柊三姉妹物語


                                章乃弐 

                               「 由美子 」


 某商事会社の給湯室、そこに二つの人影が蠢いている。
 一人は歳若い娘、もう一人は壮年の男性…男が、背後から娘の身体を弄る様にしながら言う。
「今夜、いいだろ?」
 制服の襟口から忍び込んだ手が、胸を弄る…
「あぁっ、今日は…だめ…妹が、熱を出して、だから…今日は勘弁して…」
 胸元に忍び込ませた手を乳首にへと動かしながら、男は聞き返すように言う。
「妹さんが、どちらの妹さん?由美子ちゃん?それとも亜衣ちゃん?」
「んあっ!…由美子が、だから…今日はダメなの…」
 スルリと男の手が、胸元から引き出される。
「そうか…だったら、仕方がないね、妹さんの病気が早く治るように祈ってるよ」
「すいません、課長…この埋め合わせは次のときに、かならず…」
 乱れた襟元を直しながら娘…椛が言う。
 この二人が不倫関係になって一年以上の歳月が過ぎていた…両親の急死により、生じた心の隙間、その隙間に巧みに潜り込み、半ば強引に椛を自分の愛人にした上司の男、一度が二度に…二度が三度になり…今では、男の欲望のままに、その肉体を自由に貪る事が出来る、男にとって都合の良い愛人関係になっている…
 不思議な事に、二人の関係は社内の人間にばれていなかった。
 誰もが、好意を持ち、社内の皆に愛される娘の椛…それに対して、嫌われていると言うわけではないが、社内では有能ではあるが目立たない課長…この二人を結び合わせて考えるのは、不可能であり、ありえないことだったからだ。
「妹さんの風邪の具合は、どうなんだい?」
 課長の問いかけに椛は応える…
「はい、大した事は無いのですが、熱を出して…念のために今日は学校を休ませました…でも、明日もう一日休めば治ると思います…御心配をお掛けします…」
 椛としては、男が妹の由美子の事を気遣ってくれている、そう思った。
「そうか…いや、妹さんによろしくと言うか…早く治すようにね、それじゃ…」
「はい…それでは…」
 給油室から出ていく椛の後姿を見ながら、男は確信する…以前から考えていた機会が訪れた事を、それを実行に移す時が来たことを…


                          「 憧れと初体験 」


 ピィピィッ!ピィピィッ!ピィピィッ!
 と言う、小さな電子音が検温が終了した事を知らせる、脇の下のあてがっていた体温計を取り出して、表示されている数字を確認する。
「36度6分…か…」
 平熱と言うには、通常の自分の体温を考えれば少し高いが、朝方に計った時の(37度3分)と言うのに比べれば、平熱になったと言えなくも無い体温だ、いわんや昨日の晩に計った時の(38度6分)と言う熱に比べれば、ほぼ平常になったと言えるのではないだろうか?
 昨日の朝、急な発熱でダウンした私…昨日の晩は、早退して来た椛姉さんが看病してくれた。
(妹の亜衣も本人が言う事には、看病してくれた…らしい…)
 何で急に熱が出たのだろうか?
 原因を考えると、思い中る事が一つだけある…
 原因…思い当たる事…私は…一昨日の晩に…処女を彼に捧げた…
 彼は、私が通う学校の国語教師、入学式の時に眠そうな感じで立っている姿を見た時、何故か好きになっていた。
 教師と生徒の恋愛と言う、ある意味在り来たりだが、それ故に現実に実る事が無い恋、それでも私は先生が好きであり、入学した当初から愛してしまっていた…
 そして一年と数ヶ月たった一昨日の晩、私は先生に処女を捧げた…実ることの無い恋なら、せめて思い出が、先生の事が好きだったと言う思い出を、自分の身体に残したかったから、でもそれは自分の身勝手で、先生に迷惑をかけるだけの行為だと知っていた…でも…

 先生の腕は、逞しくて力強かった、そしてとても優しかった…
 外見から想像出来ないほどの、男性としての力強さ…その腕に抱かれる事は、私の幸せだった、胸に触れられる掌の強さと優しさ、身体に張り付いてくる先生の汗すら気持ち良かったし、美味しかった。
 そして、仰向け煮の転がされ…足を持ち上げられての恥かしい姿…先生の…
『いくよ…』
 と言う、言葉に続いて引き起こされた、身体を切り裂くような破瓜の痛み、激しく突き動かされる下半身の激痛…けれども、その激しい痛みすら私は喜びに感じる事が出来た…


