『 目撃者 』
【 森の中の出来事 】
さて、どの様な経緯で彼女が、その男に強姦される事となったかは不明であったが、なかなかに興味深くも有意義な見世物と言えた。
満月が周囲を明るく照らし出している中、俺は雑草が生茂る草むらにゴロンと横になって星空を見上げる。街中だと言うのに、この場所はエアポケットの様に周囲から隔絶されており、人気も無く星空を見るのにもってこいの場所で、俺のお気に入りの場所でもある。
「いい撮影ができそうだな」
傍らに置いてあるビデオカメラを手に取り、そのレンズを星空の方へと向けた時、その声が聞えた。
助けを求める女性の声と、荒々しい男の怒声……それがだんだんと近づいてくる、身の危険を感じた俺は、慌てて起き上がると木の陰に隠れる。そして俺が隠れたのとほぼ同時に、大柄な男に引きずられるようにしながら、一人の少女が現れた。俺は手に持ったビデオカメラを、その二人の方へと向ける……夜間撮影機能+ズームアップ機能は、ハッキリと男と少女の姿を俺に見せてくれた。
……大人しそうな印象を与えてくれるその容姿、長い髪を二つにして纏めている髪形、黒い縁の眼鏡をかけている顔、その端整で綺麗な顔は恐怖に歪んでいるが、間違いなくその少女は同級生の如月未緒であった。
やがて彼女は、その場で男に押し倒される、泣き叫びながら必死に抗っているせいだろう、纏め上げられた髪は振りほどかれて乱れ、眼鏡も顔から吹き飛んでいる、そして綺麗であった顔には殴打の痕が刻み込まれ、口からは血を流していた。
着ている服は制服ではなくて私服だ、その白いブラウスが下着と一緒に引き裂かれ、剥き出しに去れた乳房へと男の手が伸び、柔らかそうな乳房を乱暴に揉み、しゃぶり上げるように口をつける、何とかそれを引き離そうと足掻く彼女だが、圧倒的な体格差でどうしようもなく、男達のなすがままにされ続けていあt。
「助けてぇ! 誰か、お願い、いやぁぁーーー!!」
夜の闇の中に響き渡る悲鳴が、やけに興奮を誘うが、この悲鳴を聞きつけて現れる騎兵隊はいないだろう、何せこの場所は周囲に生えている草木が悲鳴を吸収する上に、道路や家屋などと言った場所からも孤立している、言うならばエアポケットのような場所で、人も滅多にくること無い(それだから自分は、自分だけのお気に入りの場所として、時々来ているのだ)そんな場所なのだ。
スカートが腰から抜き取られ、放り出され下着に手がかけられる。
「だめっ! やだぁぁーーー!」
抗いの悲鳴は更に激しくなる、その声に腹を立てたのか、男が彼女の腹を叩く!
「うっ! ぐぅ」
くぐもった悲鳴がした後、彼女の悲鳴が収まる、そして抗いも無くなった。
男が再び、彼女の最後の一枚に手をかけて、引きずる下ろして行く……
「いやぁぁぁ、お願いしますから……おねがい……」
呻くような、そして喘ぐような弱々しい哀願の声……男は、一気に下着を剥ぎ取り、その下着をなげすてた。
男が立ち上がる、そしてカチャカチャと自分のズボンと下着を脱ぎ捨てるようにして、下半身を丸出しにし、横たわっている彼女の上に覆い被さった。
「いやっ!やめて、おねがい…お願いします!」
弱々しい抗いと哀願の声がするが、その声はすぐに別の声へと変わる。
「あっ! 痛い! いやぁっ、いやぁぁーーーー!」
男が裸にした彼女の上で腰を動かす。その度に彼女は苦痛の悲鳴をあげ、哀願し続ける……
「やめて、お願いです! 痛いんです。やめてぇぇーーー!!」
男の動きは収まらない、それどころか激しくなっていく、同時に彼女の悲鳴も激しくなって行った。
「だめ! 出さないで、中に出さないで! 外に、外にお願いします! お願いぃぃ!」
突然の男の激しい腰の動きが止まる、その瞬間に彼女は叫ぶように言う。
「あっ!ああ……外にって、赤ちゃんできちゃう……やだ……うぅぅっ……やだぁぁ……」
呻くように泣き出す彼女、それを無視するように、彼女の身体の上から立ち上がる男、終ったのか? いや違う、男は泣いている彼女の身体を叩きながら、四つん這いにさせるとその腰を掴んで押さえ込む、何をされるのかを察した彼女が、その姿勢のまま逃げ出そうと足掻くが、逃げだせる筈もない…
「いやっ! もういやぁぁーーーー!!」
足掻く彼女の下半身を押え込みながら、男は自分の下半身を……再び勃起しているペニスを、彼女の尻へと向けて突き出した。
「ひぃぎぃぃぃぁぁーーーーー!!」
夜の闇を引き裂くような悲鳴! 尻の穴を貫かれた彼女が、悲鳴を上げ続ける、それを無視し男が腰を突き動かしながら、腕を伸ばし背後から乳房を揉み、肩口に噛み付きながら背中に歯型を刻み込み犯し続ける、崩れ落ちる彼女の頭を掴んで、身体を持ち上げながら執拗に背後から尻の穴を犯し続ける男、絶頂を迎えた男が、彼女の体内へと欲望を吐き出しきり、ペニスを尻の穴から引き抜くのと、支えを失った彼女の身体が崩れ落ちるのは同時であった。
崩れ落ちている彼女、その身体が再び引起される。
「あっ……ああぁぁ、いやぁぁ……もう、やめっ……うぶぅぅ!」
引起された彼女の口へと、尻の穴から引き抜かれたばかりのペニスが突き込まれる。
「ぶふっぅ! んぶぅぅ……ごふっ!」
掴まれ揺り動かされ続ける頭部、小さな口からペニスが出し入れされる度に、くぐもった声緒……と言うよりは、奇妙な音が漏れ出し、淫靡に響き渡り続ける。
彼女の頭を掴み、揺り動かし続けていた男の動きがやむ、それと同時に彼女の口からどろりとした液体が溢れ出しす。
「あっ……げふっ! うぐぅぅ……」
口から引き抜かれたペニスは、その先端から精液をポタポタと彼女の顔に滴らせた。
満足した男が彼女の頭から手を放すのと同時に、彼女はその場に崩れるように倒れこむ、そんな彼女の姿に一瞥をする事無く男は、脱ぎ捨てていたズボンを履いて、その場から立ち去ろうとするが、その直前にズボンから何か取り出し、倒れたままの彼女の方へと向けると、何かが光る……それが数回、そして男は立ち去った
男が立ち去った後も彼女は、その場に崩れ落ちた姿のままであった。
どうするべきか、倒れている彼女を介抱してやるか、それとも誰か人を呼ぶか? そんな事を考え出した時に、倒れていた彼女は起き上がった。
「うっ、うう……くぅぅ!」
搾り出す様な切ない涙声……それでも、周囲に散らばっている自分の服をかき集め、それを身につけると、よろめきながらも歩き出し、男同様に夜の中へと消え去っていた。
