機動戦士ガンダム戦記・異伝之弐


                       『ジェーン・コンティ特務大尉の戦死公報』


                                   『 処理 』


その調査書が上がって来たのは、数時間前のことであった。
ジェーン・コンティ特務大尉に対する身上調査、幾つかの項目にチェックが付けられており、その下に総括的な文書が添えられていた。
――以上の事からジェーン・コンティ特務大尉は、ギレン・ザビ総帥を含むザビ家に対して危険思想を持つと推測される、早急なる処置を講ずる事を進言する――
「ふむ……」
その調査書を見る、総帥府第四局の局長は渋い顔をする。
ジェーン・コンティ特務大尉は、彼の系列に属する部下である、直接に顔を会わせた様な記憶はほとんど無く、調査書に送付されて写真を見て、そんな人物がいたのかと思う程度の存在でであったが、間違いなく彼の部下に当たる人間であった。
末端近くとは言え、総帥府直属のエリートともいえる人物が、国家反逆罪とも言える反ザビ家思想を持つという事は、その上司である自分の無能さを証明するような物である、彼女を本国に召喚し秘密法廷で処分する事は簡単だが、それをすれば自分の経歴に傷が付く事になる、だからと言って手を拱いて放置した結果として、問題が起きた場合は身の破滅に繋がりかねない……
「戦死してもらうのが一番か……」
今は戦時である、都合の悪い存在は戦死して貰うのが一番都合が良い、ならばどの様に戦死してもらうかだが、確実な方法が望ましい
暫し考えた末に、彼は専用の回線を使い、あるところに連絡を入れる、それはジェーン・コンティ特務大尉の運命を決める連絡であった。

本国へと召喚されたジェーン・コンティ特務大尉が、地球から宇宙に上がる連絡用のコムサイに乗り込んだのは、1時間ほど前の事であった。
御目付け役として配属された『MS特務遊撃隊』の機種更新に対する連絡とMSの受渡しに関する必要事項の手続き、と言う事であった。
軍といえども巨大な御役所の一つであり、複雑な手続きと形式的な慣例が幅を利かす場所であることは間違いなく、今回の本国への召喚も仕方が無いことであった。
(ただこの事について、部隊所属のソフトエンジニアのメイ・カーウィンは、本国に一時的ではあるが、戻る事が出来る私を羨ましがっていた)
だが、最前線の実情を無視したあまりにも御役所的な仕事に対して、ジェーン・コンティ特務大尉は、少なからず反感を持ちえていた。
それは、『MS特務遊撃隊』(外人部隊)において、部外者である自分が何時の間にか部隊の一員となっていたと言う事なのかも知れない、早急に用事を済ませて新型MSを受領の上で、部隊に戻らなければならない、そう考えていたのだが、彼女が『MS特務遊撃隊』の戻ることは二度と無かった。

ジェーン・コンティ特務大尉が戦死したという報告が来たのは、彼女が『MS特務遊撃隊』から本国へ向かうために出発した2日後の事であった。
彼女が登場したコムサイが、軌道上の母艦に向かう途中、連邦軍の宇宙戦艦と遭遇してしまい撃破され、彼女を含めたコムサイの乗員は全員死亡したと言う報告…それは、あまりに急なことであり、部隊の誰もが最初間違いだと思ったが、それは間違いではなく、軍の方から正式に報告された事実であった。
自分の知り合いが、この世から突然に消え去る、戦争と言う行為をしていれば日常の様に起こり得る出来事であり、部隊の者達がそれを事実として受け入れたのは、ある意味当然の事であった。
だが、事実はまるで違っていたのだ!

ジェーン・コンティ特務大尉が登場しているコムサイから、呼び戻されて新たなる指令を受けたのは、彼女の戦死報告が部隊に届けられる24時間前のことであった。
「北アフリカ基地へ、新型MSを受領しに行くのですか?」
戦場に置いて、数時間前に出された命令が変わることは珍しく無いが、幾らなんでもこれはおかし過ぎる、そう彼女は感じる。
最初は本国へ行く予定の筈が、急に北アフリカ基地に行く先が変更になった上に、そこで新型MSを受領して来ると言うのは、おかしな命令ではあるが無いとは言えない、しかしその命令が出された先が変なのである―総帥府第四局−の局長からの直接の命令…確かに自分が所属している部署ではあるが、その間には何名もの人間が存在しており、局長から直接に命令を受けることなどは、今までに一度も無かった事だ。
しかし、質問をしようとしたジェーン・コンティ特務大尉を制するように、命令書は素早く手渡され、移動のための機体が準備できるまで、指定された場所で待機するようにと言う指示をされてしまう。
『仕方ない、現地の北アフリカに着けば少しは事情も判明するだろう……』
そう思いなおし、彼女は待機を指示された場所へと向かう……その指示された場所が、彼女にとって地獄へと続く場所になる事を知らずに……

