【 部活の伝統 】


                                『 写真 』


 その写真を拾ったのは、陸上部の夏合宿が始まって数日がたった時の事だった。
 広い校庭のグラウンド、そのグラウンドの中央付近で風に舞っていた一枚の写真、何の気に無しに拾い上げて見てみれば、同じ陸上部に所属している女子部員達の集合写真だったのだが、その集合写真は少し変だった。
 どこら辺が変だと言うと、写真に写っている何名かの女子部員達、様々と言うか楽しそうにポーズを取ったり、ピースマークをカメラに向かってしたりとしているのだが、その彼女達の顔の部分にマーカーか何かで黒消しが入れられ、そして×マークが点けられているのだ、そして唯一黒消しも×マークも点けられておらず、それどころか赤丸で印を点けられている女子部員は、自分が良く知っている女子部員だった。
「これ…香澄の奴だよな?」
 写真の中、ピースマークを向けて笑っている少女は、間違いなく同じ陸上部に所属している幼馴染で一つ年下の早瀬香澄であった。
 家が近所であると言う事も手伝って、小さな頃から仲の良い兄と妹…と言うような関係の娘であり、実際に香澄の奴が、俺の通っている学校や所属する陸上部に入ってきたのは、俺の後を追いかけて来た…と言うような事を、彼女の親から聞いた覚えがあったりする、まあそんな間柄の娘だった。
 はたして、この拾った写真に何の意味があるのか、その写真を見ながら考え込んでいた時に、背後からぽんと肩を叩かれる。
「あっ部長!」
 背後に立っていたのは、陸上部の部長である先輩であった。
「おう、それは俺の落し物だ、見つけてくれてサンキュ!」
 そう言うと、俺が持っていた写真を奪うように取り上げる、そして念を押すように俺に行った。
「この写真の事は気にするな、来年になればわかるんだしな…」
 何やら意味不明な事を言いながら部長は、その場から立ち去ろうとする…
「あっ!部長待ってください!」
 立ち去ろうとした部長を、俺は思わず呼び止めてしまう。
 これは、結構度胸がいることだ、何せ体育会系の関係で言えば先輩と言う存在は、後輩にとっては絶対の存在であり、逆らったり言われた事に対して疑問を持つ事が許されない存在なのだ、特に俺が所属する陸上部は代々その傾向が非常に強い、だから俺の行為は反逆に等しい……と言えば大袈裟だが、部の常識では考えられない行動と言えた。
 案の定、部長は不快感を露のした表情で俺を睨みつける、そしてヤクザかと思う様なドスの効いた声で言う。
「なんだ!」
 それでも引きつった様な喉を、飲み込んだ唾で濡らしながら、辛うじて俺は部長に言う。
「部長、あの写真は何なんですか……あの写真で赤丸が点いていた女子部員、俺の知り合いと言うか、幼馴染の娘なんですけど……何かあるんでしょうか」
 それを聞いた瞬間、部長の顔が変化する…最初は驚いたような顔になり、次には考えるような顔になり、そして最後にぞっとするような妙に優しげな笑顔を浮かべ、俺に言う。
「そうか、だったら特別だな……今日の練習が終った後、飯と風呂が済んで就寝時間になったら三年の部屋に来い、これは命令だからな!ただし、他の奴らには、絶対に何も言うな、勿論の幼馴染の娘にもだ」
 そう言うと、今度こそ部長は立ち去って行く…言い知れぬ不安を感じながらも、俺は部長の呼出し命令に従うほか無かった。


                               『 伝統行事 』


 一年奴隷、二年人間、三年神様…言い方や厳しさに多少の違いはあるが、体育会系における人間関係、特に後輩先輩の間柄に置ける基本がこれである、如何に実力があったとしても年功順列の前には、ほとんど関係ないと言えた。

