『 ヒルダ…闇の中 』

                         第二話


                                  【 喜悦 】


「お兄ちゃん…その手の噛み傷…」
 僕の掌に刻み込まれている小さな歯型、それは自分が犯した罪の傷痕…
 それを見られた今となっては、如何様な言い訳もヒルダに言えるはずも無い、だから僕はヒルダの優しき兄と言う仮面を脱ぎ捨て、そして欲望の末にヒルダを凌辱してしまった鬼畜の面を再び被りなおした。
 僕を見つめるヒルダのか尾が強張っていくのが分かる、今時分はどの様な顔をしているのだろうか?
 さぞかし醜く歪んだ顔だろうと想像できるが、その表情を変える気は無い、なぜなら今からその浮かべている表情に似合った事をしようと言うのだから…
「気がつかなければ、お前の優しい兄でいられたのに…お前が悪いんだよヒルダ、僕の掌にこんな噛傷を残して、それに気がついたヒルダが…」
 信じられないと言う表情をしているヒルダ、冗談だよと言えば、冗談で済ますことが出来るかも知れないと、一瞬考えてしまうが、すぐに苦笑が浮かび上がるだけだ、すでに僕は告白をしているのだ、この先に行う事は一つだけしか残されていない、それが破滅へと向かう道であろうとも……
 僕は、ベッドの上に寝ているヒルダに覆い被さる、そして僕が着せてあげたパジャマへ手をかける、こうして脱がせるのなら着せる事なんかなかったと言う、皮肉な思いが頭の片隅を過ぎり、僕の顔に笑みを浮かばせる、そしてその笑みを浮かべたままヒルダのパジャマを引き裂き、ほんの一時間前に見た記憶のある白い乳房を、明かりが灯っている部屋の中で改め見る、その乳房には歯型や蒼痣のような内出血が何ヶ所も刻み込まれていた。
「かわいそうに…痛かったろ?」
 その傷は僕が刻み込んだ傷痕、その傷痕を舐め上げる。
「いやっ!お兄ちゃん!離して、やだぁぁーーーー!!」
 大きな声で叫びながら必死の抵抗を始めるヒルダ、だがその声は外へ漏れる事は無い、手抜き工事をされる事無く建てられたこのマンションは、完全に密閉されれば中で如何に大きな音をたてたとしても、それを外へ漏らす事は無い筈だ。
「いくら大きな声を出しても、外へは聞えないよ…でも、それでヒルダが満足するのなら、いくらでも大きな声を出すといい、その方が僕も楽しめるからね」
 先程ヒルダを犯し時に感じた不満、僕はヒルダの悲鳴を聞きたかった、哀願…侮蔑…恨み…泣き声…ヒルダが、その口から吐き出す言葉の全てを聞きながら、僕はヒルダを犯したかったのだ。
「ひぃぃーーー!!」
