柊三姉妹物語



                                
章乃七

                        
  【 椛〜其の弐・五 】


                               『 DVD〜序 』


 一枚のDVDがケースから取り出され、機械へとセットされる。軽い作動音を残しながら機械へと飲み込まれて行くDVD……微かな作動音が止まった時、黒いモニターの画面に映像が映し出された。

 モニターに映し出されたのは、脱衣所と思しき場所、その脱衣所と思しき場所に人影が一つ…… それは年の頃なら20代の前半と言う感じの女性……娘の姿であった。
 どうやら撮られていると言う事には、まるで気がついておらず、自然な動作で着ている服を脱ぎ始める。

 それは、その娘の育ちの良さと言う事か、それとも性格的なものなのか、着ていた服を丁寧に畳みながら、実にまだ若い娘らしい清楚な雰囲気で服を脱いで行く……首の周囲にまかれているチェックのスカーフが解かれ、次に着ている赤いセーターを脱ぐ……白い肌が、脱ぐ去られたセーターの下から現れる。そしてセーターの下から現れたのは、薄いピンク色のブラジャーに包まれている乳房が現れる。
 スカートへと手がかかり、横に付いているホックが外され腰から離れる。スカーフやセーターと同じ籠の中へと綺麗に畳まれて置かれるスカート、黒いストッキングが腰を滑り下りながら足首からはなれ、同様に籠の中へと入って行く、そしてブラジャーと同系色のショーツ……その二つの布切れだけを身に着けた娘の姿が、モニターの中に映し出される。
 乳房を包んでいるブラジャーが外され、肌と同じ様に白い乳房と微かな色づき見せている乳輪、続いてそして乳輪のそれよりも少しだけ濃い……しかし柔らかな色合いを乗せた、まだ窪んだままの状態の乳首が現れる。まだ窪んだままであった。
 つづいてブラジャーと同系色のショーツが、足元から抜き取られ脱ぎ去られ、濃くも無く薄くも無い、充分に手入れをされている股間の恥毛が一瞬露になるが、それはすぐに手に持っていたタオルで隠される。そして娘は、脱衣所から浴室方へと消えて行く

 場面が変わる。湯気が漂う浴室の中、すのこ板が引かれた洗い場に膝をつき、体を洗っている女の姿……先程の娘と同一人物であるのは間違いない、纏め上げた髪を気にしながら、泡立っているタオルで上から下、下から上へと丹念に身体を洗って行く姿……泡に包まれた乳房の先端に微かに見える乳首、タオルが通り過ぎると逆に乳房にあった泡は拭き取られ、逆に乳首を隠すように泡が残される。
 首筋……肩口……腕……胸……腹部……そして股間へと、手に持たれているタオルが動き、その度に泡で肌が隠され、逆に泡が拭き取られ肌が現れる。泡立っているタオルと、身体に付着する泡が、微妙な加減で身体の秘密の場所を隠していたが、泡に包まれた身体に、娘が持っていた桶から湯が浴びせかけられた次の瞬間、身体を隠していた泡が溶けるように消え去り、ほんのりと赤く火照った肌の全てが露となり曝される。
 張りのある柔らかそうな乳房、微妙な色合いの乳輪と乳首、吸いつきそうな感触を想像させる腹部、そして濡れて張り付いた股間の恥毛……尻のまろやかな曲線とふくよかな柔らかさを感じさせる太腿、締りのある足首と足の爪さえ魅惑的に見える。

 湯気の立つ浴槽、その湯を満たしている浴槽へと、洗い清めた身体を入れて行く娘の姿……足首……脹脛……太腿……下半身が浴槽に入り、恥毛が湯の中にゆらりと揺れて広がる。そして腰から腹部へ、乳房が湯の中に沈み微かに揺れる……浴槽の中で身体を伸ばしくつろぐ娘の姿は、何とも言えない艶を見る者にあたえた。
 浴槽の中でくつろぐ娘の口から何か言葉が漏れ出すが、それはハッキリとは聞えない、ただ娘の優しい声だけが、妙に印象に残るだけであった。

