闘う素手の殺人者!こと別名!恐怖の褌魔人!

『ベアーマーダー流介』前編だ!






少年ジャンプの黄金時代は「キン肉マン」や「北斗の拳」や「ドラゴンボール」が連載され始めた80年代中期から「SLAM DUNK」や「幽☆遊☆白書」が連載されていた90年代中期ごろだそうで、当然の様にそこから発した様々な物がブームを巻き起こしました。
北斗神権を神拳を真似て経絡秘孔を突き合って遊ぶ子供(下手な場所に決まると本当に痛い!)ウォーズマンのパロスペシャルを決め合って遊ぶ子供(何か本当に極まり過ぎて、骨折とかした子供がいたとか…)カメハメ波の真似をする子供、バスケットボールが大人気のスポーツになり(その後にサッカーに取って代わられるが)コミケでは幽☆遊☆白書のコスプレをする人で溢れ返ったりしました。
それらを当然の様に競合他誌である他の少年週刊誌群も、ジャンプの後を追いかける格好で様々なヒット作を模索したりパクッたりしながら、ブームを引き起こそうと頑張っておりました。
そんな時代に少年サンデーで連載された作品が今回の紹介作品『ベアーマーダー流介』だ!
自分の予想なんだが、多分この漫画は日本の素晴らしい文化である『』を一大ブームにするべく描かれた作品だったのではないでしょうか?
(幸いそんなブームは来なかったが……本当に良かった)


 

北野流介……
通称ベアーマーダー
それが全米に広がるテロ組織、ビッグハンドに単身、復讐(たたかい)を挑んできた愚か者の名だ!!
え〜どんな具合に愚か者なのかは不明ですが、闘う時に何故か褌一丁になる事を見る限り、利口者には確かに見えません!

   

対峙するテロリストの皆さんも『あんた人間じゃない』と、素直な感情を率直に口に出しています。

確かにこんな怪奇褌人間が目の前にいたら、怪物にしか見えません!


彼が復讐を挑むテロ組織のビッグハンドなのですが、なかなかに厳しい組織のようで、失敗は許しません!

   

失敗するとこうなって…


      

こうなります。

しかし、この手の組織の定番行動ですが、こんな目に遭うなら幹部なんかにゃなりたくねえぞと思うのは、私だけでしょうか?




テロリストを倒す時は、褌一丁で闘う様ですが、普段は一応服を着ているようです。
(別にリスの襲われているわけではないです)



そしてヒロイン登場……なんですが、ニューヨークに騎馬警察官ていたっけ?
(しかし自由の女神の下でテロリスト10人も血祭り上げてますが……あそこって、夜間もライトアップされていて、観光の名所になっている筈なんですが……いいのか?)



テロリスト達には、情無用のファイヤーですが子供達には優しい彼です。
しかし、子供達の身長を1m位だと推定して、彼の身長を比較して検討すると……6〜7m位ある計算になるが……ジャンボマックス(身長3m)やヌー坊(身長3,5m)よりも遥に巨大だ!
(深く追求する事は避けておこう……そうしないと褌魔人が夜中にやって来るかも知れない)

そんな孤児院の皆に魔の手が迫ります。
結果!孤児院大爆発して炎上します!

孤児の一人を救出する物の、その娘も残念ながら死んでしまいます。
そして語られる流介の衝撃の過去!



そう彼もビックハンドに住んでいた孤児院を爆破されてたのだ!

だけど、怒りと共に服が千切れ飛んで、褌一丁の姿になる方が、よっぽど衝撃的です!
(どうでも良いが、なぜ褌だけが千切れ飛ばないのかは不明ですし、そんな姿で少女【しかも死体だ!】を抱きかかえていると、通報されかねないぞ)

そして孤児院を爆破した奴を発見し、怒りを全身に漲らせながら、なぜ自分が素手で人を殺すかを語りながら近づいて行きます。


なんだか、とっても得意そうに言ってるような気がするのですが……

そして何故だかシューシュー音立てながら、服が消滅していきます!
服が特殊なのか、それとも流介の方が特異体質(汗などの体液が強酸性で服を溶かすとか…バオー虫でも寄生しているのかもしれない)なのかは不明ですが、今回もだけは残ります!
よっぽど根性のある材質で作られているなのでしょうか、是非に一枚私も欲しいです。

そんな流介の前に普通の人間(一応はプロの殺し屋だが、人外の存在である流介の前では無力だ!)である殺し屋はあっさりと倒されてしまいます。


そして焦ったボス(せいぜい中ボスクラス)は、一応ヒロイン(らしい)婦警さんを誘拐して、流介をアジトへとおびき寄せようと考えますが……
あんたは流介と言う存在を理解していない!



