柊三姉妹物語



                               
章乃壱

                       
     「 椛 」


 終業を知らせるチャイムが鳴る、今日は残業の予定も特に無く、このまま家に帰るだけである。
 自分の机の上を片付けて、帰り支度をする私に課長が近づいてくる…両親の葬儀や各種の手続きなどをする時に、なにかと世話になった上司であり、その後も何かと世話になることが多い人で、綺麗な奥様と可愛い子供がいる自宅にも招待された事がある。
 その上司である課長に、気晴らしがてらにと言う事で、お酒に誘われる…私は、その誘いを受け入れた…公私にわたり、色々と世話をして頂いているという感謝の気持ちと、妻子ある男性でありという安心感が、警戒心を緩めたのだった。

 誘われた先のバーで、私はカクテルを勧められるままの飲み干す…口当たりのよい、綺麗な色のカクテル…そんなにお酒に強いわけではない私は、飲み過ぎてしまい…気がついた時には、その上司と一つのベッドで裸で抱き合っていた…


                               
「 邪恋 」


 二つ年上の妻との間に、性的な交渉を持たなくなったのは、かなり以前からであり、二人目の子供が出来た直後だった気がする、今では寝室も別々の部屋(これは自分のイビキが大きいという理由もあるのだが)となっている、別に夫婦仲が悪いという訳ではない、ごく自然な流れのような…夫婦であっても、すでに男と女と言う関係ではなくなったという事だろう。
それに対して、特に不満を持っている訳でもない、ただまだ枯れる程には達していない自分の性欲を満足させる為に、それなりの風俗店に行ったりするのが、多少面倒だとも思っていたが…
 そんな時であった、彼女…柊椛(ひいらぎ・もみじ)が、自分の所属する部署に配属されたのは…
 同期に入って来た他の女性社員達と比べて、目立つと言うわけではないが、最初に見た時に受けたイメージ…清楚さと優しさを感じさせる物腰と、聡明さを窺える瞳の輝く…それを見た時に、強烈な印象を自分に刻み込んでくれたのだ。
 そして、彼女を創めて見た夜…自分は、学生時代以来の夢精と言う物を体験した…


 夢の中で、自分は女とSEXをしていた…正確に言えば、夢の中の女を強引に犯していた。
 その柔らかな身体を、何かで縛り上げ…その口へは猿轡を噛ませ、ベッドの上に押し倒し犯し続ける、女が身体全体で示す拒絶の反応、縛り上げられている乳房の歪み、猿轡で押込められながらも呻くように漏らす声、それを感じ見て聞きながら、自分はその女を犯し続ける…
 乳房の上へと宛がった手に柔らかな胸の感触を感じる、その湿り気を帯びたように艶かしく、それでいてすべやかな皮膚を撫で擦り感触を味わう、手の動きに反応し身体を身悶えさせる女…愛撫を受け入れ肯定する身悶えではない、拒絶と抗いの身悶え…その反応を嬉しく思っている自分…

             

 それを感じ取りながら、自分は女の両足を大きく開かせる、閉じ合わせようとする女の羞恥の力、その隠された部分を見たいという欲望に満ちた自分の力…羞恥の力よりも欲望の力が勝り、自分は女の隠された部分をその眼に焼き付ける。
 少しだけ開き始めている部分、薄い肉の色を見せながらヒクついている割目、そして染み出し始めている透明な粘液…自分はそれを美しいと感じ、おの思いのままに舌を這わせた。
 舌先に感じる液体の味、ぺたりと貼り付けるように舌を付着させ、舌全体でその部分を舐め上げて刺激する、その度に痙攣するかのようにビクビクと震える体の動き…自分の、我慢できる限界はすぐだった。
 顔を女の股間から上げる、そして押し開いた両足の間に身体をいれ、硬く膨らみ切っているペニスを、先程まで舐め味わっていた場所へと添える
 女の抗いは一層激しくなって行くのが判る、それを無視…と言うよりは、味わいながら自分は、添えたペニスを女の胎内へと突きこんだ。
 包み込む柔らかさ、締め付けるきつさ、抵抗する感触、突き破る快感…それらをペニスで味わいながら自分は、腰を突き動かし凌辱を繰り返し、絶頂へと突き進んで行く…
 そして、その絶頂が限界に達した時、初めて自分は犯していた女の顔を見た…涙を流し、苦痛に顔を歪め、憎しみのこもった眼差しを自分に向ける女の顔…それは柊椛の顔であった。
 その顔を見た瞬間に自分は射精を感じ果てた…

