【 なのはと美里 】


                              『 美里乃章 』


                               「 アルバイト 」


 割の良いアルバイトがあると持ちかけられたのは、留学が終わり母国へと帰る数日前の事だった。
 その場で提示されたバイト代も魅力的であったが、それ以上にバイトの内容に対して興味と言うか、激しい魅力を感じた俺は、二つ返事でそのバイトをする事にした。
 
 そしてバイトの当日、指定された時間に待ち合わせ場所で待機してうた俺の前に、ミラーガラスで車内が隠された大型のワンボックスカーが止まり、その車の車内へと招き入れられる。座席が取り払わている広い車内空間には、すでに先客が二名……俺と同じバイトをする仲間が待っていた。
「ヨオ!」
 俺は車内にいた先客に、独特のアクセントのある日本語で挨拶をする、相手の二人も同様に変なアクセントの日本語で挨拶を返してきた。
「ハ〜イ!」
 これは二十代と思しき白人の男……
「コンバンワ!」
 こちら側は、同じく二十代と思われる黒人の男……
 かく言う俺も東洋人と言うか、黄色人種であるが日本人ではない、そう……この車の集まっているのは、俺を含めて三人とも日本人ではなく外国人なのだ。
 少々皮肉な事だが、車の中で俺達三人は日本語で会話をする、それぞれの母国語では相互の会話が成立しないのだ。結果として比較的に話し慣れている日本語で会話をする事になる、そしてこれから始まるであろうバイトの内容について、三人の間で打ち合わせをする事になった。
 すでにどのようなアルバイトをするかは知っている、それでも予め決めて置かなければならない事は、幾つかある。それらを話し合い、役割や順番そして段取りを決めて行く、動き出した車の中で、俺達は話し合いながら、このバイトの最後の登場人物となる奴を待ちわびながら待機し続けた……
 車は適当と言う感じで走り回った末に停車する、そして停車してから数分後に待ちわびた相手が、バイトの最後の一人が現れた。

 ガラリ!と車のドアが開き、開け放たれたドアか誰かが車内に放り込まれ来る。
「開始してくれ」
 車内へとそいつを放り込んだ奴が、ぶっきらぼうに言い放つと車のドアを閉める、これで車内は完全な密閉空間となり、外部から完全に隔絶される。バイトの説明の時に聞いた話では、かなり大きな声を出したとしても外には漏れないと言う事だし、ミラーガラスで隠された車内は外から窺う事も出来ない、大体にこの車が止められている場所も、人通りに対しては十分に配慮された場所に止められている事は、まず間違いないだろう。
 放り込まれた奴は、顔を上げて車内を見渡し、そして俺達の姿を見つけた瞬間に初めて声を出す。
「ひぃっ!」
 それは引きつった様な女の悲鳴だった。
 女の方から俺達の姿が見えたという事は、当然の様に俺達からも女の姿が見えたという事だ。
 俺達が見た女の姿、それはバイトの説明の時に写真で見せられた女と同一人物だ、女と言うよりも少女と言った方が良いくらい若い女、長い黒髪と端整で美しい顔(ただし、恐怖の為か引き攣っていたが)身体の線と言うか身体つきも、胸の大きさと乱れたスカートから剥き出しになっていた太股の白さが魅力的だ。
 この場に居合わせた俺達三人の思いは、多分共通だったと思う。このバイト……いま目の前に放り出された女を、思いっきり凌辱してボロボロにすると言うバイトに、出会う事が出来た幸運に感謝していると。
 
 悲鳴を上げた次の瞬間に、車外へ逃れでようと女はドアにしがみ付くが、ドアは外からロックが掛けられており開く筈もない、ガタガタと車のドアを鳴らし、必死に逃げ出そうと、何かを叫びながらドアに張り付く女を、俺達は背後から肩や腰に手をかけてドアから引き離して車の床へと押し倒し、わざわざ日本語で言ってやった。
「タノシミマショウ……オジョウサン?」
 そして依頼されたバイト、車の中に放り込まれた女を陵辱すると言うバイトを、俺達は楽しみながら開始した。


