ウィザードリー・異伝〜冒険者アの悲劇


【FC版の「ウィザードリーT・狂王の試練場」の裏技に、新規に作り上げたキャラクターの身包みを剥いで、革鎧や剣をボルタック商店に売りつける事により、幾らかのゴールドを稼ぎ出す方法がある、その時に作られるキャラクターの名前は、たいてい簡単な名前がつけられる…アだとかイだとか言うのが、それである…】


                              
 プロローグ
                               『 冒険者ア 』

彼女アは、冒険者になったばかりの僧侶であった。
年齢は、14歳と新人冒険者としても若い部類に入る年齢であるが、その容姿は美しく、見る者をひきつける天性の美貌があったが、当人はその事に執着が無く、自分の実力を生かすべく冒険者となったのであった。


狂王として名高いトレボーが治める城塞都市にて突如出された布告…
【地下迷宮の奥にひそむ、魔法使いワードナーを倒しアミュレットを奪回せよ…その暁には「名誉と富」その双方が与えられるであろう…】
その布告に引き寄せられた、数多くの冒険者の一人である、まずは戦士・盗賊・魔法使い・僧侶・司教・侍・君主・忍者の八つの職業の中から(とは言え、侍・君主・忍者は、その求められる資質が非常に高いので、まずなる事は無理なのだが)自分の能力にあった職業を選び出して、その職業に就くことが、冒険者…迷宮探求者としての第一歩なのだ、幸いに彼女には、僧侶としての能力を満たすだけの才能があり、僧侶として冒険者に登録される事になった。
これから始まるであろう、迷宮での冒険と過酷な日々を想像して武者震いを抑えることが出来ない…でも、彼女にとって一つだけ不満な事がある、冒険者として登録された時の名前が【ア】なのだ、もう少しましな名前で登録してほしかったが、一度登録されてしまっては名前を変更する事はできない、見渡せば他の新人冒険者達の名前も…イだの、ウだのと、かなりいい加減だ(ただし、侍や君主になるほど高い能力を持っている者達は、ルーファアだのスラッシュだのと、カッコ良い名前を与えられているのだが…)
名前により、何かが変わる訳でもないと自分に納得させて、アは馬小屋で眠りにつく…明日から始まるであろう、過酷だが希望に満ちた冒険の日々を夢見ながら…


                              第一話
                           『 迷宮への旅立ち 』


アは、ギルガメッシュの酒場で仲間を集っていた平均レベル5と言う冒険者達のパーティーの仲間に入る、本来ならレベル1の新人冒険者同士が組んで迷宮に入るのが普通なのだが、自分よりもレベルの高い冒険者と一緒に迷宮の潜った方が、一度に得られる経験値が多いという事もあり、アは他に誘われた同じ新人冒険者、私と同じ女の子の魔法使いのスと共に、誘われるままにその冒険者達の仲間になる、それがどの様な運命を自分にもたらすかなどと言う事を考える事無く……

地下2階にまで降りてきた時に、そのパーティーは本性をアに見せた。
「さて…そろそろ、ここら辺で良いかな」
先頭を歩いていたレベル5の戦士、このパーティーのリーダーが突然に言ったかかと思うと、抜き放った剣をアとスに突きつける。
「えっなに?」
状況を飲み込めていないアとスが、驚き問いただした次の瞬間に、背後にいた他の冒険者達がアとスを羽交い絞めにして、その場に押し倒す。
突然の事に、反応する事が出来ずに押し倒されたアとスの二人を見下ろしながら、リーダーが冷酷に言い放つ。
「身包みを脱いでもらおうかな、お二人さん?」
私達二人は、その場で身包みを剥ぎ取られる、冒険者と登録された時に与えられた革鎧や剣、ローブや短剣、そして支給された数十ゴールドの現金も、この時点でようやくに理解する、奴らの狙いは新人冒険者に支給される金品なのだ、言葉巧みに仲間に引き込んだ上で地下迷宮の中で身包みを剥ぎ取る、怪物と戦うよりも簡単で楽な方法だ。

「それじゃ、もう一つの役得も、ちょうだいする事にするかな?」
「いったい、これ以上なにをする気なの!」
防具や武器なのど、全てを剥ぎ取られ全裸とされた私とスに、男達が襲い掛かってきた。
レベル1の新人冒険者と、レベル5の冒険者では、体力、力、敏捷性の全てが違いすぎる、抵抗する暇も無く私とスは押し倒され、犯されてしまう。
「いやぁぁーー!」
傍らでは、スが盗賊のペニスを股間に捻じ込まれ悲鳴を上げている、そして悲鳴を上げている口の中に、戦士がペニスを突き込んでしゃぶらせ始めている、私の方も覆い被さってきたリーダーの戦士が、乳房を痛くなるほど強く揉みながら、乳首に噛み付いてくる、そして下半身…アソコの部分を執拗に指先で嬲る魔法使いが、舌先を私の胎内に捻じ込みしゃぶっている。
「くぅぅ!いやっ!やだぁぁーーー!!」
幾ら叫んだ所で、迷宮の内部で行われている事など、誰にわかる筈も無い、それを知っているからこそこの男達は、私達をこの場所に連れ込んだのだ。
四つん這いにされて、尻の穴を犯されているス、そして二人の男にサンドイッチのように挟みこまれ上下を逆さにされ犯されている私、その加虐に必死に絶えるが、すべての行為が終った時にスは、屍へと変わっていた。


