ファイヤーエムブレム 紋章の謎〜事後伝

             『 龍の皇女 その最後に関する説話 』


                            
「 黄昏への道 」


 龍族――すなわちマクムートとは、この時代に置いては、滅び行く種族であった。
 すでに種としての進化は限界に達し、種としての可能性は何一つ残されておらず、その可能性の全ては喰らい尽くされてしまっていた。
 マクムートの一族に残されたのは、長く漂うような滅びの日々を黄昏に向かい進んで行く事だけであり、それを受入れる他の術は無いと思われていた。
 しかし、その様なマクムート達の中にも、運命として迫る繰る滅びの運命に抗い、新たな進化の可能性を見出そうとする者達が居た。
 その滅日から逃れようとし、選び出した可能性が如何に邪悪であり、誇り高きマクムートを穢す事になるとしてもであった。


                           「 アリティア王国 」


 長き戦乱の末の平和、人々はそれを甘受しようと考え、更なる喜びをそれに加え様と考え考え、それは実行に移された。

 アリティア王子――いや、いまでは国王であるマルス王と、タリス王国の王女であるシータ姫との婚姻、長き戦乱により延期されていた婚姻であった。
 本来ならば、戦災の復興が優先されるべきであったかもしれないが、、戦乱が真に終結したと言う事を証明する意味もあり、盛大かつ全ての人々から祝福され婚姻の式が執り行われたのであった。
 数日にわたる祝いの日々、ようやくにマルスとシータの二人が、一つのベットにその身体を横たえる事が出来たのは、婚姻の儀式が全て終了した7日目の事であった。

「あの。マルス様」
 薄絹の夜着だけを身にまとったシータが、緊張した口調で同じベッドの寝ているマルスに声をかけるが、視線は天井と言うか、天蓋付きのベッドなので天蓋の方へと向けられたままである。
 親しき友人であり、二つの戦乱の時には戦友でもあった。パオラ、カチュア、エストのペガサス三姉妹や他の年上の人達から、いろいろと初夜についての事は、聞いたり聞かされていたりして、多少耳年増的にそれなりの知識はあったのだが、実際になるとかなり緊張してしまっている自分に驚いてしまい、如何すれば良いのか迷っていた。
 夫婦となれば当然の事だと理解しているのだが、何とも恥ずかしくてきっかけが上手く掴めない、はたして女性である自分の方からアプローチを仕掛けても良いのだろうか?
 それらの想いが、頭の中でグルグルと回りまくった末に、ようやく搾り出した言葉であった。

「……」
 それに対して、マルスは応えるでもなく沈黙したままであった。
 実の事を言えば、マルスもガチガチに緊張状態であったである。シータ同様に親しい者達が、初夜についてのアドバイスを何かとしていたのだが、そのアドバイスの内容はかなり無茶苦茶であったりした。
 曰く!最初が肝心だ!男は女をリードしなければいけない!経験豊かな男性だと思われるように!穴の場所を間違えるな!朝まで頑張れ!……その他、様々と言うか余計なと言うか、多彩なアドバイスが半分以上は冗談でされていた。
 結果として、マルスは緊張の極みにあり、シータの問いかけに対して返事を返す余裕すら無くしていたのである。 
 如何すれば良いのか? 緊張感により、金縛り状態と化し、ろくに返事をする事も出来ないでいるマルス、実に不謹慎な事ではあるが、これだったら幾万と言う敵軍の部隊であるとか、あるいはメディウスやガーネフと言う様な大敵と戦っていた方が、はるかに簡単と言うか気が休まるものだと考えいたりもした。
 だがマルスは気がつく、背中を向けているシータが、小さな声を出し泣いている事に……