                                  「 拉致 」


 なのはと別れた後に、通っている学習塾へと足を向ける……足を向けながらも美里は、少々なのはの事を心配していた。
 最近気になる事が、なのはの周りに起こっていたからだ。なのは自身は気がついていないようだが、なのはの周囲に誰かの影と言うか、邪悪な思念を感じるのは、私の考えすぎだろうか?
 もう一年以上前になるが、近所の公園でなのはと待ち合わせをしていた時、少し遅れて来た私をブランコに乗って待っていたなのは、そんななのはに声をかけようとした時に気がつく、カメラかビデオの様な物でブランコに乗っているなのはの姿を撮影している人影を、私の姿の気がついたのか撮影をしていた人影は、逃げ出すように消えたが、よくよく思い返せば、似たような事が過去にもあったような気がするし、何となくなのはの姿を見ている視線を感じる事もある……それらの人を見つけた時に、意を決して問い詰めた事もあったが、こちらの問いかけに答える事無く、その場から逃げ出すようにして消え去った。
 気がついたのは一年程前だったが、記憶の糸を辿って思い返すと、かなり以前から似た様な事があった気もする。なのはの両親や警察に相談した方が良いかもしれない……
 その様な事を考えながら、美里は学習塾への道を歩いて行く――美里は考えていなかった。なのはの事を心配し、その安全に心を配っていても自分自身に、凶悪な危害が及ぶ等と言う事は……

 街灯が等間隔に並び、道をある範囲で明るく照らし出している、だがその途中の何本かは故障中なのか、街灯は燈っておらず周囲を闇の中に沈めている。
 その道を歩きながら里美は危険など考えていなかった。歩きなれた道、今までに何度も歩き危険など感じた事がない道順、何時も燈っている街灯が切れて、周囲を暗く闇に沈めていたとしても、警戒する必要性など考える筈もない、だが考えてもいない事が起こるのが日常かも知れなかった。
 街灯が切れている一角、その闇の中にその男は潜んでいた。
美里が把握したのは、口を塞ぐ手の感触と、自分の身体が持ち上げられる感覚、そして何処へとも知れない場所へと運ばれて行く自分であった。
 口を塞がれ声を上げる事も出来ない、暴れようにも身体は強靭な力で押さえ込まれ身動きもまま成らない、身動き出来ないままに身体を運ばれて行く……そして、ようやくに身体を自由に出来たのは、乱暴に放り込まれた車の中でだった。

 放り出された身体が車の床にぶつかる。ようやくに自由になった身体を起こし、放り込まれた場所が何処なのかを確かめる為に、見回した目の先には見知らぬ男性がいた。
「ひぃっ!」
 思わず口から悲鳴に似た声が漏れる、そして女性としての本能が教える、この場から逃げるんだと、背後で閉められたドアの音を聞いている、振り返った目の前に車のドアノブが見える、それにしがみ付き必死になってドアを開け、この場所から逃げ出そうとガタガタいわせながら、必死にドアを開けようとするが、ドアは硬く閉じられたままビクともしない
「なぜ……開いてよ、ドア開いてよ!」
 ガリガリとドアを爪で引掻くが、ドアは閉じられたまま開かない――ドアを引掻く爪が割れ剥がれるが、そんな事は気にする事も出来ない、ここから逃げ出さなければと焦る私の肩と腰に、背後から手が掛けられる。そして私をドアから引き剥がしたかと思うと、車の床に私を押し倒した。
「タノシミマショウ……オジョウサン?」
 奇妙なアクセントで、男は私に話しかける……私の目に映し出される男達の人数は三人、白人…黒人…そして奇妙なアクセントで日本語を話す奴、、三人とも日本人ではないと判る。
「いや……いやぁぁーーーー!!」
 私は悲鳴を張り上げる、誰か助けに来てくれる事を願い、そして自分唯一出来る抵抗の手段として……無駄だと理解しながら、悲鳴をあげ続けた。


