『 学校の怪談 』


                          【  トイレの松島先生 】


 その男女は、日本中を車に乗って旅をしていた。
 年齢は男が17歳、女が16歳…当然のように車の免許などというもは所持してない(と言うか、所持できる年齢ではない)当然のごとく運転している車も、路上にあるのを無断で、彼らの言葉を借りるのなら…
「そこにあったので、ちょっと借りているだけ」
 と言うことである、罪の意識などと言うものは、見事なまでにも落ち合わせず、車のガソリンが無くなれば、車を乗り捨てて新たな車を借りて、金の持ち合わせが無くなれば、道を歩いている人間に借り(相手が嫌だと言えば、殴りつけた上で手持ちのナイフで脅し)て、日本中を気ままに旅をしていた。
 勿論、旅自体も目的も無ければ、意味も無い…ただ暇だから、車で日本中を走り回っているだけであった。
 そんな二人が、天の川小学校のある、この地にやってきて、尽きた手持ちの金を手に入れるため、学校あらしと言う犯罪を犯したのは偶然であり、二人にとっては偶然に立ち寄った先のちょっとした出来事であり、何の意味も無い事であった…そう二人の犠牲者になる、哀れな女教師以外にとっては…

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「ああ…失敗した…」
 自分の、ドジさ加減に溜息を吐きながら、天の川小学校、二年二組の担任教師である彼女…生徒達から、松島先生と呼ばれて慕われている彼女が、夜の職員室に忘れ物を取りに戻ったのは、夜の10時近くの事であった。
 なにせ古い小学校である、夜間警備システムなどと言う立派な代物は導入されておらず、いまだに先生方が順番で当直をしている。
裏の通用口に来た松島先生が、インターフォンで校内に居る筈の当直の先生に連絡をする…
「すいません、二年二組担任の松島ですが、職員室に忘れ物をしてしまって…開けて頂けませんでしょうか?」
暫く返答を待つが、何の応答も無い…再び、インターフォンを押して連絡をするが…やはり、応答が無い
 不振に思った彼女が、通用口のドアノブに手をかけると、ドアは何の抵抗も無く開いた…
 とっさに思い起すことは、泥棒が入った…?と言うこと…
 しかし、当直の先生が何かの用事で学校の外に出かけ、鍵をかけ忘れている…と言う可能性も考えることが出来る…
「すいませ〜ん!誰か居ませんか〜?」
 開け放たれたドアから内部を覗き込んで声をかける…返答は相変わらず無い…
 意を決して、校内に入る松島先生…しかし、数歩も行かないうちに、頭部に激しいショックを受けて、その場に崩れ落ちてしう…薄れ行く意識中…自分を見下ろす二つの影を見、その影に何か言おうとしながら、松嶋先生は意識を失った…
 意識を失い倒れている松嶋先生を見下ろしている人影が二つ、天の川小学校へ学校あらしとして侵入して来た、件の男女であった。
 宿直室で眠り込んでいた男性教諭を縛り上げて、職員室や校長室で金目の物を漁っている最中に、学校へと戻ってきた松嶋先生と遭遇したのである、そして二人の判断は素早かった。
 物陰に隠れて松嶋先生が近寄ってきた瞬間に躊躇いもなくその頭部を殴りつけて意識を失わせる、そして意識を失い倒れた松嶋先生を空き教室の一つに引きずり込んだのであった。
 何事かを二人は話し合った末に、お互い低い笑い声を出すと作業に取り掛かり始める、机を二つ並べてその上に意識を失ったままの松嶋先生を横たえると、その手足を教室内にあった縄跳びの紐で縛り上げて仰向けの姿勢で固定させる、薄っすらと汗をかいている額に張り付いている乱れ毛と口紅を塗った唇が妙に淫らである、その顔の下には豊満な乳房がその大きさを強調するかのように突き出される格好になる、そしてその乳房を隠している衣服が切り裂かれ始めた。
 これも探し出されてきたハサミが、襟首から差し込まれてセーターを切り裂いていく、ジョギジョギと切り裂かれていくセーター、その下に着込まれていたブラウスも同様に切り裂かれ、腰のベルトが外されスラックスが脱ぎ下ろされる、切り裂かれた衣服と脱ぎ下ろされたスラックスが周囲にばら撒かれる、そしてブラジャーとスキャンティーだけの下着姿にされ、仰向けの状態で手足を拘束された姿の松嶋先生の姿が晒された。
 それは大人の女の肉体であった、未成熟とは言わないが何時も抱いている16歳の彼女の持つ肉体のボリュームとはまるで違う、圧倒的ともいえる肉の量が激しい欲情を掻き立たせた。
 その机の上で仰向けに縛められている下着姿の松嶋先生の姿を、女の方が手に持ったデジカメで数枚写す、脅迫に使うとか言う考えは無い、言うならば単なる記念撮影と言うところだろか、全てにおいて物事を深く考えずにその場の乗りのみで行動して行くのが、この男女と言えた。
 クスクス笑いながら写真を撮り終えた女が男の次の行動を促す、男は待ち侘びたとでも言うように、松嶋先生の白いブラジャーを力任せに引き千切る、グンッ!と一瞬、松嶋先生の身体が持ち上がるほどに引き伸ばされたブラジャーが、ブツンと背中のバンド部分の金具が爆ぜ飛び引き千切られる、乳房がブラジャーから溢れ出した、仰向けにされていても型崩れを起こさない張りのある乳房、そしてその頭頂部に設えられている薄い色の乳首、男の手がその膨らみへと伸ばされて行き、柔らかな感触を確かめるように数度揉み解される、触れた指先や掌に吸い付くように収まる乳房の柔らかな感触と弾力、力を入れれば入れただけ減り込みながら、適度な弾力で押し返してくる反発感、奮いつきたくなるほどに素晴らしい乳房であった。
「うっ…あん…」
 揉まれる乳房の感触反応したのか、意識を失ったままの松嶋先生が、低い呻き声を漏らした。
 そして、乳房から離れた手は下へと降りていく、一枚の布切れによって隠された秘密の場所、それを直接この場に曝け出させるために、その布切れの両端がハサミで切りられる、縮み上がり小さくすぼまる布切れが抜き取られ、黒く艶やかな繁みに隠された場所が曝け出される。
 男は我慢できなくなり、自分が来ている服を脱ぎ始める、その間に女はデジカメで裸に向かれている松嶋先生の姿を写していく、そして男は着ている服のすべてを脱ぎ去り、松嶋栓の体の上の伸し掛かった。

