機動戦士ガンダム戦記・異伝            

                     【 レーチェル・ミルスティーンの遭難 】 


                                        


 第二次大戦の昔から、敵味方の入り混じった戦場の最前線において、互いの航空機が敵味方の基地を間違えて敵の基地に着陸してしまうと言う、珍事に属する事例は意外なほどに多い、ことにミノフスキー粒子の影響により、電子機器が信頼できない今時の戦争においては、そのような出来事は尚更の事と言えた。
 だからと言って、彼女…連邦軍所属、レーチェル・ミルスティーン中尉が乗ったミデア輸送機が、ジオン軍の前線基地にパイロットが連邦軍の基地と勘違いして、着陸してしまったのは間違いですむ問題ではなかった。
【一説によれば、直属の上司であるジョン・コーウェン准将に関係した陰謀の結果の出来事だという証言もあるのだが……】

 輸送機に搭乗していた他の兵達とは別の部屋に隔離されたレーチェル中尉の罪状はすでに決まっていた…その罪状は、スパイ罪…何故にスパイ罪に問われたか?
 もっともらしい答えを探し出して取り上げれば、幾らでも上げる事は可能であるが、誰もが考えた一番の理由は、彼女…レーチェル・ミルスティーン中尉が、非常に美人であったからと言える…取調べをした調書によると年齢は28歳、しかしそうは見えない、豊かな金髪と抜群と言えるプロポーションは、見る者達に邪な欲望を想像させるのに充分であった。
 建前とは言え、南極条約が締結されている今時大戦において、捕虜を条約に反した取り扱いをする事は禁じられている…しかし、例外がある…それは、古来からの戦場で暗黙の了解事項として、通用している事柄…それは、スパイに対しては如何なる条約も適用されることは無く、拷問すら否定される事は無い、それほどにスパイと言う存在は、戦局に重大な影響を与える存在であったからだ。
 だからスパイとして認識された人物は、締結された南極条約の適用外の者として、好きなように扱う事が許されるのだった。
 だから、美人の彼女に対して、スパイ罪が適用された…立派な理由であった。


                                       壱


 簡易トイレとベッドがあるだけの殺風景な部屋、それが彼女、レーチェル・ミルスティーン中尉が留置されている場所であった。
 他の乗員達とは隔離されている、はたしてこの先、どうなるか?たぶん、ジオン軍の捕虜収容所にでも送られるのであろう。
 ベッドの上に寝転がりながら、レーチェルはそんな事を考えるが、それは甘い考えでしかなかった。
 彼女は知らなかったのだ、自分がどれ程までに魅力的な女性であるかと言う事を…

 食堂に集まった数十人の男達が、作られた籤を次々に引いていく、そしてクジに書かれた数字を確認した男達が、ある者は歓声を上げて喜び、ある者は悪態をつく、そしてゾロゾロと列を作って食堂を出て行く、いったい何処へ行こうとしているのか?
 男達は、軍施設の地下に作られた捕虜収容施設へと向かっていく、そこに収容されている、レーチェル・ミルスティーン中尉の姿を求めて…

 ガチャリ!
「ん?」
 と締め切られていたドアが開かれる、レーチェルは開けられたドアの方を見る…そこには、一人のジオン兵が立っていた。
 いよいよ、捕虜収容所に移送されるのかと考えるレーチェル…しかし、それは大きな勘違いであった。

「しかしよ、運の悪い連邦さんだぜ……まあ、俺達には幸運だったがな」
「そうだな他の連中は、もう移送しちまった事だし、じっくりと、スパイの尋問を皆で始めますかね?」
 ゲタゲタと笑う男達、その笑い声とは別の声が聞こえる、一番の紙縒りを引いた男の歓喜に満ちた声と、スパイとして捕らわれたレーチェル・ミルスティーン中尉の悲鳴が…