 部長に呼び出された晩、俺は二年の部屋か抜け出して三年の先輩方がいる部屋へと向かう、一年と二年の合宿所は同じ建物の中にあるが、三年の先輩方がいる合宿所が別棟に創られており、建物自体も近代的で冷暖房完備と言う立派な建物だったりする。
「二年!山崎!部長に呼ばれて参上しました!」
 挨拶をして三年の先輩方がいる部屋へと入る、その場にいる十名ほどの先輩方は座り込んでビデオを見ていたが、俺の声に振り向くと手をひらひらさせて室内へ入るように促す。
 促されるままに室内へ入る俺に、ビデオを見ている部長が此方へ来いとでも言うように手招きをする…嫌な予感が頭を過ぎるが逆らうわけにも行かない、俺は部長の横へと正座をして横に座った。
「おい、なかなか面白いビデオだろ?」
 そう言って部長が示したのは、映されているビデオの映像だった。
 今まで呼び出された事で緊張していたせいもあり、映し出されているビデオの内容まで確認する余裕は無かった、だが改めて映し出されているビデオを見る…映し出されているビデオは、アダルトビデオだった。
 画面の中では、一人の女性が複数の男性に組み伏せられ、犯されている…しかも、その画像にはモザイク処理と言うか修正が一切かけられておらず、大きく押し広げられた女性の性器へ、圧し掛かっている男の性器が激しく出し入れされているのが、無修正のドアップで映し出されている。
 つまる所、先輩達が見ているビデオは普通のアダルトビデオではなく、裏ビデオとか言う代物なのであろう。
 裏ビデオと言うことに多少驚きはするが、これは良くある事だと思う、俺達二年生の連中もエロ雑誌などを合宿所の持ち込んで、わいわいと騒ぎながら皆で回し読みなどをしている、それから考えても三年生の先輩達が裏ビデオを見ていた所で驚くほどの話ではないかも知れない、だが見せられた裏ビデオは何か変だった。
 何処がどう変なのか?自分も男なので密かに友人達とアダルトビデオの鑑賞会などと言うのをした事があるが、そこで見た記憶のあるアダルトビデオとはまるで違う印象を、そのビデオは俺にあたえる、裏ビデオなのだから一般のアダルトビデオと違うのは当然かも知れないが、それを差し引いても何か異様な感じを受ける代物であった。
そして気がつく、このビデオに出ている女性が、俺の知っている人に似ている事に…
「先輩…この女の人…安岡先輩じゃないんですか?」
 思わず出た名前…安岡先輩、同じ陸上部に所属している、三年生の女性部員で俺達後輩の間でも美人で人気のある人だ。
 その安岡先輩が、何人もの男達に押さえ込まれた姿で、犯されて続けている…手足を掴まれ、仰向けにされているその肉体に周囲にいる男達の手が伸びて、乳房を揉んだり噛みついたりしながら、その肉体を弄び犯し続ける、押し広げられた両足の間に身体を押し込み挿入を繰り返す男達の姿、それを必死に跳ね除けようと足掻き続ける安岡先輩の美しい顔が、涙と汗と男達の精液に塗れて歪む…
 ニヤリ…と部長は笑いを漏らしながら、俺の方を見て言う。
「そうだ、よくわかったな…だが正確には今から二年前の安岡律子の姿だがな…ついでに声も聞くか?」
 部長の手が伸び、今まで消えていた音声が聞え始める…
『いやっ!先輩やめて下さい、やだぁぁ――!!』
 悲鳴をあげ続けている安岡先輩の姿、その姿は確かに俺が知っている安岡先輩の姿よりも、幼いと言うか…そんな感じがする。
「部長…どういう事なんですか?」
 驚き、思わず部長に聞き返す俺…部長は、ビデオを見ながら説明をし出した…