 決死と言うか必死と言うか、ありったけの勇気を持って口に出した言葉……それを無視されてしまったと言う事で、シータは悲しくなってくる。
 マルス様は、わたしの事が嫌いでなのだろうか?婚姻の儀を結んだのも、私を愛してくれたからではなく、アリィティアの国王としての義務からではなかっただろうか?
 考え出せば、マルス王子の傍には、自分以外の誰かが常に存在していたように思える。
 その事を思い出し、自分自身が知らぬ間に流し、小さな声で泣き始めたのであった。

「シータ、何を泣くんだい……僕の事が、嫌いだったのかい?」
「違います!」
 ベッドの上、いままで背を向けていたマルスが寝返りを打ち、シータの方を見る。そしってシータは、マルスに言われ始めて自分が泣き出している事に気がつく、その恥ずかしさがシータの声を少々荒くさせ、態度を拗ねさせる。
 そんなシータの態度に、マルスは初めて気がつく、シータも自分同様に初めてであり、緊張しているのだと言う事に、そして奇妙な話だがそれを知る事によって、マルスの心の中に微かな余裕と言うか、シータに対する慈しみが湧き上がってくるのを実感した。
「ごめん、シータ……初めて会った時から、僕は君の事が好きだったんだ」
 少し拗ねたようなシータの頬を、優しく撫でる様にしながら、マルスはシータの顔を自分の方へと向けさせる、そしてその赤く濡れている様な唇に口付けをした。
「あっ……」
 小さな声を出す……それだけをして、シータはマルスの唇を受入れる。ぎこちない初めての口付け、舌を入れるでもなく、貪り合わせるわけでもなく、互いの唇を触れさせながら、その柔らかさを確認しあうような初心な恋人達の口付け……それだけで、いまの二人には十分であった。

 夜着の脱がせかたに多少手間どるマルス、まさか自分の方から脱ぐわけにも行かず、そのじれったさを烈しい動悸の中で待ち侘びるシータ……それでも夜着は、難攻不落の要塞ではない、やがてマルスの手により取り払われ、すでに自分の夜着を脱いでいるマルスの素肌とシータの素肌が、間に何の障害もなく重なり合う。
「くすっ」
 触れ合った肌が少しくすぐったいのか、シータが小さな笑い声を出す。
 その小さな笑い声に触発されたかのように、マルスの手が充分な膨らみを形作っているシータの乳房へと伸ばされ、それを揉みあげる。
「あっ!」
 笑い声が、変化し小さな喘ぎ声になる。そしてその声に誘われる様にマルスの手が大胆に動き、シータの身体を撫でるように動き、胸と言わずその柔らかな肌の上を愛撫して行く
「くふぅ!」
 漏れ出しそうになる声、それを抑えつつ身体を触れ撫でて来るマルスを抱きしめる。そしてマルスもシータの身体を抱きしめる。
 細身に見えるが戦場で鍛え上げられた鋼の硬さを持つマルスの肉体、同じく細身ながらマルス同様に戦場で鍛えられたシータの肉体、だがその肉体は柔軟な女性の柔らかさ秘め、マルスの肉体を受け止める。
 マルスの手がシータの小ぶりな乳房に置かれる。すっぽりと手で覆われた乳房が優しく揉み上げられ、やがてその手が少しずつ下に降りて行くのと同時に、手がどけられた乳房へと唇が押し当てられ、膨らみ始めていた乳首を含む。
「あっ!」
 小さなシータの声、そしてその声に誘われるように、口の中に含んだ乳首の先端を舌で転がすようにマルスは愛撫した。
「はひぃ!」
 刺激により口から飛び出す声、その声を聞きながらマルスの愛撫は、シータの全身へと広がる。
 首筋、胸、乳首、腕、指先、腹、背中、尻ありとあらゆる所を舌で舐めまわし、両手を思いっ切り使って愛撫する。欲望を抑えながら優しく、時には欲望のままに荒々しく、愛しむように愛撫を繰り返した末に、シータの一番敏感な部分へと愛撫の指先が伸びて行き、その場所を確かめるように動き、その部分を愛撫する。
「ひぃあっ!」
 シータの喘ぐような声が、一際高くなりマルスへと身体を更に強くしがみ付かせ、身体を押し当てる。
 しがみ付いてくるシータの柔らかさを感じ取りながら、マルスが固く硬直している自分の分身を、指先で探り出しているシータの敏感な場所へと添えて言う。
「いくよ?」
「はい」
 はたして、この瞬間の会話として正しいのか、多少考えさせるようなやり取りの直後に、マルスはシータの胎内へと入っていった。
「あうっ!」
 痛みがあった……だが、その痛みは不快ではなく、逆に満足感すら感じさせる不思議な痛みであった。
 純白の敷布の上に散らばる紅い花……それが広がりながら、増えて行くのを二人は満足感に包まれながら確認し、更に深く交わりあった……