 翌朝起きた自分は、下着の中にぶち撒かれている自分の体液…大量の精液に戸惑いながらも、夢の中で味わった快楽に思いを馳せ、それを現実で味わいたいと真剣に考えた。

 彼女、柊椛が配属されたのは、自分が統括する部署であった。
 神に感謝をしたくなるほどの幸運を感じながら、上司と言う立場を利用して、それとなく彼女に近寄るが、上司と言う枠を超えての接近は、彼女に隙が無くて無理であった。
 隙が無い…と言っても、ごく自然に隙が無いのだ。意図的に隙を無くしていると言う訳ではなく、普段の立ち振る舞いや行動自体が、下心を持つ男が付け入る隙を無くしている、逆に言えば彼女を狙っている(当然の事だが、自分以外にも彼女に対して好意を持つ男子社員はいる)奴らが、手を出せないというのは、安心できるのだが…
 幾らチャンスを作ろうと努力をしても、彼女と個人的に親密になるチャンスを作れないままに、無為な日々が過ぎ去る…が、神は(たとえ、尻尾を生やし、角があり、片手に刺す股を持ったいたとしても)私を見捨てなかった。

 彼女の両親が事故により急死したのである、まだ社会人一年生と言う彼女に取り、両親の葬儀の段取りや、その後の各種の手続きなどという事は、とてもではないが一人で仕切れる物事ではなかった。
 そこに付け入る隙があった…いや、最初は本当に親切心と会社の上司であるという立場から純粋に彼女の話を聞いて相談に乗り、手助けをしたのだが…両親の死や、誰に頼る術の無い、姉妹三人での生活と言う境遇は、自分にとって最高の隙を彼女は自分に与えてくれたのだ。
 彼女の中に自分と言う人間に頼る部分を少しずつ作り上げていく…焦る心を抑えながら…彼女が気を許し…油断するまで、時間をかけながら、罠を用意しながら。じっくりと待った…そして、今日…彼女を酒に誘った。

 以前なら、酒の席に誘うと言う事をさせる隙すらなかった彼女が、その誘いの乗ることはあり得なかったであろう。
 しかし彼女の中に自分と言う存在を巧妙に埋め込んでいる現在…妻と子を愛している、頼りになり相談に乗ってくれる上司…と言う、仮面を被り続けた自分に対する彼女の認識は、酒の席に同伴する事を承諾した。


                             
「 欲望 」


 とさり…
「あっ…う…うん…」
 紫色と言う珍しいシーツが敷かれているベッドの上に投げ出された椛が、微かな声を漏らすが、意識は戻らない…
 バーのバーテンに手渡した、二枚の万札と錠剤…その錠剤の入ったカクテルを飲んだ椛の意識は夢の中にへと堕ちていき、朦朧とした意識のまま、バーの近くにあるホテルの一室へと連れ込まれた。

