『 暮れ行く闇… 』



 ただ待っているのもなんだ…溜まっている洗物を片付ける。
 次は、室内の掃除…と言っても、散らばっているゴミを集めて、まとめ上げる位だが…

 30分ほどの時間が過ぎる…美緒ねえちゃんは、まだ帰ってこない…
 もしかしたら、二階の自分の部屋で眠っているのかもしれないと言う考えが思い浮かぶ

 トントントン…と、階段を上がり、二階の美緒ねえちゃんの部屋の前までくる。
 コンコン!と軽くノック…
「美緒ねえちゃん、いるんだろ?カレー持ってきたから一緒に食べよう…それと、今日ごめん…」
 返事を待つが返答は何も無い…再度同じ事を繰り返すが、やはり返事は無い
「寝ているのかな?」
 ドアノブに手をかけると、何の抵抗も無くドアが開く…ちょっとした好奇心…部屋の主人がいない時に、その人の部屋にはいると言うのは、いけない事だと知っていたが、ほんの少し前の、この部屋で美緒ねえちゃんとセックスをする寸前までいった…と言う、記憶が開いたドアから、身体を滑り込ませてしまった。
「美緒ねえちゃん…いないみたいだな…」
 ぐるりと室内を見渡す…あの時は、興奮していて気がつかなかったが、やはり女の子の部屋だという事を感じさせる小物が色々と置いてある。
 ぐるりと視線を室内に改めて漂わせる…漂わせた視線の先に何かがうつる、目に止まったのは机の上に置かれているメモ紙…なにか気になる、机に置かれたままのメモ紙…その紙には(駅裏、廃病院)と、走り書きされていた。
 何かが…心の奥底で、何かが警告を発する…それが、なんの警告なのかは理解できないが、再度メモ紙を見る。
 走り書きされた(駅裏、廃病院)の文字…言い知れぬ不安が、胸の奥底から湧き上がってくる……
「美緒ねえちゃん!」
 次の瞬間に、俺は階段を駆け下りて、玄関から飛び出すと、素早く自宅に戻り、庭先に置かれている自転車に跨ると走りだした!
 目指すは、駅裏の廃病院!
 夕暮れが街を暗く染め始めていた…


                             【 手遅れ… 】    


 駅裏の廃病院についたのは、夕暮れ間近の時間帯であった。
 俺は、塀の割れ目から敷地内に入り込む、雑草がぼうぼうに茂る庭を突ききり俺は、ガラスの壊れている病院の正面玄関に立ち、内部を伺う…耳を澄まして何か物音がしないかと聞耳を立てる…その俺の耳に、微かな声が…女性の悲鳴のような声が聞こえた。
 俺は、気をつけながら病院の内部に入る…そして、声が聞こえた方と思しき場所…上の階へと続く階段を音がしないように気をつけながら進む…2階から3階へ…3階から4階へいく途中の踊り場で俺は、あるもの見つけた…それは、うちの学校の女生徒の制服がスカート共に一揃い、放置されていたのだ。
「この制服…」
 その制服の胸の部分には、持ち主のイニシャルが縫い付けられていた…イニシャルの文字は『M・S』…美緒ねえちゃんと同じイニシャルだった。
 俺は、さらに階段を上り5階のかっては病室として使われていたであろう部屋が立ち並ぶ廊下に出た、そしてその中の一室から、声が聞こえているのを確かめると、俺はその部屋を注意しながら…中に居るであろう人間に悟られないように覗き込む…そこで俺は見た…見たくないシーンを見てしまった…

 ある程度は覚悟していた…覚悟はしていたが、実際に見たシーンは衝撃的であった。
 まだ明るい光が室内を照らし出している…半分壊れたベッドの上で美緒ねえちゃんが、両腕をベッドのに縛り上げられた状態で、男達に凌辱されていた
 室内に居る男達は5人…その中の一人、下半身を剥き出しにした男が、全裸の美緒ねえちゃんの上に伸しかかり、両足を持ち上げながら、腰を激しく動かしている。
 その周りを4人の男達が薄笑いを浮べながら、その行為を囃し立てながら見ている。
「ほらほら、もう叫ばないのかよ?痛いだとか、やめてとか…」
 俺は、その場に飛び出しそうになるが、男の一人が言った言葉を耳にして動きが止まってしまった。
「雄一、雄一といくら呼んでも、結局は来なかったな、お前さんの恋人は…ははは…」
 そうだ…俺は、間に合わなかったんだ…美緒ねえちゃんが、男達に犯されているときに俺は何をしていた?
 いまさら、どの面を下げて顔を出せる…俺は、ただ美緒ねえちゃんが犯されていく姿を見ることしか出来なかった…

