蓬莱学園のロードショー


                               
【 4等賞 】


 彼女が、その映画の招待券を手に入れたのは、悪徳大路で行なわれていた福引によってである。

 弁天寮内の仲間達と興じたゲームでの、罰ゲームとして買う事を命じられた、と!ある品物を探しに【大人の玩具屋】へ入った時であった。
 まず私が入った瞬間に、店内に居た数人の男子生徒が、ざわめきながら、そして次々に男子生徒達は、そそくさと店から立ち去って行った。
 奥の方にあるレジに座っている店主の方を見ると…何だか、困っているような…怒っている様な表情でこちらを見ているが、気にせずに罰ゲームとして買ってくるように命じられた品物を無造作に手の取り、レジの方へと持っていった。
 その品物と私を交互に見た店主が、レジの下から黒いボックスを取り出して言う。
「お客さん、福引しますか?」
 なんでも、ある金額以上の品物を買ったら一回クジを引けるサービスがあるそうだ、もちろん私はクジを引いた。
 結果は、4等賞で映画の無料招待券が1枚であった。

 貰った映画の招待券の期限は今日まで、時間もまだ早い事だしと、私はその映画館へと足を向けた。

 上映されている映画は、映研が撮った、少し悲劇的な恋愛映画であった。
 無料招待券を、映画館のモギリ嬢に渡して引き換えにパンフレットを受け取り、席へと向かう(勿論!ポップコーンとコーラは既に買い込んでいる)
 席に座って、しばらくして映画が始まった。
 最初に注意が映し出される……
 『本作は斬新な新企画として、リアルな臨場感を映画を御覧になるお客様に感じて頂くために、映画サポーターを臨席させると言う試みを行なっております…どうぞ、ご存分に映画をお楽しみください…』
 映画サポーター?なんだろうと思ったときに、私の席の隣に一人の男性が腰掛けてきた。その顔を見て、思わずドッキリしてしまう!
 一言で言えば、凄い美男子!イケメン!ハンサム!…そして、その男性は魅力的な声で一言言った。
「よろしくお願いします。私がこの映画のサポーターを勤めさせていただく〇〇と言う者です」
 思わず、ぽ〜としてしまっている私の手を優しく持ってキスをする、何だか一気に頭の方へと血が上って行った。
 そして、映画の本編が上映され始めた……


                                 
【 映画 】


 映画の内容は、ある意味在り来たりな純愛映画で、TVで放送しているレベルくらいだろうか?
 だが、決定的に違う事は一つ!
 それは隣に座っている映画サポーターの存在だった!
 映画の中でヒロインに甘い言葉を囁く主人公…それと同じように映画サポーターの彼は、私の耳元に甘い言葉を言ってくれる……恋人のように……
 優しく身体を抱擁してくれる、掌にキスをしてくれる、額に軽いキスもしてくれる…映画を見ている最中は、私が映画の中の人物になっているような気がするけど、実際に映画の中のヒロインが受けている甘い行為を、隣の席に座っている彼が私にしてくれている…何だか夢のような感じで、ぽ〜としてしまう。

 映画は、クライマックスへと盛り上がっていく、甘い恋愛の末にハッピーエンドへと向かっていく物語…だが突然に映画は、急展開する!
 映画の中の彼と彼女が入った映画館…その映画館の中で、ヒロインの彼女は突然に今まで甘い語らいをしていた恋人に犯され始めたのだ!
「えっ?」
 あまりにも今までの物語を無視した展開に、驚きの声を上げる私の肩を掴む手を感じた。
 そして、振り返った私の目には男の姿が…先ほどまで、映画サポーターとして隣に座っていた筈のステキな男性とはまるで別人の、脂ぎった中年男性が座っていた。
「だっ、彼方誰なの!」
 驚きの声で叫ぶ私に向かって男は、粘りつく様な笑みを浮かべて言う。
「映画サポーターだよ!」
 そして、映画の中で行なわれているのと同様の…いや、それ以上の凌辱劇が開始された。
 映画の中でヒロインが、恋人であった男に犯されて行く…狭い映画館の中で、服を引き毟られて背後から犯されるヒロインの少女の姿が、スクリーン一杯に広がる、泣き叫びながら、その長く綺麗な金髪を振り乱しながら犯されて行くヒロイン、そしてその映画のように同様の狭い椅子の間に捻じ伏せられ、犯されていく私…