                                 「 バイト開始 」


 すでに段取りと言うか、それぞれの役目は相談の結果決まっている、暴れる女を押さえつける役、その押さえつけられた女の着ている服を引き裂き脱がす役、そして裸に引き剥かれた女を一番最初に犯す役と言う具合にだ。
 上半身の方を黒人の奴が担当し、両腕を押さえ付けて抵抗を封じる、下半身の方は白人が担当し、両足を捻じ伏せるようにし押し広げ固定する、そして俺は仰向けになっている女の上に跨り、その着ている服を引き裂きながら脱がして始める。薄手のカーディガンを剥ぎ取り、その下に着込んでいるセーターを捲り上げた。
「ヒュ〜〜!!」
 捲り上げたセーターの下から出現した胸の大きさに、思わず口笛が出る。巨乳と言うほどではないが、ベージュ色のブラジャーに包まれている乳房の大きさは、ブラジャーに隠されていても、その柔らかさと揉み応えの良さを想像させてくれる代物だ。
 そしてブラジャーの上に、首から鎖で下げられている銀のロザリオが乗っかっている、俺は別にキリスト教徒ではないが、その銀のロザリオが妙に刺激的に見えた。
 相変わらずに泣き叫びながら足掻く女、上半身と下半身を屈強な男に押さえ込まれている上に、腹の上には俺が跨ったいる状態では、泣き叫ぶくらいしか抵抗が出来ないのだろうが、広いと言っても車の中だ、その悲鳴は車内に響き渡り耳に不快感を与える。俺は泣き叫び続ける女の頬に、平手打ちを連続で数回喰らわせ、その悲鳴を中断させる。
「いぐぅ!」
 くぐもった声、そしておとなしくなった女のブラジャーを銀のロザリオごと引き裂き剥ぎ取る。ブツン!と引き伸ばされた末に、剥ぎ取られたブラジャーが車の隅へと放り出され、微かにロザリオのチン!と言う金属音も聞こえるが、すでに興味はブラジャーが隠していた乳房へと向けられていた。
 剥き出しとなり、俺の目に晒される――白く仰向けの状態でも型崩れしないふくよかな乳房、そしてその乳房の上に先端をうずくまらせながら、薄い乳輪の真ん中に存在している乳首、それが揺れ動くように震え俺を誘っていた。
 今までに見た記憶のある乳房の中でも、最高ランクの乳房だ。俺はその乳房にむしゃぶりつき舐め回しながら、揉み上げ弄り始める。
「ひぃ……やだぁぁ……やめて、やめてぇぇ……」
 頬を叩いたのが効いているのか、先程までの様な大きな悲鳴は出さなくなっている、だが呻く様な哀願の声は、途切れ途切れになりながらも口から搾り出し続けている、だがその声を無視し俺は乳房を嬲り続けて行く――持ち上げるように捏ね上げ、指先を乳房に食い込ませながら弾力を楽しむ、そして埋没している乳首を押し込みながら、二本の指で摘み穿り出すように刺激する。その刺激により女の意思とは関係なく膨らみ勃起してくる乳首を指の間に挟みこみながら、力一杯乳房を捏ね上げるように揉み上げる。
「ひぃぃーー!」
 快感などではなく苦痛に反応し女が声を出す。その声を聞きながら乳房の間に顔を埋め、乳房を舐め回しながら噛み、その白い乳房に俺の物だとでも言うように歯形を刻み込んで行く……だが、俺の順番はここまでだ。
 前の方で、上半身を押さえつけている黒人の奴が、早く順番を変われと言いたげな表情で俺を見ている。仕方がない、俺は乳房を嬲るのを中断し、空いた手を黒人の方へと伸ばす。
 パチン!と、伸ばされた手に黒人の手が打ち付けられ、俺と黒人の奴は位置を交換し、俺が女の上半身を押さえ込み、黒人の奴が女の身体の上に跨る、そして女が身に着けているスカートを一気に、ショーツおと引き降ろした。
「いやぁぁーーーー!」
 女は再び大きな悲鳴をあげ、激しく抵抗を始めたが、すぐに大人しくなる……俺がしたのと同様に女を暴力で黙らせたのだ。ただし、平手ではなく、強く握り締めた拳によって……