 再び脱衣所へと場面が変わる。先程とは逆に、服を着始める娘の姿だが、脱いだ服を着なおす事はせず、薄ピンクのショーツだけを身に着けた後に、前もって用意でもしていたのであろうか、別の籠に入っていた浴衣を身に着ける。
 ショーツを身に着ける時は、何の躊躇いも見せなかったが、ブラジャーを身に着けようとし、途中までブラジャーを胸に合わせた時に、微かな躊躇い……と言うか、何かを考えるような仕草を見せた後に、途中まで着けようとしていたブラジャーを外して籠へと戻す。たぶん浴衣に下着の線が出る事を気遣っての行動だったのだろう。
 娘が着替えた浴衣は、ごく当たり前の温泉などで使用される浴衣であり、何の特徴も無いのが逆に特徴的と言えるシンプルな浴衣だった。だがその浴衣を身に着けた娘の姿は、特徴の無い浴衣ゆえだろうか? 逆に魅力的に見えた。
 無論の事、湯に入る前……その服装の時も魅力的な娘であったが、湯上りに浴衣を羽織った姿は、別次元の魅力を見る者に与えと言えた。
 浴衣へと着替えた娘が、脱衣所から出て行く……微かに娘の残り香が漂う脱衣所は、妙に淫靡な空間を演出していた。

 DVDを再生していた器械が停止する。
 今までモニターを見続けていた男の手にあるコントローラー、停止スイッチに置かれた指先……何か回想するかのように眼を閉じている男の姿……確かに男は回想していた。
 服を脱いで行く娘の姿を……洗い場で身体を洗う娘の姿を……浴槽に漂う娘の姿を……そして浴衣に着替える娘の姿を……それら、眼に焼け付けた娘の白い肌を……柔らかそうな乳房を……色づいていた乳首の形を……湯の中に漂う黒い恥毛の陰を……その全てを思い出し、心の中で反芻し、これから始めるであろうシーンの事を想像し続けていた。


                             『 DVD〜壱 』


 再びDVDの再生が始まる。
 大男の黒人と何か話しをしている娘の姿がモニター上に映し出される。娘の顔が、ほんのりと朱色に染まっているのは、湯上りだと言うだけでは無く、黒人に勧められている酒のせいであろうか?
 モニターの中では、娘は盛んに酒を黒人の男に勧められていた。遠慮しながら、しかし遠慮しきる事が出来ないのか、勧められた酒に口をつける娘の姿、娘の視線はどこか朦朧としており、かなり酔いが回っている様に見えた。そして酔いの回った娘の体が、突然に黒人の男に持ち上げられる。
 最初は何が起こったのか、判断できなかった雰囲気の娘であったが、隣の部屋に続いている襖が開け広げられ、その隣の部屋を見た瞬間に暴れだし始めた。
 