 陸上部には代々伝わる伝統がある、それがどのような伝統なのかは、三年生しか知らない…何故なら先輩である三年生が引退する時に後輩である二年生にだけ、その伝統を教えるからだ。
 そしてその伝統とは、部員の女子部員の中から各学年別に一名だけ選んで、陸上部三年生共用の性奴隷として、部に所属している間の三年間、三年生部員に対して肉体奉仕を強要させると言う伝統であった。
 つまり一年、二年、三年の女子部員から一名ずつ、三年生部員の肉欲処理を専門に行なう肉奴隷とも言うべき女子部員が存在すると言うわけだ。
 三年生の肉奴隷は、今ビデオで見せられている安岡早苗、そして二年生の肉奴隷は…
「おい、あいつのビデオを取ってくれ」
 ビデオが入れ替えられる、今まで安岡先輩が犯されていたTV画面に変って別の女性が映し出された。
「相沢さん…なのか?」
 映し出された女性…安岡先輩の時と同様に、その身体を押さえつけられている女性は、同じ学年の女子部員である相沢美和であった。
『いやっ!離して下さい、やだぁぁ―――!!』
 音量が上げられたままのTVから、相沢美和の悲鳴が漏れ出している。
練習の時に着ている半袖の体操服とショートパンツと言う姿の相沢美和が、押さえつけられたままその衣服を引き剥がされていく
『いやっ!やめてぇ!やぁぁ―――!!』
 何とか押え付けられている腕から逃れようと足掻く彼女、だが逃げ出す事は適わずに次々と着ている服を脱がされて行く、捲り上げられた体操服の下から白いブラジャーが露になり、すぐにそれが剥ぎ取られ日に焼けていない白い乳房が剥き出しとなるが、その乳房へと群がる男達の手により隠された。
『痛い!いやっ!いたぁあいぃぃ―――!!』
 ゴムまりの様に何本もの男達の手によって揉み解され嬲られる二つの乳房、群がる手は乳房だけではなく下半身の方へと伸ばされる、そしてショートパンツごと下着を擦り下ろした。
 剥き出しとなった下半身がアップで映し出される、意外なほど黒く繁っている陰毛、その陰毛が掻き分けられ、その奥に隠されている部分が露出させられ、クパリと指先で押し広げられる。
『ひっ!だめっ!やだぁぁ――!』
 張り上げられる悲鳴、その悲鳴を無視しながら広げられた部分へと垂らされる透明な液体、粘性を持っているその液体がねっとりと陰毛に絡まりながら染み込んで行く、そして指先がネチャネチャと捏ね繰り回しながら、その液体を広げられた部分の奥底へと練り込ませて行く
『ひぐっ!いひぃぃ―――!うあぁぁっっ!』
 どこか獣じみた悲鳴を上げる彼女の肉体へと男達が群がる、押し広げられ両足…その先には充分に嬲られた秘部が、練りこまれた液体以上の汁を溢れ出させ始めている、そしてその部分へと男の一人が、いきり立った男根を強引に捻じ込んだ。
『ひぎぃっ!ぐぅあっ…うぎぃぃ―――!!』
 いかに液を塗られ、嬲られ、汁を溢れ出せていようとも、破瓜の激痛は彼女の肉体を引き裂き悲鳴を上げさせる…それは獣達に犯される故に吐き出す獣の断末魔と言えた。

 一人の少女の身体に何人もの男達が群がり、その肉体を犯し続けている…股間に突き込まれている男根が、二つの穴へ一本ずつ二本、上半身の口へと捻じ込まれている男根が一本、その他にも手に男根を宛がわせ扱かせたり、乳房へ擦り付けたり、髪の毛を使って男根を刺激させたりと、何本もの男根が少女の肉体を何時果てるとも無く責め続ける…

「なかなか興奮するビデオだろ?」
 そう言いながら部長が俺に缶ビールを差し出す……喉がからからに渇いていた俺は、差し出された缶ビールを一気に飲み干す。
 苦味が口中に広がり、アルコールが身体に染み込んでいくのが判る、飲み干した缶ビールの空き缶を握り潰しながら俺は聞く
「部長…俺にビデオを見せて、いったいどうしようと言う気なんです」
 何となく予感はあった……昼間に見た写真、その中に写っている香澄に点けられた赤丸、それが何を意味するかは、陸上部の伝統の話と今見せられたビデオから、容易に予想が付くが、それを現実の言葉にするのが酷く恐ろしかった。
「その前に、もう一本ビデオを見てもらおうか…」
 そして、新しいビデオがセットされ、再生を開始し始めた…

 それは、前に見たビデオとは違っている、映し出されているのは、どこかの銭湯と言うか大きな浴場だった。
「ここのと言うか、女子部員の合宿場にあるシャワールームに密かに設置されている、隠しカメラの映像さ」
 部長が面白そうに解説する、その言葉に従うように次々と画面に、裸の女性達…同じ陸上部に所属する女子部員の姿が、映し出されていく……そして、その中にあいつの姿があった。
「香澄…」
 そう言うだけで精一杯だった…その昔、小学生の頃に一緒に風呂に入った記憶があるが、当然の事ながらその記憶にある裸身とは、まるで違う成長した女性の姿がそこにあった。
 最良の形で膨らんでいる胸の膨らみ、その膨らみに見合った柔らかさを秘めている事は、見ただけで充分に想像できる、そして均整が取れていながらも、どこか子供っぽさを秘めているその魅力的な肉体、薄く繁っている股間の陰毛すら魅力的であった。
 その香澄の裸身を見ている俺は、異様なほどの動悸に包まれて行く…激しく脈打つ心臓と猛烈な勢いで駆け回る血液、下半身が熱くたぎりながら股間の逸物が硬く大きくなって行くのを止められない…確かに香澄の裸身は魅力的だし、今までに見せられたビデオは確かに興奮する代物だ、だがそれだけではない湧き上がるような欲望が、身体を支配し始めている。
「さて…いよいよ本題だ」
「あっ…」
 ビデオが止められ、今まで映し出されていた香澄の姿が消える、一瞬もっと見ていたいと言う願望が湧き上がり、その思いが思わず声となって出てしまう。
 そんな俺の姿を見ながら部長は、意地の悪い笑顔を浮べながら話し出す…
「さて、ここまで来れば予想がつくよな、今年度の肉奴隷に誰が選ばれたか?」
 立ち上がった部長が、隣の部屋へと続いている襖をガラリと開く、開かれた先には手足を縛り上げられ猿轡を噛まされた香澄の姿があった。


