柊三姉妹物語
章乃四
【 由美子〜其の弐 】
「 呼び出し 」
携帯電話に、呼び出しの連絡が入ったのは金曜日の深夜の事であった。
呼び出しの連絡をして来たのは、あの日…私を乱暴した男…姉さんが勤めている会社の上司で、姉さんの恋人だという男…
姉さんを哀しませたくないならば、姉さんに迷惑をかけたくないならば…そして姉さんに嫌われたくないならと、男は姉さんに対する私の気持ちを巧妙に利用しながら、私を少しずつ支配していく…
そして私は、男に命じられるままに指定された場所へと、次の日に出向く事になった。
その場に行きたくないという思いが足取りを重くさせる、そのせいだろう指定された場所へ着いたのは、指定された時間よりも10分ほど遅れてだった。
その場所に男がいないことを願っていたが、願いは叶えられる筈も無く、指定された場所に立っている男の姿を見つてしまう、私はその場から逃げ出しそうになったが、目敏い男はすぐに私を人混みの中から見つけ出し、近寄ってきた。
「いや、待ってたよ…もしかして、約束を破るんじゃないかと心配したよ、そうなったら、君のお姉さんに色々と話をしなければ、いけなくなるからね…心配したよ」
そう言いながら男は、私の肩へと手をかける。
身体が、ビクッ!と緊張して強張る…そして思い出してしまう、あの時のことを…目の前にいる男に犯されてしまった時の事を…
「手を退けて下さい!」
思わず叫ぶ私、それを面白そうに見た男が、逆に身体を密着させて来て言う。
「それじゃ、とりあえずは予約したホテルに行こうか…由美子ちゃん?」
身体に回された男の腕、がっちりと縛めるようにまわされた力、蘇る恐怖と嫌悪…私は抵抗する事を諦めてしまった…
それなりに整っているホテルの室内、そこに設えられているベッドに座り込んだ男が、目の前に立っている少女…柊由美子の姿を面白そうに見る、姉である椛と比べれば、その体つきは幼い感じがし、実際に犯した時の抱き心地もそうであった、だが柔らかな肌の感触やその新鮮な反応は、多少の飽きを感じ始めている姉以上に思えたし、腰の近くまである長く美しい髪の毛も好みだ…、
さて、どういう具合にしようかと思案している男の機制を制するように、由美子は大きな声で、目の前の男に問いただす。
「いったい…椛姉さんと彼方は、どんな関係なんですか!奥さんや子供が彼方にはいるのに!」
そして数枚の写真を、男に投げつける…投げつけられた写真、それは男が由美子を犯した時、その帰り際に手渡された写真、その写真には姉である椛が目の前の男とSEXをしている姿が写しだされていた。
『僕とお姉さんは、こう言う関係なんだ…下手に、君と僕がしたことがばれたら…お姉さんに嫌われるよ…』
男が言った言葉を信じたくは無い、だが写真の中で男に抱かれている姉の姿に嫌悪感は感じられず、男に身を任せ積極的に奉仕している姿が映し出されていた。
写真を投げつけられた男は、薄笑いを浮べながら言う。
「見ての通りの関係さ、ちなみに俺を誘ったのは、君の姉さんの方だぜ…両親が亡くなった時に、いろいろと世話をしてあげたかね、それで勘違いしたみたいだ…」
それは無論嘘であるが、そんな事を由美子が知る筈も無い…
「姉さんと別れてください!」
嫌だった、姉さんがこんな男となんか…
「ああ、別れてもいいさ…でも条件が、一つだけあるがね」
そして男は、指を一つ立てると、その指先を由美子の方へと向けた。
「お前だ…」
突きつけられた指先と、男の言葉…蛇に睨まれた蛙、話の主導権は男に握られていた…冷静に考えれば、他の手段が幾らでもあった筈であったが、由美子は男の言葉に頷いてしまった…
「 新しい玩具 」