待機場所に指定されたのは、施設内の外れにある一室であった。
狭くも広くも無い、簡易応接セットが置かれている部屋、多少目に付くのは部屋のサイズに比べて不必要に大きなソファが置かれている位だろうか?
とにかくその部屋でジェーン・コンティ特務大尉は、用意されていたコーヒーを飲みながら連絡を待つことにしたが……30分も経っただろうか、ソファにもたれかかる様にして眠り込んでいるジェーン・コンティ特務大尉がいた。
用意され、彼女が飲んだコーヒーには睡眠剤が入れられており、まんまとそれを飲んでしまった彼女は、眠り込んでしまったのである。
部屋のドアが開き、士官服を着た男が二名、室内に入ってくる、そして用意してきた大きなボストンバックにジェーン・コンティ特務大尉と彼女の荷物を詰めこみ、その部屋から出て行く、後には彼女の存在を証明する痕跡は何も無く、数時間後には応接セットすら片付けられ、その部屋は元々そうであったというように倉庫として、終戦の日まで使用され続けた。

総帥府第四局直属の処理部隊により、全ての辻褄が合わされ、軍の正式な記録の元に彼女の戦死は事実として公式記録に記載され、そのように処理されたのである、そして彼女は意識を失ったままの状態で、この世から消え去る筈であった。
ただ不幸であったのは、彼女があまりにも美人であったことであろうか?
流れるような美しい金髪と、意識を失いながらも損なわれない理知的で美しい顔立ち、そして軍服の上からでもわかる素晴らしい胸の形と張りのある腰部、その均整の取れた肢体は見る者を魅了する、そして乱れたスカートから露出している魅力的な足、体臭すら芳しい芳香を放っているようであった。
この手の処理部隊として活動している者達が、その作業上で得る事が出来る数少ない余録として目を付けえうのは、当然の事であったかも知れない


