「 なのはと美里 」


                                    序章

                                   「 二人 」


「それで、なのはちゃんは、将来、何になりたいのかな?」
 と、彼女――中村美里は目の前で美味しそうにチョコパフェを食べている少女、春町なのはに質問した。
「ん〜……とね、お母さんみたいな、保母さん!」
 なのはは、食べているチョコパフェを口の周りに付けながら、元気いっぱいに応える。美里はそんな、なのはの姿を見ながら優しい笑顔を浮かべながら言う。
「保母さんか……いいね、なのはちゃんは、将来なりたいものが決まっていて……私は、まだまだかな?」
 首に下げている銀のロザリオ、それを指先で軽く触れながら美里が言う……何かを考える時に、首にかけているロザリオへと手を伸ばし触れる……これは美里の癖である、特にクリスチャンと言うわけではないが、小さな頃に母親に買ってもらってから、妙に気に入って肌身離さずに身に付けている銀のロザリオ(もちろん本物ではなく模造品なのだが)今では身体の一部分の様な物であり、自分の分身と言っても過言ではない大切な品物だ。
「ううん!美里お姉ちゃんなら何にでもなれるよ。」
 なのはが、大盛りのチョコパフェの残りを、大きな口を開け、全部平らげて言う。

 美里となのはは、本当の姉妹というわけではない。ただ、近所ということもあり、面倒見の良い美里は昔から、何かとなのはの世話をしてやっていた。一人っ子で、両親が共働きで深夜まで帰ってこないなのはにとって、美里は本当の姉のような存在といえた。
 美里は今年の春に高校3年になる、優しげな表情を浮べる顔は美しく、誰もが目を引く胸の膨らみは豊かな母性を象徴しているようであり、そして腰まで伸びたロングヘアーは、光にあたるとさらさらと反射し、大人びた雰囲気を与える。
 それに対し、なのはは中学1年。今年で2年に進級するが、まだ小学校の中学年といっても通じるほどの小柄な体格であり、体つきもまだ女性として成長してはいないが、その幼さの残る姿は、誰もが撫でて上げたくなるほどにかわいくも愛らしい、ただ本人にとっては、それが少々不満であり、大人のような美里をうらやましく思っているのだが……それでも対照的である故にか、二人は仲の良い”姉妹”のようであった。

「そうかな?」
「そうだよ。それに……」
 なのははちょっとうらやましそうな視線で美里を見て言う。
「お姉ちゃんは、美人さんだもん」
 美里は、また少し苦笑する。
 ――美人……か。
 目の前のなのはを見て思う。皆に好かれ、無邪気な”なのは”。
 それに対して自分は、小さな頃から可愛げのない子供だと言われていた。どう言うわけか子供の頃から妙に大人びて見られてしまい、両親は無論、学校の先生や同級生達からも、大人として特別扱いされていたように感じる。
 そんな事もあってか、どうしても他人と一歩隔てって接してしまう自分。そんな中で唯一なのはだけが、自分を姉のように慕ってくれ、無邪気に自分に近寄ってきてくれた。
 今でも思い出す。初めて、なのはに会った時の事を……そして、それから数年の歳月がたった今も、私達は本当の姉妹のように、いやそれ以上の存在としていに同じ時を二人で共有して過ごしてきた。
「美里お姉ちゃん……どうしたの?」
 不思議そうな表情で、物思いにふける私の顔を覗き込むなのはの声に、美里ははっとして我に返った。
「ううん、なんでもない」
 外に目を移すと、すでに夕暮れ時だ。
 ――春とはいえ、まだ日が短いわね。完全に日が落ちる前に、帰ろう。
「さて、そろそろ時間だわ。もう出ましょうか」
「うん!」
 喫茶店の壁にかけられていた時計は六時を指していた。女の子同士の楽しいお喋りの時間は、そろそろお開きの時間である。