 押さえ付けられ、着ている服を引き裂かれ脱がされて行く、何とか男達の手から逃れようと抗い、出せるだけの悲鳴をあげて抵抗するが、平手打ちが頬へと叩き込まれた時、殴られたと言う衝撃と痛みにより、悲鳴が止まってしまう。
 身体から力が抜ける、そして抵抗する気力もなくなって行くのが分かる、捲り上げられたセーターの下に着けているブラジャーと一緒に、首にかけていたロザリオが引き千切られ、ブラジャーに押さえ込まれていた乳房が剥き出しにされたのが分かる、そして剥き出しとなった乳房に男の手が触れ、痛い位に強く胸を揉み始めた。
「ひぃ……やだぁぁ……やめて、やめてぇぇ……」
 もっと大きな声を出し、悲鳴を張り上げ抵抗したい……だが、いまだに頬が熱く脈打ち痛みを感じさせ、その痛みが悲鳴を押さえ込み、抗いも鈍くなってしまい、呻くような哀願の声を出すことしか出来ない、ぐにゅぐにゅと揉まれる乳房が痛い……誰にも触れさせた事のない私の胸、それが男の手で良い様に弄ばれ嬲られて行く……
「ひぃぃーー!」
 乳首を抓り上げられ、捏ね回される事に引き攣った様な悲鳴を上げる事だけしか出来ない、そして乳房の上を這い回り気持ちの悪い感触と、乳房を噛まれる痛みに耐え続けるしかなかった。
 不意に胸を嬲っていた男が、身体の上から離れるが、すぐに別の男……黒人の大男が、交代で私の上に覆いかぶさってくる。そしてスカートを身に着けているスキャンティーごと、一気に引き裂く様に剥ぎ取った。
「いやぁぁーーーー!」
 さすがに耐え切れなくなり、再び大きな悲鳴を再び出した次の瞬間に、顔が爆発するような感覚に襲われる――痛みと言うよりも強い衝撃、そして平手打ちをされた時の何倍もの痛みが広がって行く……一度だけではなく、その衝撃と痛みが次々に顔面を襲い、意識すら何処かに吹き飛ばしてしまった。

 大人しくなったと言うよりは、殴られて気絶でもしたのか、女はぐったりとし身動きすらしない、その無抵抗になった女の身体を貪る様に黒人の男は、嬲り始める。
 殴られ口中が切れ、唇の端から血をたらしている口を押し広げ、その中に舌を捻じ込んで口中を嬲る、舌を差し込みながら唇を貪り顔中を嘗め回す。
 男の舌が血で赤く染まる、そして男はニヤリとした笑みを浮かべると、口の中から血に塗れた白い塊を吐き出す。
 吐き出された血塗れの白い塊――それは、殴られたことによってへし折れた女の歯であった。
 その白い塊が、さらにもう一つ――合計で二つ男の口から吐き出される。
 黒人の男が、履いているズボンを脱ぐ、そして凶器のようなペニスを剥き出しにし、女の下半身を持ち上げると、大きく押し広げたその場所へ覆い被さって行った。

