『 Battle&Roses 2 』          


                               『 ティセ 』


目の前で繰り広げられる事実を信じる事が出来なかった…
王立魔導学院への特待生資格を与えられたほどの魔導の才能を持っていた姉、風と水の操作にかけては右にでる者がいないと言われていた姉であった。誰よりも強くて、優しく美しい姉であった。その姉が犬のように四つんばいになり男根を頬張り、嬉しそうにしゃぶっていた。

本当なら姉は王立魔導学院に特待生として入学するはずだった。しかし、学院入りの1週間ほど前に起きた悲劇、父と母の事故…それで全てを失う。
姉は学院入りを断念する、姉一人ならば、どうとでもなったかもしれない、でも私がいたからだ…

姉は一人立ちするための売名行為として前回の「Battle&Roses」に参加した。
信じていた!確信していた!姉が優勝する事を、でも結果は準決勝での敗退、そして姉は行方不明になる。
主催者の言分では控室から何時の間にか消え去っていた…と言う事であった。
嘘だ!
姉が自分何も言わずにいなくなる筈などない、そう自分に黙ってなどと言うことは、その日から私は姉を捜し求める、…しかし女が一人だけで生きて行くと言う事は並大抵なことではなかった。
私は活きていく為に、行方不明の姉の情報を得るために身体を売る、そして半年以上の月日がたった頃、姉の情報を自分を抱いた男から聞く、地元の実力者の家にいるという噂を…
本当であろうか?私は夜になるのを待ち、その実力者の家に潜入する、そして見る、見てしまう…見るも淫らな衣服を着せられた姉が、男にもてあそばれ犯されながらも歓喜の声を出し悶える姿を…
感情が爆発する、気がついた時には姉をもてあそんでいた男を殺していた…

「アンシー姉さん!」
姉に声をかけるが、自分を見つめる姉の表情、それは以前の姉ではなかった。
「なぜ!なぜご主人様を殺したの!」
私が殺した男の屍にすがりついていた姉が叫ぶ!そして呪文を詠唱する、殺意のこもった音律で!
それは一瞬の攻防だった、考えるよりも自分に向けられた殺意に身体が反応してしまう、そして眼前には、床に倒れ伏す姉の姿と床に広がっていく血、抱き起こす私に向かって姉は言う…
「げふっ!…ごしゅ…じんさま…のかた…き…ゆ…る……さ……」
憎悪の言葉、その後には永遠の沈黙…気がついた時のは、走っていた…走りながら叫んでいた…泣いていた…笑っていた…喜怒哀楽…全ての感情が身体から搾り出されて行く…そして…私は感情を無くした…

そして、この街に辿りつき、おりしも開催される「Battle&Roses」に出場を申し込む、姉がどうして、あのような姿になってしまったのか?その原因を探り出すために、そして…復讐のために…

                         *             *

「アンシー…ねえ…さん…」
ティセの唇が微かに動き…姉の名を呼ぶ…倒れ伏すティセ…「Battle&Roses」…準々決勝…勝負は決した…ティセの敗退、破れ去ったティセが担架で運ばれて行く…

                         *             *

「くっ…!」
ガチャリ…と手首を戒められてる鉄鎖が音をたてる…手首だけではない、足にも同じような鉄鎖が括りつけられ固定されていた…約二m四方の木製に台の上にティセは手足を鉄鎖により呪縛されている。
「寝心地はどうですか?」
ぐるりと台の回りを取り囲むように何人もの男達が立っている…ある者は片手にワインのグラスを持ち…別の者は手に持ったパンを持ち…そして台座に戒められているティセを見ながら飲み食らっている、その中の一人がティセに問いかける…
「………」
ティセは男の問いかけに応えず横を向く…この先、自分がどのような事になるのかは予想していた。あの日に見た姉の姿、あのような姿に貶められるのなら死んだ方がましだと思ったが、ただ事の真相を知る事が出来ずに死ぬのは口惜しかった…
「なかなか良いベッドでしょう?…何人もの娘達の生血を吸い込んだ由緒正しき拷問台ですよ…貴方のお姉さんの血も存分に吸ったね…」
無表情だったティセの表情が変わる…
「姉さんの…」
「そう貴方のお姉さんもこの台の上で私達を楽しませくれました。知りたいんでしょ?お姉さんがどうして、あのような姿になったか?…教えてあげますよ、今からたっぷりとね…くくくっっ……」
パチン!と男が指を鳴らす…今まで拷問台の周りにいた男達が数歩後退する…入れ替わるように屈強な体つきの男が数人現れる。
「これが当座の君の御相手です。せいぜい貴方も楽しんで下さい、楽しめるのならばですが…」
「くっ!」
拷問台に戒められてるティセ、衣服はまだ身に着けているが、ほとんど下着と変わらぬ衣装だ、その衣装が男達の手により引裂かれていく、ティセは抵抗もしなければ声も出さずに歯を噛締め耐える、ブラジャー上の胸の布が引き千切られ乳房が剥き出しになる、ふくよかな膨らみと、その膨らみの上に点在する小さな乳首、肋骨ごと抉り取るような乱暴さでその乳房が男達に蹂躙されていく、わしづかみにされた乳房に突き立てられた爪が、軟らかな乳房を傷付け血が滲み出ていく、別の手がパンティーをガーターベルトごと引裂いて、露出した秘所に男の舌が伸びていく…
「くっ…ふぁ…んんぐぅぅ…」
感じたくなどなかった…姉を殺してしまった時…全ての感情は出尽くし涸れ果てた…その筈であった。街で生きる為に…情報を得る為に…男達に抱かれた時も快感などは感じなかった。しかし男の舌の蠢き…それに対して身体の奥底から湧き上がって来るような感覚があった。
「ふふふ…感じてきたんじゃないんですか?貴方のお姉さんを調教する時にも使った薬です…結構高価ものなんですからね…味わって下さいよ」
男の言葉が耳朶に響き渡る…その声すら快感に思えてくる…ヴァギナに挿しこまれ蠢く舌の感触…
「あうっ!…あっつぁ…くふぅぅ…」
抑え切れない声が口から漏れていく…身体中を蠢く男達の手の感触…それが快感に変わっていく…乱暴に揉みしだかれる乳房…食い千切るかのように噛み潰される乳首…身体を舐め回す舌の感触…股間から溢れ出してくる愛液の滴りが感じられる…音を立てて愛液をすする音…すでに手足を束縛していた鉄鎖は外されている…しかし、すでにティセに逃げ出す気は無くなっていた…それどころか姉の事すら忘却していた…男を求める雌…それが今のティセであった。
「欲しい…欲しいの…」
男の顔がティセの股間から離れる…そして、ティセの上にゆっくりと圧し掛かる…男の巨大な逸物がティセの股間に埋没して行く…ヴァギナを引裂きながら…

