一目惚れ
壱
喫茶店で外回りをサボリ、コーヒーを飲みながら一息付いた時に見た出来事であった。何気なく外へと視線を移した先に映し出される世界、学校帰りの子供が駆け足で通り過ぎ、買い物帰りの主婦達が道を歩き、俺同様の外回りのサラリーマンが足早に進んでいる光景、そんな風景の中で、学校帰りらしい女の子――小学校1〜2年生くらいだろうか?――が、コロンと見事にコケた。
瞬間、そのままコケた姿のままに固まっていたが女の子であったが、すぐにコケた姿のままで泣き始めた。
喫茶店の中から、その風景を薄笑いを浮かべながら見ている俺、別に可哀想とも思わなければ、抱き起こしてやろうか何てことも考えない、俺には関係無い事だ……ただ何となく、泣いている女の子の姿を薄笑いを浮かべながら見続けるだけだった。
その時に、泣いている女の子の前に女性が一人座り込み、泣いている女の子を抱き起こし、ポケットからハンカチを取り出して、そのハンカチで泣いている女の子をの顔を拭いてやりながら、優しい顔で何事かを話し始めた。
はたして何を話したのか不明であるが、暫くして泣いていた女の子は笑顔を取り戻し、元気よく駆け出して行く、後ろを振り返りながら、今まで泣いていたのが嘘の様にだ。
そして後には、優しい微笑を浮かべながら、そんな女の子の後姿を何時までも見送る女性だけが残された。
俺は、その瞬間に喫茶店を飛び出すように出る。そして街角へと消えて行く女性の後を尾行し始めた。
何で、その様な行為をしたのか自分でも解らない、ただあまりにもその女性の印象が強かったからなのかも知れない、とにかく俺は女性に悟られないように後を着けて、その女性の家を確認する事に成功した。
弐
外回りの営業と言う仕事は、ある意味都合がよかった。
尾行して、確認した女性の家……最近出来始めたばかりの建売住宅が並び出している住宅街、その外れに建てられたばかりの住宅が、その女性の住居であった。
そして俺は、そ新たな住宅街を中心にしながら、営業の仕事を熱心に俺はし始める。仕事に目覚めたわけではない、その住宅に住んでいる女性の情報を仕入れる為の行動だった。
直接に彼女の家に訪問する事は避け、その代りに周辺の家へと足を運んでは、彼女の家の情報を少しずつ、不振がられ無い様に気をつけながら収集して行くことにする。
そして彼女の事を詳しくと言うか、完璧に知り得たのは、最初に見た時から一ヶ月も過ぎた頃であった。
ぺラペラとメモ帳に書き留めた彼女の事を確認する。
彼女の名前は永嶋律子、あの住宅に引っ越して来たのは数ヶ月前、そして残念な事に旦那持ちの人妻であった。
(まあ、これは予想していた事だったが……)
そして年齢は26歳、旦那は三つ年上の29歳、話に聞くと幼馴染だったと言う事だ。職業は平凡な会社員で、偶然だが俺の勤め先と取引のある会社に勤めていたのは、俺にとって幸運であった。そして今年5歳になる息子が一人おり、親子3人と言う家族構成、夫婦仲は良好で近所でも有名なおしどり夫婦……まずは幸せいっぱいの家族と言う所だろう。
ここまで調べ上げた時点で、この先どうするかを俺は考える。会社員の旦那は比較的早い時間に家を出て勤め先に向かっており、その後に彼女は、5歳になる息子を保育園に送り出すと言う毎日を過ごしている。
特に何処かにパートに出るという事も無く、専業主婦としての毎日を過ごしている様だ。
俺はじっくりと考え思案する……家族が居ない時間に、家に上がり込んで彼女を犯してやろうか?