             



 …先生に処女を捧げた後、ベッドの上に点々と染み込んでいる破瓜の血の痕、今更ながらにひどく恥ずかしくなり、思わずその痕を隠そうとした私の手を掴んで先生は言ってくれた。
『あと一年か…結構長いよな、でも次に君とSEXを自由に出来るのは、君が卒業した後…結婚してからかな?』
 最初は、先生が言ってくれている意味を理解できなかった。
 キョトンとしている私の顔を見ながら、先生は私が理解できる言葉で言ってくれた…
『卒業したら…僕と結婚してくれないか?』
 夢だと思った…でも夢なら覚めないで欲しと思った…そして、先生の言ってくれた言葉は夢ではなかった…
 先生らしい、どこか不器用な感じに手渡された、小さな銀の指輪…私は泣いた、悲しかったからではなく、嬉しくて泣いた…

 と…これで終れば、感動的な物語なんだろうが、次の日に…私は、見事に熱を出して、寝込んでしまった。
 携帯電話で、先生の方へは心配ないと連絡を入れたけど…かなり、うろたえているように感じた。
(お見舞いに行こうかと言う提案は、私が先生の事を椛姉さんに、正式に話してから…と言う事で、勘弁してもらった)
 勿論この熱を出してしまった原因の事は、椛姉さんに話していない…それでも、何時かは先生との結婚を含めて、全てを話さなければならないだろう…その事を思うと少し不安になる。
(妹の亜衣には、好きな人…好きな先生がいると言う事だけは、話しているが…)
 お父さんとお母さんが、急死してしまってから私と妹の亜衣を、慈しみ守ってくれた椛姉さん…私は、椛姉さんに心配をかけたり、困らせたりする事が、怖い…もしも、椛姉さんを困らせたり怒らせたりしたら、私が見捨てらてしまう様な気がするからだ。
 椛姉さんが、私の事を見捨てたりしない事は知っている…知っているからこそ、その様な真似はしたくないから…

 あらためて体温計を見る…表示されている体温は(36度6分)…
 キュ〜…突然にお腹が鳴る…枕元の時計も見ると時刻は12時30分…熱があったせいか、食欲が無くて昨晩から、ご飯はほとんど食べていない…1階のキッチンには、椛姉さんが…
『食欲が出たら、あたためて食べるのよ…』
 と、作り置きしてくれた食事があるはずだ。
 寝汗で湿っているパジャマや下着も替えたいし、お風呂にも入ってないので、せめて汗だけでも軽く拭きたい…

 由美子は、寝ているベッドからおきだすと、ナイトガウンを羽織って階下へと降りていく、そして脱衣所でパジャマと下着を着替えるついでに、身体の汗を熱いタオルで拭き取った後で、キッチンに向かった。
 キッチンには、小さな土鍋で作り置きされているお粥があった。
 由美子は、その土鍋をレンジに入れ温める…やがて、チーン…と言う音し、由美子は土鍋をレンジから出して、土鍋の蓋を取る…温かな湯気と食欲を刺激する美味しそうなにおい…由美子は、ぺろりとお粥を平らげた。