 腰を動かしていた男が、奇妙な呻き声を漏らし、美緒ねえちゃんの身体の上からどく…入れ替わりに別の男が、美緒ねえちゃんの上に覆い被さり、前の男と同じように腰を動かしながら、美緒ねえちゃんを犯していく…
「いや…もうやめて…お願い…お願いだから…いやぁぁ…」
 微かに聞こえる美緒ねえちゃんの哀願の声、その声は今までに聞いたことの無かった、か弱い女の声だった。
 薄い乳房を揉み、乳首をしゃぶり上げながら、男は腰を蠢かせる。
「おらぁぁ!腰をつかえってんだよ!このマグロ女が!」
 別の男が、美緒ねえちゃんの顔の上に体を覆いかぶせる。
「うっ…ぐぶぅ…っぐぶゅぎゅ…」
 口に突きこまれたペニス…ヴァギナと口の二つの穴を同時に犯され、奇妙な呻き声を漏らす美緒ねえちゃん…
「あ〜こぼしちゃダメだよ〜飲んで飲んで…ほ〜ら、イッキ!イッキ!イッキ!」
 周囲の男達が囃し立てる。
「うげぇ〜…ぐぅぅ…」
 無理やりに嚥下させられる男の濁液…ゴクリと喉が動き嚥下して行くのがわかる…

 ジャラリ…と手を拘束している手錠の鎖が鳴る、身体を持ち上げられ、手錠がかけられているベッドの端を掴むような格好で、美緒ねえちゃんは、尻を突き出す格好にさせられた。
 背後から伸しかかる男の手が、乳房に伸ばされていき、傷つき蹂躙された跡も生々しい、小ぶりな乳房を揉みあげる。
「あうっ!…いや…やだ!痛いの、もう、おねがい…やめて!」
 強引に乳房を蹂躙される苦痛、それは愛撫とか言うものではなく、美緒ねえちゃんの乳房を揉み上げ歪に歪ませる事を楽しむ事だけを考えた動きと言えた。
「うそをつけ…気持ちが良いだろ?どうせなら…もっと色っぽい声を出せよ…ん?」
 美緒ねえちゃんの乳房を握りつぶすかのように揉み上げながら、膨らんでいる乳首を指で摘み上げ、哀願を繰り返す 美緒ねえちゃんを嬲る、指先で摘み上げた乳首を捻り引き千切らんばかりに伸ばし、甚振り弄ぶ…その度に美緒ねえちゃんは、苦痛の悲鳴を喉から搾り出し、哀願の声をあげる。
「いやぁぁ…たすけて…たすけて…誰か……雄一…助け…てぇぇ……」
 美緒ねえちゃんは、名を呼んで助けを呼ぶ、その名前は俺の名前…美緒ねえちゃんの弱々しい声を俺は聞きながら、俺は膨らんでくる股間に手を伸ばし、抑えつけるように握り締めた。
 俺の名を呼び必死に抗う声を聞いている男達は、興奮する…レイプの興奮…好きに甚振れる存在としての女…他の男達の眼もギラギラと興奮に血走っている…もちろん、室内の様子を伺っている俺もである。
「可愛がってやるから…へへへっ…愛してるぜ…たっぷりと犯して…皆で注ぎ込んでやるからな…ククク…」
 別の男が、美緒ねえちゃんの身体の下のほうに潜り込み、乳房を甚振る…乳房が思いっきり握り潰される…乳房に減り込んだ爪が皮膚を突き破り血が滲み出す…
「あぐっ!」
 敏感な乳首を噛まれた美緒ねえちゃんが悲鳴を上げる、その悲鳴を無視しながら、さらに乳房に歯を立てて噛み傷を刻んでいく……
「ああっ…やだ…やお…やだ…」
 背後から美緒ねえちゃんを嬲っていた男が、股間部を己のペニスで突つきながら探る…何を探っているのか?
 やがて男の腰の動きが止まる…男は見つけ出した、美緒ねえちゃんの尻の穴の場所を…
「ひっ!ひぃぃーー!そこはいやぁぁーー!!やめて、お願いだから、いやぁぁーーー!!」
 肛門に押し当てられたペニスが、内蔵を抉るかのようにズブズブと沈み込んでいく…
「イヤァ―――――!」
 美緒ねえちゃんは叫ぶ、口は絶望に押し広げられる…激痛に見開かれた瞳は何も写さない…溢れ出した涙が頬を伝い落ちて行く…そんな、美緒ねえちゃんにお構いなく男は、半分ほど捻じ込んだペニスを更に内臓の奥深くに突き込んで行く…
「おらっ!力を抜けよ、全部入らないだろが」
 男が半分以上捻じ込んでいたペニスを、ゆっくりと亀頭部まで引き抜く…ヌラリとしたモノが纏わりついてるペニスが先端部だけを、秘所に潜り込ませいる…グイッ!と、再びペニスが蕾に突き込まれ、根元まで完全に埋没した。
「いぎゃぁぁーーああっあ!やぁぁ―――!」
 無理やりに捻じ込まれたペニス…美緒ねえちゃんの秘所は、強引な挿入と激しい動きにより裂け、血が滲み出している…すでに散々に嬲り汚された秘所から漏れ出している精液と出血による血が、新たに引裂かれた箇所から溢れ出した血と精液と交じり合い、ポタポタと床に零れ落ちていった…
 男が美緒ねえちゃんの身体を抱え込みながら腰を蠢かす…泣き叫ぶ美緒ねえちゃんの姿と、そんな姿を口汚く罵りながら犯す男…そして、周囲で囃し立てる男達の姿…それは酷く無残で…傍目から見れば滑稽なシーンと言えた…悲劇と喜劇…相反する二つのシーンは続いていき…やがて終わった…
 ズルリ…と、美緒ねえちゃんの秘所からペニスが引き抜かれる…溢れ出した精液が、栓を抜かれたワイン瓶のようにドロリとした白濁した粘塊を溢れ出せた…
 グッタリとしている美緒ねえちゃんの身体の上に次の男がのしかかる。
「いやぁぁ…もういやぁ…やめて…おねがい…やだぁぁ…」
 美緒ねえちゃんの哀願…それは男達の滾った性欲を更に滾らせる効果しかなかった…ヴァギナに…口に…そしてアナルに…男達は次々に欲望を吐き出していく…