そんな事も最初は考えたが、どうにも面白味が足りない様な気がする。もっと別な方法で、どうせなら俺が満足する手順で彼女意を犯してみたい……俺は考え続けた末に、彼女の旦那へと近づく事にした。
比較的外で飲む事が好きな男の様であった。あれだけ美人な奥さんが居るのだから、家で奥さんと一緒に飲めば良いのだろうとも思うのだが、それとこれは別と言う事なのかも知れない、まあ何にしろ俺にとっては好都合だった。
事前に会社の用事と言う事で顔を会わせておき、下準備は済ました後で、偶然に飲屋で出会った……その様な出会いを俺は演出する。
事前に旦那の事は、色々と調べ上げているので話題も合わせやすい、そして基本的に此方は酒を飲む量を抑えながら付き合い、逆に旦那の呑むペースをあげさせて行く、気分良く飲ませると言う事は難しく無かった。やがてベロンベロンに酔い潰れた旦那を介抱しながら、旦那の家……彼女が待っている家へと送って行く段取りとなった。
路上にタクシーを待たせながら、玄関口で旦那を彼女に預けて出て行く俺、酔い潰れた旦那を気遣いながら、家まで送って来た俺に感謝の言葉を言う彼女……まずは、これが第一歩だった。
その後も何度か、俺と旦那は酒を酌み交わす様になる。俺が誘って旦那を気分良く酔わせて、そして家へと送って行くという事が何回か続く、当初は警戒してか玄関口までしか入らせて貰っていなかった俺だが、何時の間にか居間の中まで旦那を担いで入る込める様になっていた。
そして何度目かに、何時もと同じ様に酔い潰れた旦那を運んで来た時に、俺は何時もは待たせておくタクシーをわざと帰らせる。そして旦那を担いで家の中へと入り込んだ後、不意に気がついたように言う。
「しまった!タクシーに待っていてくれって言うのを忘れた!」
玄関まで慌てて戻りながら後ろを確かめる。後ろから彼女が付いてきてるのを確認した後で俺は言う。
「あちゃ〜……タクシー帰っちまった」
此処は駅から徒歩で20分程度の場所だが、既に終電は出てしまっている時刻であり、タクシーを拾うにも不便な場所だ。
「あの、よろしければ今夜は家にお泊まっていきませんでしょうか」
俺が待っていた一言を、彼女はあっさりと口にする。何度も旦那を送って来てくれているという気安さ、そしてその事に対する申し訳ないという気持ち、そして酔い潰れているとは言え旦那が居ると言う安心感……それらの事が彼女の口から、その言葉を言わせたのだ。
俺は顔に浮き出した歓喜の表情を抑えつつ、軽い言葉のやり取りを慎重に選びながらした末に、彼女の家に泊まる事になる……最初に計画したとおりにだ。
酔いつぶれた旦那をソファの上に寝かせた後、キッチンの方でお茶を淹れながら、すいませんと言いながら俺に頭を下げる彼女の姿をじっくりと、値踏みするように俺は見る。
既に何度も見ている彼女の姿ではあるが、こうしてじっくりと見るのは初めてかも知れない、始めて見た時と変わらない優しそうな笑顔を浮かべながら、何時も夫に付き合って頂いてありがとうございますと、湯飲みに淹れたお茶を差し出すその手を俺は掴んだ。
「あっ!」
一瞬何が起こったのかを判断できなかったのだろう。戸惑ったような笑顔を浮かべたまま俺を見る彼女に、俺は笑みを返してやる……欲望に満ち溢れた獣の笑みを……
「なにを、いやっ!放して!」
その笑みによって気がついたのだろうか、捕まれた手を振り解こうと彼女は立ち上がりながら叫ぶ、振り回される手の力は強かったが、予想していた力でもあり、予想された行動でもあった。
振り回される手を更にしっかりと捕らえながら、学生時代に習っていた柔道の技を使って捻り上げ、その場に押し倒すようにしながら押さえ込む。
「痛い!腕がっ、痛いの、やめてぇ!」
背中に曲げられた腕の痛みに悲鳴を上げる彼女、その足掻くように蠢く身体を見ながら、俺は告白をした。
「好きだったんですよ、奥さん……最初に見た時からね」
その言葉を聴いた瞬間に、彼女の抵抗と言うか足掻きが、一瞬……本当に一瞬だけ止まる。
意味不明は告白だろう。俺は彼女の事をよく知っているが、彼女は俺の事を何も知らない、そんな男の突然に……押し倒されたと言う状態で、好きだと告白されても、どう反応すればよいのか戸惑うばかりだ。