                          「 招かざる訪問者 」       


 居間の置時計が1時を知らせるチャイムを鳴らす。
 その音に促されるかのように由美子が、二階の自分お部屋に戻ろうとした時に、限界のチャイムが鳴らされて、インターフォンから声が流れた。
「すいません、お姉さんが勤めている会社の者ですが、忘れ物を受け取りに来ました」
 インターフォンは、玄関先の映像が映し出される構造になっている、由美子は返事をする前に映像を確認した…
 玄関先にいる人影…記憶にある人物だった…確かに椛姉さんが勤めている会社の上司にあたる人である、両親の葬儀の手配や何かと相談にのってくれた事もあり、何回か椛姉さんと一緒に家に来た事がある…椛姉さんは…
『良い人よ、いろいろ相談にのって頂いているの…』
 と言っていたが、私は…好きになれない人だった。
 それでも、待ったく見知らぬ人でも無ければ、怪しい人と言うわけでもない…だから、私はインターフォン越しに返事をした。
「何か御用でしょうか…」
 インターフォン越しの会話が、しばしの間交わされる…要約すればこういう話であった。
 姉が預かった今日必要な重要書類…それを姉が家に忘れたと言う話…姉自身は会社で、仕事が忙しくて手が放せないが、何度か姉を送り届けて家の場所を知っている自分が、こちら方面に来る用事があったので、そのついでに書類を受け取りに来たという事であった。
「お姉さんから、電話で連絡が来てませんか?」
 男の言葉に思い当たることは無いが…2階の自分の部屋で寝ていたので、気がつかなかったのかも知れない…
 玄関を開けて、男を自宅に入れる気にはなれないが、姉が忘れたと言う重要書類の形を聞く、そしてリビングに置いてある筈だと姉が言っていたと言う男の言葉を頼りに、リビングを見回して捜してみるが…そのような物は、どこにも見当たらなかった。
 見つからないことを伝えようと、玄関のインターフォンに向かおうとした時、玄関の中に入ってきている男を発見した。
「あっ…勝手に上がりこまないでください、それに玄関には鍵が掛かっていた筈なのに…」
 男は、ニヤリ…と笑うと、ポケットから鍵を取り出した…それは、玄関の鍵だった。
「お姉さんから借りてきたんだ…」
 そう言いながら、男は玄関の鍵を…ガチャリ…と、あらためて閉める…そして、チェーンも忘れずに掛けた。
「なっ…」
 突然の事に由美子は、軽いパニックを起す…姉さんが鍵を貸した…なんでわざわざ鍵をかけるの?…チェーンまでして…
 ずっ…と、男が玄関先から由美子の方に近づく…腕が伸ばされる…その腕が、由美子の身体に触れる直前に、由美子は脱兎のごとく身を翻す。
「いやっ!」
 玄関への通路は、男により阻まれている…由美子は、二階の自室に逃げ込もうとした。
 あの部屋は内側から鍵が掛かる、窓を伝って逃げる事も出来る筈だ…しかし、自分では素早く動いているつもりでも、病み上がりの身体では思うように動けない…自室に入る前に追いつかれ、それどころか自室に逆に引きずり込まれる格好になり、ドアを閉まれ内側から鍵をかけられる事になった。

 ドン!と由美子は、荒々しく自分のベッドの上に放り出される。
「やめてください!何をする気なんですか!」
 由美子の激しい非難の言葉を無視して、男は着ている服を脱ぎ始める。
「うっ…やぁぁーーーー!!」
 男の意図を察した由美子が、逃げ出そうとドアに向かうが、荒々しく腕をつかまれて、ベッドの方に放り出される…それでも逃げようとした由美子の腹に、男の拳が減り込んだ…
「あぐっ!」
 腹を押さえ、ベッドの上で呻き声を出す由美子…男は、その姿をニヤニヤと笑いながら見て、来ている服を手早く脱ぎ去って行き、やがてトランクスだけ…と言う姿になった。

 男は狙っていたのだ…姉の椛ばかりではなく、妹の由美子の肉体をも…初めて由美子を見たのは、1年以上前の事…ホテルに連れ込み、その肉体を思う存分に堪能した椛をタクシーで、送り届けた時に出迎えた由美子の姿…見た瞬間に決めた…姉妹丼にする事を…そして、チャンスを待ち続ける…
 それとなく、由美子の事を椛に聞く…怪しまれないように、寝物語に会話の一つに紛れ込ませながら、少しずつ由美子の事を聞き…調べていく…そして、どうすれば由美子を犯し…自分の物にすることが出来るかを…
 由美子は姉である椛を慕っている、そして同時に恐れてもいる、姉に嫌われたくない…姉を困らせたくない…姉に好かれていたい・・・由美子にとって、姉の椛と言う存在は、自分の全てを支配する存在でもあり、その姉である椛を支配しているのは俺だ・・・姉である椛を利用すれば、由美子を自分の物にする事は容易である…そう考えた。、