俺は、目の前で行なわれた事が本当なのか一瞬疑う……そして慌てて手に持っているビデオカメラ再生して確かめた。
本当は夜空を撮影するために持参したたビデオカメラ、高性能を誇るカメラは、今起きた出来事の全てを見事に記録していた。
引きずられてくる彼女の恐怖に強張る表情は、十倍以上の倍率を誇るズーム機能により、間近から写したように大きく撮影されている、押し倒され引き裂かれた衣服から剥き出しとなった乳房を、月明かりの下で高感度にリアルに写し取っている、抗いの悲鳴すら指向性の集音マイクは声を拾い記録していた。
彼女が強姦された場所へと俺は歩いていく、押し潰された様な草の痕……そして、放り出されたままの下着を見つける。俺はその下着をポケットに入れた後、家へと帰る……ある事を計画しながら……
【 欲望を満たす術 】
彼女が強姦されるを見たのは、土曜の夜であった。
翌週の月曜日、意外な事に彼女は学校へ登校して来た。
殴られた筈の顔の痕は、綺麗に消えている。生活態度も普段と変わらないかのように見えたが、よくよく見ればどこかぎこちない感じもする。
そして更に次の日の朝、俺は普段よりも早く家を出る、そして学校に到着すると用意してきた封筒を、周囲に人がいない事を確認してから彼女の靴箱へと入れた。
今日も普段通りに登校してきた彼女であったが、様子がおかしいのは一目で分かった。
キョロキョロとした落ち着きの無い態度、やたらと周囲を気にしている……そして放課後、彼女は逃げ出すように家へと帰って行った。
3日前、この場所で私は見知らぬ男に犯された。
その同じ場所に私は立ち尽くしている、靴箱に入れられていた封筒……その中には、自分の写真が同封されていた。男に犯されている自分の写真が、そして同封されていたメモには、今日この場所へ一人でこいと言うメッセージが書かれていた。
あの日、彼との初めてのデートの帰り道で、私は突然に男に襲われた。正直言えば、どの様にして襲われたのか記憶に無い、ただ気がついた時は、この場所で男に押し倒されて犯されていた。
夢だと思いたかった。だから誰にも……両親にも言わないで、夢だと自分に言い聞かせ、日常の生活をするために、無理をして学校へも行った。
なのに今日、靴箱に入っていた写真とメモ……誰からなのだろうか、私は指示に従うことしかできなかった。
かれこれ30分も経ったであろうか、立ち尽くしている彼女の姿を隠れて観察しはじめて? 学校の様子では、誰かに相談をしている様には見えなかったが、念の為に様子をしばらく見る事にした……そして彼女以外に誰もいない事を確認してから、ようやくに自分の姿を彼女の前に現した。
時間だけが経って行くような気がする、時計を見れば自分がこの場所に来て30分が過ぎている、帰ろうかと考えるが帰れる筈もなく、ただひたすらに脅迫者が現れるのを待ち続ける、そして脅迫者は現れた。
「木村……くん?」
現れた脅迫者は、クラスメイトの木村君だった。
それほど親しいわけでもない、ただのクラスメイトの一人と言う感じで、話をした記憶もまるで無い……
木村君は、姿を現してこちらに近づいてくる。逃げ出したのを必死に堪えて、一つだけ質問をした。
「あの写真は、あなたが写したものですか……」
木村君は頷く、そして頷いた顔を上げた時、その顔に笑みを浮かべていた……あの時、自分を犯した男と同じ、欲望に満ちた醜い顔を……
「あの写真は、あなたが写したものですか……」
驚きに満ちた表情で彼女が俺に問いかけてくる、俺は肯定の意味でゆっくりと頷く、そしてその顔を上げた時に笑っている事に気がつく、どんな顔をして笑っているのだろうか?
正面にいる彼女の表情からすると、かなり酷い顔をしているのは予想できる。ならば彼女の期待に応えてあげるべきだろう。
持ってきたビデオカメラを再生して、それを彼女に見せてあげる。その後に行なわれた脅迫の文句は型きり型で充分であった。この手持ちのビデオと消去する事と、強姦されたと言う事実を黙っていると言う条件と引き換えに、如月さんの身体を今日だけ自由にさせて貰う……別にこの事をネタにして、この先彼女を犯し続けるという目的は無い、そのような事をすれば破綻するのは眼に見えており、俺はそれほど馬鹿では無いと自負しているつもりだ。
俺の条件に彼女は念を押す。
「一度だけ、一度だけなんですね………」
俺は再度頷く、そして商談はまとまる。俺の欲望を満たすために、彼女は手を引かれて俺の後についてくる、そして調べておいたラブホテルの一室へと入る事となった。
部屋に入るなり、俺は我慢できなくなり、彼女をベッドの上に押し倒す、すでに諦めているのだろう、彼女は抵抗もせずに押し倒され、着ている服を大人しく脱がされるままににしている。
激しく凌辱されていた先日の事を少々思い出し、やや物足りなさを感じながらも俺は彼女を犯して行った。
脱がした服をベッドの下の放り出し、ブラジャーを引き千切るようにして外す。そして現れた白い乳房、だがその乳房には噛み痕が何箇所も残され、鬱血している箇所も何箇所かある、先日強姦された時に付けられた傷痕だろう、その傷痕を見た瞬間に俺は思い出す、犯されていた彼女の姿を、そして激しい興奮に襲われた。
俺は彼女の乳房を噛む、噛み痕の残っている上にわざと噛み付いて新たな噛み痕を刻み込んだ。
「あうっ!」
微かな呻き声を上げる彼女、それを無視して新たな傷痕から滲み出してきた血を舐めとり、下を体中に這わせながら腹部にすら噛み付き新たな歯形を刻む、そしてスカートを外し下着も脱がせた。
その肉体の全てを曝け出している如月未緒と言う女、その肉体の上に覆い被さりながら肉に対して傷痕を刻み込んで行く俺、乱れた髪がベッドの上でのたうつように広がって振り乱れる、その髪を掴み上げながら俺は背後から彼女を犯していく……
「いっ、痛い!」
再び蹂躙される尻の穴の痛みに、苦痛の声を出す彼女であったが、逆にそれは興奮を誘うだけであった。
尻の穴にペニスを捻じ込みながら、背後から胸を嬲り揉み上げる、彼女を犯していた男と自分が重なる、必死に苦痛に耐えながら声を抑える彼女の姿……悲鳴を上げさせたかった、泣き叫びさせたかった……だから俺は、激しく彼女を責め立て続ける、苦痛の叫びを上げさせるために!