                             『 香澄 』


「うっ!うぅ――!んふぅ!」
 縛られたままの香澄が、俺の方を見る…そして助けを求めるかのように呻き声を上げ、身体を揺すり動かす。
 その香澄の姿を見た瞬間に俺が考えた事は、香澄を助けなければならないと言う事ではなく、縛り上げられた姿で蠢く香澄に対しての欲望であった。
 湧き上がって来る欲望を止める事が出来なくなっている、体操服と短パンと言う姿で戒められ転がされている香澄は、まるで俺を誘っているかのように見えてしまう。

「本当なら、二年生の貴様は来年からだが、この娘の幼馴染だったよな?特別に参加させてやるよ、伝統行事にな…」
 縛られている女と後輩の二年坊主を見ながら、俺は薄笑いを浮べ言う。
 似た様な事が過去にもあったらしい、選ばれた肉奴隷となる女が二年生部員の妹で、その場合兄が三年になり伝統の事を知ったとしたら、拙い事になるのではないかと考えられたのだ、それじゃ別の女にすればよかったのかも知れないが、その妹と言う女が実に美人で諦めるのがもったいなかった。
 そして取られた方法は、兄である二年生を今回と同じ様に呼び出し、伝統の事を話した上で妹を犯させるという手段に当時の三年生達は出た、つまり共犯者として一緒に女を犯してしまえば何も言えなくなると考えたのだ。
 結果は、今回と同様にビールに混ぜ込んだ興奮剤と言うか媚薬が良く効き、先頭に立って泣き叫ぶ妹を犯した末に、何も文句を言う事無く他の肉奴隷達と同じ様に、他の三年生達と一緒に妹を犯し続けたと言う…無論、そいつが卒業するまで続いた出来事だ。
 今回も同じ事である、問題になりそうな関係者である二年坊主を共犯者と言う立場に置けば、こいつは何も言えなくなる筈だ…そして、それは見事に図に当たった。
「おい、じっくりとカメラに撮っておけよ、伝統を後世に残すために貴重な資料だからな」
 一番最初ではないと言うのは、多少残念だが記録を撮ると言う事なら、最高のシチューションだろう…俺は、ビデオカメラを構えている奴に言った。

 興奮し切った頭は何も考えられない…いや、正確には一つの事だけを考えていた。
目の前にいる女を犯したいと言う事だけを…
 最初は俺の姿を見た香澄が、縛られたままにじり寄って来たが、それが途中で止まり逆に後ずさり始める。
「んふぅーー!ふぐぅぅ!」
 首を振りながら、猿轡を噛まされたままで何事かを叫ぶ香澄、俺はその香澄へと近づいて行く、欲望に満ち溢れた顔を隠そうともせずに…