すでに潮時と言うか、椛の身体には飽き出していた…贅沢な言い分かも知れないが、初めて椛を抱いた時(それは、ほとんど強姦といって差し支えない行動であった)から、約二年間…性技の全てを俺が教え込み、俺の好みに合わせて椛と言う女を調教し弄んできたが、それ故に新鮮さを感じなくなり、所有欲と言うか…俺の物だと言う意識も希薄なってきている、だから近いうちに知り合いの業者に頼んで、俺の小遣い稼ぎの為に裏ビデオにでも、出演してもらおうかと考えている…無論の事、椛には秘密の話ではあるが…
だから椛の代わりに、由美子と言う新しく新鮮な、俺専用の玩具が手に入るなら、椛と別れる事については、何の未練も無かった…
頷いた由美子の姿を見た瞬間、男はベッドから腰を上げる、そして立ち尽くしている由美子の方へと歩み寄る、そして腕を掴んだかと思うと、ベッドの方へとその身体を放り投げた。
「きゃっ!」
驚きの悲鳴を上げ、ベッドの上に放り出される由美子の上に男が伸し掛かる
「約束は守る…だから、お前も約束を守ってもらう、取り敢えずは…手付けだ」
実に都合の良い言葉を吐き出しながら、男は押し倒した由美子の身体を抱き締め、その着ている衣服を脱がして行った。
「待って!」
いきなりの展開に由美子が戸惑いの声を出し、服を脱がそうとする男の手を押し止めるが、強引に男はその手を払いのけ、着ている服に手をかけて言う。
「あんまり暴れると、この間の時みたいに、服がボロボロになってしまうぞ…そうなったら、どうやって家に帰るんだ?新しい服を買ってやるほど、俺は優しくないぞ」
男の言葉に、抗う由美子の手の動きが止まる、抵抗が緩くなったのを確認した男が、着ている服は無論の事、下着へも手を伸ばし、手際良く由美子が身に着けている服も下着も脱がす。
「安心しろ、今度は優しく抱いてやるよ…」
身勝手な男の言葉…だが、由美子はそれを受け入れるしかなかった。
すでに男も全裸となっている、そして勃起したペニスを突き付け、まるで奴隷にでも命令するかのような口調で言う。
「しゃぶれ…」と…
あの時は、無理やりに口の中へ突き込まれ、しゃぶらされた…だが、今度は自分の意思で舐めしゃぶれと命令される、剥きだしになっている赤黒くグロテクスな物体、まるで生物の様にビクビクと揺れ動き、その先端から透明な汁を滲み出させている…
眼を瞑り、それに触れ…おずおずと口へと運んで行く…そして、口の中に頬張った。
「舌を使って絞るように吸えよ、チューチューと音を出させながらな…姉さんは、美味しいと言って全部飲乾していたぞ…」
それは、出した精液を全て飲乾せという意味、口の中に入れたペニスがビクビクと動き、口の中で暴れ始める、何時の間にか頭を押さえつけられ、口を離す事も出来ない…
「んぐっ!ひぶぅ…」
口から漏れ出す呻き声、頭を掴み…自分の押し付け…そして引き離す…
苦しくなり、思わず開いた眼に映し出されるのは、自分の口から出し入れされるグロテクスなペニス…眼前でである、唾液で濡れヌラヌラとしているペニスを、由美子は見せ付けられる、吐き出したいと思っても頭を抑えられたままでは、どうする事も出来ない、いっその事噛み切ってやりたいという考えも横切るが、現実にできる筈も無い…ただ、男の欲望のままに、突き入れられたペニスを舌でしゃぶり続けるしかなかった。
ぎこちない舌の動きが、堪らないほどの快感を与えてくれる、散々に仕込んだ椛の舌では、既に味わう事が出来なくなった動き、それが実に生々しく気持ちを昂ぶらせ興奮させてくれる。
「まずは、一発目だ!」
最初は口に出す予定ではなかったが、突き上がってくる様な快感を堪え切れない、欲望のままに、俺の股座に顔を埋めペニスをしゃぶっている女を、欲望のままに汚してやりたい!
その思いに支配された俺は、掴んでいた頭を股座に押し付ける。
「ふぐっぅ、はぁぐぁぅ!」
喉の奥まで突き込まれたペニスに咽ぶくぐもった声を聞きながら、俺は喉の奥深くへと精液を吐き出し、その全てを飲み込ませる!