尻の穴を責めた直後に、ペニスを彼女の目の前に突き出して言う。
「口で綺麗にしてくれないか?」
ついさっきまで自分の尻の穴を犯していたペニス、それが眼前に突き出されフェラチオを強要されている、彼女は言われるままにペニスを口に頬張り、舐め始めた。
滑る様な口の中の感触、ペニスに絡みついてくる舌の柔らかな感触、それを味わいながら俺は、あの時の男と同じ様に彼女の頭を押さえつけながら、さらにペニスを口の奥深くへと突きこみ、堪能する。
「んぐっ!」
低い彼女の呻き声、唇の端からこぼれ出す濁った白い液、引き抜かれたペニスに絡みつく精液と涎……自分を見上げる彼女の悲しげな表情が興奮を誘う、俺は再び彼女を押したし、両足を抱え上げながらその肉体の奥深くに、再度ペニスを挿入し肉の感触を味わう、狭くきつい彼女の膣内、熱く絡みつく肉の感触…・…3度目の射精をして、俺はようやくに満足した。
服を着始める彼女、その姿を見ながら手持ちのビデオカメラを操作し、記録している画像……彼女が強姦されている時の画像を消去する。
「これで記録は消去したよ、約束どおりね」
彼女は何も言わない、口を聞くのも汚らわしいと言う気持ちなのだろうか?
そんな態度の彼女を見ていると、再び欲望が湧き上がってくるのを抑える事が出来なくなる。
俺は、背を向けて服を着ている彼女の肩に手をいて言う。
「約束は、今日一日の間、如月さんを自由にできる……だったよね?」
そう言うなり、再び彼女をベッドの上に押したす。
「いやっ! もう満足した筈です。これ以上何をしようと言うのですか!」
俺は笑う……そして、笑いながら言う。
「くくくっ、時間はまだあるんだ、もっと楽しみたくなったんだよ……今日一杯ね」
「いやっ! もうやめてください、お願い!よしてください、いやぁぁーーー!!」
彼女に哀願と悲鳴を聞きながら、俺は再び彼女を犯し始める。半分ほど着ていた服を再度引き剥がし、その白く柔らかな乳房を蹂躙し、欲望を彼女の体内へと吐き出す……最終的に彼女を解放したのは、さらに二回……彼女の肉体へと欲望を吐き出した後であった。
【 俺の物 】
翌日、俺が学校へ行くと彼女は既に登校していた。
『女って奴は、意外にタフでしぶといもんだ』
勿論これは勝手な言い草だ、どの様な心境の元で彼女が何事も無かったように、学校へと来ているのかを知る事ができる筈も無い、この先彼女がどの様な日常を過ごして行くのか、興味が無いわけでは無いが、すでに俺には関係ない事だった……少なくとも俺はそう思っていた。
数日が過ぎる、ごく普通の日常が繰り返されるが、その日の朝……突然に彼女の方から俺に話しかけてくる、そして去り際にメモを一枚手渡された。
『放課後に図書室で待っています』
それだけ書かれているメモ、俺は放課後に図書室へと向かった。
椅子に座って本を読んでいる彼女、その隣へと腰掛ける俺……彼女は俺だけに聞こえるような小さな声で言う。
「うそつき!」
「?」
意味が分からなかった……しかし小声で話を続けるうちに、ようやくに意味が把握できた。
昨日の晩、彼女の元へ脅迫の手紙が届いたのだと言う、内容はあの強姦の事であった。
再び俺が脅迫をし始めたと思った彼女は、ある決心の元に俺をこの場所に呼んだのである、ポケット中に凶器となる刃物を忍ばせて……
「俺じゃない」
俺は正直に言う、俺はしていないという事を……最初は信じなかった彼女であるが、やがて納得する。
「それじゃ、誰が、誰が脅迫を……」
ぶるぶると震えだす彼女の肩を俺は掴む
「俺に任せな、約束したろ? 脅迫はお終いにすると、それは俺以外の奴にも、その約束は有効だ」
不思議そうな表情で、彼女は俺を見る……別にいまさら、彼女の騎士を気取ったわけでは無い、…単に腹が立っただけの事だ、俺の物に手を出そうとしている奴らに対して……
そして話は意外な展開へと流れていった…
【 彼女の家 】
気がつけば、俺は彼女の家……その彼女の部屋の中で紅茶などを飲んでいた。
「おい、この家は、お前だけしかいないのか?」
と言う俺の質問に対して彼女は、父親は海外へ単身赴任しており、母親も仕事に出かけているので帰りが遅いと応える、この時点で俺は頭を抱え込んで、紅茶が置かれているテーブルの上に突っ伏してしまった。
「あの……どこか具合が悪いんですか?」
心配そうに聞いてくる彼女に対して俺は言う。
「あのな……両親が不在で、お前しかいない家に、普通男を入れるか? それに俺は、お前さんを乱暴した男なんだぞ? 少しは考えろよ!」
俺の言葉に対して彼女は、初めて気がついた様に言う。
「あっ! そうですね」
『あっ! そうですね』……じゃない、しかも俺は過去に一回彼女を強姦した事がある人間だ、なんでこれ程までに無用心に家へと招き入れたんだ!
俺の考えが分かったのか、彼女は言葉を続けた。
「でも、脅迫はもうしない約束してくれましから……それに、相談に乗ってくれると言ってくれましたから……」
ここで俺は気がつく、彼女がどの様な状況にいるかと言う事を……見知らぬ男に強姦された上、それをネタに脅迫され俺にまで犯されてしまい、それを誰に相談する術も無く、さらに新たな脅迫状が自分の下に舞い込んで来ると言う最悪の状況……たとえ、自分を脅迫し犯した男である俺であったとしても、この状況で相談に乗ってくれる存在と言うのは、たとえどの様な人間であったとしても貴重な存在なのであろう。
「それとも……また私を……」
彼女が不安そうな声で聞いてくる。俺は立ち上がった。
ビクッ!と彼女が身体を強張らせ、震えだす。
「すまんが、トイレ借りるぞ」
俺は、彼女の部屋を出てトイレへと向かった……
「馬鹿か俺は!」
便座に座り込んで俺は自問自答する……決まっている! 俺は馬鹿なんだ!
なんで、あの時に彼女を助けに飛び出さなかったんだ?
なんで、彼女を脅迫して犯してしまったんだ?