                           【 欲望 】


 夜の闇が、廃墟の病室を覆い隠している…それでも、微かな月明かりが、薄明るく室内を浮き上がらせている…
 美緒ねえちゃんを輪姦した男達はすでに立ち去っている…後には、散々に嬲り犯された美緒ねえちゃんが、壊れたベッドの上に横たわっている…
 俺はまだ、そんな美緒ねえちゃんを見ている…男達に輪姦される、美緒ねえちゃんの姿を見ているうちに俺は考える…犯される回数が少し増えてもたいした変化は無いのではないかと…それは鬼畜の思考…
 ベッドの上、のろのろと立ち上がる美緒ねえちゃん…俺は、素早く室内に入り込むと落ちていた引き裂かれた布切れで、美緒ねえちゃんを目隠しする。
「ひっ!」
 全て終わった…そう思っていた美緒ねえちゃんは、再び始まった凌辱に悲鳴をあげる。
「いやぁぁーーーもうやだぁぁーーー!!」
 すでに声は擦れ、満足な声を出す事も出来なくなってるが、再度の凌辱に対して必死の抵抗をしはじめた。
『クソ!見知らぬ奴らには、尻の穴まで犯らせたくせに…』
 なにやら腹が立ってくる、俺は思いっきり顔をぶん殴る!
「グフッ!」
 殴られた美緒が、くぐもった声と血を口から漏らし、その拍子に目隠しがハラリととれてしまう。
 目隠しが取れた瞳には俺の姿が映し出される。
「そんな…雄一…なんで…」
 信じられないものを見たという驚愕の表情…そして、美緒の抵抗は急激に無くなった。
 …俺はいきり立ったペニスを挿入する。
 すでに男達の精液でヌルヌルになっている膣は、抵抗無く俺のペニスを受け入れる…俺は何度も美緒を犯した…アナルも犯した…俺が満足するまで何回も…何回も…満足するまで…


                           【 後始末 】


学校に着くと教室内がざわついていた。
 やがて校内放送が入り、全校生徒が体育館に集められ、校長が壇上にたち話をしはじめた…話の内容は、城山美緒と言う本校の生徒が自殺したと言う話であった。
 そこかしこで泣き声が聞こえる…しかし、その泣き声を聞きながら俺は思うことは一つだけだった。
『始末しといて正解だったな…』と…

 散々に犯しまくり、俺が満足した時に、あの女は言った。
『訴えてやる…』と…
 冗談じゃない、最初に犯したのは俺じゃない…なのに、なんで俺が訴えられなければならない?
 すでに、この女は俺の恋人でもなければ、幼馴染の女でも無くなっていた。
 俺は合理的な後始末を思いつく…
 まだベッドの上でグッタリとしている、この糞女の腹を思いっきり殴りつける。
『ぐっ!』
 呻き声一つたて、糞女は意識を失う。
 俺は、糞女を窓際まで引きずって…窓の外へと、突き落とす。
 そして、そのまま自宅へと帰った。

 強姦された事を苦にしての自殺…そう言う具合に決着がつくだろう。
 最初に輪姦した奴らは捕まるかもしれないが、俺までは追及されることは無い筈だ。
 俺は顔を伏せ、目頭を押さえて泣く真似をしながら、視線の先を泣いている女生徒の一人…自殺したあの女の親友だったという女を見て更に思う。
『次はこの女で楽しむか…』と…






                        バッドエンド



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