 深夜――深い繋がりを確かめ合った若い二人は、泥の様な眠りに落ちながらも互いを抱きしめあい、互いをベッドの中で確認しあっていた。
 そんなベッドの下から、何か小さな影がゴソゴソと這い出して来たかと思うと、そっと立ち上がり寝室か出て行く……
 
 そ〜と内側から押し開かれるマルスとシータの寝室のドア――そのドアから出てきたのは、チキであった。
 
 最後の聖龍の女王たるチキは、マルスの庇護の元にアリティア王国にて龍族の女王としてではなく、一人の少女として王宮にて生活をしていた。
 それは最後の聖龍族の女王として生きることよりも、一人の人間の少女として生きていくことがチキの幸福につながると考えたマルス達の深慮と言えた。
 そんな生活の中で行なわれたマルスとシータの婚礼、マルスとシータ……二人の事が大好きであったチキは、素直に二人の結婚を祝福した。
 そしてちょっとした悪戯心が湧き出して来る、新婚初夜のマルスとシータ……その二人が一緒に寝るベッドの下に隠れていて、二人を驚かしてやろうと考えたのであった。
 まだ子供ゆえの邪気の無い悪戯心なのか、それとも微かな思慕を抱いていたマルスにと結婚したシータに対する幼い嫉妬心だったのか、そこら辺はチキ自身も良く理解していなかった。
 そして密かにベッドの下に隠れたまでは良かったが、隠れている内にそのまま眠り込んでしまったのは、やはり子供だからであろうか?
 そんなチキが目を覚ましたのは、ベッドの上でマルスとシータが交わりを始めた直後であった。
 自分が眠り込んでいるベッドの上で行なわれている二人の交わり、軋むベッドの音と振動、そしてシータの口から漏れ出す喘ぎ声により、眠り込んでいたチキは目を覚ます。
 目覚めた直後は寝惚けていて、自分が何で此処にいるのかを忘れていたチキであったが、やがて何で隠れていたのかを思い出し、ベッドの上にいる二人を脅かす為に出て行こうとしたが、隠れているベッドの上の雰囲気がその行動を止めさせた。
 聞えてくるシータの声……それがマルスとの交わりによる喘ぎ声だとは知りえなかったが、いま二人の前に出て行くという行動をしてはいけないと、何かが自分に教えていた。
 だからチキは、マルスとシータの交わりの声を聞きながら、ベッドの下で身じろぎもしないで硬く身体をこわばらせながら、二人が寝入るのを待ち続ける事になった。
 そして、ようやくに二人が交わりに疲れ果て、心地よい満足感に満たされ眠りへと陥った時に、チキはベッドの下から抜け出し部屋をこっそりと出て行った。


 部屋から抜け出したチキが辿り着いた場所は、王宮の一廓に設けられていた噴水の傍であった。
 そこに置かれているベンチに腰掛けながら、チキは普段の彼女からは想像も出来ない、物思いに沈んだ表情を見せながら、噴出し続ける噴水を眺めながら考え、そして一つの事実に思い至った。
 自分が、本当にマルスお兄ちゃんの事が好きであったと言う事に……一人の女の子としてマルスに対して恋心を抱いていた自分に、初めて気がついたのであった。