当然の様に次の瞬間に抵抗は更に激しくなり、叫び声も大きくなった。
「いやっ!やめてぇー、あなたっ!あなぁたぁぁー!たすけてぇぇーっ!あなたぁぁーぁぁー!」
野中の一軒家と言う訳ではないが、新興住宅地に建てられているこの家の周囲は、まだまばらにしか家は建てられていない、その上すでに建てられている家も入居している家は少ない、いくら泣き叫んで助けを求めた所で、声が聞きとがめられて警察が呼ばれるという恐れは無かった。
そして一縷の望みとして助けを求めている夫も、事前に持った眠り薬の作用によって起きる気配すら見せず、居間のソファに横たえられたまま鼾をかいている。
それらの事を知っている俺は、慌てる事無く……彼女の悲鳴を堪能しながら、その身に着けている服を引き裂いて行った。
「あっ!いやぁ!やめてぇぇー!」
引き毟られて行くブラウス、その裂目から露出するスリップ、逃れようと足掻く彼女は、裂けたブラウスを俺のての中へと残しながら、居間の方へと這いずる様に逃げて行く、ソファに寝ている筈の旦那に助けを求めるつもりなのだろうが、俺は余裕を持ちながら逃げる彼女の後を追う。
「たすけてぇ!あなたぁぁ、たすけてぇぇー!」
ソファの上で鼾をかきながら寝ている夫に、引き裂かれた服を身に纏った彼女が救いを求め、手を伸ばしすがる様に叫ぶ――だが反応は何も無く、鼾をかきながら旦那は眠り続けていた。
「無駄だよ、薬を飲んで貰っているからな、朝までぐっすりと眠り続けるはずさ」
驚愕の表情を見せながら振り向く彼女を見ながら、俺は本格的な凌辱を開始する……寝ている夫の目の前で……
参
「やっ!いやぁぁー!」
張り付いているブラウスの残骸を完全に引き剥がす。そして、その下から現れたスリップをブラジャーと一緒に引き破りながら、露出してきた乳房を揉みあげる。
「やっ!いやぁぁー!」
張り付いているブラウスの残骸を完全に引き剥がす。そして、その下から現れたスリップをブラジャーと一緒に引き破りながら、露出してきた乳房を揉みあげる。
ぐにゅりとした柔らかな感触を掌に感じながら、その柔らかさを更に堪能するために強く揉むと、柔らかさの奥に潜む弾力が揉んでいる掌を押し返す。
「あうっ!いたい、いあぁーー!」
愛撫と言うよりは、肉体を喰らうような行為……強く容赦の無い責め、揉み上げる事により膨らみ勃起してきた乳首を乳房ごと口に含み、口の中に含んだ乳首を吸い舐め噛み上げる。
「あぐっ!やだぁっ!やぁぁぁーー!」
涎塗れになった乳房から口を放した男の手は、下半身の方へと伸ばて行きスカートの淵に手が掛かる。
「あっ!だめぇ、やめてぇ!」
抗いの悲鳴と同時に、スカートが毟り取られ、むっちりとした下半身を包み込んでいるささやかな大きさのショーツとパンストが露となった。
抱え上げられた下半身からパンストが引き破られながら抜き取られて行く、足をばたつかせ抵抗を試みるが、それは抵抗にはならずスルリと引き破られたパンストが足から抜き取られて、ショーツと破れた服の残骸を貼り付けた女が放り出された格好で横たわる。
「いや、やめてください!おねがい、いやぁぁーー!」
泣き叫びながら抵抗す続ける彼女を押し倒し、その恐怖に引き攣っている顔に向かって俺は言う。
「奥さん、あんまり騒ぐと、子供が起きてくるかも……いいのかい、母親が見知らぬ男に強姦されている姿を見られても?」
押さえている身体の抵抗が、ビクン!と引き攣ったような動きの後に止む、それを待つ様に俺は、最後に残っていたショーツに手をかける。やや緩みが見え始めている下半身、だが逆にその緩みが官能的で魅力的だ、引き下ろしたショーツのゴムが食いみ、薄い痕が付いた下半身へ俺は指を伸ばし、隠された部分へと愛撫を開始し始めた。
「あうっ!だめっ、たすけてぇ!あなたぁぁ!あなたぁぁーー!」
無駄だと知りながら、寝ている夫へ助けを求め続ける彼女、薄らと顔に浮き出してきている汗で張り付く髪を舌で分けながら、恐怖に歪みながらも端整な顔をじっくりと嬲り続ける。
