神聖学園に勤める教師の梧桐 勇吾(ごとう・ゆうご)は、真っ正直な馬鹿と言われ、それ故に、多少間抜けなところが目に付くものの、それが美点と見られるほどに学園内で同僚教師や生徒達に信頼され好かれている教師であった。

物語

ある日の夕方、彼が遭遇した交通事故、車に轢かれそうになった子供を助けようとして、車に撥ね飛ばされてしまったのである。
周囲に集まる人だかりの中、平然と立ち上がった彼、外傷的には無傷で、念の為にと運び込まれた病院も翌日には退院してしまう。
怪我も無く、事故の後遺症も見られず、日常に生活へと戻っていく彼……しかし、医者ですら知りえない、その心の奥底……見えない場所に重大な痕が形作られていたのである。
それは、彼が小さな頃に心の奥底に仕舞い込んだ資質…他人の
痛み快感として受け入れ…丹精込めて育て上げた草花を引き千切る事を喜びとし…苦痛の悲鳴哀願の叫び哀切の願い…それらを極上の調べとして感じ…弱者を踏み潰し…その絶望に歪む顔を見る時に得る、痺れる様な歓喜快感残酷で…んだ…そんな、己の精神構造が脳ミソを覆いつくすのを彼は感じ取っていた。
そして、学園は彼の狩場となった…

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