 部屋に入ってきた男は、レーチェルの近寄る。
「捕虜収容所への移送が決まったのですか?」
 問いかけるレーチェルの声を無視し、男はレーチェルの着ている連邦軍士官服の襟首に手をかけると、一気に服を引き裂いた。
「きゃあぁぁーーー!!」
 引き裂かれる制服、下着も一緒に引き千切られて、白く豊満な乳房が乳首まで露出するほど剥きだしにされた。
 それは、丈夫な布地を引き裂いた男の力の強さを証明しているようである、突然の事に悲鳴を上げ、うずくまるレーチェルを、男は卑猥な笑みを浮かべながら見下ろしている。
「なっ!何をするんですか、南極条約により、捕虜に対する虐待は禁じられているはずです!」
 引き裂かれた制服の胸元を掻き寄せ、服としての機能を無くし始めた制服で、少しでも露になった素肌を隠すために、うずくまったままの姿勢で、制服を引き裂いたジオン兵に向かってレーチェルは抗議の叫び声をあげる。
 抗議を受けた当のジオン兵は、薄ら笑いを浮べたまま、引き裂いた衣服の一部を弄びながら言う。
「スパイには、南極条約は適用されないんだよ……まあ、あんたが本当のスパイじゃないてのは、知ってるさ、…でもよ、あんたが美人なのが悪いんだぜ?さっさと観念して楽しもうぜ、順番待ちしてる連中が沢山いることだしな」
 優秀な軍人であるレーチェルは理解した。男が言っている意味の全てを
「そんな、いや!いやぁぁーーー」
 脱兎のごとくレーチェルは部屋の中を逃げ回る、しかし狭い部屋である、必死に逃げ回るレーチェルを男はゲラゲラと笑いながら追いかける男は、少しずつ獲物を追いつめていく事に興奮を覚えていた。
 逃げるレーチェルを追い回しながら、その身に着けている服を剥ぎ取っていく男…上着が取り去られ、その下に着ていた服も剥ぎ取られる。
「やだ、ひどい!ひどすぎるわよぉぉーー!」
 逃げ回る度に豊かな乳房がブルブルと揺れ動き男を昂奮させる、足元にもつれた服で無様に転び剥きだしになる尻…それでもレーチェルは必死に狭い室内を逃げ回る続ける…転げ…悲鳴をあげ…哀願を繰り返し…それが、まったく無駄な行為だと自覚しながらも…
「あけてっ!おねがい、開いてよ!!」
 スカートまで剥ぎ取られ、下着一枚だけになったレーチェルが、部屋のドアの所まで辿り着くが、逃げ道はすでに無い、追い詰められたレーチェルは、必死にドアノブを回して、ドアを開けて逃げようとする…意外な事にドアはあっさりと開かれたが、開かれたドアの先には順番待ちをしている男達の姿があった。
「ひっ!」
 開けられたドアの外で、ぐるりと彼女を取り囲むかのように、勢ぞろいしている男達の姿を見たレーチェルは、引き攣った悲鳴を上げ、その場に立ち尽くす。
「お〜…いい身体してやがんな、順番が待ち遠しいぜ!」
「俺は、尻が気に入ったな…いい尻だ…」
「お口だって濡れてるようだぜ…ああ〜早く突っ込みたい!」
「そうだ!早く済ませろ、順番が詰まってるんだぞ!」
 ドアの外の男達が、裸のレーチェルを見て囃し立てる、それを見た今までレーチェルを追いかけ回す事を楽しんでいた男が言った。
「おい、どうやらこの連邦の御嬢さんは、一人で楽しみよりも、大勢に輪姦されるのが好みらしいぜ、クジで六番までの奴等は入ってこいよ、お嬢さんの希望通りに皆で楽しもうぜ」
 ドアの前に立ち尽くすレーチェルの身体が、ドアの前に立っていた男によりドンと部屋の中に押し戻される、その後に数人の男達がゾロゾロと部屋の中に入ってくると、ガチャリと部屋の鍵を閉めた。
 仰向けの格好で、無様に床に這い蹲るレーチェルに男達は襲いかかって行った。
「ひっ!ひぃぃやぁぁーーーー!!」
 悲鳴をあげるレーチェル、その身体が男達に押え付けられて押し倒され、大の字に大きく押し広げられてしまう。
「それじゃ、順番どおりに一番先に犯らしてもらおうかな?」
 手足を押え付けられ、身動きのとらないレーチェルの開かれた足の間に男が入り込み言う。
「いや!やめてっ、いやぁぁぁーーー!」
 泣き叫ぶレーチェルを興奮した眼で見ながら、男はズボンと下着を脱ぐと伸し掛かろうとするが、その寸前に胸ポケットから何かを散りだすと、ゴソゴソと興奮し勃起している自分のペニスにそれを付け始める……男が胸ポケットから取り出したのは、コンドームであった。
 犯されるレーチェルは一人、そのレーチェルを犯す男の人数は、今日だけでも30名を超す。