泣いている子供に向けていた優しげな微笑、服の上からでもわかる豊かな胸の膨らみ、そしてむっちりといた下半身――その全てが、いま俺の下に組み敷かれ喘いでいる快感、出来る事なら永遠にこうしていたかったが、限界が近づいて来ているのも理解していた。
限界……それは俺自身の激しい欲望の限界、こうしていたいと言う感情を超える、彼女の胎内に俺の欲望を注ぎ込んでやりたいと言う欲望……俺は、その欲望に従った。
「あっ!いやぁっ!駄目っ!そこは駄目なの、そこはいやぁぁーー!」
指で嬲る股間の感触、最初は乾いた感触であった恥毛は、すでに湿り気を帯び始め、奥の方から嬲られるままに汁を滲み出させ始めている。
「いあぁつ!」
その湿り気の奥へと指を潜り込ませ、更に汁を滲み出させながら嬲り、肉体の快感を絞り出させて行く……男を拒否し続ける心に反する肉体の反応、それを激しい羞恥と哀しみの中に感じながら、彼女は涙をこぼれだせて行く……
男の愛撫の手が止まる……涙で曇ったままの彼女の視界に、立ち上がり服とズボンを脱ぎ始めている男の姿が映し出された。
「あっ…いやぁぁーーー!」
これから何が起こるのか、それを悟った彼女が逃げ出そうとするが、その間を与えずに男は素早く服とズボンを脱ぎ去る。全裸となった男の胸には、奇妙な星型の痣があり、その痣が自分に覆い被さるように近寄ってくる。
「いやっ!やめて、お願い!おねがいっ!がはぁっ!!」
抗う両足を素早く持ち上げた男のペニスが、剥き出しに曝け出された彼女の股間へと捻じ込まれ、抗いの悲鳴が途中で中断される。
「ぐふっ!ぐぅひぃぃぃ!」
激しい挿入、搾り出される悲鳴、揺すられる肉体、肉体を抉られる感覚――助けを求めるかのように彼女の手が、いまだソファの上で眠り続ける夫の方へと伸ばされるが、震えるその手は力尽き床へと落ちる。
「あっ!ああぁぁーー!いやぁ……やだぁぁ…」
激しく犯され続ける肉体、ペニスを挿入したまま男の手が伸び、突き動かされぶるぶると打ち震える乳房を揉みあげる。
「ひぃ!ああぁぁっ!」
両の乳房を掴み上げながら、男は突き込んだペニスから欲望の結果を大量に吐き出し、彼女の肉体の奥深くに注ぎ込みながら、限りない満足感を味わい続けた。
「あっ!もうやめて!おねが……あうっ!」
胎内へと吐き出される二度目の感触を感じつつ、彼女の嗚咽は途中で止まる。
男は既に三度射精していた……最初は膣へと欲望を吐き出した後、ぐったりとしている彼女の口を開かせ、ドロドロに汚れたペニスをしゃぶらせ二度目の射精を味わった。
そして三度目、あらためて彼女の肉体を嬲り犯し始めた……吐き出された精液で、ヌルヌルとなった股間へ背後から再度挿入されたペニス、腰を抱え込む様にしながらリズミカルに動かし身体を突き上げ、ぶるぶると揺れ動く乳房を背後から抱きしめる様に揉み上げ、指先で探りあてた乳首を摘まむようにして嬲り、ほつれ毛が汗で張りつくうなじから背中へと舌を伸ばし、脊髄にそって舐め嬲りながら、髪を掴み上げて涙と精液で汚れた顔を、いまだソファの上で何も知らずに眠りこけている夫の方へと向けさせ、あざ笑うような口調で囁く……
「なあ、もう旦那さんに助けを求めないのか、そろそろ薬が切れて起きるかもしれないぜ、言ってみなよ……助けてってな」
そして、さらに激しく背後から膣を貫き嬲る……その度に彼女は、呻くような声を出しながら、その被虐の行為に耐え続けるだけであった。
バタン!と、玄関のドアが閉まる音が聞えた……散々に彼女を嬲りつくした男が、ようやくに家から出ていったおとであった。
その音を聞きながら、犯された姿のまま床に倒れていた彼女は、ようやくに起き上がり、ソファの上に眠っている夫に声をかける……
「あっ…あな…た、ああぁぁ……あなたぁぁぁ……」
そして、再び嗚咽を漏らしながら、その場に泣き伏しながら身体を振るわせ続けた……
よろめく様にしてバスルームへと転がり込み、シャワーの栓を捻る。
勢いよく噴出する温水を浴びながら、身体に張り付いている服の残骸を脱ぎ捨て、身体を必死に洗うが、身体中に纏わり付いている男に犯されたと言う感覚を、洗い流す事は出来ない……それでも彼女は必死に身体を洗い続けた。
代えの衣服を身に着けた彼女は居間に戻り、いまだソファの上で眠っている夫を見詰める。