 喫茶店の外に出て、美里はなのはに対して言った。
「晩ご飯、だいじょうぶ?」
「大丈夫だよ。お母さんがちゃんと作ってくれているもん」
 レンジでチン、だよっ――と、ぺろっと舌を出して付け加えた。
「そう。保母さんのお仕事も大変ね」
 微笑で返す美里。
 保母は園児が全て家路につくまで一緒にいないとならない仕事だ。交代制があるとはいえ、担当日には夕食より帰宅時間は遅れ気味になる。そのため、夕食はあらかじめ作られたものが用意されるが、それを一人で食べるなのはのことを考えると、美里は心配になるのだ。
 だが、なのはなりに親のことは理解しているようで、いつもけなげに笑顔を返す。その度に、自分もなのはに負けない様に頑張らなければと、美里は思うのであった。
「じゃ、あたしこれからよる所があるから。気をつけて帰るのよ」
「うんっ」
 ばいばい、と手を振るなのは、それに手を振り返す美里……二人はそうして分かれた。
 それが、二人の永遠の別れになるとは知らずに……。

 車が一台止まっていた。なのはと美里が出ていった喫茶店を監視するように静かに、目立たない様にして……。
 ガチャリ――と、車のドアが開き数人の男達が車から出てくると、美里が歩いて行った方向に歩を進ませる。
 男達を降ろしたあと、車はなのはの後をつけるように、ゆっくりと進みだした。
 無論、彼女達は車の事も男たちの事も知らない、知りようがなかった。これから自分達がどのような悪辣な運命に遭遇し、飲み込まれて行ってしまうかを……。


                                   第一章

                                『  なのは  』


 なのはは薄い闇の中で目を覚した。
 ……何だか頭がクラクラする……そのせいなのか、視界がぼやけてハッキリしない……。
『ここは……どこなんだろう……?』
 クラクラする頭でクルリと周りを見る……。
『お布団……?小屋……?』
 自分が、布団のような物の上に寝ている事と、それほど広くない小屋の中にいる事を、おぼろげに把握する。
『なんで……こんな所に居るんだろう……?』
 ふらつく頭で、なのは必死に思い出そうとする……そして、思い出す……。

 美里お姉ちゃんと別れてすぐ、家へ帰る途中だった。おじさんに声をかけられたんだ。 ……禿げた……かなり太った人だったな……。最初はおかしな人だと思った。でも、お母さんの昔の知り合いだよって言われて……。そして車に乗って……助手席に乗ったとたんに、何かが顔を覆ってきて……声を上げようとしたけど、その前に意識が遠くなって……。