 完全に意識を失ったわけではなかった。
 自分が何をされているのか、おぼろげながら理解出来ていたが、それに対して抵抗することが出来ない、身体全体が痺れているようで力が入らない……口の中を舐め回される気持ち悪い感触、そして下半身を持ち上げられる感覚……そして、身体の内部に異物を突き込まれる激痛!
「ひぃぎっ!」
 口から悲鳴が漏れる、意識がはっきりと戻る、身体の中に突き入れられた異物を押し出そうと足掻くが、身体は押さえ付けられており身動きも満足に出来ない、悲鳴を上げようにも殴られた恐怖と痛みが、その悲鳴すら封じ込める。
「いあっ!いだいよぉぉ……やだぁぁ……ああぁぁ……」
 呻く様な声を出し、男から逃れようと足掻き続けるが、逃げ出せる筈もなく、身体の内部へと突き込まれた異物が、胎内で蠢きながら肉体を蹂躙して行くのを、苦痛に満ちながら感じ続けることしか出来ない

 美里の肉体の上で黒人の男が激しく動きながら、その肉体を嬲り続ける。白い膨らみの爪で傷跡を付けながら舐めしゃぶり乳首を齧る、涎と血で汚れた顔を同様に舐めながら、溢れ出す涙を舌ですくい舐める――そして、さらに腰を激しく突き動かし、腰を密着させながら欲望の全てを美里の胎内へと吐き出した。

「やだぁぁ……やめて、やめてぇぇ……」
 自分の身体を嬲る男の動きで、その瞬間が迫ってるのを感じた美里が、喘ぐ様に哀願の声を出すが、それは何の意味も結果も導き出さない、男の呻くような感極まった声と胎内に広がって行く熱くおぞましい感覚……それが、何を意味するのか美里は知り、止めどもない涙を流し続けた。

 満足し女の身体の上から離れる黒人の奴と、涙を流し続ける女の姿を見ながら、少し考える……女は、これで終わったとでも思っているのだろうか?と、とりあえず終わったのは一人目であり、次の奴が――白人の奴が、すぐに続きを始めると知っているのだろうかと。そして、それはすぐに分かった。

「いやぁぁ……もう、やめて……」
 身体の上から離れた黒人の奴と入れ替わりに、手持ちぶさだった白人の奴が女の上に覆い被さる、そして仰向けだった女の身体をうつ伏せにさせたかと思うと、腰を持ち上げ尻を突き出させる格好にさせると、俺と黒人の奴に打ち合わせ通りに、その姿勢で女の身体を固定するよう命令する。そして白人の奴は、剥き出しにされた尻の割目に舌を這わせ始めた。
「いひぃっ!」
 尻の穴と言うか、肛門の敏感な粘膜に舌が触れ舐め回す。そして、唾を着けながら念入りに解して行く……ピチャピチャという粘性の高い音と、女の喘ぐような呻き声が車内に満ちて行く
「ひぃぃ……いあぁぁ……やだぁぁ……」
 尻の穴を舐られ続ける女、窄まり固く閉じ合わされていた肛門が膨らみながら、緩みだしヒキヒキと動き始める。それを頃合だと感じたのか尻を舐め続けていた白人の奴は、ズボンを脱ぎ下半身を剥き出しにする。デロンという感じで放り出されたペニス、それがむくむくと起き上がりながら硬く膨らみ、緩んでいる女の肛門へと宛がわれる、そして次の瞬間に半分以上が捻り込む様に突き入れられた。
「あぎぃーー!」
 突然の挿入、緩んでいた下半身が硬直し、突き込まれたペニスを強烈に締め付ける。その強烈な締め付けを捻じ伏せるようにしながら、半分まで突き込まれているペニスを、さらに肉の奥深くへと捻り込ませていく、強引な挿入により敏感な粘膜は裂け、裂けた傷口から血が滴り落ちて太股をつたい落ち、下半身を血に染めて行く……
 悲鳴をあげ挿入から逃れようと足掻く女、だが膣を犯された時同様に身体を押さえ込まれ、ガリガリと車の床に爪を立てる事しか出来ず、その爪も剥がれ指先から血が流れ出る。
 下半身を押さえ込まれ、ジリジリと挿入されていくペニス……そして全部が捻じ込まれ、次には引き出される、半分まで肛門から引き出されたペニスが、再び全部捻じ込まれる。
 その度に女は悲鳴を出し、身体を震わせながら足掻く……最初は、ゆっくりとしたペースで繰り返されていた行為が、リズミカルになりペースが速まり激しくなる。それに合わせ女の悲鳴と足掻きも大きくなって行く、そして男が快感に震えながら達した時、女はすでに抵抗を続ける体力も気力も尽き果てていた。
 満足した男が、尻に穴からペニスを引き出す。
 大きく押し広げられ、開きぱなしとなった肛門から、排泄物の塊が転がりだし床を汚す。
すでに意識の無い、木偶人形のようになった女の顔を俺は持ち上げる。そして半開きとなった口にペニスを押し込む、グチャグチャと口の柔らかさと舌の動きを楽しみながら、口中に精液を吐き出し、それを嚥下させる。それでも溢れ出した精液が口から零れ出し、口から垂れ落ちて行く……