何も知らず眠り続ける夫の姿……途中まで開きかけた唇が、キュッ!と噛み締められ、閉じ合わされる。
やがて彼女は、床に散らばっている引き裂かれた服の切れ端を拾い集め、男に犯された惨状が残っている今を片付け始める……唇を噛み締めながら、再び溢れ出てきた涙を必死に堪えながら……
余
「いやぁぁ……おねがい、もうやめてぇ!おねがいぃぃぃ!」
二階へと上がる階段の途中、その場所で彼女は犯されていた。
階段の上で四つん這いにさせられ、スカートを捲り上げられ、パンストとショーツを膝の辺りまで引き下ろされた姿で、背後から男に犯され続けている。
彼女は、男に犯されてしまった事を夫に話す事が出来なかった。話してしまったら、親子三人の幸福な場所が壊れてしまう……そう思ったからだ。
そして微かな望に期待する……男は自分を犯すという望みをかなえたのだ、これ以上の事はしないかも知れない、そんな微かな希望に縋り付き、何も言わずに汚された身体をシャワーで洗い流し、家族の日常を再び続けようとした……だが、逆にそれが男の狙いであり、言わなかったと言う事に漬け込まれてしまう。
数日後……酔い潰れた夫の肩を抱きながら、男は再び現れる。その時は直ぐに帰って行ったが、帰り際に一言言う。
「明日、来るからな……」
そして男は、言葉通りにやって来た……玄関の鍵を閉め、家に入ってくるのを拒もうにも、玄関の隙間から差し込まれた一枚の写真、散々に凌辱され股間から精液を垂らしながら、床に転がっている姿が撮影されている自分の写真を見せられては、家の扉を閉め続ける事など出来る筈も無く、男を家の中へと招き入れるしか他なかった。
「お茶くらい出してくれないか」
男に促され、律子はお茶を入れて出すが、湯飲みに急須の先がぶつかりカチカチと言う音を立てる……そして、男は注がれたお茶を啜りながら話し出す。
「奥さん、あんた……可愛いよ、抱かれている時の反応がね」
律子は、何か叫びそうになるのを必死に堪え、泣き出しそうな目をしながら男を睨むが、それは逆の男を喜ばせるだけであったのかも知れない、男は湯飲みのお茶を最後の一滴まで飲み干すと、座っていた椅子からゆっくりと立ち上がった。
「ひっ!」
反射的に律子も椅子から立ち上がり、その場から逃げ出そうとしたが、逃げ道を塞がれるような格好となり、キッチンの方へと追い詰められて行った。
「こっ、こないで!」
キッチンへと追い詰められた律子は、流しにあった包丁を手に持つと、その切っ先を男の方へと向けたが、男は向けられた包丁を無視するかの様に律子へと近寄り、あっさりと手に持った包丁を取り上げる。
「危ないな……それとも、包丁で嬲られるのが好きなのか、だとしたら御要望には応えるぜ」
「ひっ!ひぃぃぃーー!」
キッチンからいまの方へと逃げる律子、そして男は逃げ回る律子を追い掛け回し始めた。
家の中を逃げ惑う律子を、弄ぶように追廻した末に男は、二階へと逃げ上がろうとした律子を階段の途中で捕まえると、その場で凌辱を開始し始める――必死に二階へと逃げ延びようと足掻く身体を押さえ込み、暴れる下半身からスカートを捲り上げ、パンストとショーツを引き下げ、白く剥き出しとなった尻へ手を伸ばし、両手に吐き出した唾を股間に塗りつける。
「いやっ!やだぁぁーー!やめてよぉぉ!」
悲鳴をあげもがく律子の下半身を押さえ込み、ぶるぶると揺れ動く尻に向けて男は、背後から圧し掛かるようにしながら、膣へとペニスを強引に挿入して行く
「あぎぃ!ひぃぃぃーー!!」
更に背後から伸ばされた腕が、ブラウスのボタンを弾き飛ばしながら、ブラウスの下に潜り込みブラジャーの中へと侵入し、乳房を乱暴にも見上げながら乳首をつねる。
「ぐうっ!ううぅぅ……いやぁっ!いやぁぁーーー!!」
抗いの声をあげ、逃れようと身体をもがかせるが、逃げる事が出来る筈も無く、男に凌辱され続け、手摺にしがみ付きながら、凌辱を必死に耐え続ける律子……早く終わってと願いながら、終わったとしても、この地獄の様な日々が続いて行くのを彼女は、胎内へと吐き出された欲望の熱さで知る事になるのであった。
おわり
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