 ベッドの上に横たわる椛を見下ろしながら、俺は笑う…どのような笑いを浮かべているのだろうかと言う考えが頭の隅を横切る…さぞかし淫らな笑みだろうと言う、自虐めいた思いが浮かんでくるがそれで構わない…なぜなら、俺は最高の女を手に入れたのだから…
 再び、その視線を椛の身体の上に落としこみ舐めるように見る…そして、おもむろに自分の衣服を脱ぎ捨てて行き、トランクス一枚だけを身に着けた格好で、今度は椛の衣服を脱がし始める。
 上着を脱がして脇に投げ捨てる…ブラウスとスカート、どちらを先に脱がすかを迷うかのように手が身体の上を数回、彷徨うように動かした後でスカートに手をかけて、ホックをはずし、ジッパーを下げ下ろして、爪先からスカートをスルリと抜き取る、そしてパンストも一緒に脱がす…伸びやかな素足、ムッチリとした太腿とスキャンティだけで隠されている股間…暫しの間、それを見ていたが、気を取り直して上半身へと、手を伸ばした…
 ブラウスのボタンを一つずつ外し、ブラウスを脱がそうとしたが、手が震えて思うようにボタンを外せずに、思いの他に手が掛かる…自分は、中学生か高校生のガキかと言う考えが思い浮かび、思わず苦笑いを浮べてしまう
 それでも何とかブラウスを脱がし切り、その下に隠されていた下着…ピンクのキャミソールを着ている椛の姿を、眼の下に置いて生唾を飲むこんだ。
 キャミソールを擦り上げる、その下にあるブラジャーが露出し、二つの膨らみを隠している布地が曝される、我慢出来なくなった自分は、ブラジャーもキャミソールと一緒に捲り上げ、その下にある乳房へと手をかけた。
 柔らかな感触…夢で見た時以上の柔らかさを、現実の物として味わいながら、何度も胸を揉み乳首に触れる…

              


「んっ…」
 小さな声を漏れ出させた椛は、微かに身体を揺り動かす。

 滾る欲望は限界を越え始める、片方の手で乳房を揉みあげながら、もう片方の手をスキャンティの中へと差し込む、そして椛の股間を嬲る…
 さわり…とした、よく手入れのされている、柔らかで少し硬い恥毛の感触、それを指先に感じさせながら、掻き分け…その茂みの奥に隠されている部分を手探りで探す。
 さわさわと触れる感触の末に、その部分を指先で見つけ出した。


              


「ああっ…」
 無意識に漏れ出した椛の喘ぐような声と身体の動き…それを聞いた瞬間に理性…と言うよりは、計算された欲望を思い出し、指先に感じた場所から断腸の思いで、触れた指先を引き戻す。

「ははは…焦るな、楽しみのはこれからなんだ…焦るなよ…俺…」
 キャミソールとブラジャーが捲れ上がり、美しく柔らかな乳房が剥き出しとなっている胸、スキャンティを擦り下げられ恥毛の部分まで露出している下半身…その淫らだが、まだ俺の手によって汚されていない、その無垢な肉体を見ながら、俺は鞄に入れてきたデジカメを取り出すと、その淫らが汚される前の椛を何枚も写し撮った。
 薄暗いホテルの一室で、デジカメのフラッシュが光り、椛の姿が記録メディアに記録されて行く…
 一通りその姿を写し終えた俺は、デジカメを傍らに置き、椛を抱き起こしながらキャミソールを脱がし、ブラジャーの肩紐へ手をかけ外し、後で止めているホックも外す…完全に裸となった上半身、白くふくよかな乳房と淡く色づいている乳輪と小さな乳首…俺は、その二つの白い膨らみに伸ばす…そして、ギュッと揉みあげる。
「あっ!」
 微かに漏れる椛の声、揉み上げた掌の動きが一瞬止まるが、それも一瞬の事…乳房の上に置いた手を、ゆっくりと動かしていく…椛の乳房の上で蠢く俺の手…柔らかくしっとりとした感触が掌に広がっていく、乳首を指の間に挟みこみせながら、それ自体が一つの生物のように乳房の上で蠢く俺の掌…白く形の良い乳房を歪ませ、乳首を摘みあげながら執拗に愛撫を繰り返していく
「う…うぅ…ん…あんっ!」
 乳房を揉まれる感覚に、無意識に喘ぎ声を出す椛…俺の手は、下へと降りていき、半分擦りさがっているままスキャンティへ手をかけ、一気に引き下ろした…
 露になった下半身、パンストとスキャンティののゴムで締め付けられた跡が、腰の周りに残されているのが、妙に可愛らしくも艶っぽい印象を与えてくれる…俺は、脱ぎ取ったスキャンティをクシャクシャに丸まめて、ベッドの下に投げ捨てる、そして全裸にした椛の身体をベッドの上に姿勢良く整えるようにして、横たえた。
 再び俺は、傍らに置いてあったデジカメを手に持つと、全裸で横たわっている椛の姿を写していく…顔をアップで取る…乳房をアップで取る…乳首をアップで取る…唇…首筋…臍…陰毛…身体のすべての部分を写し撮り、さらには大きく足を左右に押し広げ、その股間の奥に隠された被すら指先で押し広げ写し撮った。
 写し撮ったデジカメの目的は、口止めや脅迫に使用する…と言う事ではない、その様な画像を使用しなくても、この女を自分の物にする自信はあるし、その算段はついている。
 ならば何故、執拗に椛を写し撮るのか?…答えは簡単であった。
 俺の嗜好の問題である、まだ俺に犯されていない綺麗な身体の椛の姿を記録して、保存しておきたかったのだ、だから何十と言う椛の画像を執拗なほど写し撮ったのだ…