                         ****************

 意識は暗黒の中にある…その暗黒の中にあった意識が、激しい苦痛と共に現実に引き戻された。
「あっあぁーーー!!」
 下半身を引裂かれる激しい痛み、それにより彼女は意識を取り戻す。
 何が自分の身の上に引起されているのか?
 覚醒したばかりの意識は、状況を判断する事が出来なかった。
 ただ下半身を引裂くかのような激しい苦痛と、自分の上に覆い被さっている男の姿…そして、全裸に引き剥かれている自分の姿を確認した時に、今の状況を彼女は把握した…
 そう、自分は今…この男に犯されているという状況を…
「いやぁぁーーー!離して!どおいててぇぇーーー!!」
 圧し掛かっている男を押しのけようとして気がつく、自分が何かで縛られ拘束されている事に、縛り上げられている両腕は動かせず、ただ男の蹂躙に身を任せることしか出来ない…
 男が挿入したペニスを激しく突き動かす。
「いっ!いたぁぁいぃぃーー!!やめてぇぇーーー!抜いて!お願いよしてぇ!!」
 逆に男は、更に激しく腰を動かしながら、松嶋先生の股間を蹂躙して行く、抗いと哀願の悲鳴を上げる松嶋先生の乳房にも手が伸び、その豊満な乳房を思う様に甚振り揉みあげる、豊満な乳房に男の指が食い込み、伸ばしっぱなしになっている汚れた爪先が皮膚に食い込み、血が滲み出す。
 それでも男は、指先をさらに乳房にへと食い込ませ、松嶋先生に悲鳴を上げさせる。
「ひぃぃぃーーー!!痛い!いあたいぃぃ!!やめて!」
 松嶋先生が、嬲り犯される様を見ていた別の人影が、ケタケタと笑いながら言う。
「あ〜ら、先生は処女だったみたいですね…血がオマンコから、いっぱい出てるみたい」
 からかうように言うその声は、女性の声…それも若い少女の声だった。
 松嶋先生は、無駄だと知りつつも、その人影に助けを求める。
「お願い…やめて…助けて…お願いだから…たすけて…助けて…」
 それに対する応えは、その女が構えていたカメラのフラッシュと更なる嘲笑、そして犯され続ける松嶋先生に近寄ってきた女は、数発の平手打ちを松嶋先生に食らわせた後に言った。
「ほら、早く出しなさいよ、我慢できないってさ、この先生様は」
圧し掛かっている男の腰の動きが激しくなる…男の喘ぎ声が激しくなり、何かが高まってくるのがわかる。
「いやぁぁーー!出さないで!子供が!やだぁぁーーー!妊娠しちゃう!やぁぁーーー!!」
「はははっ!産んだってかまわないぜ、さぞかし小憎らしいガキが生まれるだろうよ!」
 松嶋先生の絶叫と哀願の言葉の真っ最中に男は、松嶋先生の体内に射精する…ドクドクと注ぎ込まれる汚辱の熱い感触…子宮の奥深くにそれを感じながら、松嶋先生は呻き声を漏らす事しか出来なくなる。
「あっ…やだ…やぁぁだぁぁ…助けて…誰でもいいから…やぁぁ…」
 すでに松嶋先生は、男の欲望の哀れな犠牲者でしかなかった。
最後の一滴まで、膣内に生死を注ぎ込んだ男が、ようやくに身体の上から離れる、引き抜かれた膣口からは漏れ出した精液が垂れ、拘束されていた机の上に破瓜の血と交じり合った小さな水溜りを造り上げた。
「うっ…うぅぅ…」
机の上に拘束された姿勢のまま、呻くような声を出し、泣き声を漏らす松島先生…それでも、これで凌辱が終った思っていた、確かに男は、その欲望を満たし満足したが、女の松嶋先生に対する仕打ちはこれからが本番であった。