                          「 凌辱之刻限 」


「うう…いやぁぁ…やめてぇぇ!!」
 ベッドの上で、弱々しく呻く由美子の上の男が覆いかぶさる、苦しさと恐怖に涙を流しながら、必死で男を突き放そうとする由美子だが力の差は歴然でどうすることも出来ない。
 ナイトガウンが引き剥がされ、パジャマが剥ぎ取られていく…パジャマを剥ぎ取ろうとした男の腕に、由美子が歯を立てて噛み付く…それは、ささやかな抵抗でしかなかった。
「誰か!誰か助けて!やぁげぇふっ!!」
 必死に暴れ、抵抗し、悲鳴を上げる由美子の腹部に、再び拳が叩き込まれて悲鳴が中断され、剥き出しとなった乳房に男の手が伸びていく…
 乳房が揉まれる…と言うよりは、乳房に爪が食い込み血が滲む、愛撫と言うよりも乱暴に乳房を握り潰すことを目的にした激しさで、男の手が両の乳房を嬲る。
「やぁぁーーー!痛い…いたいよぉぉーー!!」
 由美子の悲鳴を聞きながら、さらに男の口が乳房を頬張り、乳房に噛み痕を刻み込んでいく…
「うぅぅぅ…たすけて…たすけてよ…やだぁぁーー!!」
 傷一つ無かった綺麗な乳房に、幾重にも蚯蚓腫れと歯型が刻み込まれ行く…そして、それは下半身のも及んで行った。
 乳房を思いっきり責め苛んだあと、パジャマのズボンごと一気にパンティーも剥ぎ取る、そして剥ぎ取ったパンティーを由美子の口に捻じ込んだ。
「んん…んぐぅぅ…」
 捻じ込まれた自分の下着のせいで、悲鳴を上げることさえ出来ない…男は、それを確認すると両足を担ぎ上げ、左右に大きく押し広げる、そして濡れてもいない秘部に己の逸物を突きこんだ!
「んぐぅぅーーー!!」
 くぐもった悲鳴が部屋の中に充満していく…男は、そのまま腰を激しく動かし、再び乳房を蹂躙しながら、由美子を責め苛んでいく…
「ひっ!ぐっ!へぎぃ!ひぃぐぅうぅ!」
 男が腰を突き上げる度に、口を塞がれた由美子が奇妙な声を漏らす。
やがて男の動きが止まる…由美子は感じた…身体の奥底に広がっていく、おぞましい感触を…

 果てた男の目に、枕元に置いてあった時計が映る…時刻は、1時15分を指している。
 男は単純計算をする、もう一人の妹が学校を終えて帰ってくるのは…大体で3時半頃だろう…余裕を持って3時頃にこの家を出れば大丈夫だ。
 と言うことは、あと1時間45分…この女の肉体を楽しむことが出来る計算になる。
 男は、3時までの1時間45分と言う時間…由美子の肉体を楽しみ味わった…逆に言えば、由美子は1時間45分もの間、生地獄を味わい続けた計算になる…