 場面が変わる。隣の部屋の様子が映し出され、それと同時に娘が、その部屋に引かれている蒲団の上へと押し倒され、同時に音声もハッキリと流れ始める。
『ひやっ!ひゃめてください!わらし、そんにゃんじゃないれす!』
 蒲団の上に押し倒された娘が必死に逃げ出そうと足掻く、その娘を捕まえて蒲団の上に押し付ける黒人の大男の姿が、モニターの中に映し出されて行く……
 娘が着ている浴衣の帯が掴まれ引っ張られる。グルン! と娘の体は回転し、肌蹴た浴衣の前が大きく開き、白く……だがほんのりと赤く染まっている素肌と乳房が剥き出しとなる。
『ひぃやぁぁーーーー!!』
 露となった乳房を隠しながら、這いずる様に逃げ出そうとした娘であったが、黒人は逃げ出そうとしている娘の体を軽々と押さえ込むように掴むと、そのままグイッ! と引き戻し、再び蒲団の上に放り出す。
 蒲団の上に放り出された娘の眼前に、黒人のペニスが突きつけられる。それは凶器としか言えない物体であり、日本人女性として平均的な身長の娘にとっては、眼前に突きつけられた黒人のペニスサイズは、常識外の巨大さであったであろう。
『ひっ!』
 悲鳴を上げるよりも、そのサイズの大きさに恐怖した娘の口からは、引きつった様な声が漏れ出しただけであった。そして次の瞬間には、娘の頭を掴んだ黒人は、恐怖で半開きとなっていた娘の口へと、その巨大なペニスが突き込む。
 何事か脅迫染みた言葉を娘に言う黒人、まるで大人の玩具にあるオナホールとでも言うように、娘の頭を掴んだまま黒人のペニスが、邪悪な生物ごとく娘の口から出し入れされ続ける。
 酒に酔って少し朱色に染まっていた顔は、恐怖の為に白くなり、これだけは紅い唇に黒い凶器が、ジュゴジュゴと言う淫靡な音をたてながら出し入れされ続ける。
 サイズ的に喉の奥まで突き込まれているであろうペニス、根元まで完全に突きこまれ、今度は引き抜かれ、半分まで引き抜かれ完全に突き込まれ、カリの部分まで引き抜かれては半ばまで突き込まれる……その行為が、何度か続いた末に黒人のペニスから、大量の精液が吐き出された。
『げふっ! ぐふっ……ぐぅぅ…』
 呻くような娘の声と、ペニスを頬張っている口の端から溢れ出した白濁の液……それが鼻の穴からも漏れ出す……黒人の精液に塗れた娘の悲壮な表情、何が起こったのか……何が起こっているのか……そして、これから何が起こるのか……理解できず……理解したくなく……荒れ狂う暴力の前に、ただ無力な姿を曝し続ける娘の表情は、恐怖と絶望だけが色濃く浮き出ていた。

 全てを飲み込ませた後に、ズルズルとペニスが娘の口から引き抜かれて行く……吐き出された精液の半分は飲んであろうが、残り半分は引き抜かれたペニスの後、半開きの口からボタボタと溢れ出て、身体に滴り落ちて行き、乳房にも付着する。
『いやぁぁ……』
 呻くような声を出し、逃げ出そうとする娘……だが黒人は、娘の身体を軽々と抱えあげると、ちょうど幼児に小便をさせるような格好にさせた。
『ああぁぁ……やめて、やぁぁ……』
 大きく曝け出された娘の股間が大きくアップとなる。無骨な指が、娘の股間を嬲る……黒い茂みが無骨な掻き分けられ、その茂みの奥に隠された肉色の部分を露にさせ、それがモニターにアップにされ、襞の間にある襞、それが指先で嬲られ、その内部へと指先が潜り込まされる。
『いやぁ、やめてぇぇ……いや、さわらない……ぐぅひぃ!』
 潜り込んだ二本の指、それが左右に押し広げられ、肉色の部分を大きく押し広げ、娘の何もかもをモニターに曝け出させる。
 捏ねるように蠢く指、押し広げ、逆に抓み上げ、指先が潜り込み、引き抜かれる指先、そして次第にテラテラとした液が滲み出すのが、モニター越しからも確認する事ができ、それに合わせるかのように、娘の口から出る抵抗の声の中に、押し殺したような……喘ぐような音が滲みだす。
『くぅぅぅ……ひぐぅ! あうぅ……あはぁっ! だめぇぇ……』
 娘の中にある女の部分、それが捏ねられる指先によって搾り出されて行く……

 
  