 最初に犯す奴はともかく、後の人間は先に犯した奴が射精した中に再び、自分のペニスを突きこんで犯す事になるのは、流石に萎えてくると言う物である、暗黙の了解事項として膣内に射精してドロドロに汚す事を避けるために、膣内射精をする場合はコンドームを装着してから犯す事になる、これはある種のマナーと言えるかも知れない、ただし犯されるレーチェルには関係の無いことであったが…
 コンドームを装着した男が、改めてレーチェルの身体の上に伸し掛かる、すでに剥かれている上半身、震えるような乳房が剥き出しになっており、その乳房が乱暴に揉まれて行く、乳房に食い込む指が、乱暴に乳房を歪ませながら、ブルブルと乳房を振るわせながら乳首を責める。
「いっ!痛い!やだぁぁーーいやぁぁぁーー!」
 唯一自由になる頭を振りたくり、悲鳴をあげ続けるが、男は怯む事無くレーチェルの身体をまさぐりながら嬲って行く
「おい、うるさいだろうから、口の方を先に頂いてもいいか?」
 腕を押えていた男が、レーチェルを犯してい折る男に聞く
「ああ、こちらの邪魔さえしなけりゃ、先に犯っていいぜ、確かにうるさいからな」
 待ってましたとばかりに、その男は押え付けている腕を他の男に頼み、ズボンと下着を脱ぎ捨てる、そして剥き出しにしたペニスをレーチェルの口に突き込む、膣とは違い口でさせる分にはコンドームを使用するという事は無かった。
「うぐっぅぅ!」
「噛むなよ!噛んだら俺は死ぬかも試練が、お前も確実に死ぬ事になるかならな、舐めるんだ、そして吸うんだ!おらっ!」
 男は、レーチェルの口にペニスを突き込みながら命令をする、突き込まれたペニスが声を奪い、悲鳴を飲み込ませ、顔を苦痛に喘がせる。
「ぐぅ!んなっんぁ!ふぁぅぐぅぅ!」
 そして身体を嬲っていた男は、下着へと手をかける……官給品ではなく、私物と思しい絹の白い下着、それは戦場と言う非情の場に置いて、唯一レーチェルが行う事が出来た日常だったのかも知れない、その絹の白い下着が引き裂かれ剥ぎ取られる、そしてその下からは頭髪と同じ金色の恥毛が現れた。
男は、その金色の恥毛に舌を這わせながら、股間をジュルジュルと音を立てながら舐めしゃぶり刺激をして行く
「はぁうふぅん…んあぁぁ…んぃぃあぁあーーー!!ぐぶっぅ!!」
 突き込まれたペニスを頬張らさせられながら、股間を嬲られ続ける、悲鳴とも喘ぎごともつかない声を、呻くように漏らすレーェルの口中に、男の精が注ぎ込まれ口を汚していく…
「あうっ…いがやぁぁーーー!やめげぇぇーーー!いやぁぁっっーーー!!」
 口に吐き出された精液を吐き出しながら、必死に哀願を繰り返すレイチェルだが、それは何の意味もなかった。
 股間に顔を埋め、恥毛を口で嬲っていた男は、ついにレーチェルに覆い被さり、コンドームを被せたペニスを膣口に添えると、一気にその膣孔に突き込んだ!。
「ひぃっ!いやぁぁ!うぎぃいいぃぁやぁっーーーー!!」
 処女ではなかった……回数こそ少ないが、男性との肉体関係は何度かあった。しかし、強引な挿入による、身体を引き裂きながら股間に侵入してくるペニスの感触は、コンドームを着けているとは言え、生々しい熱い激痛を与え続ける、身体を押さえ込まれた状態では、悲鳴を張り上げ以外に、その激痛を紛らわせる方法が、レーチェルのには無かった。
 ギチギチと薄いゴム越しにペニスが、レーチェルの膣を嬲り汚して行く、肉体を守る為の防衛機構として、溢れ出す愛液の量は少ない為に、余計に苦痛を与え続ける、辛うじて コンドームに塗られているゼリー状の物質が、潤滑剤となり滑りを助けているが、苦痛を 少しは和らげる程度でしかない、男は腰を乱暴に突き動かしながら、乳房を揉みあげ身体 中を嬲り犯していく……
「あっ!ああぁっ!痛い!痛いぃぃっ!やめてぇぇーー!」
 苦痛の声だけを出すレーチェルの悲痛な悲鳴だけが、部屋の中に響き渡る…そして、男ははてた。
 レーチェルの身体から男が離れるのと同時に、別の男が交代で伸し掛かり、前技も何も無しに強引に膣孔にペニスを突きこんでレーチェルを犯す、順番を待てない男は口にペニスを突きこみ奉仕させ、他の男達のある者は乳房を揉み、別の男は手で自分のペニスを扱かせるという行為をさせ始める、既に順番は関係なくなっていた、かろうじて膣に挿入する男だけはコンドームを装着していたが、レーチェルの全身に吐き出された精液で意味が無くなって来ている。
「おい、コンドームに出した奴は、それを俺に渡せ」
 最初にレーチェルを犯した男が、他の男達に言う。訝しがりながらも他の男達は、自分の精液が溜まっているコンドームを男に渡した。
そのコンドームを持ちながら男は、ニヤニヤとした笑いを浮かべながら言う。
「な〜に、面白い事を思いついたんだよ、面白い事をな……」

