『 ヒルダ…闇の中 』
第四話
【 僕 】
すでに観念したのか、ヒルダはもはや何も言おうとしなくなっていた。
懇願すらすらせずに、なすがままにされるヒルダの身体をベッドにうつ伏せにして横たえ、その下半身を持ち上げる、持ち上げたヒルダの白く小さなお尻…その尻たぶの肉を押し分けて、肛門を露出させた。
念入りに洗浄を施した肛門は、ボディシャンプーの香りしかしていない、それに対して少々失望を感じながらも僕は、その可愛らしい肛門へと舌を這わせ唾液を念入りに塗りこんだ。
「あうっ!」
肛門と言う敏感な部分に触れられる感触に、ヒルダは小さな呻き声を出し、身体をびくつかせる、男を受け入れる事を考えられて進化してきた女性器であるヴァギナと違い、肛門は本来男性器を受け入れる器官ではない、そこへ自分のペニスを突きこもうと言うのだ、それなりの準備をしなくては、僕が快感を得ることは難しい、バスルームから持ってきたシェイビングクリームを掌に吹き付けて、それをヒルダの下半身……肛門の辺りを中心にして塗りつける。
「ひうっ!」
塗りつけられたシェイビングクリームの感触に、またもや小さな声を出すヒルダ……その声を聞きながら、僕は自分のペニスにもシェイビングクリームを塗り始める、そしてヒルダの腰を掴み、シェイビングクリームに塗れている尻の肉を押し広げて肛門を露出させると、そこにペニスを突き立て挿入を開始した。
「ひぐっ!」
「力を抜いたほうが、楽になれるよ…」
僕の言葉に従ったのか、緊張したように固まっていたヒルダの下半身が緩み、それにあわせてペニスの亀頭部が肛門の中に挿入される、ジリジリと捻じ込まれ飲み込まれていくペニス…半分ほど挿入した時点で、僕は腰をゆっくりと動かし始め、挿入と引き抜きを交互にし始める。
「いっ!くぅぅ…くひっ!」
快感ではない、明らかに苦痛を訴える声を出しながら、ヒルダは身体を震わせながら、この行為に耐え続ける、ベッドのシーツを掴み上げ握り締める手、じっとりと汗を浮き上がらせ出している背中、ベッドへと押し付けている頭…その全てが、苦しみを訴えていた。
「大丈夫かい?」
思わず問いかける僕の言葉に対して、ヒルダは何も答えずに、ただ尻の穴を責められる苦痛を耐えるだけであった。
挿入しては引き抜き、そしてさらに深く挿入して行く……やがて、僕のペニスの全てが、ヒルダの体内へと飲み込まれる、膣に挿入した時とはまるで違う感覚、遥かに狭くペニスを食い千切るかのような締め付けと強烈な刺激、それを味わいながら僕はヒルダの中に突き入れたままのペニスを動かし快感を貪る、捲れ上がる肛門の襞をペニスで押し込みながら、ヒルダの背に覆い被さり腕を乳房へと這わせて行く、掌で完全に覆いつくせる小さな膨らみを両手で揉み、その小さな乳首を抓み指先で毟るようにしながら、引っ張り挟み込み嬲る。
「くっ…うっぅぅ…」
その度に苦痛の呻き声を上げるヒルダの頭はガクガクと揺れ動き、その瞳から透明な涙をベッドのシーツへと滴らせた。
「うおっ!」
その涙を見た瞬間に、自分の中にある何かが弾ける、そして強烈な絶頂感と共に、ヒルダの肛門に挿入しているペニスから大量の精液を放出した。
最後の一滴までも、ヒルダの内へと注ぎ込みながら、弛緩した身体を背後から組み伏せているヒルダの上に投げ出す。
僕の身体の重みに耐え切れるはずも無く、ヒルダは僕の身体の下に押し潰される……重なりあう肉体の感覚、それを感じながら僕はヒルダの耳元に囁やいた。
「ごめん…」
小さなすすり泣くような声……それが、だんだんと大きくなって行き、やがて号泣へと変わって行き、同時にヒルダの手が僕の身体を叩き始め……気がついた時には、それも治まり、泣きはらしたヒルダが僕の胸に顔を埋め、寝息を立て始めていた……
「 ヒルダ 」
すでに抗う気力すら無くしていた……
お兄ちゃんは、そんな私の身体をうつ伏せにベッドの上に置いたかと思うと、お尻を持ち上げて、お尻の穴を舐め始めた。
お兄ちゃんの舌が、お尻の穴の中にギュッと捻じ込まれる。
「あうっ!」
口から思わず声が漏れ出す……気持ちが悪い、なんでお兄ちゃんはこんな事をするんだろ、もうやめて欲しい……でも、お兄ちゃんは荒い息を吐き出しながら、お尻を舐め続けた。
「ひうっ!」
お兄ちゃんの舌が離れたと思った次の瞬間に、何かぬるりとしたものがお尻に塗りつけられる、それはお尻の穴の周りにも塗りつけられて行く…これ以上、お兄ちゃんは何をしようと言うのだろう?
