六人いる弟達のうち、一番上の光が夕飯の時刻になっても家に帰って来ない事を心配した鏡魅羅が、心当たりの場所を探し回った末に辿り着いたのは、廃工場の敷地の中であった。
 普段なら、お腹が空けばその内に帰ってくるだろうと放って置くのだが、最近は何かと物騒な噂が街中に広がっており、実際に不審者の目撃情報も町内の回覧板で回ってきていたと言う事もあり、他の弟達には先に夕飯を食べて置くように言いつけた後、こうして帰ってこない弟の姿を探し回っていた。
「あの馬鹿! 見つけたら、お尻を思いっ切り叩いてやるんだから!」
 探し回っても見つからない弟に少々腹を立てながらも、魅羅の心の内にだんだんと不安が広がり始める。
 そして光たちが遊び場にしていると言っていた廃工場に辿りついた魅羅は、見知らぬ男達に腕をつかまれ、廃工場の中へと引きずられて行く光の姿を見つけた。
 後先も考えずに、慌ててその姿を追いかけ、廃工場内へと踏み込んだ魅羅が見たのは、男達に押え付けられている光の姿であった。
「弟から、光から手を放しなさいよ!」
 光を助け出す為に男達のもとに駆け寄ろうとした魅羅の眼に、男の一人が持っているナイフがうつしだされる。そして、そのナイフが押し倒されたままの光の方へと伸びるのを見た。
「やめてぇ!!」
 駆け寄ろうとした足が止まり、代わりに悲鳴にも似た叫びが魅羅の口から吐き出された。
「お前の弟か」
 魅羅の方を見た男は、ナイフを光へと突きつけたまま言う。
「そうよ、早く弟からナイフを離して!」
 男はナイフを突き付けたままの光と魅羅を交互に見る……そして言う。
「こいつの代わりに、俺達の相手をしてくれるんだったらをいいぜ」
 魅羅に、男の言葉を拒否する術は残されていなかった……


                                    