 物思いに沈んでいた表情が、何時の間にか泣き顔に変わっている……そして、ポタポタと閉じ合わせた瞼から涙がこぼれ出してき、喉の奥から絞り出すような声で言う。
「ひくっ!お兄ちゃん……マルスお兄ちゃん……好きなのに……大好きなのに……」
 肩を震わせながら泣き出すチキ……その姿を見ている影がある事など、泣く事に夢中になっているチキが気づく筈も無い、泣いているチキを見ていた影は、音もなくチキに近寄ると怪鳥の様に広げたマントの内側へと、チキを包み込むように取り込む、そして次の瞬間に黒い影は一頭の巨大な龍へと姿を変えたかと思うと、その場より飛び立ち夜の闇の中へとその姿を溶け込ませて行く、その腕に意識を失ったチキを抱きかかえて……


                                「 辱 」


 …新しき血を…聖龍の血を…我ら龍族の未来のために…

 祭壇を模した台の上にチキが縛り付けられている…子供から、ようやくに少女へと変化し始めた肉体……扁平であった胸に、さささやかな膨らみの兆しが見え始め、凹凸の無かった肉体も、細くなり始めその部位とそれに比例するかのように膨らんで来ている部分、その微妙な差による魅力が出来始めており、身体全体も曲線が優しげなラインとなっているのが、身に着けている服の上からでも見て取れる。
 「なにを、なにをする気なの!」
 縛り上げられたチキが叫ぶ、周りには十数人のフードをかぶった男達が、縛られているチキを取り囲んでおり、そのうちの何人かの男の手にはナイフが握られいた。
 ビリッ!
 縛られているチキの服が、ナイフにより引き裂かれる。衣服の両袖の部分が、両方ともに切り開かれ、衣服の前の部分も大きく切り裂かれていく。
「いやっ!」
 悲鳴をあげるチキ、その胸が露となり膨らみ始めていた胸が男達の目に晒される。
 まだ乳房と呼ぶ事が躊躇われる微かな膨らみ、そしてその膨らみの頂点にある小さな突起……白い肌、こじんまりとした乳輪の真中にある飯粒のような乳首、性的な物を呼び起こさせるには、あまりにも貧弱でありか弱い。
「いやだぁ!やめてよぉ!」
 抗うチキの叫びを無視しながらナイフは動き、チキに身につけている衣服を細分化しながら、ボロ切れと化して行く、その白く無垢な肌を傷つけぬように気をつけながら…