 舐め上げている乳房の傷痕を、再び強く噛んで新たな傷痕を刻み込み悲鳴を上げさせる、耳を振るわせる声が気持ちいい、僕はその悲鳴を聞きながら乳房から顔をあげて、悲鳴を上げている昼だの唇を吸う、そして舌を唇を割り差し込んだ、噛み切られるのは覚悟している、それでも僕はヒルダのその柔らかな口を汚したかったのだ、差し込んだ舌がヒルダの口の中で蠢き、舌同士が絡まりあいながら嬲りあい、熱く柔らかな感触を互いの舌に与える、僕の唾液がヒルダの口に注がれ、ヒルダの唾液を僕は吸い取る…噛み切られること無く、舌を口から引き抜いた時、幾筋もの唾液の糸が繋がり伸び…切れていった。
「お兄ちゃん…痛いのは、もういや…おねがいだから、痛い事しないで…おねがい…」
 自由になった唇が言葉を紡ぎだし、そして涙目で訴えるヒルダの眼差し……それを僕は見ながら一言だけ言う。
「駄目…」
 僕は次の瞬間、ヒルダの下半身を包んでいたパジャマの下を下着ごと脱ぎ降ろす、そして両足を大きく押し広げた。
「ひっ!」
 引きつった悲鳴を出すヒルダ、上から両足を持ち上げられ、その股間の全てを晒される、そのまま下半身を押し上げられるようにされ、視線の先に自分の股間が映し出される。
「いやぁぁーーー!」
 両手で顔を覆い隠し、見せつけられている自分の股間から眼をそらすヒルダ、まだ凌辱の痕が刻み込まれ血が滲んでいる、その股間へと僕は舌を這わせる。
「あふっ!」
 蹂躙された傷痕へと伸びた僕の舌、それが傷痕も癒えてないヒルダの膣口へと伸びて周囲を舐め上げる、自分が放出した精液の生臭く苦い味、そして破瓜の血がまだ収まらずに滲み出している血の甘いようなしょっぱい様な味…その、二つの味を舌先に感じながら、僕はヒルダの股間を舐め上げる、そしてその奥へと舌を差し込み穿る様に舐るまわして行く…
「いやぁ…やだよ、やだ…やめて、お兄ちゃん…おねがい、いやぁぁ…」
 ヒルダの声を聞きながら、僕は舌を這わせて膣内へと差し込んで嬲り続ける、ビクビクと痙攣するかのように股間を震わせて動くヒルダの肉体、声は小さくなっていく…やがてすすり泣く様な声だけが聞え始めた時に、僕はヒルダの股間から舌をはなした。
 顔を上げた先には、泣き腫らした眼なのか、それとも股間に受けた刺激によってなのか、緩んだような眼差しでしゃくり上げながら、涙をこぼすヒルダの姿があった。
 僕は、その涙を舌ですくい取り舐め取る、そして次の瞬間に硬く勃起しているペニスでヒルダの身体を貫いた!
「ひぎぃぃぃーーーーー!」
 凄まじい悲鳴が、ヒルダの口から放出される、いままである意味快感を与え続けられた結果の、身体を再び引き裂く激痛である、その悲鳴を聞きながら僕は考える…突き込んだペニスを締め付ける快感が欲しかったのか、それとも悲鳴を上げながら苦痛に苦しむヒルダの姿を見たかったのか…そして答えを僕は出す…そう、僕は両方を欲しかったのだ、そして両方をこうして手に入れている…
「ひぐぅうっ!痛い!!痛いよぉお兄ちゃん!ぎゅぅうぅ!やだぁぁーーー!!」
「くくく…はははぁぁ…ひゃーはぁはぁはぁーーー!!」
 ヒルダの悲鳴と哀願、そして僕の狂ったような哄笑が重なり合いながら部屋の中に満ちて行く中で、僕はヒルダの胎内へ再び精液を吐き出した…



