哀願の声、その声を聞きながら口中に含んだ乳首を味わうように嬲る、やがて口中の乳首が少しずつ膨らんでくるのがわかる…舌先で転がすようにしながら、その小粒の形をさらに味わいながら、歯をたてて深く味わう…刺激される小さな乳首が口の中でコロコロと動き回る…
「ひぃっ!…うっ…やぁぁ…やだぁ…いあぁぁ…やめて…」
 小さな乳首が舌で嬲られ…歯で噛みしだかれ…強く吸われる、若葉は乳首を責め苛まれるたびにビクビクと身体がうごめき、声が漏れ出す。
 その喘ぐような声と小さな身体の蠢きをカイルは感じつつ、首筋に…首筋から腹部へ…舐めるようにしながら唇を蠢かし舌を這わせていく、ツイ…と唇が若葉の身体から離れる、細い涎の糸が、カイルの口と若葉の肉体を繋ぐ一筋の糸のように伸び…プツンッ!と切れる。
 若葉の露になったままの下半身の方にカイルが体勢を入替える、半ば失神したような状態になっている若葉の眼の前に、大きく怒張しているペニスを見せつける様に眼前に曝け出した。
「いあぁぁぁ…」
 かろうじて顔を背ける若葉、今起こっていることから逃避するように顔を伏せる若葉にカイルはゆっくりと覆いかぶさっていく…カイルの舌が、捻じ込まれた魔獣のクリスタルによって大きく裂けた秘所を舐め上げる。
「ひぐぅっ!」
 口中に広がる生臭く、それでいて甘美な血の味覚…笑みが沸きあがる。
「いやぁぁ〜…いたい…いたい…」
 すすり泣くかのような小さな声をあげる若葉の秘所からカイルの顔が上げる、血と交じり合った涎が赤い糸を引き秘所と口を一本の糸で繋ぐ、その涎の糸を舌で舐めとりながらカイルは、若葉の両足を抱え込み己のペニスを秘所にあてがった。
「ひっひっひぃぃ…やぁだ…やめて、ゆるして…おねがいします…かんにんして…」
 半泣きで哀れみを乞う若葉にカイルは、とびきり残酷な笑顔を向けると一言だけ言う。
「遠慮するなよ…」
 次の瞬間、カイルのペニスが若葉の秘所に突き込まれる、唾液と舌の愛撫、そして先に埋め込まれた魔獣のクリスタルにより、ある程度は拡げられていたとは言え、強引な挿入は若葉のヴァギナをさらに深く引き裂いた。
「ヴァっ…がぁぁ…ぐぅ…」
 灼熱した鉄棒が、股間の秘肉を焼きながら、引き裂いていく…耐えがたい苦痛が、若葉の肉体を責め苛んでいく、若葉は叫び声をあげようとしたが、口から出たのは形容しがたいぶつ切りの音でしかなかった。
 カイルのペニスが、若葉の裂けた秘所にさらに深く突き込まれる、強い抵抗感をペニスに感じつつカイルは強引に突き込む、子宮の奥深くで復活したはずの魔獣に、己の精を注ぎ込み下僕とするためにも、できる限り大量の精液を若葉の子宮に吐き出さなければならないのである。
 激しい動きで若葉の肉体を犯す。
 乱暴な行為により、深々と突き込まれたペニスが若葉の身体の中で蠢く…その度にたとえようのない激痛が若葉を襲う。
「ひっう、はぁっ、やめ…て、ぬいて…もう…いやぁぁ―――っ!」
 精を注ぎ込む行為としての凌辱…しかし、何時の間にかカイルは楽しんでいた、突き込んだペニスを絞めつける感触の柔らかさと温もりも絶品であったが、それ以上に身体を刺し貫かれ激痛に身をよじり、泣きながら自分に哀れみと許しを乞う若葉の無残な姿を見るのは肉体で感じうる以上の快楽をカイルにもたらした。
 ペニスがゆっくりと引き抜かれる、それに合わせるかのように膣の肉壁が捲れ上がり新たな痛みを若葉に与える。
「ひっ、くっっ…」
 激痛に呻き声を出しながら必死に耐える若葉の表情を見ながら、カイルは半分ほど引き抜いたペニスを再び深く、若葉の中に突き込む、滴った血が潤滑剤の役目をはたしたのか  今度は意外なほどスムーズに再挿入される。
「かはっ、いっぎぃ…・・」
 激痛に喘ぐ若葉にお構いなしに、カイルは若葉の腰を抱かかえて、自分の腰を激しく上下に動かしてピストン運動させる。
「いや!いや、もう…」
 ペニスが根元まで深く突き込まれる、ユサユサと若葉を揺するカイルの身体が一瞬、硬直する…身体の奥底…子宮の奥深くに注ぎ込まれる、精液の感触を若葉は感じた。
 カイルは、若葉を引き寄せると更に深くペニスを突き込み、精液を若葉の体内の奥深くに注ぎ込んでいく…1度は若葉の体内に己の欲望の濁液を放出したのに、硬く怒張したペニスは萎えずに、執拗に若葉の身体を蹂躙する。
「もう…やめて…おねがい…ぬいて…ぬいてください…」
 若葉が息も絶え絶えに漏らす哀願の言葉を無視して、カイルは腰を突き上げながら若葉を嬲り犯し、何度も精液を若葉の胎内に注ぎ込んでいく、半分脱がされた衣服から露になった乳房が揺れる…その乳房を背後から握り締め嬲りながら乱暴に腰を突き動かし、腰をグラインドさせ、己のペニスを若葉の体内の奥深くに突き込む…カイルの腰の動きに合わせて、抱え込まれてる若葉の頭がガクガク動く…それは、滑稽でもあり…それゆえに、酷く残酷な光景であった。
「あああぁぁやぁぁ―――――!」
 カイルが、若葉の体内に、再び濁液を放出する…一適も漏らさないように、ぴったりと若葉の身体に自分の身体を押しつけながら……

 何度犯されたのだろうか?
 口に猿轡をかまされ、冷たい床に放り出された若葉がグラグラする頭で考える、どうしてカイルさんは、私にこんな酷いことをするのだろうか?
 答えの出ないことを考え続ける若葉…そして下腹部、胎内で蠢いているのがわかる異物の感触なんなのか?

 カイルが倒れている若葉を抱き起こす。
 そして、大きく股間を押し広げる、若葉からも自分の股間が見えるようにして、大きく押し広げられた下半身、その胎内から何かが這い出てくる感触がある、やがてそれは、大きく拡げられた股間、その秘所よりヌボリと、ペニスのように長い首が突き出される。
「ひぃいやぁぁーーー!!」
 猿轡のためにくぐもった叫び声しか出せない若葉が、それでも絶叫する!
股間から突き出された首が周りを確かめるようにユラユラ蠢き…若葉の顔を確認する。
「オガァァザァ…ン…」
 股間から突き出された頭が、無理矢理に絞り出したような声で、若葉を見て言う。
「いがぁぁぁぁぁーーーー!!!」
 絶叫する若葉…そんな若葉を背後から足を押し広げながらカイルが言う…
「俺様と…お前の子供だ…くくくく…・」
 若葉の絶望の叫び声…カイルの哄笑…魔獣のしゃがれた声…それらが混ざり合いながら、闇を色濃くしていった…




                                         終






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