こうして、彼女に頼られる事になった今、激しい後悔の念がこみ上げて来るのを抑え切れなくなってくる。俺は取り返しのつかない事をしてしまったんだと言う……
だが、何時までも便座に座り続けるわけにも行かない、俺はトイレから出て彼女の部屋へ向かった。
「で、脅迫状を見せてくれるか?」
彼女は机の中から、封筒を取り出して俺に差し出す。封筒の中には、ワープロで書かれた手紙と数枚の写真が入っていた。
写真は、予想通りの代物であった。犯されている彼女の姿が映し出されている、まだ服を着ているが草叢に倒れている写真、上半身を脱がされ乳房が露になっている写真、全てを脱がされて全裸となっている写真、股間を嬲られているアップの写真もあった。
構図から見ると、強姦をしながら写真を撮って行った様だ、俺は写真を裏返しにしてから彼女に返し、聞く……
「写真を撮られていたのには、気がついていた?」
「わかりません……」
それが、彼女の答えであった。
強姦されている時は、何も考える事が出来なかったし、よく覚えていない……確かにそうだろう、だがこの写真の構図からすると、この写真を送ってきたのは、彼女を強姦した男に間違い無いはずだ。
ワープロで書かれている脅迫状の内容はを簡単に読み取ると
【今度の日曜日の朝10時に指定の公園まで来い】
と言う内容だ、日曜日と言うと明後日だ、そして来なければ写真をばら撒く…とも書いてある。
「こりゃ、俺の同類だな……」
自分で言って恥かしくなるが、この指示に従って行けばどうなるか、だいたいの予想はつく……多分、そのままどこかに連れ去られて、再び犯されてしまうことになるだろう。
どうした物かと考えるが、良い考えは浮かばない、この脅迫を無視するのが一番かも知れないが、多分それをすれば強姦されている彼女の写真は、どのような手段によってかは不明だが、本当にばら撒かれてしまうだろう。
「警察の相談するのが、一番良い方法かもしれないな」
実際そうだろう、だが彼女はうつむいて首を左右に振る
「こんな事、誰にも言えません……」
彼女の性格からすれば、確かにそうだろう……そうだからこそ、俺の脅迫にも従ったのだから……
「取り敢えずは、相手の出方を見るしか方法が無い、日曜日には指示通りに出向き、相手を確かめなければ……だけど、相手の誘いには絶対に乗っては駄目だ、どんな事を言われても、その場から逃げ出すんだ」
とにかく脅迫者の情報が欲しい、危険だがまずは相手を確認して調べなければならない
「とりあえず明日、もう一度打合せをしよう……午後からで良いか?」
「はい、でもお母さんが家にいるので……近くの喫茶店で良いでしょう?」
俺は頷く、そして明日の午後2時から、近所の喫茶店で落ち合って話し合うことにして、彼女の家からでる。玄関先まで見送ってくれた彼女が、ぺこりと頭を下げる……
何とも居た堪れない気持ちが沸き上がって来る、この場から俺は逃げ出したくなったが、思い切って、まだ玄関先にいる彼女に向かって一言だけ言う。
「悪かった!」
そんな、ちんけな一言で許される筈が無い事は充分に知っていたが、言わなければ自分の気が収まらなくなっている……つまり、これは俺が自分を満足させる為に謝罪した事であり、突然に謝罪と言うかあやまられた彼女にとって、とうてい許せる筈の無い事であり、どう応えれば良いかなど判断できる筈も無い……まったく俺は酷い奴だと自覚する。
なのに、そんな俺に向かって、彼女が小さな声で一言だけ言った……
「ゆるしてあげます……」
ぶん殴られたような衝撃が俺の全身を突き抜ける。俺は、すぐに後ろを向くと駆け出す……あふれ出してきた涙を彼女に見られたくなかったからだ。
木村君を見送った後、私は家の中へ戻る……それと同時に、玄関の電話がなった。
誰だろう?
そう思いながら、電話に出た私の耳に飛び込んできたのは……
「彼氏は、帰ったのかい?」
と言う男の声
電話での短い会話が終わる……そのまま、自分の部屋へと戻った私は、送られてきた脅迫状が入った封筒を持ち、外へと再び出る……数十メートルも歩いただろうか、ワゴン車が一台停まっており、私を招き入れるかの様にドアが開く……吸い込まれるように私は、その車に乗り込んだ。
脅迫者達は、全ては見ていたのだ、私が木村君に相談したのを知り、そして脅迫者達は急遽予定を変えることにしたのだった。
木村君が家を出て行った後、すぐに電話をかけて指示を出した…すぐに送った脅迫状を持って家から出て、停まっている車に乗れと、そうしないと、すぐに写真を近所中にばら撒くぞ……と、私は指示に従うほか無かった。
【 脅迫者達 】
車の中には4人の男達が乗っていた。一人は、忘れたくも忘れられない、私を犯した男で残りも見知らぬ男達……
車は、夕闇の中をひた走る続ける……そして車の中で男達は、私の身体に触れながら口々に言う…
あの時は、とても具合が良かった……アソコの締め付け具合や暖かい口の感触、泣いている顔も可愛い……だが皆に言っても信じてくれないんだ、だからもう一度皆で君を強姦して確かめることにした……どんなに具合が良くて、皆で確かめる為に……
やがて停まる。
「いやぁぁ……助けて、おねがいです……」
車の中で脅え、震えている私を男達は抱えるようにして、車から引き摺り下ろした。
場所はどこだか分からない、ただ車が止まった先にはプレハブの小屋が一見建っており、男達はそのプレハブの中へと私を引き込んだ。
プレハブの中は意外に広い、10畳ほどの空間がありマットが引かれている、そして天井からは裸電球が吊り下げられていた。
「あうっ!」
その中央に引かれていたマットの上にと、私は放り出される。そして男達は、私を取り囲むと着ている服を脱ぎ始めた。
「いやっ!やめてください、家に帰して!お願いしします」
悲鳴にも似た哀願を繰り返すが、男達はにたにたと笑いながらそれを聞き流し、準備をし始める……私を再び凌辱する準備を……
男の一人が、何か手帳のような物を見ながら言う。
「これはなかなかに便利だったよ、電話番号や家庭事情……そんなのが、結構詳しく書かれていてね」
男が見ていたのは、私の無くした生徒手帳であった。初めて強姦された時に落としたのを男が拾い上げていたのだ。
「お母さんは、帰ってくるのが遅いんだろ? 安心しなよ、お母さんが家に帰ってくる前に、ちゃんと用事を済ませて家まで送っていってやるから……くくくっ……」
男は持っていた生徒手帳を私の方へと放り投げる、それが凌辱開始の合図であった。
男達は、申し合わせをしていたように、それそれ私の手足を押さえ込み、その場に押し倒す、そして着ている服を脱がし始めた。
今回は四人がかりでの輪姦である、暴れようにも手足は完全に押さえ込まれ抵抗は封じ込められてしまい、着ている服は引き裂く事無く器用に脱がされていく事となる。
「あっ!駄目っ、やめてください、お願いします!」
引き脱がされていく衣服と下着、最初の時のように殴るなどの行為は行われていないが、ある意味それ以上に無残な経過……服を脱がされ、裸を曝されて行く行為を刻み込まれながら、私は全裸へとされていった。
「あっ! いたっ、いたぁいぃ!」
無理やりに捻じり上げられた腕が痛い、骨がどうにかなりそうだ……それでも、私は必死に足掻き続ける、それしか抵抗する術が無いのだから……