                             【 バスルーム 】


「やだ…やだよお兄ちゃん…なんで…いやぁぁ…」
 ベッドの上でうつ伏せになりながら、その華奢な身体を震わせながら泣き続けるヒルダ、その姿を見ながら僕は言う。
「ヒルダ…本番はこれからだよ」
「ひいやっ!」
 その言葉に脅え、泣き伏していたベッドの上から逃げ出そうとするヒルダ、その身体を押さえつけ僕は囁くように言う。
「可哀そうなヒルダ…これからもっと可哀そうな事をしてあげるよ…ヒルダ…」
 すでに理性は捨て去っている、如何に目の前のヒルダを犯し尽す事が出来るかと言う事に僕は、歪んだ欲望を滾らせているだけとなっているのだ。
 脅えた表情で顔を左右に振るだけのヒルダを、僕は抱きかかえるようにしてベッドから連れ出す。今度の目的はヒルダが持っているもう一つの穴へ、僕のペニスを突きこむという欲望を満たす事であった。

 僕に抱き抱えられながらも手足をばたつかせ足掻くヒルダ、だがその動きは激しく無い、僕に犯され続けた結果なのだろう。
 バスルームへとヒルダを連れ込む、バスタブには先程ヒルダの体を洗ったまま、まだ抜いていない湯が満たされている、僕はそのバスタブへヒルダを放り出した。
「げふっ、げほっ!」
 半分の溺れるようにヒルダがバスタブの中で、もがきながら浮かび上がってくる、濡れた金髪が身体に纏わりついている、僕はバスタブの中に沈んでいるヒルダの眼鏡を拾い上げると、それを飲み込んだ湯を吐き出しているヒルダの顔へかけながら言う。
「後ろを向いて、お尻を僕の方へ向けるんだ…ヒルダ」
「いや…もううやめてお兄ちゃん、元の優しかったお兄ちゃんに戻って…おねがい」
 僕の顔を見たヒルダが、首を左右に振りながら哀願を繰り返すが、僕はそれを無視して強引に後を向かせて、白く小さなヒルダのお尻を僕の方へと向けさせる、これから何をされるのかヒルダは予想も出来ないだろう。
 ヒルダの白く小さな尻を見ている僕の手には、ボディーシャンプーが?まれていた。
 浣腸の主成分はグリセリンと言う物質である、そしてグリセリンを多く含んでいる物質の代表は石鹸であり、ボディーシャンプーも石鹸の一種である以上は、その主成分はグリセリンであるのだ、僕は手に持ったボディーシャンプーの先端を、ヒルダの尻の穴へツプリと差込んで、思いっきりボディーシャンプーを握り締めた…意外なほどスムーズにボディーシャンプーの中身は、ヒルダの胎内へと注がれていった。
「ひうっ!」
 尻の穴へと差し込まれたボディーシャンプー先端の異物感、そして続けて襲ってきた自分の胎内へと注がれていく溶液の感覚に、ヒルダは小さな悲鳴を上げる…胎内に広がっていく溶液の感触が、激烈な反応を見せ始めるには1分と必要がなかった。
「ひっ!あうぅぅ…ふぐぅっ!」
 バスタブの中でヒルダが身悶えをし始める、自分の腹の中で動き出し、出口を求めて暴れだし始めた別の自分…
 その姿を見ながら僕は聞く…
「どうしたんだい、ヒルダ?」
 それは以前と同じ優しい口調…
「お兄ちゃん、おねがい…おトイレに…おトイレにいかせて!」
 透明な湯の中で最初はモジモジとしていたヒルダが、耐え切れなくなったような声で言う。そして、バスタブから出ようとしたが、僕はその肩を掴んでバスタブの中から出さないようにした。
「離して、お兄ちゃん!お願い、お願いだからおトイレにいかせて、お願い!」
 バスタブの中で、バシャバシャと湯を撒き散らしながら外へ出ようとするヒルダであったが、何時の間にか動きが止まり、何かを耐えるようにバスタブの中に身体を縮込ませて喘ぐように言う。
「お兄ちゃん…お願い…おトイレに…おねが…あっああ…!」
 次の瞬間、透明な湯の中に茶色い何かが、ヒルダの尻の辺りから漏れ広がりだす…それは、幾らかの固形分を含んだ、ヒルダの排泄物であった。
 バスタブに張られた湯の中に広がっていく茶色い本流…湯を茶色に染めながら、ヒルダの身体を隠していった。
「あっ…ああぁぁ…やだぁぁ…やあぁぁーー!」
 止め処もなく自分の体内から出し続けられる茶色い本流、自分の排泄物に染まったバスタブの中でヒルダは叫び続けた。

 茶色く染まったバスタブの中からヒルダを引き出し、その身体を念入りに洗う…身体は勿論、髪も念入りに洗い清め完全に清浄にする、そして僕はヒルダに命令をした。
「ヒルダ、お尻をこちらに向けて」
 ノロノロとだが、ヒルダは言われた通りに尻をこちらに向ける、白く小さなヒルダの尻を分けて僕は肛門を見る、そして再度ボディーシャンプーを注入し、僕の指で栓をしてしばらく待つ…そして、プラスチックの風呂桶を用意して、指の栓を抜いた。
 どろりとした茶色い物が、ボタボタと肛門から垂れだすが、それほど多くなく、やがてそれも途切れる、僕は再度ヒルダの下半身を念入りに洗った末に身体を拭き、再びベッドへとヒルダを連れて行った。





                                                つづく



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