 腕を伸ばし、咥えさせられている猿轡を外す。
「お兄ちゃん助けて、お兄ちゃん!」
 お兄ちゃん…小さな頃から香澄は、俺の事をお兄ちゃんと呼んでは、俺の後ろからついて来ていた。
 俺はその事がとても嬉しかった、そして香澄の事がとても大切で守ってやりたいと思っていた、だが現実には目の前で縛られて転がされている香澄を見て、湧き上がって来る欲望を抑えきれずにいる。
 周囲にいた男達が、香澄を縛り上げている紐を解き、その身体を押さえつけながら、体操服を捲り上げる、ブラジャーは着けていない…先程ビデオで見たのと同じ、柔らく白い二つの膨らみが、淡い色の乳首を乗せて俺の目に晒された。
「いやっ!やめて、お兄ちゃん!助けて、やすけてぇぇ!お兄ちゃん!」
 香澄の俺に助けを求める悲鳴を聞きながらも、俺の目は剥き出しとなった香澄の乳房へと釘付けとなる、そして最後の理性が切れる音を俺は自分の心の中に聞いた。
「やだ!やめてぇ、お兄ちゃん!やぁぁぁ―――!!」
 張り上げられる香澄の悲鳴すら、興奮を誘う材料にしかならない、香澄が履いている短パンと下着に手をかけると、それを一気に引き下ろす。
「だめっ!」
 引き下ろされた短パンを直そうとする香澄だが、押さえつけられた身体は動かない、足をばたつかせ何とか抵抗を試みるが、それも短パンを引き下ろす手間が多少増える位で、短パンと下着は片方の足にだけ残されて、下半身は完全に脱がされ、その隠して部分の全てを男達の眼に晒す事になる。
「うっ!見ないで、見ないで…お兄ちゃん…おねがいだから…」
 丸出しとなり、それを晒されていると言う羞恥心…呻くような哀願の言葉を発っする香澄の閉じ合わされた眼から、涙がこぼれ出して頬を濡らし流れていく
 だが、そんな香澄の声や姿を見ても俺は何も感じなかった…ただひたすらに、香澄の胎内へと自分の欲望を吐き出し、俺を満足させたいという事しか、考える事が出来なかった、だから俺は香澄の両足を持ち上げ、その間へと身体を押し込んだ。
 大きく押し広げられた股間、ようやくに茂みを作り始めているその下、まだ完全に隠され切っていない恥丘の盛り上がり、その部分へと自分のペニスを宛がう。
「やめて、お願い、お兄ちゃんやめてぇぇ―――!」
 抗いの悲鳴を上げる香澄、だがその声を出し暴れている上半身も、他の男達に押さえ込まれながら乳房を揉まれ、その小さな手には剥き出しにされたペニスを握らされている、そして口へもペニスが突き込まれた。
「いあぁ!やぁだっ!ふぐっ!」
 哀願と悲鳴が止まり、くぐもった声へと変る…そして下半身へと添えられていたペニスが、香澄の胎内へと捻じ込まれていった。
「うぶぅっぁぁ――!!」
 口に捻じ込まれているペニスを吐き出すかのように、大きく開かれた口と見開かれた瞳…そこから垂れる唾液と涙が顔を濡らす。

 酷く敏感になっていた、香澄の胎内へと捻じ込んだ自分のペニスを、包み込みながら締め付け、同時に外へ押し出そうとする圧迫感、それを無視して更なる奥へと捻じ込まれていくペニスの感触、その痺れるような快感と尽きる事無く湧き上がって来る欲望、強引に捻子込み欲望を満たすためだけに突き動かす衝動、口にペニスを突き込まれ泣いている香澄の姿も、くぐもった悲鳴と哀願を続ける声も、周囲にいるはずの人間の存在も…何もかもが消え去り、ただひたすらに突きこんだペニスから快感を貪りながら、香澄の肉体を犯し続ける、そして絶頂はすぐにやってくる。
 頭のてっぺんから背骨を貫くように降りてくる快感、その快感に全てを任せ香澄の身体へ自分の身体を密着させる、そして突き込んだままのペニスから欲望の全てを吐き出せた。
「ぐぅぅ…あぅぅ…やだよ…おにい…ちゃん…なんで…いやぁぁ……」
 俺が香澄の胎内へと欲望を吐き出したのと、別の男が香澄の口へと同じ欲望の塊を吐き出しのは、ほとんど同時であった。
 欲望の全てを香澄の胎内へと吐き出し、口から精液の白く濁った粘液を垂らしている香澄を見下ろす俺…横たわったままの香澄が、逃れようとするかのように這いずり、股間と口から精液を垂らしながら蠢く…
「さて、続きは皆で楽しもうぜ…まだまだ、夜は長いからな…」
 部長の言葉に、這いずりながら逃げ出そうとしていた香澄が、再び男達の手に囚われる。
「いやっ!もうういやぁぁ―――!助けて、たすけてよぉぉ!お兄ちゃん!!」
 助けを求め俺の方へと伸ばされる香澄の腕、そして悲鳴…だが、その時に俺が考えていた事は、また香澄を犯したいと言う事だけであった。

 そして宴は翌朝まで続き、香澄にとって、卒業まで続く肉奴隷としての日々が始まった。




                                             終わり



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