「ぐぶっ!ぐぅぅっ!」
苦しいのか由美子が、押さえ込まれたままの状態で、呻き抗うように口を震わせる…その震えもまた快感を与えてくれる
「手を離すが、全部飲んでからじゃなきゃ、口から出すんじゃないぞ…吸い尽くせよ!」
頭を押さえつけていた手が離れる…だが、由美子は口へと突き入れられたペニスを離さずに、男に命じられたまま突き入れられたままのペニスを啜った…まだペニスの中の尿管に留まっている精子、それが吸いとられ搾り取られていく快感…射精をし、窄まり縮こまる筈のペニスは、その刺激により堅さを取り戻していった。
ズルリ…と、由美子の口からペニスが引き抜かれる、へたり込み…自分を見下ろしている男を見上げる由美子、それは主人と奴隷に関係が成立した瞬間でもあった。
男は由美子の身体をベッドに捻じ伏せ、貪るように犯し始める…それは、初体験から三回目の性交であった…
「姉さん…亜衣…」
乱暴に男の手が乳房を嬲り、乳房に爪を立てられる、何条もの蚯蚓腫れが乳房に刻み込まれて行く…快感から一番遠い位置にある苦痛と嫌悪を、その身体に刻み込まれながら由美子は、優しいい姉とかわいい妹を呼ぶ…そして…
「先生…雄一さん…助けて…」
初体験の相手…学校を卒業したら、結婚を約束した愛しくも狂おしい、担任教師の名を呼んだ…
由美子を嬲り犯し続けている男の耳に、その声が飛び込んでくる…だが、男はそれを無視し、さらに由美子の身体を執拗なまでに嬲り続ける…俺の女だとでも言うように…
自分が吐き出した精液が染み込んでいる、由美子の唇を丹念に口で犯す。舌先で強引に唇を押し広げ歯茎を舐る、そして白く整った歯に舌を這わせ、口を開かせ舌を押し込みながら、舌を舐り犯す…口に広がる、自分が吐き出した精液の臭い、それでも構わない…執拗なまでに、舌で口を犯し続けながら、乳房へと置いた手を強く…容赦ない力で締め上げ、乳首を縊り捻子あげ、吐き出される悲鳴を自分の口の中に飲み込み、それをたんのうして行く
乳房から下ろされてが、乳房の下の肋骨に触れながら、下半身へと降りていく…そして、腰骨の肉を握り締め、腰を掴み上げ、尻へと手を這わせ、両の尻たぶを押し広げる、露出される肛門、その肛門へと指を捻じ込んだ!
「ひっぎあぁ!」
絶命の如き短い悲鳴、肛門へと捻じ込まれた指が、グリュグリュと動き嬲り、苦痛を与え悲鳴を張り上げさす。
男は、そのまま固さを取り戻したペニスをヴァギナへと捻じ込んだ!
「あがぁっ!ひぎっ!」
尻の穴へは指先が、ヴァギナにはペニスが…二つの穴を同時に由美子は犯された…
「 指人形 」
指で尻の穴を嬲られながら、ペニスでヴァギナを貫かれ責められる…男性経験の少ないと言うよりは、ほとんど無い由美子にとってそれは、快感をもたらす行為ではなく、ただひたすらに苦痛のみを味あわせる行為であった。
だが、男にとっては、そのように男性経験の無い…すでに開発し、自分好みに肉体を調整したような姉の椛に比べ、その反応は新鮮であり多くの快楽を肉体的、精神的に与えてくれおり、それを夢中になって貪り犯し続ける。
「いだぁい!ひぃだぁいぃーー!」
あまりの痛さに、言葉にならない痛みの言葉を発する由美子、その声を聞きながらも男は、由美子を責める手を緩めずに、執拗に二ヶ所の穴を犯し続ける。
突き込んだ指を動かすたびに、その動きは苦痛となり由美子の身体を強張らせ、硬直させて蠢かす、その動きが身体を痙攣させ結果として、ペニスが突きこまれているヴァギナが引き締まり、更なる快感を男に与え続けるけっとなった。
やがて、男がその締め付ける快感に耐え切れなくなる…全身を快感に痙攣させながら、男は由美子の胎内へと欲望の汁を注ぎ込んだ。
責め上がってくる苦痛の中で、由美子は自分の胎内へと注がれ汚されて行く、おぞましい感覚が広がりしみこんで行くの感じる…
「いやぁ!うそっ!いやぁぁーーー!」
抗いと否定の叫びを、吐き出すようにその口から絞り出す由美子…だが、胎内へと染み込んでくるおぞましい感触は、深く…深く染みこみ拡散されて行くのがわかった。
ずるり…と、男がペニスをヴァギナから引き抜く…欲望を吐き出し切った筈のその先端からは、白濁した液がまだ垂れている、その雫が由美子の肌に滴り落ちて、白い肌をを汚濁に染める…
ペニスは引き抜いた…だが、尻の穴へと突き込んでいる両手に指のうち右手の指先は、尻の穴へと差し込んだまま状態であった。
「さてと…続きはあっちでだ」
男は、尻の穴へと突き込んだ指先を内部で折り曲げ、引っ張り上げるようにして強引に由美子を立ち上がらせる。
「ひぎっ!痛いぃ!やめてぇぇーー!」
悲鳴をあげる由美子であったが、尻へと突き込まれたままの指により、その身体の動きを支配されてしまう。
よろよろと立ち上がり、尻の穴へ指を突き込まれていると言う姿のまま、バスルームへと誘導されて行くその姿は、まるで操り人形のようにも見える。