 どこから見つけ出したのか、それとも事前に用意でもしていたのか、首輪をかけられた松嶋先生が、全裸で校内を引っ張りまわされている。
 首には首輪…その首輪にくくりつけられた紐の先を持ち、少年と少女の二人が松嶋先生を引き回している。
「ほら。ちゃんと尻尾振りながら歩きなさいよ、この雌犬!」
 白く白桃を思わせる松嶋先生の尻に、少女の蹴りが叩き込まれる。
「あうっ!すいません、振ります、振りますから…蹴らないでください…ごめんなさい」
 四つん這いで引き回されている松嶋先生…尻の穴には、ハタキが捻じ込まれており、それがフルフルと這い回る度に動いている。
 蹂躙された股間から垂れている精液と破瓜の血が、廊下を点々と濡らしていく…すでに何時間、校内を引き回され続けたか覚えていない、掌や膝は擦り切れて血が滲み出している、引き回されながら排泄を強要されバケツへと小便をさせられて、その姿をデジカメで写される、そして写された記録は職員室においてあるピリンターで印刷され、教室やいろん場所へばら撒かれる。
 必死にやめてと哀願しても、返答は殴る蹴るの暴行だけ…すでに、松嶋先生は諦めて言われるがままに廊下を這い回り、一匹の牝犬として自分を受け入れ始めていた。
 それでも逆らえば、蹴られ殴られ罵声を浴びせかけられ犯される続ける、だが男が犯すのはまだ良い、箒を突き込まれる、…乳房に文字を刻み込まれる…それらは、女の方が率先して行なっている、すでに人としてのプライドは、消失してしまっている、ただ言われるままに、廊下を這い回り続けた…そして…

                              ************

 翌日、学校に来た用務員が裏の通用口が空いている事に気がつく、不審に思った用務員が警察に連絡を取り、校内が調べられる。
 宿直室には、手足を縛られた当直の男性教諭が発見され、さらに校内を調べると…1階の職員便所で、一人の女性教諭が発見された。
 器用に縛り上げられた紐により、宙吊りにされた姿…全裸に引き剥かれ、歪に縛り上げられた乳房には便所と刻みこまれた傷痕…そして、大きく広げられた格好で縛り上げられている股間には雌犬の文字が刻み込まれ、大きく広げられた性器からは精液がこぼれだしていた…
 すぐに救急車が呼ばれ病院に運び込まれた女性教諭は、再び学校に復職する事は無かった…
 ただ、その学校では新たな怪談が生まれた…それは『トイレの松嶋先生』と言う怪談…
 深夜の学校…職員便所の奥から聞こえてくると言う呻き声…それが事実かどうか…確かめた人は誰もいない…



                                                おわり




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