何かが、お尻の穴に触れる……これは、お兄ちゃんの……?
「ひぐっ!」
次の瞬間に、お尻の穴に触れていた物が捻じ込まれて行く、ムリムリとお尻の穴の中に入っていく塊、それがジリジリとお尻の穴を押し広げながら潜り込んできた。
「力を抜いたほうが、楽になれるよ…」
お兄ちゃんが何を言っているのだろう……ギリギリとお尻の穴へと捻じ込まれてくる塊の痛みに苦痛の呻き声を発しながら、ヒルダは身体を貫くような激しい痛みに耐え続けるだけであった。
「大丈夫かい?」
お兄ちゃんの心配そうな声、それがとても憎くなってくる……だから、その言葉に応える事はせず、お尻の穴に捻じ込まれ引き抜かれる苦痛をひたすら耐え続けた。
覆い被さってくるお兄ちゃん、手が後ろから伸びてきて胸を触りまくる、乳首を抓ったり挟んだりしながら、胸を押し潰すように揉んで行く
「くっ…うっぅぅ…」
痛いからなのか、それとも悔しいからなのか、もしかして哀しかったからなのか……私は、涙を流す……シーツへと落ちて行く私の涙、それを見てさらに涙が流れ出ていった。
「うおっ!」
お兄ちゃんが、なにか奇妙な声を出すのと同時に、捻じ込まれている塊から、何かが染み出してきて私のお腹の中に広がって行く……そして、お兄ちゃんは私の背中へと倒れこんできた。
「ごめん…」
私の背中で、お兄ちゃんが小さな声で言ったのが聞える…
なんで、今になってあやまるんだろ……あやまるくらいなら、こんな事をしなければいいのに、そうすれば私はお兄ちゃんを好きでいられたのに……なんであやまるの……あやまって欲しくなんか無い、こんな事をしたお兄ちゃんは嫌いだ…… でも、私はおにいちゃんの事が……
涙が止まらない……喉の奥から声が漏れ出してくる……嫌いだ!嫌いだ!お兄ちゃんなんて嫌いだ!
私は、お兄ちゃんの身体を力いっぱい叩く、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く!、叩く……
お兄ちゃんを叩きながら、私は何時の間にか眠ってしまったらしい……
「 さよなら 」
翌朝、僕とヒルダは遅い朝食をとった後、ヒルダの家へと送っていった。
ヒルダの家へと到着した時に、ヒルダは一言だけ言った。
「さよなら……お兄ちゃん……」
それ以来、ヒルダがこの部屋に来る事は無く、僕もヒルダに会いに行くことは無かった。
それから数年後、街中を見知らぬ男性と歩いているヒルダを見た時に、声をかける事無く見送った僕は、旅に出た…それから、ヒルダに会ったことは無い…
終り
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