「ぐっ…」
苦痛の呻き声が口から漏れる。それでも抵抗をやめない私に向かって、男の一人が妙に優しい口調で語り掛けてくる。
「なあ、もう少し協力してくれねえか? 大人しく協力してくれたら、今回で終わりにしてやってもいいんだぜ?」
その言葉に私の抵抗は一瞬止まる、そして思わず聞き返してしまう……
「本当ですか……」
「ああ、嘘は言わない……」
明らかに嘘だと分かる言葉であったが、私はその言葉を信じる……それは信じるしか術が無かったからかも知れない……
私の手足を押さえつけていた男達の手が緩む、すでに私は抵抗する事をやめている、そして抵抗を止めた私の身体へと男達は、自らの欲望を満たすためだけに覆い被さってきた。
頭を押え付けられ口の中にペニスを捻じ込まれる、突き込まれたペニスは激しく動かされ、口の中を縦横に嬲り犯していく、口蓋にペニスが擦り付けられ、喉の奥に突きこまれる、舌を巻き込ませながら舐めしゃぶれと命じられる、くぐもった声を漏らしながら、男の言うがままにペニスを舐めしゃぶる続けるが、閉じ合わせた眼から涙が浮かび零れ落ちて行くのが解かる。
身体の下へと潜り込んだ男が、私の乳房を下から持ち上げるようにして揉む、乳房を掴みながら蜘蛛のように動く男の手、乳房を捏ねられ乳首を摘みあげられ嬲られる、鈍痛にも似た痛みが乳房全体に走る。
「ぐぅ、うっぐふっ……んあっ、ぶふぅぅ……」
思わず漏れ出す苦痛の呻き声は、口に突き込まれたままのペニスによって塞がれ、喘ぎ声に変わり男達を興奮させ、一層激しい行為を誘発させ、その姿勢のまま下方から私の身体を貫いた。
尻を抱え込んだ男は、入念に舌で尻の穴を舐め上げる。
「ひぃぐぅ! ぐぐぐっ……ひぃうっ!」
舌が尻の割目に張り付き、べちょりと湿らせながら濡らして行く、そしてその濡れた部分へと、熱い塊が無理やりに侵入してくる。
「あぎぃぃ……ぐぶぅぅぅ――!!」
口! 膣! 肛門! ……三ヶ所を同時に嬲られ続ける私、男達は欲望を満足させる為だけに私の身体を犯し続けた。
「?!」
三人の男達に、同時に犯される続けている私に向かって、何かが光る。その光った方へと顔を向ける私の眼に、カメラを構えている男の姿が映し出される。
「んっ! んあぁぁ――!!」
かろうじて自由な手を突き出し、ペニスを口へと突き込まれままの姿で、必死に写真を撮る事をやめてくれる様にと哀願するが、それは男の薄笑いとともに無視され、男達に犯されている私の姿は、カメラに刻み込まれて行った。
3本のペニスが、口、膣、肛門……の、三つの穴へと捻じ込まれている姿、膣口へ同時に二本のペニスが突き刺さっている姿、顔面に射精された白濁の液がぶつけられる様にぶちまけられた瞬間の姿、自分で膣口を押し広げ溢れ出てくる精液をすくっている姿、そしてそれを飲み下している姿……
男達に何度犯されたのか、何度身体に射精されたのか……記憶が無くなるまで、私は男達に犯され続けた末に、男達は凌辱を終えた。
そして精液に塗れ、うつ伏せになって半死半生と言う状態で横たわっている私を蹴り飛ばし、仰向けにさせてた上で男は言う……
「おら、今日は終わりだ、さっさと服を着ろ」
ぼんやりとした意識の中で、私は考える……
(今日は終り……やっぱり、うそだったんだ……)
男達の言葉を信じていた訳ではない、だが信じなければ加えられる凌辱に耐える事が出来なかったのだ……
私はノロノロと立ち上がり、放り出されている服を身に着けはじめる……そして男達は、これだけは最初に言ったとおり、母が帰ってくる前に私を自宅へと送り届けた……
【 眠り 】
まだお母さんは帰ってきてない…
最初の時と同じだ…シャワーを浴びて…服を着替えて…夢だと信じて眠ればいいだけだ…
自室へ戻った瞬間に、携帯が鳴った。
「はい……如月ですが……」
電話の相手は、あの人……私を最初に脅迫した男の人……何かを言っているけど意味が良く分からない、曖昧な返事した後、携帯を切って電源も切る……そして、ベッドへと潜り込む……
寝息のかわりに、私の唇からは啜り泣きが部屋の中に満ちて行く……何時果てるとも無く、一晩中……
【 拒絶 】
脅迫者達に対しての相談をする為に待ち合わせた喫茶店に、彼女は来なかった。こちらから携帯に連絡を入れても、電源が切られているので連絡が取れない、自宅への方へも行ってみたが、どうやら留守のようで会う事は出来なかった。
ようやく彼女に会う事が出来たのは、月曜日の学校でであった。
何気に近づいて、喫茶店へ来なかった事を問いただす俺に対して、彼女は弱々しい……消え入るような笑みを微かに浮かべて言った。
「もう……いいんです」
それだけであった。
俺が彼女の家から出た後に、何が起こったのかを想像するのは容易であった。
全てを拒否するかのような彼女を、俺は何とか助ける事が出来ないかと聞いたが、彼女の反応は一言だけであった。
「彼方も、あいつらと同じなんでしょ? もう関わらないで下さい……それとも、また私を?」
先日の事から考えられない彼女の言葉……その言葉の前に、俺はどうしようもなくなってしまう。
そして彼女は日常をそつなく過ごしていく、その背後でどの様な事が彼女の身に降りかかっているのかを確かめる術は無く、普段どおりの生活を続ける彼女の姿……一週間が過ぎ、二週間が過ぎ、そして一ヶ月以上の月日が経った。
その一ヶ月の間、俺は彼女を見続けていた。
いまさら何が出来るという事でも無いが、何かをしなければ自分が耐えられなかったのだ、そして彼女の身に起こっている事を全て知る事となった。
【 密室にて 】
シャワーを浴びてきた男が、身体を拭きながらベッドで横たわっている少女…如月未緒と言う名前の少女の元へと向かう。
すでに先にシャワーを済ませている未緒は、下着だけを身につけてベッドに横たわっている、男はその下着姿の未緒をもう一度じっくり見ながら、生唾を飲み込みほくそえんだ。
(こりゃ、想像以上の上物だ…)
最初に連れて来られた未緒を見た時は、地味な印象を受けたがこうしてベッドで横たわっている姿を見ると、ゾクゾクするような興奮に包まれてくる、肌理細やかな長い髪、白く透き通るような肌、美人と言うよりも可愛いという感じだが、端整に整っている顔立ち、柔らかそうでふくよかな身体の線、出るべき所は出ている綺麗なプロポーション…先払いした金額に充分見合うだけの女だと男は確信し、横たわっている未緒へと覆い被さって行った。
未緒の顔へと唇を押し付けるようにしながら、その顔を舐めるように貪り、未緒の唇を自分の舌で犯して行く、唇が舌で割られてその口の中へと舌が侵入して行き、柔らかな未緒の舌を自分の舌で味わいながら、その内側を舐めあげて行く、舌の裏…軟口蓋…頬…喉ちんこ…歯茎…その全てに舌を這わせながら舐めしゃぶり舐りまわす。
唇を汚し終わった舌が、顎を舐め上げながら首筋を舐め上げ、そこにキスマークを刻み込む…そして、男の手がゆっくりと下着を脱がし始めた。
下着に手が触れた瞬間、未緒の身体が脅えたようにビクリと震えるが、男は気がつかないのかそれとも無視したのか、下着を脱がしていった。