「くくく…こりゃ、面白い指人形の完成だな」
尻の穴へと突きこまれている男の指、その指の動きに操られる由美子…それは、確かに指人形以外の何者でもなかった。
バスルームの中へ入った時点で、ようやくに尻の穴から指が抜かれる、その場に崩れ落ちるようにうずくまる由美子に向けて、男は言う。
「さてと、それじゃ尻をこっちに向けな」
「これ以上、何をする気なんです!もう、やめてください!こんな酷い事…もう!いやぁぁーー!」
男へと振り向き、泣き叫ぶ由美子…だが男はその姿を、薄笑いを浮かべながら見下ろし、無造作に近寄ったかと思うと、その長い髪を掴みあげ、自分へとその泣き叫んでいる顔を向けさせて言う。
「俺は、尻を向けろと言ってるんだ…言われたとおりにしろ」
すでに力関係は決定し、支配する者と支配される者と言う関係が形作られてしまっていた…由美子は、よろめきながら立ち上がり…尻を男へと向けた。
カラン…男は、手の持ったシャワーの先端部分を外す、そして先端のシャワー部分が外れ、金具が剥き出しとなったホースを、自分へと向けられている由美子の尻の穴へ差し込む。
「ひぃぐっ!」
押し込まれる感覚、そしてシャワーの蛇口が捻られ、生暖かい湯が美由紀の腹へと注がれ始める。
「あぐっ!ひぃぃーー!」
腹へと注がれ溜まって行く湯、それに連れて膨らんで行く腹部…まるで妊婦の様を思わせる腹へと変わって行く、更に腹へと注がれ溜まった湯…ホースが外され、その代わりとでも言うように、男の指が尻の穴へと押し込まれ、栓となって溢れ出そうとした湯をとめる。
「あっ…くぅぅ…」
腹へと溜め込まれた湯の圧迫感、その湯が出口を求めて暴れ狂う激痛…呻き声を漏らし、突き込まれた指のままに由美子が誘導されたて行った先は、隣にあるトイレであった。
「さてと…良いシーンを撮影させてもらおうかな?」
何時の間にか男は、その手にビデオカメラを持ち由美子の姿を撮影していた。
「いやっ!撮らないで、こんな格好撮らないで、御願い!だめぇぇーー!!」
叫ぶ由美子…だが、男は蓋を開けた便器の上に由美子を座らせた上で、尻の穴へと突き入れて栓の代わりにしていた指を引き抜いた。
「いやぁぁーーー」
どこか爆発音を思い起こさせるような大きな音と、噴出されて行く濁った水音、膨らんでいた由美子の腹が急激にすぼまって行く…それらの画像が、男の持っているビデオカメラに克明に写し撮られて行く、全裸の姿で便器に座り込み、腹に溜まった汚物を排泄して行く姿…苦痛と羞恥をその美しい顔に張り付かせる由美子…唯一つの救いは、記録されるのは画像のみであり、漂い始めた独特の臭気が記録されないと言う事であろうか?
同じ事が更に2回繰り返される…そして、腹の中にあるすべての物を出し切った由美子は、再びベッドへと連れも出された。
その全てを出し切り空っぽとなった腹の中、尻の穴へと突き込まれた男のペニスが、その空っぽとなった腹の中へ欲望を吐き出し、その欲望の汁を染みこませて行く、そして突き込み、欲望を出しながらも、由美子の身体に纏い付かせた腕は乳房を揉み、その身体を嬲り責め苛む、探り当てた乳首を指の全てを使って摘み捻り上げる、その柔からかな感触を掌で味わいながら、執拗に責め立て続ける…
「ひっ!ひぐぅぅ…」
使い果たされた体力…微かに呻くような声だけを出しながら、由美子は尻の穴を犯され、その肉体を蹂躙され続ける、その肉体も精神も…全てを凌辱し犯して行く快感に打ち震えながら、男は由美子を犯し続け、屈服させて行く…自由になる新たな玩具…それが由美子であり、男は由美子の身体と心に自分と言う男を刻み込ませ行った…欲望のままに…
「 先生… 」
会いたかった…彼に…先生に…雄一さんに…だが、いまさら会えるはずも無かった。
先生のアパートの前まで来ていながら、由美子はその一歩を踏み出せず、最愛の人が居る筈の部屋の前に立ち尽くす。
ドアをノックして、全てを打ち明ければ、彼は私を抱きしめくれるだろう…だけど、それは出来ない…できる筈も無い…
ドアの前、途中まで持ち上げた手が、何にも触れる事無く下ろされる…一人、来た道を引き返す由美子…期待にも似た最後の想い、背後のドアが開き彼が顔を出すのではないかと言う気休めにも似た期待…だが、ドアは開かれる事無く、由美子はその身体を夜の闇の中へと消して行く…まるで、これからの自分の運命を決めてしまうかのように…そして、その闇の奥には…
「さて…今日も楽しもうか?」
欲望に満ちた男の声…車のドアが閉まる音と、闇の中に浮かぶ車の赤いテールランプと発進の音…残された闇は何も語らずに、その闇だけを濃くしていった…
章乃四・・・『 由美子〜其の弐 』 おわり
章之五・・・『 亜衣 』 へ つづく
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