                                 『 グリム兄弟 』


ソファの上で意識を取り戻した時、ジェーン・コンティ特務大尉が最初に見たのは、二人の男の姿であった。
「ヤーコブ、お嬢さんが目を覚ましようだよ」
「そうだねヴェルヘルム、ようやくご馳走にありつけるというわけだ」
その男達は、目を覚ましたジェ−ンを見ながら、嬉しそうに笑みを浮かべて会話をする。
「うっ……ここはどこなの、彼方達はいったい誰なの、どうして……」
ふらつく意識の中で、目の前の男達に問いただした時にジェーンは気がつく、目の前の二人の顔がまったく同じであるということに、健康そうなピンクの肌と薄い頭髪、そして笑みをたたえている表情とクリクリとした目が、どこか子供向けの人形を思い起こさせるが、それは非常に不気味な印象を見る者に与える、そして二人はジェーンの質問に答えるかのように、再び喋りだす。
「ヤーコブ、このお嬢さんは、ここが何処かだとか、僕らの事や、どうしてここにいるかを知りたいらしいよ」
「そうだねヴェルヘルム、それじゃあ教えてあげようか?」
そして、その二人は声をそろえて言う。
『ここはね、処理室なんだよ、そして僕が……』
向かって右の男が胸を張って喋る。
「ヤーコブ・グリム」
向かって左の男が丁寧にお辞儀をして喋る。
「ヴェルヘルム・グリム」
そして、再び声をそろえて言う。
『通称、双子のグリム兄弟と言うんだよ、そしてここで君の処理する、死刑執行人なんだよ』
声をそろえながら、ニコニコと楽しそうに笑いながら喋るグリム兄弟を名乗る男達を見ながら、ジェーンは噂を思い出す……不穏分子とされた者達を秘密裏に、闇から闇にへと処理をしていく部署が、総帥府の内部に存在すると言う噂を……
「待って!どうして私が、処刑されなければならないのですか、何かの間違いです!」
確かに、ジェーンは現在のザビ家に対して反感を持ってはいたが、その事を表に出した事は無かったし、これと言った反ザビ家活動をした事も無い、自分が処理されてしまう理由が思い浮かばなかった。
「ヤーコブ、ほらこのお嬢さんも同じ事を言ったよ」
「ヴェルヘルム、皆同じ事を言うんだ、面白いね」
クスクスと笑いあう二人は、声をそろえて言う。
『そんなの僕らは知らないよ、僕達は道具なんだよ、道具は何も考えないで、言われた通るに仕事をするんだよ、綺麗に研ぎ上げられた、このカミソリみたいにね』
そう言うと、グリム兄弟はポケットからカミソリを取り出して、ソファの上にいるジェーンに近寄って行った。
「なっ、なにをする気なの!」
立ち上がろうとしたジェーンは、足を縺れさせてその場に倒れこむ、身体全体に力が入らない、どうやら飲まされた薬が完全に抜けきっていまいようであった。
「ヤーコブ、なにをする気だってさ」
「ヴェルヘルム、教えてあげようよ、僕らは親切な双子の兄弟なのだから」
そして、グリム兄弟は交互に言葉を入れ替えながら言う。
『僕達にとって、とても楽しい事を、するんだよ、お嬢さんの耳を切り取って、鼻を削ぎ取って、乳首をちょん切って、お腹を裂いて……』
そしてグリム兄弟は同時に言った。
『殺してあげるのさ!』
そう言いながら、グリム兄弟は近寄ってくる、それは悪夢以外の何物でもなかった。
カミソリを持った不気味な双子が、自分を殺そうと……しかも、残酷な方法で弄びながら殺そうと近づいてくる、なのに自分は満足に立つ事すら出来ずに、それを見る事しか出来ないでいる、正しく悪夢以外の何物でもなく、現実味を欠いた出来事であったが、それは紛れも無い現実なのだ。
「いや!いやぁぁーーー!」
気丈で理知的であり、普段のジェーンからは考えられ無いほど取り乱し、叫び声をあげて、動かない身体を引きずるようにしながら、必死にグリム兄弟から少しでも離れようと足掻くジェーンだったが、気がついたときは前後を双子に挟まれるような格好になり、追い詰められてしまう。
「ヤーコブ、このお嬢さんはなかなか美人だと思わないかい?」
「ヴェルヘルム、そうだね、裏の家で飼っていたシリキーテリアにそっくりの美人だね」
間にジェーンを挟みこみながらグリム兄弟は、会話を始める。
「ヤーコブ、犬だったら、ぼくた僕達が飼ってもいいんじゃないかな?」
「ヴェルヘルム、そうだね、だったらこのお嬢さんに聞いてみようか?」
本来は、気丈と言える性格のジェーンであったが、今はすっかり脅えきった状態であり、自分を間に挟んで会話しているグリム兄弟を交互に見上げながら、身体を震わせていた。
そんなジェーンにグリム兄弟は聞いてくる。
「ヤーコブ、君から聞いてくれないかい?」
「ヴェルヘルム、一緒に聞こうよ、僕らは双子のグリム兄弟じゃないか?」
そう言いながら、互いに頷きあった後に、グリム兄弟はカミソリを光らせながらジェーンに聞いてくる。
『お嬢さんは、ここでカミソリで処理されるのと、僕らに飼われるのとでは、どちらが嬉しいかい?』
ジェーンは、即答した。
「貴方達に飼われますから、お願い…助けて!」
そして、ジェーン・コンティ特務大尉はグリム兄弟の飼犬……牝犬になった。


                                   『 牝犬 』


グリム兄弟は、生まれた時からのサディストであった。
もしも、彼らがこの処理係と言う任務についていなかったら、必ずや新聞の三面記事のトップを飾っていたのは間違いないだろう。
そんな彼らが、処理係として任務に付くようになったのは、10年以上前に起こったザビ家による政変がきっかけであった。
使い捨てに出来る処理部隊を物色していたザビ家の親衛隊が、凶悪犯を収容していた警察の施設でグリム兄弟を見出したのである。
見出されたグリム兄弟は、そのサディストの資質を充分に生かし、多様な任務を処理していき高い評価をを得ることに成功して行く、他の処理係が二の足を踏むような相手に対しても、グリム兄弟は嬉々としながら処理を実行して行く、老人、女性、子供・赤ん坊……彼らは、少なくとも仕事において差別主義者ではなく、全ての相手に対して公平且つ念入りに処理を実行して行ったのである、結果として本来なら使い捨てにされる筈のグリム兄弟は、10年以上の歳月を処理係として過ごし、それなりの地位を得ることになった。
そして、今回処理を命じられた相手は若く美しい女性であった。長年の間、処理係として完璧な任務をこなして来た彼らだけに赦される不文律がある、処理に差し支えなければ、処理する対象人物をどの様に扱っても良いと言う不文律、それはある意味で言えば、汚れ仕事をするグリム兄弟に対しての特別報酬の意味合いもあった。
かくして、ジェーン・コンティ特務大尉は、グリム兄弟の飼犬となったである。