 なのはは、あらためて周りを見まわす……そして気がつく、目の前に男がいる事に、先ほど自分を車に誘った男だ。同時になのはは、父親以外の成人男性の裸体を初めて見せられた。
「ひっ!」
 男に背を向けて、なのはが蒲団の上を這いずるように逃げ出そうとするが、妙に手足に力がはいらない、男はそんな、なのはの髪の毛を後ろからグイッ!と掴む
「いたい!やだ!はなして!やぁぁーーー!」
 髪を掴んだまま、男はなのはを無造作に引き寄せる、なのはの身体が玩具の人形のように引き寄せられ、あぐらをかいている男の膝の間に向い合うように座り込まされる、そしておもむろに、なのはのキャロットタイプのスカートを引き下げた。
「やだ!やだ!なにすんの!やだぁぁーーー!」
 大声で叫びながらジタバタともがき、男の胸を両手で叩きながら抵抗するなのはの感触を楽しみようにしながら、男の手はキャロットスカートを完全に引き脱がす。脱がされたキャロットスカートの下から、薄桃色の下着を身に着けたなのはの股間が露わになり、男の目に晒される。
 男の手が薄桃色の下着にかかり引きずり下ろそうとする、なのはは足をばたつかせながら必死に抵抗するが、男の力の前にはどうしようもなかった。
 ズッ!と下着が一気に引き下ろされる。片方の足首に丸まった下着がかろうじて引っかかるが、すでに股間部は剥き出しになっており男の欲望の眼差しに晒される……。まだ産毛すら生えていない陰部の割目が一つの筋として男の目に焼きつく……。
「ククク……」
 男が笑う。この部屋に、なのはを連れこんでから初めて出す声――粘りつくような不気味な笑い声であった……。
「やだっ!やだやだぁぁーーー!」
 なのはが叫ぶ、顔中を口にして必死になって叫ぶ……しかし、男はその悲鳴を聞きながら薄笑いを浮かべて言う。
「そうそう、もっと叫んでくれよ、せっかくいくら叫んでも外に声が漏れないように作った部屋なんだよ、だからもっと泣き喚いておじさんを楽しませておくれ、なのはちゃん?」
 男の手がなのはの上着にかかり、下に着けていたTシャツごと服を捲り上げる、まだブラジャーを着けていない、なのはの小さな乳首をのせた薄い胸が剥き出しになり、男の目にさらされる。
「いやぁぁーーだぁめぇぇーーー!!」
 男は手足をばたつかせ、泣きながら必死に男の腕から逃れようと足掻くなのはの頭に手を置くと、髪を掴み上げ自分のほうを無理やりに向けさせる。
「かわいいね、おじさんは、なのはちゃんが小さい頃から知ってるんだよ、もう……五年になるかな?今まで待ってたんだよ、なのはちゃんが大きくなるまで……でも、もう我慢できなくなってね……くくく……」
 男の舌が、なのはの薄い胸を舐め上げる、その小さな小豆粒のような乳首を男の舌先が執拗に愛撫して勃起させる。
「やだ、気持ち悪い……やだ、お母さん……やだよ、美里お姉ちゃん……助けてよ……」
 なのはの胸をねぶっていた舌の動きが止まり、男が言う。
「美里か、あのこうるさい……可愛いなのはちゃんの回りをウロウロしていた雌豚の事は大丈夫だよ、ほら見てごらん」
 男が、どこから出したのか写真を数枚、なのはに見せた。
「これ、うそ……美里、美里お姉ちゃん!いやぁぁーーー!!」
「ほらね?もう邪魔者はいないから、ゆっくりと楽しもうよ……ね?」
 男が、なのはの髪をもしゃもしゃと口に含み、咀嚼する。ベトベトのなった髪の毛をさらに舐めながら、舌がなのはの涙でクチャクチャになった顔をベロベロと舐めまわす。
「くくく、なのはちゃんのお顔はミルクの味だな。さて……そろそろ、おじさんがもっと気持ちの良い事をしてあげるからね、待ってなさい」
 そう言うと男は、舐め上げている舌をなのはの顔から離し、グジュグジュと口の中に唾液を溜めはじめる。
「もう、もうやだよ〜やめてよ……美里おねえちゃんを……酷いこと、やだよ〜……」
 ヌパリと男は口を開く、男が抱え込んでいるなのはの身体の上に、口から吐き出された唾液がダラダラとたれて行き、まだ無毛の股間に流れ込んでいく。
「ひっ!やだっ!汚い、やめてやめてぇぇーーー!」
 生暖かくヌルヌルした男の唾液が身体をつたい、股間に滴っていく、ヌルヌルとした生暖かく気持ちの悪くなるような、おぞましい感触が広がっていく……
「おじさんんは優しいからね、乾いたままだと裂けてしまうから、少しは湿らせてあげておいてあげるよ、なのはちゃん」
 ヌルヌルとした唾液は、なのはの股間だけではなく男のペニスにも絡みつくようの落されている。そのペニスがなのはの剥き出しにされている、唾液でヌラヌラと濡らされている股間の一部分にゆっくりと押し当てられていく。