 男の一人が胡坐をかきながら、口に猿轡を噛まされている光を抱きかかえ、廃工場の真中に立っている魅羅と、その周囲を取り囲んでいる男達に言う。
「それじゃ始めるとしようか」
 座っている男が携帯を取り出し、それを魅羅の方へと向けながら、目線で他の男達へと合図を送る。立っている魅羅へと近寄る男達であったが、その男達を睨みつける様な眼差しを向けた魅羅が、吐き出す様に言い切る。
「こないでよ!服くらい自分で脱げるわよ!」
 そう言うが早いか、魅羅は身に着けていた服を手際良く脱ぐ捨て始めた。一瞬、顔を見合わせた男達であったが、着ている服を脱ぎ捨てて行く魅羅の姿を、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら見続ける。そして魅羅は、その下卑た笑みを無視するかのように、次々に服を脱ぎ捨てて裸になって行く、身に着けていたエプロンが解け落ち、薄手のセーターとブラウスが乱暴に脱ぎ捨てられ、ブラジャーだけを身に着けている上半身が、男達に曝される……驚くほどボリュームと、感嘆するほどに整っている乳房、それを見る男達の目が欲望に見開かれ、食い入るように視線が注がれるが、魅羅はその視線を無視するかのように服を脱ぐ動作を続けて行く、そしてジーパンのファスナーが下ろされ、蹴り飛ばすようにジーパンが脱ぎ捨てられ、下着姿となった魅羅は、背筋をピンと伸ばし、背後へと手を回したかと思う間もなくブラジャーのホックを外し、肩にかかっているストラップも抜き取り、ブラジャーを外し取る。
 ブルン!と、剥き出しとなった乳房、圧倒的なボリュームながらブラジャーから解き放たれた乳房は、垂れ崩れる事無く美しい形を保っており、白い肌の上に薄く色付いている乳輪と、その真中にある小さな乳首が曝され、男達から生唾を飲む込むような音が漏れ出す。
 構えられている携帯は、その美しい乳房を写し撮って行く、放り出されるブラジャー、そして魅羅の手がショーツの縁にかかり、一気にショーツが脱ぎ下ろされ、白く丸い……乳房とも違う尻の曲線が、男達の目に曝さる。それは入念に手入れされたていた恥毛が茂る股間も同様であった。
 脱ぎ捨てられたショーツが小さく縮こまり、布の塊となり足元に落ちている。屈み込んみ靴下を脱ごうとした魅羅に男の声がかかる。
「靴下は脱がなくてもいいぞ、それ位はサービスに残しておいてやるよ」
 結局、魅羅は靴下を脱がなかったが、逆に靴下だけを身に着け、全裸となっている姿は、見る者にとって単に全裸であると言うよりも、欲情を誘う姿かもしれない、そしてその姿のまま魅羅は、その場に立つ……両手は強く握り締められ、股間を隠す素振りも見せなまま、恐怖でも恥辱でもなく、湧き上がる怒りの為に握り絞められている拳は、微かに震えている。
 乳房も股間も隠す事無く曝け出しながら、睨みつけるような眼差しは男達の方へと向けられ、噛み締められた唇が開き、吐き出すような声で言う。
「脱いだわよ、これで満足なんでしょう!」
 その迫力に、周囲にいた男達が一瞬たじろぐように後ずさるが、光を抱きかかえながら携帯で、魅羅の裸体を撮影していた男が立ち上がる。
「なあ坊主、お前のココはカチンカチンだな?」
 そう言いつつ男の手は、抱きかかえたままの光るの股間へと伸び、履いているズボンをズリ下げ下半身を剥き出しにさせる。
「なにを! やめなさい、光るには手を出さない約束でしょう!」
 剥き出しにされた光の下半身、まだ皮を被ったままのペニスは硬く硬直し、大きく膨らみ天を向いていた。
「姉ちゃんの裸を見て興奮したのか? だとしたら興奮を収めてやら無けりゃな……こう見えても俺は、優しい性格の人間なんだ」
 下半身を剥き出しにした光を抱えながら、男は魅羅の方へと近寄る。
「おい、その女を押さえつけておけ、可愛い弟の筆下ろしを手伝ってもらうんだからな」
「何を考えてるのよ! やめなさいっ! 」
 思わずその場から後ずさる魅羅だが、背後にいた男が身体を押さえつけ床へと引き倒す。
「いや、何をさせる気なの! やめてぇ、いやぁぁ――!!」
 暴れる魅羅の身体が押さえつけられ、その両足が大きく押し広げられる。そして押し広げられた両足の間へと光の抱かかえられた身体が重ね合わされて行く
「いやぁ! やめぇてぇぇ――!!」
 抱かかえられたままの光の身体が覆い被さってくる。光も何とか男の手から逃れようと足掻くが、逃げられる筈もなく、押さえ込まれた魅羅の股間へと、硬直させたペニスをゆっくりと沈み込ませてっ行った。
「あうっ! いやぁ、いやいやいやぁぁ――――!!」
 侵入してくる弟のペニスの感覚、初めて男性を体内へと受け入れる痛みや、犯されると言う嫌悪感とは別の、血の繋がった弟のモノを受け入れると言う禁忌……
「やめて、抜いてぇ! おねがいだから、こんなのは、いやぁぁ――!!」
 絶望の叫びを吐き出す魅羅、その豊満な肉体の上で弟である光の身体が揺り動かされる。そして猿轡を噛まされている光の口から、奇妙な呻き声が漏れ出し始める。
「ひぃ! だめぇぇ!! 光、おねがい! だめぇぇ―――!!」
 何が起こるのか、それを感じ取った魅羅は、一層の悲鳴を張り上げるが、自分のペニスを締め付ける強烈な快感の前に、光は生まれて初めての射精を経験し、その初精を姉である魅羅の胎内へと吐き出した。
「あっ! ああぁぁ……」
 ドクドクと胎内へと注ぎ込まれ来る弟の精液、それを身体の奥深い部分に感じながら、啼く様な呻き声を漏らし続けた。


                                     


「口開けよ!」
 犬の様に這い蹲された魅羅の頭へと伸ばされた手が、髪の毛を掴みあげ顔を持ち上げる。そして固く閉じ合わされたままの口を開けるように命令した。
 男の命令に素直に口を開け広げる魅羅、赤く艶かしい唇と白い歯、そして濡れたようなピンク色の舌先……そこへと男のペニスが突き入れられ、ズルズルと口の中へと消えて行く……
「んぁぐぅっぅぅ!」
 頭を掴まれながら、口へと突き入れられたペニスをしゃぶらされ、別の男が背後から伸ばした手が乳房へ伸び、その豊かな膨らみを乱暴に弄ぶ、尻の割目に顔を押し付けた男が、股間を伸ばした舌先で舐りまわし、黒く艶やかな恥毛をしゃぶるようにして口で食んでは唾液で濡らす。
 三人の男が、一人の少女の肉体を同時に嬲り、口を……乳房を……股間を……その三箇所を責め立て続ける。そして犯される魅羅の姿を携帯で撮影し続ける。