薄いピンク色の飾り気の少ないブラジャー、その正面にあるホックが外されて、その形良い乳房が剥き出しとなる、それほど大きくはないが、寝転んだ状態でも潰れる事無く、綺麗な形を保っている柔らかな乳房とその上にのっかていると小粒な乳首、その乳房へと男の手が伸びて行き、肌の柔らかさを確かめるようにしながら、ゆっくりと乳房を揉み始める。
「あうっ…」
胸を揉まれた未緒が、小さな喘ぎ声を出すが、何かに耐えるようにその漏らした声を飲み込み、唇を噛んで顔を伏せる。
乳房の柔らかな感触に夢中となっている男は、その反応に気づく事無くさらに胸を揉みながら舌を這わせて行く、舌先が乳首を舐めて口に含みコロコリと歯で嬲るように転がしながら、強く吸い引っ張るように嬲る。
痛みがあるのだろうか、嬲られ続ける乳首が噛まれ引っ張れれるたびに顔を微かに歪め、シーツを手で握り締め耐える、男はその反応に気づく事無く乳房を責め続け、やがてその動きを未緒の下半身、履いているショーツへと下ろして行く、胸の辺りから腹部を通り下半身へと伸びていく唾液の痕、それが下半身のショーツへと伸びて行き、ショーツの上から布越しに陰部を舐めしゃぶる舌で、唾液が付着して濡れて肌に張り付いた布地が陰毛を浮かび上がらせて行く
「ひうっ!」
布越しとは言え。股間部を嬲られる感触に声を出す未緒、男はその声を耳にした瞬間、一気にショーツを剥ぎ取り、下半身を露にさせた。
黒い陰毛と、その奥に隠されているであろう秘部、男は顔を埋め舌で弄る、陰毛を掻き分けた先に感じる濡れた感触…その感触を味わいながら男は舌でその部分を嬲り、涎を擦り付けるようにしながらペチャペチャとしゃぶり始める、口の中に入ってくる陰毛のショリショリとした感覚、それにかまわず男は舐めしゃぶり続けた。
「あっ! うぅぅ……くっはぁ!」
股間を嬲られる感覚に未緒が声を上げる、それでも必死になりその湧き上がって来る声を抑えようと、唇を噛み…指を噛んで堪えるが、漏れ出してくる声を完全に飲み込む事は出来ない…
「うっ、いやっ……くんっ! ああぁぁっ!」
その声を聞いた男は、股間を嬲っていた顔を上げる、そしてあらためて未緒の身体の上へと覆い被さって行った。
すでに硬く屹立しているペニス、それを散々に嬲り濡らした未緒の膣口へと挿入して行く、まだ硬さの残る未成熟な膣口の抵抗を感じながらも、男はペニスを突きこんで行く、自分のペニスにより押し広げられていく膣口の感触、それが挿入されて行くペニス全体を締め付けるような感触…それを存分に味わいながら男は、粘土を玩ぶ子供のように突き入れたペニスを蠢かしながら、未緒の肉体を堪能して行った…
腰を突き動かしながら、その手は未緒の身体を弄り胸を揉む、唇を強引に舌で開かせながら、貪るように舌を差し込んで口を吸う。
身体を抱き締めながら腰を押し付け、やがて未緒の胎内へと欲望の全てを注ぎ込み、呻くような声を出しはてた…
髪を掴まれ、頭を押え付けられた未緒が、目の前に突き出されているペニスを頬張る……ねっとりと精液に塗れているペニスが、口に中で蠢き舌で絡め取られる、頭を押さえつけながら口で奉仕をさせている男の腰が引かれ、舐めしゃぶられていたペニスが口から引き抜かれるのと、ペニスの先端から吐き出された精液が未緒の顔面に打ち撒かれたのは同時であった。
トロリとした精液が、未緒の顔にかかり垂れ落ちて行く、涙のように顔を伝い落ち、唇に染みこみながら顎を伝って乳房へも滴り落ちて行った。
「はぁ〜……」
未緒の顔面へ射精した男は、満足げな声を出すと浴場へと向かう、そしてシャワーを浴び始める、ベッドの上には精液に塗れた顔をそのままにした未緒が残されているだけであった。
【 援助交際 】
シャワーから出た男が衣服を整えたあとも、未緒はその身体をベッドの上に横たえままであった。
「いや、最高に良かったよ……これ、お金は先に渡してるけど、これは特別のお小遣いだ、次も楽しませてもらうよ」
そう言いながら、男は小さく折畳んだ一万円札を未緒の手に握らせると、部屋から出て行く……そして、入れ代わるようにして別の男が部屋に入ってくると、ベッドの上でいまだ横たわったままの未緒を見て言う。
「おらっ!次のお客が待ってるんだ、早く身支度して車に乗れ!」
男がベッドに横たわる未緒の手を掴み上げて怒鳴る、ようやくに未緒はベッドの上から起き上がると、浴室へと身支度を整えるために入って行った。
当初は、未緒を呼び出して、その肉体を嬲るだけであった男達であったが、今では未緒に援助交際をさせるようになっていた。
既に何十人もの客に身体を玩ばれ続けた未緒は、すべてを諦めて流されるままに男達の指示に従う、何も考えず言われるままに行動する事が、考え悩みその末に絶望した未緒にとっては、楽な事であったのだ。
シャワーを浴びて身支度を整えた未緒を、男が引っ張るようにして部屋から連れ出し、外に待たせてあった車へと連れ込む、同時車は発進し夜の闇の中へと消えて行く、次の客が待つホテルへと向かって……
走り去って行く車を見ながら俺は、歯軋りをしながらその場に膝を点いて座り込む、彼女が置かれている状況を完全に把握したのだ、そしてそれを止める手段を持たない自分が、情けなく悲しかった。
【 部屋 】
通された部屋は、やたらと広い和室だった。
真新しい青畳が良い香りをほのかに漂わせている、そして室内に設えられている品々も、甲冑や日本刀、掛軸や香炉等と言う、時代と由緒を感じさせる代物ばかりが揃えられている、その部屋の中央で俺は正座をし、一人の男が現れるのを待っていた。
この部屋に通された時に出された茶は、すで冷たくなっており、気のせいではなく、かなりの時間が経過しているのを示している、それでも俺はひたすら待ち続ける、待ち続けながら自分の愚かさを噛み締めていた。
【 欲望と後悔 】
あの時、彼女が男に襲われた時に、飛び出して助けてあげれば、こんなにも後悔をしなくてすんだだろうと思う。
だが、俺はあの時にただ見ている事だけしかしなかった。
いや! 見るだけならまだいい、俺はその後にその事をネタにして、脅迫して彼女を犯した。
最低な奴だと自覚しているが、その時は抑える事が出来なかった……男に襲われていた彼女の姿が脳裏に焼き付いていたのだ、泣き叫びながら必死に抵抗を繰り返す悲壮な彼女の表情、引き裂かれて行く衣服とその下から剥き出しとなって行く素肌の白さ、夜目にも鮮やかなその白い肌と胸の膨らみが男の手に蹂躙され汚されて行く興奮、持ち上げられて大きく押し広げられていた太腿の艶、押さえ込まれながら突き上げられ揺れる身体、抗いの悲鳴や泣き声にすら激しい興奮を覚え、その強姦される姿を撮影したビデオを何回見て、何度も自分を慰めた……
そして俺は、その欲望を彼女にぶつけ放出する、脅迫してホテルへと連れ込んだ上での凌辱、彼女を犯している時は夢中だった。
録画したビデオの中で男に犯されていた彼女、現実に犯した彼女の柔らかな肌の感触や、その哀しそうな声や犯された生々しい傷痕すら興奮の対象としかならない、乳房に刻み込まれている凌辱の傷跡、その上に俺が凌辱の痕を新たにつけて行く、乱暴に髪を掴みながら尻を犯し悲鳴をあげさせたうえで、口に咥え込ませ舌の感触を嬲り、膣の中へと欲望を吐き出す。
それを何度も繰り返す、彼女を犯せば犯すだけ欲望は湧き上がり尽きる事が無かった。
それでも、最初の約束どおりに、彼女が凌辱されているビデオの記録を消去したのは、せめてもの俺の良心だろうか?