「いやぁぁーー!」
 必死に抗うが、男の力は強く私の身体を離さない、映画の中のヒロイン同様に着ている制服を引き裂かれ、脱がされて行く…ブラジャーと乳房の間に手が潜り込んで来て、乳房を握り潰すように乱暴に揉む、そして蠢くその手は乳首を摘まみ指先で押しつぶすように嬲る。
「痛い!いたい!やめてっ、やめてぇぇーー!」
 胸を揉む手を何とか引き剥がそうとするが、張り付いた手は引き剥がせない、それどころか逆に差し込まれる手は増えて、両手で乳房を揉み始め、背後から抱きかかえるようにしながら、腰を押し当ててくる。
 スカート越しに何かが、お尻にゴツゴツと突き当たって来るのを感じる、その異様な感触に思わず悲鳴を上げ、必死に抵抗するが身体を縛めている力は緩まない
「ひっ!いやっ!いやぁぁぁーーー、放して!はなしてぇぇーー!!」
 胸を嬲っていた手は、下の方へと降りてきてスカートを外して下着を脱ぎ降ろしていく、太腿まで脱ぎ下ろされた下着が、一気に足首まで引き降ろされ剥き出しとなった尻に、今度は直接に触れてくる肉棒の感触……ヌルヌルとした液を擦り付けながら、尻の割目へと侵入しようと蠢くペニスのおぞましさ、逃げようと足掻いても逃げられず、尻を突付くペニスの感触は、ドンドン激しくなっていく!
 映画のスクリーンでは、背後から犯されている少女が助けを求めるかのように、スクリーンの外であるこちらに手を伸ばしているが、スクリーンの外で犯されそうになっている私も、同じようにスクリーンの中へと手を差し伸べ、助けを求めるかのような動きをしている事に気がつく、そして気がついた瞬間に、私の中に突きこまれる熱い塊の感触を感じた。
「ひぃっぃーーー!!」
 身体の肉を切り裂いていく塊、それが胎内に潜り込みながら蠢く
「いやっ!いやぁぁーーー!ぬいてぇぇーー!」
 突き込まれた腰を振り、悲鳴を上げて拒絶するが、突き込まれた塊は熱く胎内を抉りながら蠢き続ける、そして…
「あっ!あああぁぁーーー!やだぁぁーーー!!」
 胎内に放出される灼熱感…
 スクリーンの中では、恋人に犯された少女が、ボロボロとなったその肢体を放り出され、凌辱された肉体を映し出されている…そして、映画は終った。
 館内の明かりが点く、私を犯していた男の姿は既になくなっているが、犯された衝撃によってか、私の身体は動かない…


                                 
【 上映再開 】


 やがて館内が再び暗くなり、新たに映画が上映され始める、そして最初の時と同じように注意が映し出される……
『本作は斬新な新企画として、リアルな臨場感を映画を御覧になるお客様に感じて頂くために、映画サポーターを臨席させると言う試みを行なっております…どうぞ、ご存分に映画をお楽しみください…』
 そして映画が始まる…だが、その映画の題名は先程上映された映画とは題名が違っていた。
『女子高生輪姦地獄〜犯され続ける娘の最後…』
 そのタイトルが映し出されるのと同時に、私の周囲を男達が取り囲む…映画サポーター達の男達が…そして、映画に合わせて私は、何時果てるとも知れない輪姦劇の中に身を沈めていく事となった…


                                  おわり


                                               成人向け書庫へ戻る