 由美子の体内に欲望の塊を吐き出した事により、俺は落ち着きを取り戻した。
 これからの1時間45分と言う時間を、いかに有効に使って楽しむかを算段し、それを実行に移した。
 まずは、ベッドの上で放心しきっている由美子の手足を、ベッドの四方にうつ伏せにした常態で縛り上げる…口には、下着を押し込んだままだ。
 そして、縛り上げられている状態の由美子の上に背後からゆっくりとのしかかる。
「これから、由美子ちゃんの身体を思いっきり楽しませてもらうよ…最初は何をされるかわかるかい?」
 犯された事により、すでに凌辱が終わったと思っていた由美子は恐怖に引きつる…これから、さらに犯されるという現実…
「ひぐぅ!ひぎぃやぅ!ぐぁぎぃ!!」
 悲鳴をあげたくても、口に押し込まれた自分の下着により声は塞がれ、悲鳴をあげることすら出来ない…ただ、男の欲望に身を任せるだけしか出来なかった。
 男が、由美子の部屋の中を物色する
 …そして、目的のものを探し出した…探し出したのは、小さなハンドクリームの瓶であった。
 男がそのハンドクリームの中身を掬い上げると、掬い取ったハンドクリームを由美子の尻…正確には、肛門の辺りに塗りつけていく、これから何が行われるかを不幸にも察知した由美子が、縛り付けられている手足の紐を引き千切らんばかりに暴れるが、拘束は緩まない…やがて、男は由美子の背後から上に覆いかぶさっていく…
「んばぁーーー!ぐぅぎぃぃーー!!」
 普段の由美子から考えられないような叫びが、塞がれている口から漏れ出すが、男はそれを無視して、背後から由美子の尻の穴…アナルを犯し始めた。
 アナルの周りにたっぷりと塗られているハンドクリーム、男の指が蠢きながらアナルの周辺を嬲り、そのハンドクリームを念入りに塗りこめて行く…アナルの中に指を入れ、念入りに…
「ふぎぃぃーー!!」
 アナルに突き込まれた指先が、中で蠢き直腸を刺激する…その度に由美子は声にならない悲鳴をあげ続ける。
 チュポン…と、アナルから指が抜き取られる…そして、男は由美子の耳元の囁く…
「これから、この指よりも太い俺様のモノを打ち込んであげるからね、でも安心してください…ちゃんと入れやすいようにクリームを塗ってあげましたから…痛くないようにね…うふふふっ……」
 男が自分のペニスにもクリ―ム状の物を塗り付ける、そして由美子のアナルの入口(出口?)に先端を触れさせた。
 尻の穴を、アナルを、犯される…由美子の常識では考えられない、考えた事もない、男の異常な行動に由美子は、必死に許しを乞うかのようにくぐもった悲鳴をあげるが、男はベッドに押し付けるようにしながら、無理矢理に大人しくさせる、身体もがっちりと押さえつけられて身動きを、する事も出来ない。
「静かに…お姉さんも最近になって、ようやくこちらの快感を知り始めたばかりでね、大丈夫…慣れればこっちの方が何倍も気持ちよくなる筈だ…もっとも、気持ち良くなるまでは地獄だろうがね」
 男は自分のペニスを手で添えるようにしながら、先端を触れさせている由美子のアナルの中に、ゆっくりとペニスを埋没させていく。
「ぐうぅ―――っ・・・んぐぅぅっ―――!」
 くぐもった悲鳴が、パンティ―を頬張らされた由美子の口から漏れる、由美子は肛門を力の限り締めつけて男のペニスの侵入を拒む、しかし男の指が由美子の秘所・・・ペニスにより引き裂かれたヴァギナに突き込まれ、乱暴に動かされる。
「んぐぅ―――!」
 秘所を引き裂くかのような激痛が再び由美子を襲う、ビクンッ!と、由美子は肉体をうごめかす、肛門を締めつけていた力が緩む、その隙に男のペニスが半分近くアナルに捻じ込まれる。
「がぅあっあつぅ・・・・・・・・」
 口に中に押込まれたパンティ―を吐き出すかのような、悲鳴が漏れる、由美子の眼は大きく見開かれ、苦悶の形相を浮かべる。
「へっ!まだ半分も入ってないぞ、お楽しみは、これからだ…お互いに楽しもうね?由美子ちゃん?!」
 男がアナルに挿入したペニスを、腰を使いながら更に深くアナルに埋め込んでいく、少しずつ…少しずつ、ペニスがアナルに飲み込まれるかのようにめり込んでいく、そして裂けたアナルから血が滴り、ペニスを紅く染め上げる。
 やがてペニスが由美子のアナルに完全に埋没する、男は腰をゆっくりと前後に動かし、由美子のアナルをさらに引き裂いた、その度に由美子は、縛り付けられたままの姿で、苦痛と屈辱の入り交じった呻き声を絞り出し、苦悶の形相を浮かべ男の行為に耐える事しかできなかった。