 レーチェルは、次々に音達に犯されて行った、一人終れば二人に犯され、二人終われば三人に犯され……入れ代わり立ち代わり、何十人目かの男がようやく最後に犯し終った時には、膣以外の場所……口、鼻の穴、耳の穴、臍、尻の穴、残りの穴と言う穴に精液を注ぎ込まれ、精液の中で溺れた状態になっていた。
「うう…もう…いやぁぁ……」
 呻くようなレーチェルの声、次の瞬間に逆流した精液が、その口から溢れ出していった。

 そして、そのレーチェルに食事が出される、食事の内容自体はかなり豪華と言える、これから先も使用する為には、栄養を付けさせておかねばならない、と言う事である、出された食事の種類は…オムレツ、サラダ、ミルク、パン、フルーツが充分な量出された、ただしその食事には、たっぷりと先程レーチェルの膣に出される筈であった、回収されたコンドームから集められた精液が、たっぷりと振り掛けられていたのである。
 レーチェルは、その食事をすべて食べた……すでに、精液と言うもの対して、拒否反応を示すことは無くなっている、お腹が空いたから、出された食事を食べたのであった。


                                     余談


「お腹…すいた…」
 もう考える事はやめていた。それでも、お腹が空いたと考える…昨日…今日だったかな?
 食べた食事…精液がたっぷりかかったトーストと白いジュース…美味しかったな…
 セックスをしたら食べ物をくれる…もう何人の男達に犯されたか覚えていない…何日間犯され続けているかも覚えていない…ドアが開き男が入ってきて私を犯していく…一人の時もある、数人の時もある…そして、行為が終わったあとに、美味しい食事が出る…私はそれを貪るように食べる。
「ああ…お腹がすいた…」
 早く誰か来て私を犯してくれないかな…そして、食事を頂戴…お腹が空いたよ…
 キィィィ〜…
「あ…」
 ドアが開いた…早く私を犯して…そして食事を…してあげるから…どんな事でも…舐めてあげる…しゃぶってあげる…尻の穴でしてあげる…貴方の身体のどの部分でも舐め上げて綺麗にしてあげる…だから…ご飯を頂戴…お腹が空いてるの…
「ご主人様…いただきます…」
 ズボンのファスナーを下ろす…ポロンと出てくるオチンチン…私は好きなんだ…オチンチンと…ご飯が…
 私は、オチンチンにむしゃぶりついた…

 連邦軍の攻勢により、彼女が捕らわれていたジオン軍の基地が陥落した時、彼女は地下室で発見された。
 地下室に向かった連邦軍の兵が、地下室のドアを開けたとき、全裸の彼女が助けに来た兵の股間のチャックを開けて、ペニスにむしゃぶりついてきたと言う出来事は、記録から削除され、その後の彼女の行方も記録に残される事は無かった…


                                   余談…その2


 一年戦争終結後、ジャブローに勤務した兵士の間で語られた怪談がある…
 ジャブローの地下、その奥深くに作られた秘密の施設…
 何らかの理由で、外に出す事を禁じられた兵士達を収容する施設…敵ならば、秘密裏に始末することも出来るが、味方であった者を始末するのは寝覚めが悪くなる…
 その理由の基に作られた秘密施設…そこで飼い殺しにされる人々…
 はたして、その施設の中にレーチェル・ミルスティーンと言う名前の女性が存在していたかは、ティターンズの策謀によりジャブローが核爆弾で消滅してしまった今となっては、知る術の無い事であった。



                                                      終




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