                                  
第二話
                        『 闇の中の研究所…その壱 』


散々に犯された私は、辛うじてまだ生きていた。
死体となったスは、その場に放置されてしまう、迷宮に巣食う怪物達が後始末を綺麗につけてくれると、笑いながら言い合う男達の話を薄れる意識の中で聞く
まだ辛うじて息をしている私を、男達は担ぎ上げるとそのまま歩き出す。
いったいどこへ連れて行こうとするのだろうか、担ぎ上げられたまま私はぼんやり考えたが、そのうちに意識を失ってしまった。

アを担ぎ上げた男達が向かう先は、この迷宮の一角で禁断の魔法を研究する、魔導師の住んでいる玄室であった。
一般の冒険者の間では知られていないが、その魔導師は地上であまりにも惨い事として、禁忌とされている魔法を研究した末に、地上に居られなくなり、この地下迷宮へと研究の場を移した魔導師であった。
男達はその魔導師にアを生体実験の材料として、何枚かの金貨と引き換えに売り飛ばそうと言うのである。
連れて来られたアを見た魔導師は、男達が提示した金額の半値でアを実験材料として買い入れ、そして瀕死の状態になっているアにマディ【完治】の呪文を唱え、復活させた。
「うっ…あれ?」
意識を取り戻したアが、周囲を見回し自分のマディをかけてくれたらしい人影を見つける
「ありがとうございました、貴方が私を助けてくれたのですか?」
アは、その人影に礼を言うが、その人影…魔導師は、ニヤリとした笑みを浮かべると、アに言う。
「いや、助けたのではない…健常な実験材料でなくては、何かと都合が悪いのでな」
アは気がつく、自分が衣服を全て剥ぎ取られ全裸で、何かの実験台の様な場所に縛められているのを、そして自分を見ている男の顔に、先程自分を犯し凌辱した男達以上に邪悪な相貌が浮かび上がっている事を…
「ひっ!いやっ!なにをする気なの、放して!私を放してぇぇーー!!」
縛めを何とか解こうと暴れるアであったが、身体を縛めている機器はビクともせずに、アを実験台の上に固定している。
「まずは、これからじゃな…」
魔導師が、何かの白濁色の溶液が満たされた巨大なフラスコを手に持って、アの剥き出しにされている股間へと、そのフラスコを持っていく
「なになに!やめて!いやぁぁーー!!」
悲鳴を上げ続けるアの反応を楽しむかのように観察しながら、魔導師はフラスコの先端をアの膣口へと宛がう、次の瞬間にフラスコの中に満たされていた白濁色をした溶液が、自ら意思を持つ生物でも在るかのように、アに胎内へと勢いよく移動を開始し始めた。
「ひぃぃひぃぃ!やだぁぁーーーーーーーー!!」
膣口に宛がわれたフラスコの中身が、自分の胎内に侵入してくるのを、自分の眼で見て感覚として感じる、そのおぞましさにアは悲鳴を上げ続けた。
ポコンと、アの腹が膨らむ、フラスコから注ぎ込まれた?大量の白濁液がすべて胎内に入りきった証である、魔導師はその膨れ上がった腹を撫でさすりながら言う。
「これはな、この迷宮内に潜む怪物達から採取した体液に、人の体液を重ね合わせて作り上げた代物じゃて、この溶液を胎内に入れると面白い事が可能になるのじゃよ」
いまだ胎内…正確に言えば、子宮の内部に充満している白濁の液体を感じながら、アは苦しさの中で魔導師の言葉を聞く…聞かされる。
「その面白い事とはな、この迷宮に潜んでいる魔物達との間に、児を為す事が可能となるのだ、しかも孕んでから産み落とされるまでの時間は、百倍以上に早くもな!」
そして、魔導師は何か呪文を唱える、すると壁が開きその開いた壁の中より、一匹の怪物…オークと呼ばれる、豚に似た最下級の怪物が現れた。
「まずは、こいつがお前の最初の相手じゃ、せいぜい可愛がって貰うが良い、はたしてどの様な児が生まれ出でるか、楽しみじゃわい」
そう言うと、魔導師は傍らの椅子に腰掛、観察者となる…アとオークの交わりを冷徹に観察する者として…
「いや…うそ…うそ!嘘と言って、こんなのいやぁぁーーー!!」
魔導師から聞かされた言葉と、縛められている自分に近づいてくるオークの姿、それを否定するかのように、泣き叫び辛うじて自由に動く頭を左右に振りながら、必死にこの事実を否定するア、しかし現実は惨く、近づいてきたオークがアの身体の上に覆い被さる、それでもアは嘘だと否定する、それがこの現実から逃げられる唯一の事だとでも言うように…


                                                     第三話へ つづく

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