 やがて、記録メディアが満杯になり撮影することが出来なくなる、俺は多少名残惜示唆を感じながら全裸の椛の姿を、上から下へ…下から上へと何度か見た後で、デジカメを鞄に仕舞いこむと、唯一つ身につけていたトランクスを脱ぎ捨て、ベッドに横たわっている椛の上に覆いかぶさっていった…
 唇を貪るよう吸う…ゆるく開いている椛の唇を、舌でこじ開けて自分の舌を挿し込んで絡ませる…首筋から鎖骨へ…そして乳房にへと舌が蠢きながら移動して行き、身体を嘗め尽くすかのように愛撫を繰り返していく…乳房が舐め上げられ、乳首が吸われ、涎が擦り付けられていった…
 そして、舌は下半身へと降りていく…臍の孔をほじくる様に舐め上げた舌先が、下半身…薄い茂みの中に分け入って行く…ショリショリとした恥毛の感触を舌先に感じなら、俺はその奥にある秘密のドアを舌先で愛撫していく…まだ乾いているドアは、舌先に張り付くような感触を与えていたが、やがてじんわりとした滑りを帯びてくるのを、舌先に感じる…
俺は、股間に埋めていた顔を上げて椛を見る…ほんのりと上気した椛の身体は、薄桃色に染まっている。
「そろそろ…潮時だな…」
 俺は、椛の両足を抱え上げ、いきり立っている己の男根を秘所に添えた…

 胸の上を何か異質な、何か得体のしれない物が這っている様な感触があった。何かが乳首を転がし吸っているような不思議な感覚があった。しかし、その感触と感覚には嫌悪感とは別のなにか、身体の芯が熱くなるような不思議な感覚が、そう…それは快感と言って良い感触を椛は感じていた。
「あっ…はぁ、気持ち・・・いいっ」
 椛の口から無意識に言葉が漏れる、快楽と官能の言葉が…その感覚が下半身に降りてくる…
(だめ…)
 と言う危険信号にも似た感覚が、頭のどこからか発せられているが、朦朧となっている意識は快感の方を選び、それに身を任せていく…滲み出すような感覚と言うか快感…しかし、次の瞬間、激しい痛みが股間を引裂く!
「あぐっ!」
 朦朧として意識が、一気に現実に引き戻される、見開かれた視界の先には、見覚えのある男の姿が映し出される。
「課長…いやっ!やめて!どいてください!いやぁぁーーーー!!」
 股間に感じる激痛が、何が起こっているのかを知らしめる。
 慌てふためき狼狽し、悲鳴を上げ必死に抵抗する椛の身体を押さえつけながら、男は更に唇を奪い、乳房を握り潰すかのように思いっきり揉む…
「あっ、いやぁっんっんんぶぅぅんーー!!」
 抵抗を抑え込まれた椛の身体が、男の力の前に蹂躙され凌辱されていく…股間を貫いたまま、乳房が荒らしく揉まれ、唇を汚されていく…そして、両足を抱え上げられたまま、一層深く股間に己の男根を埋め込みながら、男は言う。
「椛くん…大丈夫…僕に任せなさい、大丈夫だから…さあ!行くよ!」
 男の腰の動きが一層激しくなり、椛の股間を荒々しく蹂躙していく…その動きに激しさに、恐怖を感じた椛が悲鳴をあげる。
「いやっ!いやいやいやぁぁーーー!!」
 次の瞬間…貫かれた身体の奥深くに、おぞましい感触が広がって行くのを椛は感じる…
「あっ…あぁぁぁ…いやぁぁ…えぐぅぅ…やだぁぁ…」
 何かが抜け落ちたような無力感が広がる…股間を貫く激痛は、収まる事無く新たな痛みを身体に刻み込んでいくが、その痛みすら感じなくなって行くのがわかった…