ジェーン・コンティ特務大尉は、その場に立つように命令され、ふらつきながらもその場に立つ、その姿を見ながらグリム兄弟は、話し出す。
「ヤーコブ、犬が服を着ているのって変だよね?」
「ヴェルヘルムそうだよ、確かに変だよね、脱いもらおうか?」
『いや、自分では脱げないだろうから、親切な僕らが脱がしてあげよう!』
そう言うなり、グリム兄弟は持っていたカミソリを光らせ、ジェーンに切りかかった。
「ひっ!」
身を避ける間も無く、ジェーンはカミソリで切りつけられるが、さすがは長年使い慣れたカミソリ捌きとでも言うのだろうか、カミソリの刃はジェーンの肌に傷一つつける事無く、着ている軍服だけを切り裂いた。
「ヤーコブ、お嬢さんに言ってくれないか、動かないようにとね?」
「ヴェルヘルム了解したよ、お嬢さん動かないでいてね、動いたら服以外の場所も切れてしまうよ」
『乳首だとかね!』
そう言いながら、グリム兄弟はジェーンの軍服を笑顔を浮かべながら、嬉々として切り刻んで行く、丈夫な布地で作られている筈の軍服も、グリム兄弟が操るカミソリの前では何の意味も持たずに切り裂かれて行った。
一気に前が切り裂かれ黒い下着が見える、そして袖口から袖を通り背後まで切り裂かれた軍服の上着が剥れ、上半身が露出して見えていた黒いブラジャーが露になる曝される、カミソリは腰を締めているベルトを切り裂き、軍服の上着は完全に切り裂かれて身体から剥がれ落ちた。
そしてカミソリは、下半身のスカートへと動いて行き、スカートが切り裂かれてストン、と足元に落ちる。
そしてストッキングのカミソリの刃があてられた瞬間に、黒いストッキングはピリピリと裂けて行き、白い素足がその下から出てくる、ガーターが断ち切られストッキングが縮こまり投捨てられ、下半身は上と揃いに黒く魅惑的な下着だけにされる。
黒いブラジャーと黒いパンティー、それだけを残してジェーンの素肌が曝される、軍服を切り裂かれて行くのをブルブルと震えながら、堪えているジェーンであったが、それも限界に近づいてきていた。
「お願い…お願いしますから、カミソリは使わないで、怖いの…怖いの…」
カミソリは、ジェーンの肌に傷一つ付けていなかったが、時おり触れる(と言うかグリム兄弟が恐怖を煽る為に、わざと刃の無い背の部分を触れさせていた)冷たい感触に、恐ろしいまでの恐怖を感じていた。
身体を硬直させ、恐怖に引きつった顔には、溢れ出した涙が流れ落ちている、涙だけではない…鼻水や涎も硬直させた顔を濡らしている。
「ヤーコブ、この牝犬は文句が多いと思わないか?」
「ヴェルヘルムそうだね、躾の悪い牝犬にはお仕置きが必要だよ」
グリム兄弟が手の持っていたカミソリが同時に動く、そして次の瞬間にジェーンの髪を止めていた髪留めが切断され、纏め上げられていた金髪がバサリ!と下ろされた状態になる。
「ひっ!」
引きつった悲鳴をあげるジェーンの、長くしなやかな金髪をグリム兄弟は一掴みずつ掴み上げると、その髪でカミソリを研ぐようにしながら会話をする。
「ヤーコブ、君は前と後のどちらが好きだったけ?」
「ヴェルヘルムそうだね、僕は前が好きだよ」
『それじゃ、何時もと同じようにそろそろ始めようか?』
グリム兄弟は、研いでいた髪をカミソリで切断すると、ジェーンを四つん這いにさせる、そして切り取った金髪を束にして纏める。
「ヤーコブ、牝犬には尻尾が必要だね」
「ヴェルヘルムそうだよ、尻尾は絶対に必要だよ」
カミソリが閃いて、ジェーンの下半身を隠していた最後の一枚、黒いスキャンティーが切り裂かれ、白く剥き卵のようなしりが露出する、その尻へと先ほど切り取り纏め上げた金髪の束が、肛門へと捻じ込まれた。
「ひぃぎゃっ!」
捻じ込まれた金髪の束、それは本物の尻尾のように見えた。
「ヤーコブ、立派な尻尾が生えてきたよ、それじゃ僕は後ろを貰うよ」