 手足を縛っていた紐が切られる…時刻は2時20分…まだまだ、凌辱の時間は続いている。
 グッタリとしたまま、身動きすら出来ないでいる由美子の口に捻じ込まれていた下着が引き摺り出される、由美子の唾液でべとべとに濡れた下着を、男は自分の口に頬張るとクチャクチャと噛み締める。
「ふむ…なかなか、美味しいね…由美子ちゃんの唾液の味は…」
 それを見上げながら由美子は、呻くように言う…
「げふっ、こほっ…いや…もう、もう…ぐっぅぅ――、はぁ…痛いのは、いやぁぁ…やめて、おね…が…い…助けて…」
 由美子のの哀願の言葉を、ニヤつく笑いで無視した男が由美子の半開きの艶めかしい唇にキスをしようと、由美子の頤に手を当てて、自分の唇を近づけるが、途中で止まる…その代わりに、男がグチュグチュと、口の中に唾液を溜め始め、そして更に痰を自分の口の中に吐き出す。
 男がニヤリと口を閉じたまま、由美子の方を向いて笑う、これから何が行なわれるのか?アナルを責め苛まれ、苦痛に耐えている由美子には、想像する事すら出きなかった。
 男が由美子の顎を押さえつけ、無理矢理に口を大きく開けさせる、そして大きく開けられた口中に、自分の口の中に溜めていたドロドロとした、唾液と痰の混合物を流し込んだ。
「あがぅっ――――!」
 男の汚物のような、唾液と痰の混合物が口の中に流し込まれた、吐き出そうとする由美子の口が強引に閉じさせられる、そして無理矢理に嚥下させられ、飲まされる。
「うぇ―――…えあぁ―――…」
 飲まされた汚物を吐き出そうと大きく口を開け、しゃくりあげる由美子の口に、ペニスが突き込まれる。
「そんなに、俺様の唾は嫌か?それじゃ、口直しに俺様のモノでも、しゃぶってもらおうか?言っとくが、噛んだりしてみろ!お前の綺麗な顔が、どうなるか覚悟するこったな!」
 散々に、由美子のアナルを嬲ったペニス…由美子の血と汚物、そして男の精液に塗れたペニスである、それを由美子の口に入れてしゃぶらせる…由美子は抵抗もせずに、それを舐めしゃぶるしかなかった。
 艶かしい舌の感触を味わいながら、男は己の股間を由美子の顔面に擦り付けるように押付け、口を凌辱していく…色白なだけに目立つ由美子の紅い唇に男の浅黒いペニスが浅く深く突き込まれる、そして、そのたびに由美子の苦しげにくぐもった吐息が洩れる。
「んっ、ふー、むむっ・・んあっ・・・」
 そんな、由美子の恐怖と恥辱と屈辱の三つの感情が入り混じった表情をニヤニヤと、見下ろしながら男はさらにからかうかの様な口調で言う。
「ほら、もっと舌を使って、由美子ちゃんも、好きな男男性くらい居るんだろ?その彼のオチンチンだとでも思って、気分を出して上手に舌を絡みつかせる様にして、しゃぶるんだ…んっよし…そうだ…」
 そう言うと男は、自分のペニスを由美子の口中奥深く突き入れては、唇近くまで引き抜き、そしてまた喉の奥深く突き入れると言う行為を繰り返す、その度に由美子の舌がペニスを巻き込み絡みつく、やがて由美子の柔かい唇と滑るような暖かい舌の感触を存分に犯し楽しんだあげく、男は由美子の喉の奥深くに己の欲望の塊を大量に注ぎ込む。
「んくっ!」
 男が由美子の口から身体をゆっくりと引き抜く、柔らかく暖かな唇の余韻を楽しむかのように、そして由美子を焦らすかのようにしながら、男の一物が引き抜かれた…由美子の唇から、白濁した半透明の物が涎の様にボトボトと顎をつたいこぼれ落ちる、男はそんな由美子の頤にグイッと手をあてがい自分の方に顔を強引に向けさせながら言った。
「飲めよ」
 最初、男の言っている意味が解らなかった、呆けた様な表情を見せる由美子に男は、ニヤニヤと笑いながら続けて言う。
「こぼさずに、綺麗に全部飲み込めと言ってるんだ…俺の濃い愛の塊をな」
 由美子は、男の命ずるままに口の中に溜まった精液を嚥下した…そうする事しか出来なかったから…

 時計は、2時40分を指している…まだまだ、時間はある…落ちている布切れで精液に塗れた顔を拭き、その布で改めて後ろ手に縛る、ベッドの上に仰向けの格好で押し倒し、両足を大きく押し広げ、その股間へとペニスを突き立てる。
「ひぐっ!」
突き立てられた瞬間に、由美子が呻くような声を出すが、滾ったままの性欲は収まる筈がない、激しく腰を突き動かしながら責め立て続ける、ベッドの上に広が髪が別の生物のように揺れ動き乱れる、体重を掛けられた身体が苦しげに歪む、だが関係ない・・・自分の欲望を満足させる為だけに俺は、組み敷いた女の身体へ欲望を吐き出した。