                               
「 懐柔 」


「いや…なんで…えっ…えぐぅぅ…ひぐっぅ…」
 ベッドの上で椛は泣き崩れる、処女を失ったというショック以上に、信頼していた俺に犯されたという事の方が、ショックが大きいようだ…
 俺は、泣き崩れている椛を抱き寄せようとしたが、椛は激しく拒絶した。
「何故!どうして、こんな酷い事をしたんですか!奥様や子供だって居るのに!」
 俺は、泣き腫らした目で俺を睨む椛に言う。
「誤るつもりは無い…誰よりも、君の事が愛しく感じたから、抱いた…後悔はしていない…君は、俺の事が嫌いなのか?」
 簡単なことであった…正面から好意を示されれば、人はその好意を容易に無視したり否定したりする事が出来なくなる、たとえレイプされたという事実さえも、それが嫌われたり悪意によって引起された行為ではなく、好きだという感情の結果として行われたのならば…しかも、この数ヶ月と言う時間、彼女は俺と言う人間に対して、かなりの部分で依存し(そうなるように俺が仕向けた結果でもあるのだが)好意を持っている、その好意と言う感情を俺に対する恋愛感情として勘違いさせる事は、さほど難しくない事と言えた。
「…今回だけにしてください…忘れますから…今回だけ…」
 この瞬間に俺は確信した…彼女が落ちたと…
 俺は、再び彼女を抱き寄せる…彼女は拒絶しなかった。
「わかった…今だけだ…今だけは、君を愛することを許してくれ…」
 俺は、抱き寄せた彼女を再びベッドの中に押し倒す…


             


「あっ…駄目…ゆるしてください…ダメ…」
 微かな抗い…俺は、それを無視して彼女を再び抱き始める…抵抗は、すぐにやんだ…


                            
 「 過ちの関係 」


 それが最初であった…
 御酒の上での過ち…そう思おうと思った…しかし、ズルスルと課長との関係は続いてしまった。
 二度目に誘われた時に、断ろうとしたが…断りきれなかった。
 今度は、お酒も飲んでいない…手を振り払おうとすれば、手を振り払い逃げ出すことも出来た筈なのに、手を握られ時に振り払うことが出来ずに、再びホテルの一室に連れ込まれてしまう。
 そして再び彼に抱かれる…彼は私に囁き続ける…愛してる…好きだ…綺麗だ…君の事を大切に思っている…そう囁きながら、私を抱く…
 そしてそれが度重なって行く…二度が、三度に…三度が、四度に…誘われる度に、ホテルに連れ込まれ…身体を重ねあい、情事を繰り返すようになっていく…そして、何時しか自分の方から彼を誘うようになっていた。

 

 ベッドで抱かれている時…情事が終わった時…ベッドの上…いつも考える…何時までこのようなことが続くのだろうかと…


                                     柊三姉妹物語〜【 章之壱 】〜『 椛 』

                                              終

                                     柊三姉妹物語〜【 章之弐 】〜『 由美子 』

                                             つづく



                                      
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