すでにティセは一匹のメスとなっていた…
いままで食事をしていた男の一人が、後を向きティセの目の前に自分の尻を突き出し笑みを浮かべ言う……
「さてと、私のお尻を正確には、お尻の穴を舐めてもらいましょうか?綺麗にお願いしますよ、ひょっとしたら、拭き忘れたのが多少こびりついているかもしれませんが、それも愛嬌と言う事、私は別に気にしませんから、念入にお願いしますよ…ティセ?」
「は…はい…」
ティセの顔が歓喜に歪む、彼女に与えられた薬は、すでにティセの人としての自尊心を破壊していた。性行為を命じられる事、それはすでに喜びである。
「さて早いところ、綺麗にしてくれますか?お尻が寒くて風邪引いてしまいそうですよ…」
男の言葉に、ティセが頷く、そしてティセは、男の尻に顔を近づけていく…ティセの視界の中、男の引き締まった。しかし、尻毛の生えている汚い尻が写るがティセには、その尻が神々しくも愛しく思えた。ティセの顔が、男の尻に近づいていく、ムッとするような臭気が鼻につくが、ティセにはその臭いが香水のように思えた。男の剛毛のような尻毛が、ティセの白く柔らかな頬に触れる・・・・・・・
「さあ、お尻の割れ目を手で開いて、お尻の穴をよ〜く舐めてくださいよ、綺麗にね…お願いしますよ…くくく…」
ティセの手が、男の尻に触れる、尻の割れ目を押し開き肛門を露出させた。尻毛には、尻を拭いた時に千切れ残った、紙の残滓が絡みついている、ティセの舌が、男の肛門を舐め上げた…………
「へひゃい!」
男が、奇妙な声を出す。
「ふふふっ……これはいいですね、そう…もっと、ゆっくりと舌の先を使って…そうそう…お尻の穴の中に舌を捻じ込むようにしながら、皺の間も念入にお願いしますよ、念入にね」
男の指示のままに、ティセの舌が男の肛門を舐め上げていく、ぺチャリ…ぺチョリ…ぺチャぺチャと…湿った音を立てながら、ティセの小さな…ピンク色の柔らかな舌が、肛門の粘膜を…皺の一つ一つを、指示の通りに舐め上げ奉仕していく…粘膜の異様な感触が舌を伝わってくる…ネットリとした、生暖かく…妙に柔らかく…そして、おぞましくて…震えるような舌触り、ティセの眼が歓喜に潤んでいく…
快感であった、肛門を舐められながら、男は憤りたち勃起していく、自分のペニスを見詰めながら思う。ティセの舌が肛門を舐め上げる度に、何とも言えない快感の電流が背筋を駆け上がってくるのが判る、そしてそれだけで射精しそうになるのを必死になり耐える…もったいない、まだ、出したくない…もっと、この女を楽しみたい…もっと、無残に嬲りたい…この女の、肉体を凌辱し尽くし貪り食らいたいと言うその思いが、射精しそうになる快感を押し留める。
「それでは、今度は口でいかせてもらいましょうか、大好きなんでしょ?オチンチンが?」
尻の穴を舐め上げさせるのを止めさせ、ティセの方を振り向いた男が、勃起したペニスを擦り付けるように、誇示させながらフェラチオを強要する。
「はい…貴方さまのオチンチン…大好きでございます…」
ティセは、差し出されたペニスを貪るように口に含む…
「おひょ、あったかいですね…ティセの口は、オチンチンがとろけて行くようですよ…でも、それだけじゃ駄目です。もっと舌を上手に使わなければ、なれているのでしょ?これがお仕事だったんですから」
男が、ペニスをティセの口中の奥に差し込み、腰を前後に動かしながら言う。
「はぁぶぅぅ…ぶぐぅ…あうぁ…」
「そうです…舌を絡ませるようにしゃぶるんですよ…手抜きなんかしてたら、お仕置きですよ…」

その後、何人もの男達がティセを嬲り犯して行く、完全に肉奴隷と化したティセが、商品としてアドルファス・フォン・リルケ侯爵の元に納められたのは、数日後の事であった。


                                           終


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