「ヴェルヘルムそうだね、それじゃ僕は前を貰うよ」
そう言うとグリム兄弟は、自分達が履いていたズボンと下着を脱ぎ去り、下半身を丸出しにしてジェーンの顔の前と尻の後に陣取る、そして前に陣取ったヴェルヘルムは、ジェーンの鼻を摘まみ上げて口を開かせると、その口の中へ自分のペニスを突き込む、そして後ろに陣取ったヤーコブは、ジェーンの尻を抱え込むとヴァギナに自分のペニスを突き込んだ!
「うぶっ!んっんーー!」
双子だからであろうか、グリム兄弟は絶妙のタイミングで、前と後を同時犯す。
ヴェルヘルムが口に突き込んだペニスを動かして、ジェーンの身体を震わせてヴァギナを犯しているヤーコブの快感をサポートする、ヴァギナを犯しているヤーコブが激しく突き入れて、ジェーンの口を苦痛で蠢かし、口を犯しているヴェルヘルムに快感を与えさせる、それはジェーンを犯しているというよりも、ジェーンの身体を使って互いのペニスを刺激しあっているようにも見えた。
「ヤーコブ、行きそうだよ」
「ヴェルヘルムそうだね、こっちも行きそうだよ」
グリム兄弟は、同時に達する……口とヴァギナ、ジェーンは二つの穴に同時に男の精を注ぎ込まれた。
「うっ…うぅぅ、ぐっぅぅ…」
犯されたという哀しみであろうか、それとも悔しさであろうか、ジェーンは四つん這いになったままで呻くように泣き出す。
こぼれ出した涙が床を濡らす、口と膣口から漏れ出した精液が滴って行く、そんなジェーンを見ているグリム兄弟は、楽しそうに言う。
「ヤーコブ、もう少し楽しもうよ」
「ヴェルヘルムそうだね、まだ楽しめそうだからね」
グリム兄弟は、再びジェーンを犯し始める、一匹に牝犬として……
最後に残されていた、黒いブラジャーがヤーコブのカミソリで切り裂かれて剥ぎ取られる、白く巨大な二つの膨らみが、頂点に小粒の乳首を乗せて表れる、その二つの乳房をグリム兄弟は、右の乳房をヤーコブが、左の乳房をヴェルヘルムが、一つずつむしゃぶりつき揉みあげながら嬲る、乳首をカミソリで突付く、背の分をグルリと乳房の周りを這わせ、ジェーンに悲鳴をあげさせ悦に入る、そしてついには乳房にカミソリに刃を這わせて薄皮を切り、血を流させた。
「ひっ!いやっ!いやぁぁーー!やめてぇぇーーー!」
薄皮一枚、それでも切られれば血も流れ、微かな痛みもある、ジェーンは悲鳴をあげて哀願するが、更にもう一ヶ所乳房に傷が付けられ血が流れ出す。
グリム兄弟は、その流れ出た血を舐め上げながら啜る、それほどの量では無いが自分の血を啜られる、恐怖と嫌悪感でジェーンは気が狂いそうになり、悲鳴を張り上げようとした瞬間に、喉に二本のカミソリがあてがわれた。
「ヤーコブ、少しうるさすぎると思わないか?」
「ヴェルヘルムそうだね、少しうるさいね」
あてがわれたカミソリに少しだけ力が入り、喉が薄く切れ血が滲み出す。
喉にあてられた、カミソリの冷たい感触を感じながら、ジェーンは悲鳴を上げる事も出来ずに、身体中を震わせながら、辛うじて小さな声で哀願する。
「いや…何でもしますから、お願い…お願い…」
あてがわれていたカミソリが離され、その代わりとでも言うように二本のペニスが、ジェーンの前に突きつけられる、その意味を理解したジェーンは、その二本のペニスを舐めしゃぶりながら必死に奉仕を開始する、グリム兄弟が満足するようにと
ジェーンは何でもする……させられる、二本のペニスを交互に舐めながら、自分の股間を指で弄りクチュクチュと汁を漏らさせる、自分から二本のペニスをヴァギナとアナルに同時に入れて、自分から進んで動きグリム兄弟の精を胎内に注ぎ込ませる、乳房を使い二本のペニスを挟み込んで同時に射精を促す。
床にこぼれた精液や自分の愛液は勿論の事、アナルを使用した時に漏れ出した汚物すらら舐め取って床を綺麗にした。
吼えろと言われればワンと吼え、お手と言われればお手をする、短時間でジェーンは完璧な牝犬となった。