何と、おびき寄せる前に自分から壁をぶっ壊して参上する流介だ!
(せめて婦警さんがスケベェな目にあわせられるようなサービスシーンが終わってから登場して欲しいぞ)
しかし、中ボスの質問をガン無視していますが、せめて質問に答えるくらいは、した方がいいと思うぞ
(多分、読者もそう思っている)

だけど褌姿にチェンジしていなかったせいか、あっさりと人質を盾にされ、機関銃を突きつけられるという危機一髪!の状況に流介は陥ります!




しかし褌パワー全開だ!
天井に手を伸ばして、部屋の屋根をぶっ壊して形勢逆転!当然既に褌一丁だ!



崩れ落ちる天井の下敷きになっていく敵の皆さん……豪快と言うか妙に面白い格好で潰れ死んで行ってます。

そんな崩れ落ちた瓦礫の中から、褌一丁で立ち上がる流介!残る敵はボスだけだ。
(やはり中ボスと言う感じだが)
壁をぶち破りながら追いかける流介の前に、拳銃を構えた中ボス!



得意の射撃で反撃をするが、自分が撃った弾丸を鉄下駄で跳ね返され、その弾丸が喉に当たって、そのまま延髄を突き破ってしまうと言う。どう見ても即死パターンだが、何故かしぶとく死なない!



止めとばかりに流介に、首を捻られてようやくに絶命!
コレだったら最初に、あっさりと即死していた方が楽だった気が・・・・・・

そして去っていく流介なんですが……褌一丁の後姿は、ギャグにしか見えないぞ!



そんな姿で街中を歩いて、自分の住んでいるアパートまで帰ったら100%通報されるのではと、少々心配になりますが、逆に言えば、一般の人達は誰も係わり合いになりたくないので、案外と大丈夫かもしれません


そして新たなる敵が登場!
ビッグハンドが主催する地下プロレスの最強チャンピオンのモンスタードールだ!



だがドールは、八百長の指示に従わなかったので、妻子を殺されてしまったという哀しい過去があるぞ…だけど、その事にいくら怒り狂ったからと言って無関係の人間……12人を殺して、負傷者35人出したのは、ちょいと酷いと思うぞ!
(しかし、この感じだと死者の数は更に多かったような気がするな…)

そして流介とのガチンコ対決!



部屋を飛び出した時には服を着ていたが、すでに褌一丁の全開バージョン!……なんだが、形勢は不利だ!どうした流介!褌パワーを全開にしろ!
一進一退の攻防の最中に、流介はドールがビッグハンドノ騙されている事を知り、説得しようとするがドールの猛攻は止まらない!
(どうでも良いが、この巨体でフライングクロスチョップとか多彩なプロレス技を仕掛けるのが凄いな)

激しい戦いは続く!
そして突然のアクシデントが、ドールを襲う!
(別名・御都合主義とも言うが、深く考えたら負けだ!)

突如動き出した銃器に押し潰されそうになるドールを救ったのは、いままで闘っていた流介だった。



そして爽やかな笑顔を見せる流介に、ドールはあっさりと陥落!
(さすが褌の貴公子だ!公園で『やらないか?』と言えば、誰でもすぐに陥落だ!)
頼もしい仲間も増えて、宿敵ゴッドハンドに宣戦布告だ、今度はこちらから攻めて行くぞ!


……と、その前にドールが聞かなければ良いのに、流介に禁断の質問してしまう……


(何かドールも何時の間にか普通の人間みたいな顔に戻ってるな)

流介としては、正直に褌パワーが強さの源!
と言えなかったのであろう……ドールの質問を煙に巻くために、ゴッドハンドと自分の因縁話へと、強引に話題を変えて話し出す……普通なら比較的あっさりと言う感じで流される話なんだが、何だか異様に長く語りだす流介だ!
(いや……実際、コミックにして丸々三巻分も話すとは、誰も想像していなかっただろう。聞いたドールも聞いている最中に……「聞かなければ良かった…」と真剣に後悔していたと思って間違い無い!)

と言う事で、今回はここまで、次回は流介の秘められた過去の話を中心にと言う事で、ご期待ください!




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