 散々に股間を嬲っていた黒人の指先が離れ、娘の身体が蒲団の上に放り出される。蒲団の上に放り出された時、娘は逃げ出そうと微かに足掻くような動きをしたが、身体に力が入らないとでも言うような感じで、微かに蠢くだけであり、すぐにその娘の上に黒人の身体が覆いかぶさって行った。
 黒人は娘の両足を掴み上げると、荷物か何かのように両肩に担ぎ上げ、娘の身体を押し潰すかのようにし、娘の唇に舌を這わせる。
 必死に唇を舐めまわす黒人の舌から逃れようと、顔を背ける娘であったが、顔を掴まれ強引に唇を貪られ続ける。
『んっ……んーー! んあぁうっんっつああぁぁ!』
 抵抗の声は唇をふさがれた事により、喘ぐような声となり、逆に黒人の興奮を誘うだけであり、その声に誘われるように、唇を舐めまわしていた舌は、娘の身体の方へと下りて行く……首筋……鎖骨の窪み……そして乳房……
 押し倒され押し潰された娘の肉体、それでも膨らみを見せ続ける白い乳房、その白い乳房に舌が這い回り、色づく乳輪が唾液で塗れ、口の中に含まれた乳首が舌先で転がされる。
 一瞬だけ乳房から黒人の口が離れ、乳首が露出する……散々に嬲りまわされた乳首は、浴室で見た時とは違い、すでに見るからに固く勃起した状態へと変わっていた。
 その固く勃起した乳首が強く吸われる。
『くふぅ!』
 乳首に与えられる刺激……黒人の顔に薄笑いが浮かぶ、そして娘は鋭い悲鳴をあげた。
『イヒィ―――!』
 娘に甲高い悲鳴を上げさせたのは何か、娘の乳房から離れる黒人の口……そして離れた口の下から、血を滲み出させた乳首が現れる。
 薄笑いを浮かべたまま、乳首から滴り零れた血を黒人は舌で舐めとる。そして滲み出す血を舐めとった後、舌はさらに下腹部に降りて行き、淡い茂みが香る秘所の割れ目に差し込まれた。
 ビクン! と娘の身体が爆ぜる。しかし押さえつけられた身体はビクリとも動かない、娘にできる抵抗は泣き叫ぶ事だけであった。
『いやぁぁ……もう…もう! やめて! だれか! 誰か! 助けて―――!』 
 音が聞えてくる……ピチャピチャと言う濡れた音……声が聞こえてくる……喘ぐような何かを堪える声……それが混ざり合いながら、娘の肉体は黒人の腕の中で嬲られ続ける。
 胸を揉まれ、股間を舐められ、まるで玩具のように嬲られ続ける娘の姿……やがて黒人は、いったん娘の身体を解放すると、嬲られ続け朦朧となっている娘の眼前に、先程娘の口に突きこんだペニスを再び曝す。今度は口にではなく、嬲り続けた娘の股間へと、その凶器を突き入れる為に……
『やあぁだぁぁ――! いやぁぁ――! たすけてぇ、たすけてだれかぁぁ――!』
 押さえ込まれた娘の身体、覆い被さる黒人の巨大な肉体、そして巨大なペニスが、娘の身体の上を何か探すかのように動き回る。
 何を探しているのか、それは娘の膣口……身体にペニスが触れるたび、娘は悲鳴をあげ黒人の戒めから逃れようと足掻く、だが押さえ込まれた身体はびくとも動かない、乳房に押し付けられたペニスは腹部へと移動し、太腿に擦りつけられる。ブルン! といきり立っている巨大なペニスの先端からは、先程口に吐き出した精液の滴が、ボタボタと垂れ落ちて娘の肌を汚し続けて行く……身体に垂れ落ちる滴、娘は腰を必死に動かし、ペニスから逃れようとする……しかし、それは儚い抵抗でしかなかった。
 やがてペニスが娘の秘所の入口を探しあてる。そして秘所の入口に押し当てられたペニスは、娘の美肉を抉るかのようにズブズブと、その肉体の内部へと沈み込んでいく……
『うぎゃぁ―――――!』
 娘の口が大きく開け広げられ、凄まじい悲鳴が吐き出される。それは文字通り身体を引き裂かれる激痛の悲鳴であったのだろう。
 股間に捻じ込まれた黒人の巨大なペニス、それがブチブチと膣口を引き裂きながら、娘の身体の内部へと侵入して行く、先程モニターにアップとなった娘の秘所は、とても黒人のペニスを呑み込めるサイズではなかった……だが、その場所に巨大なペニスが捻じ込まれていく……引き裂かれて行く秘部……膣一杯に捻じ込まれていく巨大なペニス…
『あ…がぁぁ…ぐぁ!……』
 あまりの激痛は、娘に最初の悲鳴を張り上げさせた時点で、更なる悲鳴を吐き出させる事を押し止めていた。
 苦痛に満ちた娘の顔が映し出される……見開かれた瞳が激痛に血走る……大きく開け広げられた口から舌がとびだす……ガクガクと身体が震えるように痙攣を引き起こす……何も見えず、何も聞えず……痛みのみが身体の感覚となり、娘の肉体を切り刻んで行っているのであろう。
 そんな娘の身体を黒人は、両足を抱えこみながら腰を乱暴に動かし、さらに股間を引き裂きながら犯し続けて行く……
 娘と黒人の接合部から、ぶじゅぶじゅと血が滲み出し泡となって流れる……その紅い血がやがて白く濁った液と混じり合いながら溢れ出す……黒人が打ち震えるように身体を身悶えさせる……黒人の腕を掴み、何とか逃れようと足掻いていた娘の動きが止まる……そして、ダラリと腕が垂れ下がり、その肉体が弛緩する。
 虚ろな瞳はすでに何も写していない、半開きとなった口からは唾液と、先ほど吐き出された精液の残滓が毀れだし始める。
 黒人の腰の動きに揺さぶられる娘の身体……まるで死人の様に、黒人のなすがままとなり犯され続ける肉体……その娘の腕に、注射針が突き刺さった事に、はたして娘は気がつたであろうか?