だとすれば、我ながら呆れ返る程に偽善に満ちた良心だ……
俺は、この一回だけで終らせるつもりだった、そう……一度きりだからこそ俺は彼女を脅迫し犯したのだ…
だが、数日後に彼女は俺に言った。
『うそつき……』と……
罵られるのは覚悟と言うか、当然の事と覚悟はしていたが、彼女が言った一言は予想外の言葉であった。
俺は彼女の言った意味を問いただし聞く、そして新たな脅迫者が現れたのを知った。
それは奇妙な取り合わせと言える、彼女を脅迫し凌辱した男と、脅迫され凌辱された女、それが一つの部屋で話をしている、無警戒ともいえる彼女の態度は愚かに思えたが、実はそうではなかった。
脅迫者であった俺のような人間に助けを求めざる得ないほどに、彼女が追い詰められていたという事だったのである、それを知った瞬間に俺は初めて後悔した。
彼女を脅迫して犯したこと、いやそれ以前に彼女が男の襲われている時に、なんで助けに飛び出さなかったのだろうと言う悔やみ……
詳しい事情を聞いて、今後の対策をさらに詳しく話す事を約束して、彼女の家から出て行く時に俺は、俺の中にある全ての力を振り絞って一言だけ言った。
『悪かった!』
いまさらである、謝罪にすらならない…それでも俺は言わなければならなかった…たとえ、それが自己満足のためであったとしても…
『ゆるしてあげます……』
それが、彼女の家を出て行こうとした俺に対して彼女が言ってくれた言葉であった。
俺は、その場を逃げ出した……溢れ出てくる涙を彼女の見られたくなかったから、だが逃げ出さずにこの場に俺は留まっているべきだった。
俺が帰ったすぐ後に、電話が来たらしい……脅迫者からの呼び出しの電話が……
約束の場所に現れない彼女の事を心配して、彼女の家へと行くが留守になっていた。
不審に思いながらも連絡を取ろうとしたが、連絡を取る事が出来ない、ようやくに週明けの月曜日に彼女と学校であった時に、弱々しい……消え入るような笑みを微かに浮かべて言った。
『もう……いいんです』
それだけであった。
それだけで俺は悟ってしまう、俺が帰った後に何が起こったのかを、そして彼女を助けてあげたい、救ってあげたいという俺の言葉に……
『彼方も、あいつらと同じなんでしょ?もう関わらないで下さい……それとも、また私を?』
どこか諦めたような、彼女の言葉の前に俺はどうする事も出来なくなってしまった。
【 裏ビデオ 】
それから彼女はある意味変化の無い平凡な日々を過ごしていく、その背後でどの様な事が彼女の身に降りかかっているのかを確かめる術は無く、普段どおりの生活を続ける彼女の姿……一週間が過ぎ、二週間が過ぎ、そして一ヶ月以上の月日が経った時に、俺は一本の裏ビデオを入手する事になった。
彼女がどの様な事になっているのかを調べる為に、夜の繁華街を歩き回り彼女の姿を追い求めた結果手に入れた一本の裏ビデオ、それには彼女の姿が映し出されていた。
学校の制服を着た彼女の姿が写しだされるが、すぐに彼女は制服を脱いで別の衣装に着替え始める、あらためて身につけ始めた衣服は、薄くほとんど透けているピンク色のネグリジェ、その下に着けている下着も真紅のカップの部分が透けているブラジャーに、股間の部分がパックリと開いている同じく真紅のスケスケなスキャンティー、髪も二つのまとめているの解いて、予想外に長い髪を身体に這わせるようにしている、そして薄く化粧をされている顔には、これはこのビデオを撮影した人間の趣味なのだろうか、眼鏡だけはかけられたままであった。
そんな姿の彼女が、別室へと通される、通された部屋に並べられている各種の性的な器具類と数人の男達、それを見た彼女が脅えた様に後退るが、男達は彼女の腕を掴んで強引に天井から吊るされた鎖に両腕を戒める、天井から吊り下げられる彼女の姿、足を伸ばせば辛うじて床に着くが、苦しい体勢なのは変わらない、その状態で彼女は周囲にいる男達によって、用意されている性器具を使って犯され始めた。
着ているか着ていないのか、判らないほどにスケスケのネグリジェが乱暴に引き剥がされる、恥かしい部分を隠すと言う意味をなさない下着も同様に剥ぎ取られる、全裸となった身体を吊り下げられた状態で晒す彼女、何本ものバイブが顔に擦り付けられ口の中に捻じ込まれる、乳房に押し付けられ乳首を左右から嬲る、広げられた股間へと男の涎で濡らされたバイブがウネウネと捻じ込まれて行く、もちろん前と後…両方の穴へである。
顔を背け、必死に何かを叫びながら抗う彼女、だが音声が入っていないビデオからは何も聞えてこず、ただ画面の中で陵辱され続ける彼女の姿だけが映し出されて行く…
鎖が緩められ、彼女の身体が床へと降ろされていくが、それも途中で止まりその状態で、再び本格的な凌辱が男達によって開始される。
突き込まれたまま、まだウネウネと蠢いているバイブが引き抜かれ、変わりに怒張した男のペニスが突きこまれる、激しく突きこまれる下半身、何かを叫んでいる彼女の顔がアップになる、不利乱れる髪が彼女の顔にかかり汗で濡れた額に張り付き、髪の毛の束が口に咥えられる、そしてその開け広げられた口へも男のペニスが突き込まれた。
前と後?後と前?上と下?下と上? ……二本のペニスが、同時に突きこまれ彼女の肉体を犯し続けて行く、苦痛に歪む顔がアップに鳴った瞬間に俺は、再生スイッチを切ってしまう。
俺は知っている、彼女を犯している男達は俺だと言う事を、あの時彼女を助けるために跳びだす事が出来たなら、彼女を脅迫して犯すなどと言う事をしなければ、彼女が助けを求めた時に助けてあげる事が出来ていたなら、すべては遅すぎ悔やむ事しか出来ない現実、彼女がこうなったのは全て俺のせいであり、彼女を犯している男達は紛れも無く俺自身だと言う事を自覚する。