               


 時計が三時を指している…一時から始まった凌辱は、ようやくに終わりを告げた…時間にして、約二時間…この二時間と言う時間の間に由美子は、4度犯された…最初はヴァギナを犯され、次には尻の穴を犯され、更に口で奉仕することを強要され、再びヴァギナを犯される、合計で四回、その無垢な肉体に男の精を注ぎ込まれたのであった…

 帰り支度をする男が、散々に嬲り犯されベッドの上で放心している由美子の姿をデジカメで写し撮りながら言う。
『この事は、お姉さんに言わない方がいい…』と…
 そして、プリントアウトした数枚の写真を見せる…その写真は、全裸で目の前の男とセックスをしている姉の姿ふぁ写しだされていた…背後から貫かれている姉の姿がある…大きく広げた股間を押し広げられた姉の姿がある…男のペニスを口で奉仕している姉の姿もある…
『僕とお姉さんは、こう言う関係なんだ…下手に、君と僕がしたことがばれたら…お姉さんに嫌われるよ…』と…
 姉に嫌われる…由美子にとって最大の恐怖であった…その一言で、由美子は男に絡め捕られてしまった。
 結果として、由美子はその後に何度も男に呼び出されて、肉体を貪られ続けることになった…姉に嫌われたくない…ただ、それだけの為に…


                          「 欲望の残滓 」


 男が家から出て行った…後に残されたのは由美子一人だけ…
「服…着替えなくちゃ…」
 執拗に男に犯され続けたボロボロの姿…顔や手足…外部に露出している部分には、傷は無いが、見えない部分…乳房や腹部…そして尻や内股などには、爪を立てられた痕や歯型が刻み込まれている…
 替え服を出して、由美子は風呂場へと歩いていく…途中で転び…そのままの姿勢で咽び泣いた後、立ち上がり…風呂場でシャワーを浴びた。
 傷口に湯が沁みる…しかし、その肉体の痛みよりも、心に刻み込まれ蹂躙された傷口から、目に見えない血が流れ出している…
「うぐっ!」
 強烈な吐き気が湧き上がり、由美子はシャワーを浴びたまま、口から反吐を吐き出す…お昼に食べたお粥が吐き出される…そして、それ以外の物も…
 吐き出したお粥の中に、明らかにお粥以外の塊があった…それは、無理やりに口で奉仕させられた時に、飲み込まされた男の精液…それを見た瞬間、由美子はさらに吐き戻す…何度も何度も吐き戻し、やがて黄色い胃液が出るほど…いや、胃液が出た後も…何度吐き戻し…その場に泣き崩れた…


「妹さんの具合は、どうだい?」
「はい、だいぶよくなったようです。熱も朝方は随分と下がってましたから」
「そうか…だったら、今日はいいね?」
 男の誘いに戸惑いを見せる椛…
「でも…」
 そんな椛に男は言う。
「命令だ…昨日我慢してやっただろ?」
 椛は、誘いを断り事が出来なかった…

 ホテルの一室…椛と男が絡み合う…椛の背後に回った男が、椛の尻の穴を犯し、責め苛む…
「うん!ぐぅぅ…ぬぐぅぅーーー!!」
 尻を責められ、苦痛にも似た声を出しながら、その行為に耐え忍ぶ椛…ふと、椛の目に男の腕に付けられた小さな歯型が目に付いた。
「この…傷は…どうしたの…?」
 男は答える。
「ちょっとした傷だよ、気にするな…」
 そう言いながら、さらに執拗に男は、椛の尻を責める…わきあがる苦痛と嫌悪感…しして微かな快感…その狭間で椛は、傷の事を忘れ去る…椛は知らない…その傷が、男が昼間に由美子を犯した時に、由美子が抵抗して付けた傷痕であることを…



             章乃弐…『 由美子 』  おわり


             章乃参…『 椛〜其の弐 』 に つづく…?                                  
                                   



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