 陵辱のショックなのか、それとも腕にされた注射のせいなのか、すでにまともな意識や反応を見せる事が出来なくなっている娘の肉体を黒人は責め続ける……文字通り【玩具】の様に……そして娘も、責め加えられる行為に対して、今までとは違う反応をし始めた。
『……あっ……ああぁぁ……いっいぃぃ……』
 犯され続ける娘の口から漏れ出す声……それは明らかに快感を肯定し、快楽に身を任せる声であった。
『もっと……突いて……痛いの……でも……きもち……いいから……入れてちょうだい……もっとつよく……あはぁっ!』
 ダラリと垂れていた娘の腕が、自分を犯し続けている黒人の首に巻きつき、身体をすり寄せる様に密着させて行く
『抱いて、強く噛んでいいから……ああぁぁ……ひうっ!』
 光の消えていた瞳にも微かな光……だが淫靡で夢見る様な夢遊病者を思い起こさせる……が戻り、自らの唇を激しく黒人の唇へと重ね合わせ、激しく喘ぎ始める。
『んっ……なぁっんあっ! はぁぐぅぅうん……あっはぁん! きもち……すごくいいよぉ……』
 重ね合わされた唇が蠢く、少し離れては再び重ね合わされ、その度に空いた隙間から互いの口を吸い合い、下を交互に入れ合いながら、激しく吸い合っているのが解かる。
『はぁぐぅぅ……んあっ! はぁぎゅぅぅ……ひいんっはひぃぃ……ひゅぐんんぁぁっあんっ!』
 互いの身体に浮き上がってくる汗、重ねあわされる娘の白い……すでに上気しほのかに朱色に染まった肌と、黒人の逞しく黒檀の様な肌に、それが濡れて滴りながら絡み合い、一筋の流れとなって互いの肌の上を流れ落ちて蒲団を濡らす。