「ヤーコブ、そろそろ時間だよ」
「ヴェルヘルムそうだね」
一匹の牝犬として足元に平伏しているジェーンをグリム兄弟は見る、そして床に押し倒した。
「ひっ!何を、言われたとおりにしたじゃない、牝犬になったでしょ!」
暴れだそうとするジェーンを押さえつけながら、グリム兄弟は笑みを浮かべながら言う。
「ヤーコブ、僕は犬が嫌いなんだよ」
「ヴェルヘルムそうだよ、僕も嫌いさ…特にうるさい牝犬がね」
『でも最初の約束どおりに、カミソリで処理するのは勘弁してあげるよ、僕らは正直者だからね』
「いやぁっ、ぐぅぅっ!」
叫び声を出そうとしたジェーンの喉に、ヤーコブとヴェルヘルムの腕が二重に掛かり、喉を絞めあげる、叫び声は途切れ呻き声が変わりに漏れ出すだけであった。
喉を絞め上げてくる腕を何とか外そうとする足掻くジェーンだが、腕の力は緩まずにジリジリと喉を締め上げていく、眼の前が赤く染まってくる、頭がガンガンしてくる、突き出された舌はビクビク蠢き、開け放たれた口からは呻き声が絞り出されるが意味を成さず、ゴロゴロと血が混じった泡が口から溢れ出して来る、締め上げる腕に爪を立てるが力は緩まない、苦しさのあまりに失禁と脱糞をしてしまうが、それに気がつかない、ただ赤かった視界は真っ暗になり、何も聞こえなくなってくる、そして意識が完全になくなる直前に、ジェーンは不気味な音を聞く、ゴキュルと言う鈍い音を……そして、ジェーンの意識は完全に闇の中に落ちて行き、二度と戻ることは無かった。
「ヤーコブ、力を入れすぎたようだね」
「ヴェルヘルムそうだね、首の骨が折れてしまったよ」
グリム兄弟が、絶命したジェーンの喉を締め上げていた腕を放すと、頭部がガクン!と折れ曲がったようになる、ジェーンが最後に聞いた音は、自分の首の骨が圧し折られる音であったのだ。
グリム兄弟は立ち上がると、すでに肉の塊になってしまったジェーンを見る、鬱血し苦悶の表情を浮かべたその顔は、美しかった生前をまるで思い起こさせない、そして絞殺された死体の特徴である失禁と脱糞をした姿は、強烈な臭気を伴い凄惨であった。
グリム兄弟は、その死体を見下ろしながら言う。
「ヤーコブ、後始末を始めようか?」
「ヴェルヘルムそうだね、早く終らせようよ」
そう言いながら、グリム兄弟はジェーンの屍を手早く袋に詰め込むと、壁のあるスイッチを押した。
すると壁の一角にポカリと四角い穴が開く、グリム兄弟はその穴に袋に詰め込んだジェーンの屍を放り込む、それでお終いである、この下に設置された巨大なミキサーが放り込まれた屍をグチャグチャに砕き、下水へと流し込むはずだ、今までに処理してきた者達のように……
「ヤーコブ、後は部屋の掃除をしたら終わりだ」
「ヴェルへルムそうだね」
そしてグリム兄弟は、ジェーンが最後の瞬間に撒き散らし汚物を仲良く掃除をした。


                                 『 処理終了 』 


総帥府第四局の局長の元に一通の書類が運ばれる、それに眼を通した局長は、安心したような表情を浮かべると、その書類……ジェーン・コンティ特務大尉の処理に関する書類を、シュレッダーにかけて廃棄した。
「さて、これで今夜はグッスルと眠れそうだ……」
彼にとってジェーン・コンティ特務大尉と言う存在は、その程度であった。



                                                        終



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