 魅羅は男達の求めるままにペニスを受け入れる。舐めろと言われれば舐め、自分で腰を振れと言われれば、男達の蹂躙の苦痛に堪えながら腰を振り、男のペニスを受け入れる。全ては弟を守る為に、魅羅は男達の屈辱の命令を受け入れ続け……その諦めは、何時しか肉の欲望へと変化し始めていた。
「自分から舐めるくらいしろよ!」
 突き込まれ、しゃぶらされるペニスに嫌悪感が無くなって行く、痛みと不快感しか感じなかった筈の乳房への刺激が、何時の間にか気持ち良くなり乳首が勃起してくる、そして股間を嬲る手の動きに腰を押し付けるようにして快感を貪りだしている事に気がつく……
「あふっ」
 口からペニスが引き抜かれた瞬間、そのペニスを追いかけて再びしゃぶり始める事に、違和感を抱かない……もっと欲しくなる、そして口の中に頬張ったペニスを、自らの意思で舐めしゃぶり始める事に嬉しさを感じ始める。
 犯されていると言う意識は既に無く、ただ餓えに似た感情が身体を駆け巡り、その飢えを満たす為に男の愛撫を受け入れながら、それを貪欲に貪り始める事に忌避感は無くなっていた。
「ふぅぐぅ!」
 口の中へと吐き出される精液、それを美味しいと感じ、全てを飲み込もうと喉を鳴らし飲み込み、突き込まれたままのペニスを啜り、吸い出すようにしてしゃぶり続けるが、それもやがて引き抜かれる。
「あっ!あぁぁ……」
 飲み込み切れなかった精液の雫を口辱から垂らしながら、引き抜かれたペニスを追い求めようとした魅羅の身体が、グイッ!と押し潰されるようにして押さえ込まれ、その身体の上に股間を嬲り続けていた男が覆い被さり、散々に嬲られ続け濡れそぼりながら開き始めた秘所へと、はち切れそうなまでに硬直したペニスを無造作に、そして荒々しく突きこむ。
「あひぃ!」
 濡れ膨らんだ性器はペニスを受入れる……呑み込む様に、挿入され身体を貫いて行くペニス、それを受入れ飲み込んで行くヴァギアナ……押し潰されながら犯され、それを受入れ喘ぎ続ける魅羅の痴態、身体が持ち上げられ更に深くペニスが突き込まれ、子宮を抉る様に激しく犯される肉体めがけ、男達の一人が半開きになった唇へペニスを沈め、口の中を縦横に嬲り犯して行く、口蓋にペニスが擦り付けられ、喉の奥に突きこまれる。そしてその突き込まれたペニスを懸命に、自らの湧き上がる欲望によって舐めしゃぶる舌の動き……
 押さえ込まれ、突き上げられ、揺すられ続ける肉体、白く豊かな乳房と膨れ上がり勃起した乳首が、男を誘うように揺れ動き、そして男が誘われるままに乳房に喰らいつき、乳首を吸いながら舌を這わせ、新たな歯形を刻み込みながら責めて行く
「あぶっ!ぐぅぶふぅっ!ぎゅゅううんっあ!」
 自らが咥え込み、塞がれた唇の端から漏れ出させる喘ぎ声、揉まれ嬲られる乳房が熱く火照り、抱かかえられた下半身を貫く快感、そして更に貪るために自ら腰を振り続ける魅羅……それは既に理性をなくした一匹の牝であり、欲望と快感に身を任せる陰獣であった。そして陰獣と化した魅羅の体を犯し続ける男達も、魅羅以上の欲望に狂った獣達であった。
「うぁぶっうっ!」
 口の中に吐き出される精液、それを口から溢れさせた魅羅が、溢れ出させた精液を振りまきながら獣の様な喘ぎ声を漏らし、身体を仰け反らせる。
 仰け反った魅羅の身体に伸びた男達の手が、魅羅の肉体に絡みつき乳房を揉み上げ、腰を掴んで引き寄せながら、その肉体の奥深くに突き込まれたペニスは、欲望の精液を吐き出し続けて行った……


                                    


 都合四人の男達(弟の光を含めれば五人となるが)に欲望の限りを尽くされた魅羅が、その身体を精液に塗れさせ横たわっている……顔のかけられた精液により、まるでパックでもされたような顔面、豊かな乳房によって擦り上げられたペニスから吐き出された精液は、乳房から腹にかけてべっとりと付着し垂れ落ちている。そして下半身の二つの穴に注ぎ込まれた精液は溢れ出し、太股を伝い落ち床を汚していた。
 すでに魅羅の肉体を犯し尽くした男達の姿は見えないが、小柄な人影が犯され尽くされた魅羅の上で蠢いている。
「あっ……ああぁぁ……」
自分の身体の上で蠢く小さな影、それが誰であるかを魅羅は悟る。
「うふ……いいのよ、光……ちょうだい、お姉ちゃんにちょうだい……今度はみんなで、ふふっ……うふふふ……」
 感覚がほとんどなくなった下半身……それでも滓かに感じる部分に弟の精液を受け入れ、その禁断の感覚を受け入れつつ魅羅は、狂気に縁取られた笑みを浮かべた。



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