 突き込まれ、動かし続けられていたペニスが抜き取られる……抜き取られたペニスを追いかけるようにして口に頬張る娘の姿、黒人の股間に顔を埋めながら、音をたてながら吸い続ける淫靡な音の響きが、執拗に流れる。
『んふっ……あふんっ……んあっんくぅ……じゅぶぅぅぅ、じゅぼぅぼあっ……おふぉっ……じゅぼっ……おぶっ、おっ、んあぁぁ……じゅぶっ、じゅぶっ、じゅるるぅぅ……ぶぼあんっ、んっぅぅ……おっ、ごっ、ぼほぉうぐぅぅ……うぶぅ!』
 吐き出される精液、ヌラヌラと口から垂れる精液を、嬉しそうに口に付着している物すら舐め取り、まるで一滴も残すまいと言うように呑み込む娘の表情は、淫靡な笑みと満足感に満ち溢れていた。

 底なしの精力……その黒人が、娘の相手に選ばれた理由はそこにあったのかも知れない、すでに何度黒人は娘の胎内に、己の欲望を吐き出したのか、数えるのも馬鹿馬鹿しくなってくる。そして何度目かの挿入……その場所は、娘の尻の穴にであった。
『いれでぇ……お願いだから、はげしくぅぅ……つよくぅぅ……んっあぁんっ!』
 自ら黒人の前に尻を突き出し、両手で尻の肉を押し広げながら、挿入を要求する娘の姿は、最初に見せていた清楚な姿の欠片は一つも無く、盛りのついた牝犬以下と言う面持と言えた。
 そして黒人は、そんな牝犬以下の娘の痴態を、相変わらの薄笑いを浮かべながら見て、その突き出された尻にペニスを挿入して行った。
『あっ……いだぁいぃぃ……でもぎもじぃぃ……いぐぅふぃ!』
 肛門を裂きながら埋没していく巨大なペニス、それはまるで巨大な糞が逆回しに、娘の体内へと戻って行くような幻覚を、そのシーンを見ている者に与える。
 その糞を想像させる巨大なペニスが、娘の体内に挿入され切る……苦痛と快感が、娘を襲い続ける。
『あがぁ……ひぃぃぐぅふぅぅ……んあぁぁひゃっ! いだぁぁぐでぇ……いぐぅぅ……ぐぅひきぃぃ……ひぃんぁっ!』
 苦痛に歪む顔が、次の瞬間に喜悦の表情に変わり、次の瞬間には眼を血走らせ痛みを訴え、そして快楽の悲鳴をあげ続ける……それは地獄の苦痛と極上の悦楽、その両方に翻弄されながらも、それを貪欲に貪る娘の姿は、ぞっとするほど美しく淫靡であった。

     


 男の精に塗れた娘が横たわっている……虚ろな表情の中にある満ち足りた表情、その相反する二つの表情を張り付かせながら、娘は壁にもたれている……そしてモニターの映像はプツリと切れ、ザァーザァーと言う白く荒れた画面だけが、映し出されるだけであった。


                              『 DVD〜2 』


 男の手の中にあるリモコンが操作され、機械からDVDが入っているトレイが吐き出される。男は、その吐き出されたDVDを、何か貴重品ででもあるかのように丁寧に扱い、ケースの中へと戻す。そして棚へと戻すケースの表には、このようなタイトル名が書かれていた。
【美人ОL温泉湯煙レイプ!】
と……そして男は、戻したケースと入れ違いに、別のケースを取り出し、まだトレイが出たままとなっている機械へと、その中身のDVDをセットする。
傍らに置かれたケースのには、先ほどのケース同様にタイトルが書かれていた。
【美人ОL絶叫!輪姦!輪姦!輪姦!】
 そしてセットされたDVDは、再び機械の中に呑み込まれ、淫靡な映像を映し出し始めた。 




                      
章乃七・・・『 椛〜其の弐・五 』 おわり

               章乃七・・・『 椛〜其の惨 』へ つづく



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