 膣、肛門、口……女の持つ、三つの穴を犯した俺達は、倒れたままの女の姿をデジカメで撮影する。この画像を何に使用するかは知らないが、デジカメ越しに見た女の姿は、酷い有様と言えた。
 そんな女の姿を撮影した後に、俺達は再び女の上に圧し掛かり凌辱を再開する、何せまだ俺達は、一回ずつしか女を犯していないのだ。
少なくとも後2〜3回は、この女の中に出したいし、アルバイトの指示を受けた時にも……『妊娠する位にしつこく犯して、ぼろぼろのしてやれ』と言う事も言われている、そして何よりも俺達自身が、まだまだ犯したり無いと感じているのだ。
俺達に覆い被された女が微かに蠢き足掻き、小さな声で哀願を繰り返すが、その哀願の言葉を聞く奴は誰もいなかったし、その哀願の言葉もすぐに止み、あとは呻くような喘ぎ声だけとなって行った。


                                  「 事後 」


 人気の無い公園のど真ん中に美里は放置されていた。
 明らかに性的な暴行を受けたと傷痕を全身に刻み込まれながら、半裸の状態で放置されている。時折痙攣するように身体が震える事から、死んでいない事だけは確かであるが、その外見は死者と大して違いはなかった。
 端整で美しかった顔は、加えられた殴打と恐怖の為に歪み切っている、そして引き毟られ全裸となっているその肉体には、俺達が加えた暴虐の凌辱痕が刻み込まれ、精液に塗れていた。
 乳房には口傷と歯形が刻まれ、腹部から下半身にかけては無数の擦り傷がある、性器は裂け血が流れ出し肛門も似たように傷だらけであり、激しい暴行と抵抗を物語るかのように、手の爪は剥がれ指先は血に塗れている。そのしてその血塗れの手には、せめてもの男達の情けであろうか、鎖が引き千切られた銀のロザリオが握られていたが、同様に血で汚れていた。
 そんな美里が、公園を通りかかった人に発見され、保護されたのは二時間後の事であった。

 激しい暴行と凌辱のショックにより、彼女が自分の身に起こった出来事を、何とか警察に証言出来たのは三日後の事であり、そのころには彼女を凌辱した男達は全員、国外の母国へと帰国しており、見つけ出す事も検挙する事も不可能になっていた。
 しかも、数日後には彼女が凌辱されている時の画像が、インターネットを含め広い範囲でばら撒かれると言う事態すら起こった。
 結局彼女は傷付くだけ傷付き、傷心が癒えぬままに別の場所へと、家族と一緒に逃げる様に転居する事になる。

 凌辱を受け収容されていた病院から退院した後、自宅に引き篭もり外界との接触の全てを絶っていた彼女は知らなかった……妹の様な大切な存在であった、なのはが行方不明となってしまった事に……彼女が、なのはの行方不明を知ったのは、数年後の事であり、その時には全てが遅すぎる結果となっていた。
 美里にとっても、なにはにとっても………



                                                   おわり


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