 身に着けていた衣服はすでに切り払われ、下穿き一枚だけが下半身の一部を隠すだけとなっている。その剥き出しになったチキの素肌を、祭壇に燈されている黄色い光が薄黄色に染めて浮かび上がらせている。
「やだぁ……やだよぉ、やめてよ……」
 カチカチと歯を鳴らしながら、チキは首を左右に烈しく振る。髪飾りのとれた緑の髪が、まるで別の生物のように踊り乱れるが、男達はそれに対して何に意味合いを見つけもせず、手に持っているナイフを、チキが見つけている最後の衣服である下穿きに滑りこませ、大きく引き裂く、大きく引き裂くように広げられている両足、曝け出された股間は、当然の様に何も生えておらず、やや膨らんだ部分……まだ閉じ合わされたままの筋としかいえない肉の割目へと、男は手に持った壷の中身からヌタリとした粘液を掬い取ると、その肉の割目へと塗りつける。
「いや、いやぁぁぁぁー!!やだ!お兄ちゃん!マルスのお兄ちゃん!気持ち悪いよぉぉたすけてぇぇー!」
 恐怖に泣き叫ぶチキの姿を、フードに隠された奥から見ながら、達はボロ切れと化している衣服を完全に、チキの身体から剥ぎ取る。
「うぅぅ…やだ…やだよぉぉ――!!」
 祭壇の上、裸にされたチキを見下ろすな様にしながら男達は、身に着けていたフードを脱ぎ去る。
「ひっ!」
 フードを取り去った男達は、何一つ服と呼べるもを身に着けていなかった。
「やだ…やだよぉぉ―――!!マルスのおにいちゃ――ん!!」
 前もって順番と言うのか、手順は決まっていたのであろう。先を争うと言う事もせずに男達は、祭壇に縛り上げられているチキへと、次々に覆い被さっていく、だが乱暴に犯すと言う雰囲気ではなく、チキの肉体が傷付くのを恐れでもするかの様な感じでの凌辱であった。
 事実、事前に割目へと塗られた液体……その作用によってなのか、閉じ合わされていた割目は、薄く開き始めその内側を露出させ始めている。そして、その露出し始めた肉の割目へと男の舌が潜り込み舐めあげる。
「あひぃ!」
自分を慰める……そのような事をした事もなければ、そのような知識もない少女、その無垢な股間へと塗られた液に開き始めた肉の割目が、舌で嬲られ未知の感覚を少女へと与える。
「はぁひぃぃ!ひぃうぅぅ!」
 どの様に反応したらよいのか、それすら理解できぬままに股間を嬲られるチキ、割目に塗られたのとは別の液が、胸にも塗られ同様に男の舌が乳首を責める。
 混濁して行く意識は、今の状況を忘れさせて行く――そして、心の奥底から思い起こさせるのは、優しい人の面影……
「――マルス……おにいちゃん……」
 悲鳴以外の言葉が口から漏れ出す。
 手足の戒めはすでに解き放たれいる。そしてチキに群がっている男達の姿に変化が引き起こされていく――人の姿を形作っていた輪郭が歪み崩れ、別の物へと変化して行く……人と言うよりは獣の姿へと、裂け内側から押し出された口に牙が生え、頭には角が伸び、体表が鱗に覆われ始め、手足が歪みなが異形へと変化し蝙蝠の様な翼が身体から生える。
 それは龍の姿であった……火龍…水龍…飛龍…氷龍…地龍…魔龍…男達は龍族本来の姿に戻りチキを犯していく…
 「あっ…ああっぁ…おにい…ちゃ…ん…マル…ス…お…にい…ちゃ…」
 耳元で打ち鳴らされる牙の音は、マルスの囁きに……身体を舐めあげる舌の感触は、撫でてくれるマルスの手の感触に……そして、塗りつけられた薬物により破瓜の痛みすら感じぬまま、チキは覆い被さってくる龍達のペニスを胎内へと受入れ、差し出されるペニスを自らの手で掴み無意識に扱き、舌で舐めしゃぶり始める。
 龍達に犯されながらチキは消えて行く意識の下、自分に笑いかける優しいマルスの笑顔を見る……そして……
「ああぁぁぁ……マルスお兄ちゃん……好き……大好き……」
 初めての愛の告白をした瞬間、チキの胎内に挿入されたペニスは大量の精液を吐き出す……その瞬間、チキは微笑むマルスが……
『チキ、僕もチキの事が好きだよ……』
 そう言ってくれたような気がした。


                            「 余談… 」


 マルスとシータの婚礼の夜に誘拐されたチキ、必死の捜査により行方を捜しだす事に成功したのは、チキが誘拐されてから2年の月日が過ぎ去ってからであった…
 そして邪魔をするマクムート達を倒し、たどり着いたマルス達が見たものは…

 豪奢な一室、そのベッドの上でチキは、小さな龍の子供に乳を与えていた。大きく膨らんでいる腹、夢見るような虚ろな瞳……そしてチキは言う。
 「ふふふ、このこはね……まるすというの、おにいちゃんとチキの子供だよ……すきだよ、まるす……おにいちゃん……ふふふふふふ……」
 チキは笑い続ける……笑いながら自分の生んだ龍の子供に乳を与え、そして膨らんだ腹をいとしげに撫で続けた。



                                         おわり


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