だから俺は、ビデオの続きを見なければならない、それが俺の責任であり、罪なのだから……俺は、再生スイッチを再び入れ続きを見始めた。
苦痛に歪む彼女の顔、やがて吐き出された精液でドロドロになった顔がアップになり、その場に捨て置かれるが、ビデオは終らない……倒れ伏す彼女の元へ、一匹の犬が連れて来られた。
手足を鎖で固定され、四つん這いにさせられている彼女の後ろか、黒い犬が覆い被さり交尾を開始する、激しく身体をぶつけながら乱暴に彼女を犯す黒犬、逃げようにも手足を固定され逃げることすら出来ない彼女は、ガリガリと床に爪を立てて必死に耐え忍ぶが、それも限界を越えたのか、苦痛に歪んでいた顔は何時の間にか痴呆者を思わせるような表情となり、涎を垂らしながら背後から自分を犯し続ける犬の動きに、その身体の動きを合わせ始める。
苦痛の果てに引起される精神の逃避、口を開け広げ舌を飛び出させながら、涎をダラダラとこぼしながら犬の交尾に身体をあわせる、声は聞こえない……聞こえないが彼女が何を言い放ち、何を叫んでいるのか想像してしまう。
手足を縛めていた鎖が解かれ自由になっても、彼女は交尾している黒犬を受け入れ続ける、クルリと位置を変える黒犬に引っ張れて、室内を繋がったままの状態で動き回る彼女と黒犬のすがた……
やがて、ようやくに射精を終えたであろう黒犬が、膨らんだペニスを引き抜き別室へと下がって行く、後に残されるのは彼女だけ……その犯されつくされた姿が、再びアップとなり画面が黒くフェードアウトして行き、ビデオは終了した。
それを見終わった後、俺は笑っていた。
狂ったように笑いながら、自分の顔に爪を立て皮膚を引き裂く、流れ出だした血が同じく流している涙と混ざり合いながら床に落ちて行く…
そして俺は決心する……彼女を絶対に、この身がどうなろうと助け出そうと!
【 方策 】
決心はしたものの、どの様に彼女を救い出せば良いか、その方法を思いつくことは困難であった。
警察に言えば彼女を救えるかも知れないが、それは同時に彼女の身に起こった出来事を、広く世間に曝け出すことになる、それは避けたい……自分が犯されてしまったという事実を誰にも知られたくないからこそ、彼女は男達に身を任せているのだから、俺は彼女の行動をさらに詳しく調べ上げた。
そして、彼女が今どの様な状況に置かれているのかを詳しく知る事になる、入手した裏ビデオは他にも何種類か出ていた、そして彼女自身も男達によって援助交際……売春を強要され続け、毎夜見知らぬ何人もの男達に身体を任せていた。
そして彼女を最初に襲って、無残な境遇へと墜とし込んだ男達の正体も知る事になる。
無論の事、普通一般の男達ではない不良だとか悪と言う人種でもない、奴らは純然たる暴力装置の一部……ヤクザと呼ばれる人種だった。
彼女を脅迫している男達をどうにかして、問題が解決する筈が無い、仮に男達を如何にかした所で、別の人間が彼女を縛り続けるのは確実だろう。
俺は如何にかしなければと焦るが手段が思い浮かばない、そんな中でも彼女は男達に犯され、客をとらされ続ける彼女の姿を見るのは地獄であった。
そして俺は悟る、暴力装置にはより巨大な暴力装置で対抗するしかないと言う事を、そして俺はその巨大な暴力装置の当てを思いついた。
同じ学校に通っている同級生で、古式ゆかりと言う女生徒が居る、特別の親しい訳でもなければ、特に意識した事も無い、だが公然の秘密と言うべき事情が彼女にはあった。
古式さんの家は、いまでこそ【古式不動産】と言うのは、真っ当な会社組織として活動をしているが、少し前までは別の名前を掲げていた……【古式組】と言う名前のテキヤ組織である。
テキヤの看板を下ろしたとは言え、いまだにこの街では暗然たる力を裏に持つ組織である、だから俺は古式さんに頼み込む、古式さんの父親に当たる人物に、彼女……如月未緒と言う女性を助け出すために、会って話をしたいと言うことを
無茶苦茶な頼みだと自覚していたが、それしか手段を思いつけなかった。だから地べたに額を擦り付けて、古式さんに頼み込んだ
「そうですね……よろしいですよ、おとうさまにお話をしましょう……今日は、お暇でしょうか?」
あっさりと古式さんは、俺の願いを聞いてくれた。そればかりか今日にも父親と会わせてくれると言ってくれた。
俺は、頭を地べたに擦り付けたまま感謝の言葉を泣きながら喋る、そんな俺に古式さんは優しい口調で言ってくれた。
「御役にたてたら、私も嬉しく思います」
そして、俺は放課後すぐに古式さんに連れらて、彼女の家……古式不動産へと向かった。
【 漢 】
古式さんの紹介で、家に入ることを許され通されたのがこの部屋であった。
冷めた御茶、時間だけが経過して行くが、身動ぎひとつせずに俺は待ち続ける。
不意に襖が開く、開かれた襖の奥から男が一人入ってくる、いや男ではない……入って来たのは漢であった。
ジロリと……値踏みでもするかのように漢は、俺の方を見る。
格の違い……と言うよりは、人間としての器の違いによって、俺は圧倒されてしまい、言葉が出てこない、だが俺は目をそらす事無く、その漢の視線を受け止めた。
「ほう」
圧倒されながらも、視線をそらす事無く受け止める俺を、その漢は面白いとでも思ったのか、少しだけ表情を和らげる。
そしてドカリ! と俺の前の座り込み、シゲシゲと言う感じで改めて俺をじっくりと見る。
「娘の頼みで会う事にしたが、わしに何を相談したいと言うのだ」
俺は散々考えていた……何をどう話せば、この漢の力を借りる事が出来るかを、だが良い考えなど浮かぶ筈も無く、結果として今までの出来事の全てを……自分が彼女を犯したという事を含めて、包み隠す事無く喋った。
「
つづく
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