「あっ!やぁぁ!やだぁ!やめてぇ!やぁぁーーー!」
 なにが行われるのか?なのはは理解した。小学生の時に見せられた保健のビデオ、そして説明された事……
「そ〜ら、最初は痛いだろうけど、じきに気持ち良くなるから我慢しなさい、痛かったら声を出しても良いからね……と言うよりも、たくさん声を出してくれた方が、おじさんはうれしいよ……くくく……」
 押し当てられたペニスが、なのはの秘部の割目に進入していく。一気に入るわけもない、割れ目の上に何度も擦り付けられ、さらに唾液を擦り付けられ、ズリズリと押し開きながら、ゆっくりと一筋の割れ目へと無理やりに、そして強引にブチブチと、なのはの肉体を引き裂きながらペニスの先端部が入っていく。
「あやぁぁぁー!痛い!痛いよぉ!やめてぇぇーーー!」
 なのはは、肉体を引き裂かれていく痛みに絶叫する、男はその声を聞きながら興奮していく、なのはの出す絶望の悲鳴、苦痛の叫び、哀願の声、それら全てが男を興奮させていた。
「そうそう、もっと、もっと、泣き叫んでくれ!嬉しいよ、なのはちゃん!おじさんはそんな、なのはちゃんが大好きなんだ!」
 男が抱きかかえたなのはを一気に貫く!
「うぎゃぁぁーー!!」
この世のものとは思えないような叫び声が、なのはの口から吐き出される!
「いいよ!なにはちゃん!最高だよ!」
ブチブチと裂けていく秘部の感触を味わいながら男は喜悦の快楽を味わう、それは逆に言えば、なのはの地獄の苦しみとも言えた。
「あがぁぁ!がぁぁーーー!!」
 言葉にならない悲鳴!
 それが、なのはの口と言うよりも身体全体から搾り出されていく。
「はぁはぁ…半分しか入らないね、大丈夫…いま、みんな入れてあげるからね」
 男が、なのはの身体を抱きかかえ、揺さぶるようにしながらズイズイと自分のペニスをなのはの股間に埋めて行く、ブチブチと陰部が引き裂かれ減り込んでいく膣璧が、抵抗感を強めて行く……
「がっは!い……がい、裂けるよ……ひぐ……いがぁぁーーー!」
ズリュ!と男のペニスが引き抜かれるが、挿入を中止したわけではない、勢いをつけて更に深く挿入するための下準備である。三分の二ほど挿入されていたペニスが引き出され、そも引き抜かれた膣口から、おびただしいほどの血が……それは、破瓜の血というよりも、無理な挿入により裂けた傷口から溢れ出した血であった。
「さあ、もう一度だ」
 裂けた傷口からの出血と破瓜の血、それで濡れそぼった男のモノが、再びなのはの股間に捻じ込まれる。
「ぎゃぁぁぁーーー!!」
 ひときわ高く、なのはの悲鳴が部屋に響き渡る!男のモノが、その太くおぞましいモノが、なのはの身体に完全に埋没していた。
「最高だ!いまから動くから、もっと気持ち良くなるよ……なのはちゃん」
 男がヌジャヌジャとピストン運動を始める……しかし、なのははなんの反応も見せなかった。すでに意識を失っていたのだ。
「かわいいよ、かわいいよ……なのはちゃん、これから、もっと!もっと!たくさんの事をしてあげるからね……」
 やがて男は絶頂を迎えると、なのはの身体の奥深くに欲望を排泄した。


                   ************** *


 蒲団の上、なのはは空虚な表情で横たわっていた。見開かれた瞳は涙と精液で濡れ乾き、捲り上げられた衣服からは荒々しく蹂躙された幼い乳房が剥き出しになっており、その胸に刻み込まれた歯形やキスマークの痣が痛々しい、そして完全に脱がされ剥き出しになっている下半身は下腹部から太股にかけて塗りこまれたような精液の痕があり、股間部には産毛すら生えていない股間部を引き裂くかのように、爛れ捲れあがった性器が男の精液と裂傷と破瓜の血により、ドロドロに汚されている。
「お……か……ぁ……さん……」
 なのはの唇が微かにうごめく……。
「……み……さと……ぉ……ね…ぃ…」
 ベッドの上で倒れている、なのはの横で缶ビールを飲んでいた男が、なのはの微かな声に反応する。
「今日はこれで、お終い……また明日楽しもうね、なのはちゃん………っくくく……」
 無論、なのはには何の事か考える事すら出来る状態ではなかった。





                                なのはの章……第一部……了


                                 美里の章……に続く……近日予定






                                                成人向け書庫へ戻る